【トスカーナの旅その5】オルチャ渓谷のどまんなかの宿「Il Rigo」に泊まります


サン・ジミニャーノを後にして南にある宿へ。約一時間半のドライブです。このあたりも随分とトスカーナらしい風景ではあるのですが、シエナを超えて下道に入ると風景は同じ丘陵地帯でありながら一変します。


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その一変する風景はオルチャ渓谷に入ったからです。ここトスカーナの世界遺産といえば、

  • フィレンツェ歴史地区
  • ピサのドゥオモ広場
  • ピエンツァ市街の歴史地区
  • サン・ジミニャーノ歴史地区
  • シエーナ歴史地区
  • オルチャ渓谷

ですが、このオルチャ渓谷だけ古い建物や街並みではなく「渓谷」です。渓谷といっても自然遺産ではなく文化遺産。日本人が想像するような渓谷ではなく、なだらかな丘陵地帯で、私はわかりやすい表現として十勝平野や美瑛の100倍と言っています。どんなふうにすごいかって、植える木の種類、植える場所が景観を意識しているので、声を上げてしまうほどの絶景がずっと続くのです。だからシエナから南のドライブは楽しくて楽しくて仕方がありません!そんなオルチャ渓谷のどまんなかに私達のアグリツーリズモ(農家民宿)があり、町とは離れた丘陵地帯のどまんなかにあります。この写真の真ん中の建物が今回泊まる「Il Rigo」の本館。

 

で、私たちは別館で、車ならすぐのところにぽつんと立てられています。車ならすぐw。右の上にあるのが本館、左の端にあるのが別館。これはかなり遠くから撮影しています。今撮影している場所から宿へまっすぐに行ける道はありません。このあたりをドライブしてみるとよくわかるのですが、このあたりはこんな感じのアグリツーリズモくらいしか宿がありません。町はそもそも点々としかなく、そこにホテルのようなものは少しありますが、ほとんどの旅行者は車で来ているので、こうした渓谷のどまんなかに泊まります。それでもここはど真ん中すぎるくらいのど真ん中。

私達の別館から見える景色です。奥に見える山はMonte Amiata。西日の当たるこの時間は、ゆるやかなこの大地でも影ができてベルベットのよう。

サーモンピンクに染まる大地。牧草の刈り取りも終わっていて、粘土質の大地が広がります。

 

北側は写真ポイントでも有名な「Chappella di Vitaleta」。部屋の窓の真正面に見えます。今だから絵葉書にもある有名なポイントだとわかるのですけれど、角度が違っていて最初はわかりませんでした。

翌朝早く、そのチャペルの向こうに気球が上がった!

朝もやもステキです。夕暮れより朝もやのほうが好きなんだと感じました。朝は冷えます。でもその冷え具合が心地いい。

一番近い町は、丘の上にあるサン・クイーリコ・ドルチャ。

 

夕暮れに物思いに耽るさちえさん。

 

夕食はたいていどこも20時から。着いてから4時間近くあるのでビールでも飲んで、お互い思い思いにぶらぶら。今回の旅は一日に一つ予定があるかないかなので、早く帰ってきてビールを飲み、ゴロゴロして、シャワーを浴び、化粧もしないで夕飯を食べに行く。お腹が膨れて帰ってきたら寝間着に着替えて、歯を磨いて寝るだけ。だから朝は早く目が覚める。だいたい5時くらいに一度起き、新月の真っ暗な夜空に星を眺め、もう一度うたた寝。朝陽が上るころにもう一度ぶらぶらとカメラを持って散歩に行き、ボケーッと過ごす。

 

 

夏休みですから~。次は、ここの宿の食事です。


One Comment on "【トスカーナの旅その5】オルチャ渓谷のどまんなかの宿「Il Rigo」に泊まります"

  1. Yoko より:

    先週の土曜日にこちらでガーデン挙式をして来ました。教会の前でもフォトツアーをしました。ホテルはもちろん、景色が素晴らしいですよね。テレビもネットも何もないのが逆に贅沢で、夜の星や朝靄などを楽しんできました。また私達も再度訪れるつもりです。

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