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2005.02.07

神保町「新世界菜館」の上海蟹 10点

新世界菜館どうしてこの年になるまで食べる機会がなかったのだろうと後悔した食べ物が二つあります。一つは高校生の時に、叔母に食べさせてもらった「ホヤ」。二つ目は数年前に初めて食べたこの「上海蟹」です。

また、冬になったら食べに行くべきと心に誓っている食べ物が二つあります。一つは神田「いせ源」のアンコウ鍋。二つ目はこの新世界菜館の「上海蟹」です。

「上海蟹」は秋から2月の初旬食べられない蟹で、上海の陽澄湖という湖でとれたモノがベストです。この湖の小魚を食べた蟹だからこそおいしいわけで、どこの湖でもいいわけではありません。

この「新世界菜館」は「上海蟹」を食べさせる店としては日本で一番有名で、お値段も高く大きいモノですと1杯4000円ほどしますが、その味は期待を裏切りません。

まずは老酒漬け。生きた上海蟹をそのままつけたもの。身の部分は透き通って白く、口に入れるととろとろで濃厚。ミソの部分も濃厚ですが、老酒漬けでは身の部分の方がおいしいです。

メインは蒸したモノ。写真上のように自分の上海蟹を選び、名前を付けた札をつけ蒸します。それを目の前できれいに解体してくれます(写真下)。

「上海蟹」は三つの味がします。
【1】白く透き通ったミソ
ここは他の蟹では考えられないまったりとして口の中でまとわりつく一番おいしい部分です。世界の食べ物5本の指に入ります。おいしい濃厚な栗のような感じです。
【2】黄色いミソ
ここは他の蟹とも少し似たいわゆるミソで、その洗練された味は上海蟹ならではです。毛ガニのミソもおいしいですが、このミソはいつまでもいつまでも食べていたい感覚があります。
【3】身の部分
他の蟹と同じように白い身をしていますが、味は極めて濃厚で凝縮されています。どこか甘いか感じもします。特にツメの部分は筋肉質な身がたまらないです。蟹酢なんてつけちゃいけません。

とにかく一度でもいいので食べたことはない人は食べてみてください。食べるときはどの店でもいいわけではないです。どんな食べ物でもそうですが、最初に食べたものがおいしくなければずっとその食べ物に対する印象は悪くなります。
もうこの冬は終わってしまうので次の冬でもいいので是非!上海に行くというのも手ですよ!

新世界菜館
東京都千代田区神保町2−2 新世界ビル
03−3261−4957
無休

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