カテゴリー「◇ヨーロッパ」の27件の記事

2009.09.01

【イタリア特集】オルチャ渓谷の広大な丘陵地帯は圧巻です

今回の旅の一番の目的は、南トスカーナに広がる「オルチャ渓谷(オルチヤ)」。日本で言う渓谷と違って、丘陵地帯かな。延々となだらかな大地が広がります。このオルチャ渓谷を知ったのは、数年間に放送したNHKの世界遺産番組。イタリアの世界遺産と言えば、遺跡や町並みがほとんどなのに、これはその大地そのものが世界遺産だという。なのに、自然遺産ではなく、文化遺産。人の手で作られた美しい大地に対して認定されたのだ。

車窓からも、ヴェッキオの町でも、サンジミニャーノでも、広大なトスカーナの大地は見てきたけれど、このオルチャ渓谷はひと味もふた味も違うんです。私が二日間で撮影した写真をご紹介します。

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この地はもともと不毛の粘土質の大地で、耕作には向かなかったのですが、農民達に開墾の意欲をわかさせる税制度の改革によって、荒れ果てた大地が、人の手によって作られた美しい大地に変わったんです。

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大地の至る所で見られる「糸杉」。無作為に植えられているわけではなく、土地の境界線や、家のまわりに植えられ、大地の景観に意図的にアクセントを加えています。

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私が訪れた7月は、ちょうど牧草を刈り取った後でまるで秋のようでした。Flickrで調べると、この地が緑にあふれるのは春のようです。

この夕焼け写真を撮影するために、右奥の民家の敷地に入っていって番犬に追いかけ回され、甘噛みされました。
半泣きしました。。。

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無作為に写真を撮っているように見えますが、実はFlickrでこのオルチャ渓谷のステキな写真の場所をgoogleで探し当て、道路地図と照らし合わせながらそのポイントに向かいました。私の腕がいまいちなので、感動的な写真になっていませんが、本当はこんななのです(涙)。場所は同じでしょ?

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翌日、やっぱりオルチャ渓谷が忘れられなくて、3時間かけてもう一度訪問。行きの道のりでこんなステキな空を見かけました。あー、なんて最高なんだ・・・。私は幸せすぎるぞ。

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オルチャ渓谷のど真ん中にある「ピエンツァ」にて。奥に見えるのがオルチャの大地。

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高台にあるピエンツァの町から見下ろすオルチャ渓谷。これがすべて青々とした緑だった時のことを想像してみる・・。あぁ、もう一度見なければと心に誓いました。美しいトスカーナの写真ばかりの入った写真集をピエンツァで購入。その中には朝霧に包まれた幻想的なオルチャ渓谷が・・・。この景色だけでもこんなに心揺さぶられるのに、そんな幻想的な景色を見たら失神してしまうかも知れないな。

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十勝平野と何が違うの?と聞かれるのですが、その規模と計画性と芸術性なんだと思う。意図的に美しく作られているところがすごい。

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広大な大地にひとっこひとりいません。

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次回トスカーナを訪れる時は、このオルチャ渓谷のど真ん中の英語の通じるアグリツーリズモで、まるまる5日は滞在するぞ!と決めました。できれば3月の新緑の季節。5月の青々とした緑でもいいなぁ。おいしいワインとチーズ、それに肉料理をたらふく食べて、この大地をのんびり散策するなんて夢みたいだなぁ。

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2009.08.30

【イタリア特集】フィレンツェの町は都会だなぁ

宿泊していたヴィッキオの町はフィレンツェの北にあるんだけれど、フィレンツェからさらに車で2時間ほど南の場所を転々とするために、レンタカーを借りることにしました。私が運転するわけではないけれど、日本で普段運転しない人が右側通行、それも運転の荒いイタリア・・・。十字路じゃなくて、くるくる回りロータリー・・・。不安をいっぱい抱えて出発しました。

レンタカーを借りるためにフィレンツェの町へ。あまりにも人が多くて、暑くて、だいぶ参りました。田舎暮らしばかりしていたせいか、人の多い町に抵抗を感じましたよ。

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フィレンツェの町で腹ごなし。フィレンツェ中央市場に、8年ぶりに行ってみると、野菜市場のあった二階には行けなくなっていたよ。生ハムがずらずらと並ぶ加工肉店が何店舗も!一度はこの生ハムの一本買いをしてみたいなぁ。生ハムスタンドと専用のナイフもセットで。

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総菜はどれもおいしそう。指をくわえて見てました。

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精肉は種類がかなり豊富。鶏肉はしっかり頭付き。

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日本のトマトと違って、赤みが強く、熟している感じがする。しわが多くて不格好だけれど、なんだかおいしそう。

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あまりにも暑くて、ジェラりたい(ジェラート食べたいの略)んだけれど、フィレンツェのジェラ屋でぼられた話をよく聞くのと、並んでいるのがイヤで敬遠。そう言えば私がイタリアから帰ってきた日に、イタリア観光協会がローマのレストランでぼられた日本人に対して返金したいとか言っているニュースが流れていたな。

で、料金も明確で、すっごくおいしそうだったのでアイスバーにしてみた。カラフルですごくキレイ~。あ、私がウインドウに映ってる。ちゃんとPLフィルター使ったのに。

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カラフルでキレイ~とか言っておきながら、チョコバーをチョイス。イタリアのチョコはどこで食べてもうまい。でもこんなアイスごときじゃ暑くて死んじゃいそうな気分を癒すことはできず・・・。

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おなじみヴェッキオ橋。藻がはえてなんか美しくない。。。私の中のポンテヴェッキオはもっと美しいはずなのに~。

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迷ったあげく、レンタカー屋に到着。一方通行ばかりのフィレンツェの町を抜け出すのに一苦労。冷や汗と脂汗を最初の1時間で1年分出した気がしたよ。

次回は南トスカーナです。

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2009.08.16

【イタリア特集】トスカーナの北、ヴィッキオのアグリツーリズモに泊まる

チンクエ・テッレから列車で移動すること、3時間、フィレンツェに到着。アルノ川に沿って北に行く列車に揺られてさらに1時間、ヴィッキオ(Vicchio)と言う町が次の宿泊地。このローカルな列車、あの大きなフィレンツェの駅を、奥の奥のそのまた奥くらいにあるホームから乗り込むんだけれど、旅行カバンをひいて歩いたら暑さにすっかり参ってしまいました。

ヴィッキオの駅は、駅だと気がつかないくらい何もなくて、他の町並みに溶け込んでるんです。列車は1時間に一本。券売機は壊れているし、時間通りには来ないし、イタリアらしさ(笑)を肌で感じられる駅です。この写真はヴィッキオのちょっとした町の風景。

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そのヴィッキオ駅から、並木が美しい坂を上がり、町の中心地に出てしばらく行った丘の上に、今回の宿泊地「Montelleri(モンテッレリ)」があります。ここはアグリツーリズモと言って、アグリカルチャーとツーリズム(モ)を足した言葉で、農家が経営するB&B、そこにレストランが付いている宿泊施設を言います。このアグリツーリズモは、イタリアでは各地にあるようですが、このトスカーナには特に数多く見られ、施設によっては、農業体験や料理教室があるよう。そんな農村暮らしと、おいしい食べ物を求めて、フィレンツェから離れた片田舎を選んでみました。

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歩いて数分の所に、周囲20分ほどの小さな湖「モンテッレリ湖」があり、トスカーナの丘陵地帯のステキなオアシスになっています。流れ込む川も、流れ出す川もなく、水面は穏やか。水鳥と小さな虫たちばかり。

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朝焼けのモンテッレリ湖。湖の端は朝靄で包まれていて幻想的。写真の技術がなく、朝靄の写真を撮ったら温泉のようになってしまったのでお見せできないのですが・・・。

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高台に登って、湖面や牧草地を照らす夕焼け。日が沈むと涼しい風が吹き始めます。

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ここでの宿泊の目的はなんと言っても食!ここの看板メニューを数日かけて食べ尽くすつもりできました。メニューはこんな感じで英語はなし。iPhoneに入れていったイタリア語辞書で引きつつメニューをチェック。それにしても安い。チンクエ・テッレの観光地価格が嘘のよう。

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前菜は、トスカーナのアンティパスト5.5ユーロ。その1皿目はハムやサラミの盛り合わせ。どれも当たり前のようにウマイ。塩加減は少しきついが、ワインにはよくあう。手前のラード、京橋の東京バルバリで食べておいしかったのを思い出した。この店の安くてウマイ赤ワインがすすむ、すすむ。1リットル8.5ユーロ、1/2リットル4ユーロ(なぜ少ない方が安いのか不明)。

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アンティパスト2皿目は、ズッキーニときのこ、ニンニクのマリネとオリーブ。今年、両親から大量のズッキーニをもらった時に、焼いたズッキーニをマリネにすると言うのをクックパッドのレシピでやってみたが、これがまたおいしかった。
ズッキーニ、ホントにおいしいよなぁ。

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3皿目はブルスケッタ。レバー、トマト、きのこの三種。どれも驚くほどウマイという表現ではなく、当たり前のようにウマイという表現がぴったり。気取っていなく、食卓に並ぶような手軽さ。3皿で5.5ユーロの価格もスバラシイ。これだけで延々ワインを飲んでいたい。

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チンクエ・テッレで魚ばかりだったので、肉々しい肉が食べたかったんだ。だから、この店のおすすめのホロホロ鶏やうさぎ肉は後に回して、牛肉を喰らうことに決めた。メニュー上では「Butteca alla fiorentina」32ユーロ/キロ。量が多いのは前回フィレンツェに訪れた時に体験済みだったので、おそるおそる量を聞きつつ、少なめに頼めないか聞いてみる。結果は惨敗。小さくても800グラム~らしい。頼んだ一番小さい800グラムの肉がこれ。

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その肉を、ざくざくと切る。表面は焦げ目がかなり付くほど香ばしく焼き上がっている。

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中はまだ赤く、肉汁がたれると言うより、噛みしめた時に肉のうま味がにじみ出ると言った感じ。シンプルな塩胡椒のみの味付けがこれまたウマイ。焼き肉より、ステーキより、すき焼きより、肉を食べている実感がわき出る。このアドレナリン、このトスカーナの地で食べるからこそ。

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オープンの19:30からひっきりなしにお客は来て、外の席は満席。この日だけと思いきや、滞在中毎日満席だった。地元では人気の店なのかな。2人で来る人は少なく、家族三世代で来るような団体が多かったよ。写真の奥の棟が私が宿泊した建物。1泊朝食付きでダブルルーム65ユーロだから安い。クーラーがないのが痛いけれど、夜は20度くらいに冷え込むので窓を開けていればそんなに暑くはない。

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デザートはとなりのアメリカ人親子にアドバイスをもらい、プリンを選択。素朴なうまさがいい。

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次回は、フィレンツェで車を借りてトスカーナの南に向かいます。

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Montelleri
Via dei Pini 1-50039 VICCHIO Firenze
39-055-844-8638

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2009.08.08

【イタリア特集】チンクエ・テッレ/マリナーラのフォカッチャ 9.5点

チンクエ・テッレ最終日は、5つの村(チンクエ・テッレ)のリオマジョーレ以外へ。このチンクエ・テッレをまわる時は、チンクエ・テッレカードと言う周遊切符が便利。LevantからLa Spezia駅間の鉄道と、バス、それに愛の小道という海岸線の道が含まれている。私が買ったチケットは一日券8ユーロでしたが、それ以外に二日券や一週間券もあるみたいです。愛の小道を通るだけで5ユーロだからかなりお得。列車に乗る前に、駅の打刻機でガチャンとやるのを忘れずに。

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まずはリオマジョーレを出て、駅舎を超えて、愛の小道へ。愛の小道はVia dell'Amoreと言うらしいです。愛の小道は隣町のマナローラまで続いている、舗装された遊歩道。写真はリオマジョーレの駅。ホームにいる人はたぶん、チンクエ・テッレカードを持って、この辺りの町を周遊する観光客かな。この辺りの鉄道はほとんどトンネルだけれど、駅だけ一瞬外に出ています。

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断崖に見えるのが愛の小道。地中海の青い海を一望できるんです。日差しは強くて暑い!その分日陰にはいい風が吹いて涼しく、日本の暑さとの違いを感じます。

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マナローラまでは早足だと20分くらいかな。途中、こんなステキなオブジェに出会えます。まるで湘南平だな・・・。愛を誓う鍵でいっぱい。

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マナローラの駅に到着。のんびりした駅でしょ?アミノ酸飲料のCMを思い出しちゃいました。燃焼系~って古い?
列車は比較的多く走っているとガイドブックには書かれているけれど、だいたい1時間に1本かな。10分以上の遅れは当たり前のイタリア鉄道なので、気が長くなりますよ。そう考えると山手線ってすごいなぁ。

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マナローラの町も、他の町と同じく港からのメインストリート一本の町。すごい観光客でしょ?この狭いメインストリートにボートがいっぱい。置くところがないのかな。

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家は断崖に段々になって建てられていて、その上にはぶどう畑。ここでは甘い白ワインが有名です。
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マナローラは次の町へ続く遊歩道から見るこのポイントが一番ステキです。この写真は渾身の一枚。昼間訪れたら、日差しの向きが悪く影になってしまっていたので、夕焼け時に来てみました。あーステキすぎる。カラフルな家並みが、西日に染まってロマンチック。この写真が撮れただけで、チンクエ・テッレに来て良かった。

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振り向けば夕焼け。あんなに青かった海がオレンジに染まる。

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このオレンジの海が真っ青だった頃、ぐんぐん海へと泳いでいくおばさんがいて、すごくきになったんです。おばさんはちゃんと岸辺に帰れただろうか。写真で見るよりずっと、おばさんは岸部から離れています(笑)

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チンクエ・テッレに3日間滞在する間に、小腹が空けば食べていたのがフォカッチャ。この辺りで有名らしく、どこに行っても食べることができました。種類も豊富で、どの店で食べてもおいしい!特にマナローラで食べたこのフォカッチャがおいしかったなぁ。メインストリートを海まで歩く左側、海のすぐ手前にある店です。

左から、オニオン2.5ユーロ、トマト3ユーロ、ジャガイモ3ユーロ。

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左から、ナスとトマト3.5ユーロ、ほうれん草3.5ユーロ、ポルチーニと生ハム3.5ユーロ。

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いわしを挟んだもの。値段わからず。うまそう・・・。

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肉系三種。値段わからず。確か4ユーロを超えていた。私はサラミをチョイス。サラミの量が多くてうますぎる。その場でオーブンで温めてくれるので、それまたうまい。フォカッチャ自体の塩味が絶妙でウマイ。

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ジェノベーゼソース。この辺りはジェノバからも近いので、こういうバジルを使ったソースはよく使われる。

今回のイタリアで最初に訪れた町はチンクエ・テッレ。このフォカッチャを食べて、イタリアではどこに行ってもこのくらいのレベルのフォカッチャが食べられるものだと思ったけれど大間違い。ここのフォカッチャはダントツにうまいです。この町のフォカッチャは絶対に食べてほしいです。

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列車にてチンクエ・テッレのその他の町へ。ここは一番北にあたるモンテロッソアルマーレ(Monterosso Al Mare)。その他の村とうってかわって断崖絶壁ではなく、ひらけた砂浜が広がります。カラフルなパラソルが一面に広がり、水着姿の老若男女がはしゃぐリゾート地。ここはあんまり興味がなかったので素通り。

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そのとなり、ベルナッツァ(Vernazza)。暑くてダウン。

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ベルナッツァのメインストリートには、ステキなアーティストの店もありましたよ。なぜか相撲をモチーフにしたものがあり理解不能でした。

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次回はトスカーナに移動です。

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2009.08.05

【イタリア特集】ポルト・ヴェーネレでムール貝てんこ盛り 9.5点

チンクエ・テッレ二日目は、リオマジョーレの町を出て船でポルト・ヴェーネレ(Portovenere)へ。下の地図のチンクエ・テッレ(5つの村)は電車でつながっているんだけれど、このポルト・ヴェーネレはバスか船のみ。リオマジョーレからは確か18ユーロだったかな。ちょっとお高めだけれど、海風を浴びられるのと、なんと言っても海から町を眺められるのがスバラシイのだ!

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リオマジョーレから20分くらいかな、入り江を曲がるとポルト・ヴェーネレの町が見えてくる。ポルとはポート(港)のこと、ヴェーネレはビーナスのこと、ビーナスの港なんだ!

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港から町を眺める。ここからの眺めが一番ステキ。この辺りの町並みは、それぞれ長屋のようにつながっている家は各戸ごとに色を変えている。「海から自分の家がどれかわかるように」とNHKの世界遺産番組で言っていたけれど、自分の家かわかる必要があったのかなぁ。調和を乱す色はなくて、微妙に違う10色ほどの壁の色に必ずなっていて、隣の家と同じ色になることはまずない。

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この街もメインストリート一本。あのカラフルな家の向こう側が海と平行にメインストリートになっている。その入り口は城門になっていて、入り口は狭い。この門を閉めたり、上部にある穴から油や石を落としていた時代を感じることができるよ。

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門の脇にはこんな形をした石の箱がある。NHKの世界遺産番組で教えてもらったんだけれど、これは貿易をする時の枡だったらしい。

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メインストリートにはいるとこんな感じ。緩やかなカーブを描きながらこの岬の突端の教会まで続いている。両脇にはお土産物やさんやレストラン、ジェラテリアなどが続いてステキ~。直射日光がきつかった分、日陰が涼しくて気持ちよかったな。

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ヨットやボートをモチーフにしたアーティストの店発見。この真っ白な額にカラフルな何艘もの陶器のボートが置かれている作品がほしくて、かなり悩んだけれど、大きすぎて断念。青枠もステキだなぁ。

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メインストリートからは脇道に入る小さな階段がたくさんある。暗いトンネルの先に、あの明るい家の壁が見えるのがステキすぎるー。

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どこの家の窓もお花でいっぱい。青い空とカラフルな壁、窓枠の緑、そしてたっぷりの緑に鮮やかなお花、この辺りの町はどこに行っても見られた当たり前の風景。それはここに住んでいる人たちがこの町並みを誇りに思っているからこそなんだよね。

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さてお昼。
メインストリートの噴水近く、La Medusaにてランチをすることにしたよ。この町ではムール貝を食べるって決めていたんです。まずはムール貝のマリナーラ、8ユーロ。マリナーラと言うとトマトベースのニンニク味なんだけれど、トマトはなかったなぁ。私の注文ミスかも。でも私が食べたかったのはトマト味ではなく、シンプルなニンニク味の酒蒸し。それにしても一人前がデカっ!てんこ盛り!身は少ないのであっという間に食べてしまうけれど、しっかりとした味付けに、ムール貝が負けていない。冷えた白ワインにぴったりでした。これ食べれただけでこの町に来て良かったと思えますよ。

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アップはこんなかんじ。サイズは小さいけれど、オレンジがキレイでしょう?ぷりっとした感じも伝わるかな?

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もうひとつ頼んだのが、シーフードの盛り合わせ小皿6種10ユーロ。その一皿目がこれ。なんの魚だろうな、シンプルにトマトと紅タマネギ、それに塩胡椒、オリーブオイルでささっと味つけ。こういうシンプルな味付けが、どこの店でもうまい。

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これ二皿目。ぷりぷりの海老を、ピリ辛に仕上げたもの。どこか中華っぽいかんじ。

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三皿目はスカンピの蒸したものに、トレビスやトマト、塩胡椒でシンプルに味付け。スカンピは小さくて身はほとんどなかったよ。

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四皿目は小イカ。火が通りすぎていなく絶妙な柔らかさでうまい。オリーブオイルとバルサミコで。黄色のパプリカを選ぶあたりの色彩感覚は、イタリア人、さすが。

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五皿目はなんの魚なのかなぁ、かなり大ぶりの魚をグリルにしたもの。鯛だろうか。これもオリーブオイルでシンプルに。ふわふわの身がうまい。

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六皿目は、たぶんまぐろをミンチ状にしたもの。イタリア風、ネギトロって感じかなぁ。これがうまいのよ。これを白いご飯にたっぷり載せてかきこみたいなぁ。ふらっと入った店ですが、ポルトヴェーネレに泊まるなら、夜しっかり食べたい店です。

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あー、思い出したらお腹が空いてきた・・・。ムール貝をバケツいっぱい食べたいなぁ。

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La medusa
Via capellini 74
19025 - Portovenere (SP)
+39-0187-790603

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2009.08.01

【イタリア特集】チンクエ・テッレ/沖から見るリオマジョーレの町がステキです

チンクエ・テッレってご存じですか?ジェノバの南、列車で1時間半くらいかな、リヴィエラ海岸の東に位置します。チンクエ(cinque)は数字の5、テッレ(terre)は村という意味なので、5つの村全体を指しています。

東から、

 1.リオマッジョーレ (Riomaggiore)
 2.マナローラ (Manarola)
 3.コルニリア(Corniglia)
 4.ヴェルナッツァ (Vernazza)
 5.モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al Mare)

で、これにポルトヴェーネレ(Portovenere)を足して、世界遺産に登録されています。2年前に訪れたアマルフィ海岸も切り立った崖にある世界遺産の町で、もっとリゾートしていましたが、ここはこぢんまりしていて、リゾート感は薄く、メインストリート1本しかない村がほとんどです。ただ、モンテロッソ・アルマーレだけ、白い砂浜が続き、カラフルなパラソルが砂浜を覆う避暑地です。

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最初に紹介するのは、私が3泊したリオマジョーレ(Riomaggiore)から。ここは船着き場に続く小高い崖から町を眺めた景色が一番ステキです。それがここ。

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海はエメラルドグリーン。日本の港によくあるような海臭さ、生臭さはないんですよ。海岸近くに一日いても、体が塩っぽくなることもない。なんでだろう。

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船で沖に出て、リオマジョーレを眺めるとこんな感じ。岸壁に町が張り付いているんです。

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町のメインストリートはたったの一本。駅からの道と港からの道が合流し、そのT字路からメインストリートに。と言っても店は100メートルちょっとしか続きません。両脇には崖の家の民家や宿に上がるせまい階段があり、入り組んだ石の階段を登ると、ちょっとした風景や生活がかいま見れ、すてきな風景がないかなぁと宝探し的な探険を楽しめます。

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八百屋のトマト。さすがイタリア、種類は豊富。

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ベリー系も種類が豊富。なんて色合いがキレイなんだろう。さりげなく栗の葉が添えてあるところが粋。

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私が3泊した宿は、B&BのCinqueTerre Residenceと言うところでした。部屋は1泊125ユーロ(時期と部屋によって違うみたい)。ちょっと高めですが、観光地で宿は少ないのでいたし方ないかと。駅から行く場合は、どこの階段を上がったらよいのかかなり難易度の高い道のりですが、一度覚えてしまえばなんてことはないです。車だと町の上を通っている道路から直結の階段があるので比較的便利。宿は崖に張り付いた形になっていて、こんな風に部屋のドアを開けるといきなり外のテラスです。朝、この扉を開けて山側から昇る朝日に照らされた海近くの山肌はキレイですよ~。ただ、町まではちょっとした階段ですので、ひと汗かきます。町にはコインランドリーもあるので滞在するにもいいです。

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朝食はシンプルで、パンと温かい飲み物とジュース。それにヨーグルトのみ。このパンがなんと焼きたてで、甘いクリームやチョコが入ったパンが特においしいの!8時の朝食(日本では考えられない遅さだよね~)にまっさきに出向いて他の人のことも考えず、いくつも食べちゃいました。

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ご主人ピエロが入れてくれたカプチーノ。この愛らしいニコちゃんマーク、ほほえましくて写真におさめちゃいました。

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今日の夕飯は、港近くのLa Lanteraにて。前菜は小皿が適当にくるものをチョイス(11ユーロ)。ここもまたお店の人に愛想がなく、説明をしようともしてくれない。小皿はやっぱり魚介系ばかり。

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これなんだろうな。メカジキのスモークかな。肉のメニューがほとんどないんだけれど、魚ばかりのメニューの中で肉的感覚の前菜でした。スモークサーモンより好きだな。ちょっと塩辛いけれど。

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トマトと何かの魚を使ったパスタ(9か10ユーロ)。こういう普通のパスタが抜群にうまい。パスタのゆで加減、野菜の火の通り具合、ハーブの使い方、塩加減、このセンスがイタリア料理なんだよ。

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メニューがさっぱり読めなかったので、となりの人と同じものをチョイス。100グラムあたり5.5ユーロ。何の魚なんだろう、蒸し焼きかな。身はふわっとしていて、上質のオリーブオイルに絡めるとおいしい。

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ビデオ屋のオタク店員みたいなウエイターがどーも気になってしょうがなかった。抜群にうまいわけではないけれど、リオマジョーレで食事をすることになったら使っても良い店だと思います。夜も遅くまでやっています。

次回は、船で隣町へ、ポルトヴェーネレです。

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CinqueTerre Residence
19071 Riomaggiore Cinque Terre(SP)
Tel +39-0187-760-538

La Lanterna
Riomaggiore(SP) Loc.Marina
+39-0187-92-0589

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2009.07.30

【イタリア特集】ミラノからチンクエ・テッレへ。遠かった道のり。

ドバイからミラノへ。朝出発して7時間、昼に到着。時差は二時間だからあんまり感じない。日本からヨーロッパ方面へ向かう時の時差はあんまり気にならないんだよね。日本→ドバイ間の機体よりちゃちくて少し残念。それでもやっぱりエミレーツ、食事はおいしかったです。

シャトルバスでミラノへ。ひとり7ユーロ。ずっと行きたかったミラノ中央駅。ヨーロッパの大都市の駅舎はだいたいミラノ中央駅のように行き止まりになっていてドーム型になっているけれど、ここまで立派な駅舎は見たことがないよ。スケールに圧巻。

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この巨大ドームは実は二つになっている。

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振り返るとこんな感じ。

この電光掲示板で列車が何番ホームに来るのかを確認し乗ればいい。チケットは事前にイタリア鉄道のホームページで予約済み。発券機で印字するだけなんだけれど、その発券機が激混み。なぜ??(その1)と思いながらも、何番ホームか確認するが電光掲示板にはいつまでも待っても記されない。再びなぜ??(その2)と思いながらも、列車の発車時間は迫り、チケットの発券はできないけれど列車に乗ってしまえ~と思って、遅れていると思いこんでいるその列車を待つ・・・。すると列車の発車時間になったら電光掲示板からその列車が消えた~。なぜ来ない~(その3)、そしてほとんどの列車に書かれている「CAN」ってどういう意味?仕方なく、券売機で次の列車を予約するが、日本の券売機のようにスムーズに特急券を発券してくれない。となりの券売機なんてフリーズしてる・・・。なんとか1時間遅れの列車のチケットを取り、余った時間でこんな風にミラノ駅をご機嫌で写真なんて撮っていた。

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なぜなぜ?の悲劇はまだ始まったばかりだった・・・・。

その時の現地からの速報はこちら。

列車は早めにホームに到着していたので、指定の号車へ。え?なぜ?(その4)指定席なのになんでこんなに激混みなの?コンパートメントタイプの私の席には誰か座っているのはもちろん、通路にはあふれんばかりの人ですれ違うことも困難。テキトーな英語で私の席を主張すると、ひとりは立ち去ってくれたが、コンパートメントの他のお客さんがみんなでわーわー言ってる。よく聞くと、今日はストライキらしい!!それも夜9時まで。その間は3割くらいの列車しか運行しない様子。そして「CAN」の文字はキャンセルって意味だったのかぁ・・・。無理矢理3×3の席の片側を詰め合ってもらって4人がけし、網棚に上げられないスーツケースを足の間に。こんな最悪な状況でも、英語を喋る夫婦以外はみんないたって上機嫌。ストライキでも上機嫌なイタリア人・・・。こんなことは日常茶飯事なのだろうか。トラブルを楽しむ余裕はその時にはなかったけれど、いい体験をしたと思うことにしよう。うん、そうしよう・・・。

途中、ジェノバで別の特急に乗り換え、ラ・スパツィアでローカル列車に乗り換えるが、夜9時までのストライキでローカル線はほとんど走っていない。宿のチェックインは7時まで。すでにその時8時半。ミラノ駅で遅くなる旨は電話しておいたが、これ以上遅くなれないのでタクシーで、チンクエ・テッレの町のひとつ、リオマジョーレ(Riomaggiore)へ。町には30分ほどで到着できたが、崖の町なので車は入ることはできず、宿も崖にへばりついた構造になっていて、探し出すのに30分ほどかかってしまったよ。だって横幅1メートルくらいのせまい階段を上った奥の奥の奥にあるなんて思ってもいなかったんだもーん。

そんな着いた直後、Riomaggioreの宿から見た夕焼け。時間はこれでだいたい10時ちょっと前です。入り江の町並みに映る夕焼けの美しさを見ながら、宿へ着けたことへの安堵感に浸っています。

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Riomaggioreの町は、メインストリートが100メートルくらいしかない小さな小さな入り江の町。宿からは急な階段を下りて行きます。到着した日の夕飯は、メニューからこの辺りの典型的な料理をチョイス。

アンチョビ。アンチョビをこうやって単品としてメニューで出してもらうのは初めて。その後、瓶詰めのアンチョビをこの辺りのお店で何度も見かけました。私たち日本人には、こうやって単体で出されるとちょっとしょっぱいよ。ワインが進んじゃいます。

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ムール貝の詰め物をトマトで煮込んだもの。

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いわしを使ったパスタ。ニンニクが効いていてうまい。こういう普通のパスタが当たり前のようにうまいのがスバラシイ。

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ですが、全体的に料理も普通。「IL GROTTINO」って言う店ですが、おすすめしません。ウェイトレスのお姉さんも分愛想です。

次回はチンクエ・テッレの中の町、リオマジョーレ(Riomaggiore)について詳しくです。

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2009.07.20

トスカーナで犬に噛まれる!

トスカーナで犬に噛まれる!
ミラノでやっとネットできました。トスカーナの田舎暮らしは、今までの
イタリア訪問で一番興奮しました。詳細は帰ってから。

そんなトスカーナの田園で、夕陽の絶景ポイントを探してこっそり私有地
に入ったら、番犬に追いかけられ、ふくらはぎを噛まれました!!甘噛み
ですけど泣きそうでした。。。優秀な番犬です。

明日かえりまーす。

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2009.07.14

チンクエテッレの朝夕の風が気持ちいいー

チンクエテッレの朝夕の風が気持ちいいー
ジェノバの南、リビエラ海岸のチンクエテッレと言う世界遺産の街にいま
す。数年前みたNHKの世界遺産番組でこの街をみて、ずっと来た
かったんです。チンクエは5、テッレは村と言う意味で、この街断崖総称
です。前にブログにも書いたアマルフィより、もっとこじんまりした断崖
絶壁の街です。宿泊はその中のひとつリオマジョーレという街で、写真が
そう。小さな港は色とりどりの積み木みたいでステキなの。朝夕は涼しい
風が吹いてとてもきもちいいです。あー幸せ。狂ったようなドバイの暑さ
はすっかり頭から消えました。

今日はここから船にのって30分、ポルトヴェーネレと言う街に行っ
て来ました。ここの名物は、マサルと言うムール貝。地元産の甘めの白ワ
インと一緒にいただきました。

食べ物の話は、日本に帰ってからちゃんと書きます。チャオ!

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2009.07.13

ミラノ中央駅でトラブル発生!

ミラノ中央駅でトラブル発生!
ドバイから六時間半、ミラノのマルペンサ空港に到着。シャトルバスでミ
ラノ中央駅へ。一度は来てみたかったこの駅、ドームがうつくしいんだよ
ね。ちょっとステキでしょ?

16時の列車で今日の目的地へ向かおうとするけれど、なぜか電光掲示板に
はキャンセルの文字。よくわからないまま次の列車を取るが、大混雑!私
の席には誰か座ってるし、通路には座れない人であふれてる!話を聞いて
みると、今日はストライキらしく、列車は何本かに一本しかでていないみ
たい。席にはなんとか詰めあってすわれたよ。どおりで電光掲示板にキャ
ンセルが多いなあと思ったんだよ。

電車は混雑で遅れているみたいだし、次のジェノバでうまく指定の列車に
乗り継ぎできるだろうか。そもそも電車が来るかもわからないわけだし。
そんな不安を抱えながら、列車内で書いています。このブログが出るとい
うことはどうにかなったということだろうけど。

乗れなかったチケット代、戻って来るのかなあ。


後記
その後、乗り継ぎの列車も来ず、そうはいっても比較的ちかめの駅までこ
れたのでタクりました。いやーまいった。

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