白金「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ」のディナー 9点


2年くらい前に訪れた10点イタリアン「トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ 」の姉妹店の「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ」に行ってみたよ。最近胃腸が思わしくない私でも、目をキラキラさせてしまうような料理の数々でした。食べ過ぎてあとで後悔したけれど・・・。
場所は白金のプラチナ通りの一本裏。ふらっと行くことはまずない場所です。店は地下。
店内を入ってみるとマジカとは雰囲気が違う。マジカはまるでイタリアだったのに対し、ここはカウンターが幅を利かせた気軽な感じ。これはこれでよさそう。私たちも入って右のカウンターに通される。トラットリアと言うより雄テリア?忙しく働き回るカウンター内もよく見えるしこれはこれでいいかも。
まずはスパークリングワインで乾杯。手前は「レバーパテのクロスティーニ」600円。無造作にたっぷりもられたレバーが濃厚できめ細かくてウマイ。レバーのねっとり感と、トーストしたクロスティーニのサクッと感が一気に来るとしあわせいっぱい。これからの料理が期待できる前菜です。
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温かい前菜は「塩ダラとポレンタ」1000円。ヴェネチアの名物料理らしい。干した塩ダラを牛乳で煮込みながら戻し、ミキサーにかけて作るらしい。日本や韓国でも塩ダラは食べるけれど、イタリアではこういう風にマッシュして食べるんだね。これがさ、ワインによく合うんだよ。これだけで延々と飲んでいたい。ポレンタは私が思っていたよりもきめ細かくて口当たりがいい。あんまり好きじゃなかったポレンタの印象ががらりと変わる。塩がきついタラと一緒に食べるからますます良いんだよね。
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店の扉を開けると、目の前は食材や作り置きした前菜が置かれたショーウインドウなんだけれど、そこには大きくて新鮮そうなポルチーニが!どうやって食べるか相談して、フェトチーネと一緒に食べることにしたよ。写真を見ても、もともとのポルチーニがどれだけ大きかったかわかるでしょう?やっぱり生のポルチーニは香りがまったく違うよ。予想以上に柔らかくて、味も濃い。油とよく合うし、塩味が一番良い。ソテーとかフリットとか、シンプルな食べ方ばかりをするのは、日本人の考え方によく似ているね。
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メインは「うさぎのピエモンテ風」。ピエモンテはイタリア北部のフランスとの国境近く。ピエモンテ風って小麦粉でまぶしてワインと一緒にグリルすることかなぁ。うさぎの身は柔らかくて濃いめの味付けによく合う淡泊な身。でも私たち日本人にはなじみは薄いよね。
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「牛ギアラの煮込み」1600円。ギアラは牛の第四胃袋。ほうれん草とトマトで煮込んである。とろけるように柔らかく、ねっとりとしている。イタリアはこういったホルモンの扱いもうまいよなぁ。
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グラスワインが豊富で、それだけで楽しめるよ。他のカウンターの人たちは、前菜の盛り合わせだけで楽しく飲んでいる人もいて、きっちり頼まずにワインを楽しみにもう一度来たいなと思わせてくれました。いくつか飲んだ白ワインの中でも、まるでブランデーのようなこのワインが一番印象的だったな。オークの樽で寝かせるからこういう風にスモーキーになるんだって。
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この店の最大の難点は、カウンターの椅子の高さ。だんだん酔っぱらってくると後ろに倒れてしまうんじゃないかという不安で酔いきれない・・・。まだ店がオープンにして日が浅いからかも知れないけれど、マジカほどのフレンドリー感はないかな。店の名前が覚えにくいのはマジカ譲りか!?
ワインをひとり5杯ほど飲んで、料理もしっかり食べてひとり1万円くらい。料理もここまで量を食べなければ、かなりリーズナブルに食べられるんじゃないかな。また行ってみよう。
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アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ
港区白金台5-17-10 白金台THE2000 B1F
03-5449-6777
18:00〜24:00(L.O.)

アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ (イタリアン / 白金台、目黒、高輪台)
★★★★ 4.0


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