アートな直島への旅:その1ベネッセハウスと島の食事


瀬戸内海に浮かぶアートで有名な直島に行ってきました。三菱マテリアルという銅の精錬所ではげ山化していた島を、ベネッセと共にアートな島に進化した直島。最初はアートになじみの薄かった島民も今では誇りに思っているのが肌で感じられるステキな島です。
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周囲数キロの小さな島ですが、起伏もあるため歩きや自転車で回るには少々苦労するものの、ベネッセハウス宿泊者専用のバスや町営のバスも1時間に1本ほどはあるため、計画的に回れば車は必要なし。この不便な感じがいいって安藤忠雄も言っていたけれど、本当にその通りだな。この島の見所は瀬戸内海のキレイな海と気さくで優しい島民、そしてそこに溶け込むアート。だからせかせか車でささっと見ることはオススメしません。
島の見所は大きく分けると5つ。この5つを堪能するには、一泊では無理。宮之浦港近くに民宿はあるけれど、予算に余裕があれば安藤忠雄の建物そのものを楽しめるベネッセハウスに是非泊まって欲しいです。
 ・ベネッセハウス自身の安藤忠雄建築の素晴らしさ
 ・本村地区の家プロジェクト
 ・島中に点在する屋外アート
 ・地中美術館
 ・瀬戸内海の島々と海の美しさ
ベネッセハウスは、ミュージアム、オーバル、パーク、ビーチと4つの棟に分かれているが、おすすめするのはミュージアムかオーバル。ミュージアムはその名の通り、美術館内の宿泊。洗練された部屋の作りそのものがアートだし、直島からのすばらしい眺めがパノラマの窓に映し出されるのが魅力。向きは西なのですが、あいにくの天気で夕焼けはおがめなかったけれど、宿泊者には16時半から17時の夕焼けタイムにミュージアムカフェでシャンパンも配られる。ゆっくり流れる時間に身をゆだねるのが気持ちいいよ。
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写真はミュージアムの部屋からの眺め。あいにくの天気でガスっているけれど、晴れていれば瀬戸大橋が拝めるそう。あの三角の島、半分は香川県で半分は岡山県らしい。
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オーバルはミュージアムから専用の小型モノレールで登った高台の上にあり、ベネッセハウスの宿泊者しか足を運ぶことはできない。
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モノレールは手動でボタンを押して動き出す。なんだか楽しい。そうそう、ミュージアムとオーバルは子供は泊まれないので、大人だけの空間を楽しめます。
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ミュージアムからは南から西にかけての海しかみることができないが、このオーバルの屋上に上ると、ほぼ360度の眺めを楽しむことができる。朝焼けを拝みに二度来てみたが、二日目の日の出を拝めた朝は私たちしか人はいなかったよ。
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オーバルとは楕円という意味で、楕円の池を囲むように部屋が配置されている。安藤忠雄もこのオーバルには思い入れがあるってホテルの人が言っていたな。空や光、水をうまく取り入れたシンプルな作りがぐっとくるんだよね。いつか私もオーバルに泊まってみたいなぁ。
比較的最近できたパークは外観こそホテルだけれど、木をうまく取り入れた梁や傾斜した天井がなんだか心を落ち着かせる。明るい廊下ですら、光がうまく差し込む作りに心和む。やっぱり民宿じゃなくてベネッセハウスに泊まって良かったなと思わせてくれるよ。
パーク内にも作品が展示されていて、安藤忠雄建築と作品が融合した作りには目を見張る。私はスパとアートショップの間にある、水色の壁に埋め込まれたガラスのチップの作品が気に入った(テレジータ・フェルナンデスのブラインド・ブルー・ランドスケープ)。昼と夜ではまったく違う顔を見せるし、緩やかにカーブしたその壁は斜めから見るのと、真正面からみるのではこれまたまったく違う。22時過ぎに三脚をたてて撮影していてもほとんど人はいないから心ゆくまで撮影できたよ。
夜はこんなかんじ。
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昼。ぜんぜん違う顔を見せる。
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あとあと、町のお好み焼き屋のご主人と話してわかったのだけれど、この時期は直島の閑散としているらしい。ベネッセハウスのサイトで宿泊状況を見る限りでは週末はほとんど埋まっているようだけれど、民宿泊や観光のみの人はぐっと減るみたい。すいている冬か混み合う夏か、選ぶなら私は前者かなぁ。
旅で私が一番大事にする「食」については、この直島では期待はずれ。ベネッセハウスの夕食は、パークにある洋食か、ミュージアムにある和食の二択で、どちらもアラカルトはなく、5,000円程度からのコースのみ。メニューは部屋にも置かれていたから、ほとんど毎日同じメニューなんじゃないかなぁ。連泊するときは考えてくれるのだろうか・・・。
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写真は洋食の朝食。たしかバイキングで2300円くらいだった。おいしくて満足だけれど、その前の晩に街のお好み焼きで食べた食事が二人で3000円くらいだったから、物価は異常に高い。でも朝日に照らされながら、キラキラひかる海を見ながら朝食をとる贅沢はお金に変えられないのかもしれないです。
もう少しベネッセハウスについて。
建物そのものが素晴らしいベネッセハウスは、パークのロビーですら素敵。こんな当たり前の空間にお金を払っていると思えば、ベネッセハウスも決して高くはないです。問題は食事だけかなあ。
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