人形町「笹新」のお総菜 9点


DSCF0052今日は誕生日。
とは行っても平日はあまり時間がないので、近所の月島でおいしいものを頂くつもりでした。「凛」というなかなか入れない焼き肉屋か、この前の記事にも書いた「東京の居酒屋」に出てくる「岸田屋」にと思っていたのですが、あいにくの台風。自転車で帰宅中に大雨に遭ってしまい、ずぶぬれに。もたもたシャワーを浴びている間にラストオーダーになってしまったので、「東京の居酒屋」に載っていて、さらにアド街ック天国の人形町特集の20位になっていてすごーくいきたかった、「笹新」へ行くことにしました。
雨は滝のように降っていたのに、人形町に着くとやんでいる。私は雨女?それとも晴れ女?
「笹新」はいかにも居酒屋と言ったたたずまい。「この前の地震でつぶれたろ?」なんてお客さんにいわれていました。それくらい古びた木造家屋。でもその雰囲気がまたいい。お客さんはお小遣いの少なそうなおじさんばかり。店主になんだかんだもんくばっかりいっている。でもそれが癒される〜。だって私の勤務地の六本木にはこういう光景、なかなか見られない。
メニューはおばんざい形式。カウンターに大皿で盛りつけてあるので、「いわしー、梅貝ー」なんて指さしながら注文する。端っこの席に座ってしまったものだから反対側の大皿が見えなくて、狭いカウンターをぐるりとまわって見に行く。そうすると、油が冷えて固まったシナチクの煮物のようなものが盛ってある。「これなに?」と聞くと、ほろ酔いのお客さんが「モツ煮だよ。固くて食えないよ」なんて毒舌をはく。気のいいおいちゃんだ。そうすると店主は「今日は柔らかいよ」なんていうもんだから、じゃぁ食べて柔らかさをたしかめようってことで迷わず「これ↓」と指さす私。さらに、他の皿も聞くと「腐った茄子だよ」なんてさらに毒舌をはくものだから、店主は「じゃぁのこり全部もっていっていいや〜」なんてアバウト。この間合いがたまらない。
店の雰囲気はこんな風にしっくり入り込める私好みなんだけれど、味はと言えばこれまた好み。
素材の良さはなんといっても「本マグロ」。口の中でとろける中トロ。一口で、「これは本マグロで、さらに上物だぞ、おい!」とわかる味。これが一番高くて1200円程度。でも切り身は厚くて寿司にしたら10巻くらいとれそう

他は煮物が多くて、「真鰯の煮付け」「筑前煮」「梅貝の煮付け」「茄子とこんにゃくとネギの煮付け」「モツ煮込み」。どれもあっさり味で少し甘めでおいしい。ビールが進むお味。メニューのほんの一部しか食べられなかったけれど、食べられなかった「トコブシの煮付け」「穴子の白焼き」「カレイの煮付け」「ぬた」なんて食べてみたい。
どれもこれも安心価格。胸を張っておすすめできる一流の東京の大衆居酒屋です。場所は人形町、甘酒横町を浜町方面に進んで一つ目の路地右側です。土曜日は開店17時じゃないと座れないとのことです。大雨万歳。
笹新
中央区日本橋人形町2-20-3
平日 17:00 〜 22:30
土曜 17:00 〜 22:30
定休日 日曜・祝日・第3土曜
03-3668-2456


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