「高台寺和久傳(わくでん)」と言えば、京都では大変有名な料亭。一人3万はくだらないので自腹を切って行けるような店ではないのですが、その「和久傳」の味わいをリーズナブルに食べることができる「京都和久傳」がJR京都駅に直結している伊勢丹の11Fにあります。リーズナブルって言っても・・・ですが。
デパートの上のレストラン街なので、予約しないでふらっと入れる店なのですが、予約しないと大変な混雑ぶり。しかも京都の町を一望できる窓側のカウンターはすべて予約席。並ぶのは大嫌いだし、せっかく京都についてわくわくする思いをこのカウンターからの眺めでまずは癒そうと思い、きちんと予約。お昼からあまりにも贅沢なのですが8000円のコースにしました。
この眺めすごいでしょ!?すぐ左手には修復中の西本願寺、写真の左手の方は愛宕山です。西本願寺の後ろの山は嵐山方面。こうやって眺めると京都が山に囲まれた盆地であることがよくわかります。
まずは渇いたのどに泡立ちがきめ細かいビールを一杯。真っ青な京都の空を眺めながら飲むビールは格別です。
一品目は、「車エビと芹の白和え」。
あとあと思い出してみると、この店の料理で一番おいしかったのはこの白和えかもしれないです。きめの細かい和え物で口の中でねっとり。セリがなんだか京都に足を踏み入れたことを感じさせてくれました。
二品目は、「白子の天ぷらの蕪蒸し」。
白子を食べると何とも言えない幸せな気持ちになるのですが、そのシアワセ感を辛みのある蕪がいっそう盛り上げてくれます。欲を言えば、蕪がもう少し少なくて、白子感を満喫したかったかも。
三品目は、「ヒラメのお造り」。
水にさらしただけの輪切りのネギがどっさり。その上に薄切りのヒラメ。ここまでネギは多くなくていいだろう・・・と思ったけれど、残すのがイヤで全部巻いて食べてしまった。柚子の風味だけで十分かも。
ここで、いわゆる懐石って言うスタイルのコースじゃないんだなぁと気がつく。
四品目は、「ローストビーフ」。
霜降りのいいお肉だったのですがどこの肉なのか忘れました。水菜(壬生菜?)で巻くとこれまたおいしい。
五品目は、「一口蕎麦辛み大根添え」。
どこの大根なのかちゃんと聞いたのに忘れました。。ぴりっと効いた大根を食べるために蕎麦をすするって感じ。
六品目は、「大根の焚き物、芥子菜添え」。
箸ですっときれる大根。丸大根だったかなぁ。
京都の黒七味がほどよくかかっていて風味豊か。出汁のお味が最高。
七品目の前に、急に曇り空になり空に大きな虹が二本架かる。京都ってこんなに短時間で急に天気が変わるんだ。
七品目は、名物「鯛のお寿司」。
まぁおいしいって言えばおいしいけれど、他の料理も十分おいしいのでひときわおいしいって言う感じじゃなかったです。
八品目は水菓子、「代白柿(ダイシロガキ)」。
これがこの店で一番びっくりした品だと言ったらたぶんお店の人は怒るだろうな・・・。のちのち調べたら、京都では松茸に並んで忘れられぬ存在らしい。「江戸柿」と言われる柿をじっくり熟させた物。ゼリー状にとろとろとして、加熱したような感じ。
あまりにも感動したので、その後「錦市場」で1個250円で購入。ただいま熟成中。
九品目は、「西湖(セイコ)」。
レンコンを使ったお菓子。レンコンの味はまったくせず、和三盆のやわらかい甘みともちもちした食感、笹の香りがとても良い。レンコンを擦って、でんぷんをとりだして使っているそう。味と言うよりそのもちもち感はここから来ているみたい。デパ地下でも買えます。すごくおいしい。
休止してくれた若い男性の対応もすばらしかったし、料理の出るタイミングも絶妙。味も対応もなかなかでした。8000円の価値は十分あります。残念なのは予約しないで来たお客。赤ちゃんが泣いていたり、子供がはしゃいでいたり。大人が来る店に子供を連れてくるのはルール違反だよね。高台寺のお店には一度は行きたいです。
京都和久傳
京都市下京区東塩小路町901 JR京都伊勢丹 11F
075-365-1000
不定休(伊勢丹に準ずる)
11:00〜15:30
17:00〜22:00
おお、京都特集きた!
どれもこれもうまそうだ。。
有給期間中に京都に行こうかなー
>たかひろさん
せっかく長くお休みを取れるなら海外がいいですよー。冬の京都はさむいっすよー。
百貨店の中の店は
「大人が来る店」とは違うと思いますが。
その分値段設定も安くなっていると
思います。
雰囲気を求められるなら
高台寺本店に行かれては。
泣く子供を連れてきていい店でもないと思いますよ〜。
高台寺本店は是非行ってみたいですね。
子供は泣くのも仕事ですよね〜
京都和久傳でそこまで高望みは???