晴海「晴海basara」の月懐石 8点


土日にしか行った事がないので、ぱっとしないイメージしかない「晴海トリトンスクエア」。でもこの閑散ぶりが好きでよく自転車で行くんです。このトリトン、石鍋シェフの「クイーンアリス」や脇屋さんの「トゥーランドット」があるんですけれど、シェフが来なそうですよね。。。私が行った「青柳」で有名な小山さんの「basara」もそんな店のひとつですが、あの「basara」の料理がリーズナブルにいただけると言うので行ってみました。
夜のコースは4,800円〜と「basara」にしてはリーズナブル。私がもう3年以上前に訪れた赤坂アークヒルズの「basara」は、店の雰囲気、味、サービスのどれをとっても最高でしたが、値段も一流でした。それを考えると半額以下のお値段。
私が頼んだのは月懐石6,800円。コースの中でも真ん中くらいのレベルです。いやー、でも失敗したな。こういうコースを頼む時は、一番高いコースか、一番安いコースって決まっているんですよ。一番高いコースはシェフが一番力を入れるからおいしいはずですし、一番安いコースはシェフの腕が試されるんです。真ん中を選んでしまったあたりが庶民ですね。
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前菜は、車えびをゆでたものにたっぷりの若芽を添えて出汁のゼリーを寄せたもの。この手の懐石ってちまちまと量が少ない事が多いのに、大きめの車えびが3尾も載っているのは優秀。お皿に残った出汁もきれいにすくって食べてしまいました。ちょっと車えびに火を通し過ぎた感じが気になりました。
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お刺身は3点盛り。ホタテ、カツオ、スズキ。どれもなかなか。刺し盛りで一番ホタテが好きなんて事は今までなかったのに、このホタテは甘くて大きくて適度な堅さがサロマ湖で食べたホタテを彷佛とさせてヒット!真ん中のはスズキ。レモンに挟まれている細工がにくい。どの刺身もすごく厚めに切ってあるのが特徴。この位の厚さだと食べごたえがある。
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揚げ物は、スズキのフライと加茂茄子の田楽。スズキと言えば、おいしいフィッシュバーガーには欠かせないくらい火を通す事に向いているらしい。衣に一工夫してあって非常に細かい衣がサクッとしている。おそらくだけれど、刺身で使ったスズキの端の部分をこのフライにしている。そう言う風にとれてしまった事、量が多い事、それに小さな皿に盛り過ぎていることが残念。盛り付けに美的感覚が感じられない。味はおいしいのに。加茂茄子はスプーンですくえるほどにトロトロしていて素材の良さと絶妙な火の通し加減にちょっとうっとりした。
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焼き物は、どこ産だか忘れてしまったのだけれど、地鶏の焼いたもの。パリッとした皮がおいしい。この時点でもう相当おなかいっぱい。たぶんスズキの揚げたものが3つもあったからだ・・・。
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ご飯は、鮭茶漬け。よく考えたら汁物がこれしか出てこなかった。懐石ってこんなんでいいんだっけ?とちょっと疑問になる。どちらにしてももう食べれないけれど。
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デザートは、スイカにアイスクリーム。特にすごく美味しかった訳ではないけれど、スイカがとってもきれいなので合格。
総評としては、味はどれも安定しておいしく裏切りはなし。残念なのは店のロケーション。トリトンの館内放送が流れると興ざめする。外の景色は最悪。テラスがきれいになっていればよかったのだろうけれど、椅子を積み上げてあったり、とても足を踏み入れられるような雰囲気はなし。一流の懐石料理屋なら景色に気を使うのは当たり前。グリーンやお花くらいきちんと活けて欲しい。サービスはホテル的サービスで感じは悪くないが、きちんと料理の説明くらいしてくれないとサービス料10%は払えないなぁ。ランチなら行っても良いけれど、味以外の部分を改善してくれないと夜はもういい。たぶんそれが店の名前に対して客足が遠のいている原因なのでは?あと昼にかけた予約の電話に30コールくらいでないのはありえない。
今回ちょっと厳しいかな。。。もう一度言いますが、味はおいしいです。
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