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大泉学園「南欧食堂 La 毛利」のディナー 8.5点

大泉学園って、「水曜どうでしょう」で羽田から歩いていく企画でぐらいしか知らなかった町でしたけれど、私がこの店に向かう道すがら、兄からのメールで洋ちゃんが結婚したことを知りました。奇遇すぎる・・・。
この店は、私が参考にしているブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」気になっていた店。愛読雑誌「dancyu」でもやまけんさんが記事にしていました。駅からも中途半端に遠い場所にあるのですが、それもそのはず、レストラン脇の畑の野菜をそのまま出してくれる店なんです。店の到着時にはもう暗くなっていたので、となりの広大な畑は見れませんでしたが、野菜のおいしさは十分感じられましたよ。
まずは「温野菜のアンチョビ風味」980円。しいたけ、さつまいも、じゃがいも、山芋、赤と黄色のパプリカ、きぬさや、ズッキーニ、それに甘みがおいしかった何かの菜っぱ、ブロッコリーのような空芯菜のような・・・。これを野菜のしゃっきり感を残しながらちょうどよく蒸し、細かく刻んだアンチョビで塩味がついている。じゃがいもも山芋も皮が付いたままで、山芋のヒゲなんてそのままのところが土のにおいを感じられてステキ。洗いすぎたり、皮を剥きすぎたりするのも良くないなって思いました。あとから思えばこの一品がダントツにおいしかった。奇をてらっているわけではなく、野菜そのもののうまみが一番のごちそうです。
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「自家製ハムのサラダ」980円。水菜やサラダ菜、にんじん、ごぼうなどの野菜と共に、厚切りのロースハム。びっくり感はあんまりないけれど、こんなサラダを毎朝食べれたらすごく幸せだと思いました。そういうごちそう的な普通のサラダ。
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「自家製ベーコンのピッツア」1580円。パリパリの薄皮ピザにきつめにスモークされた厚切りベーコンがたっぷり。あんまり薄皮のピザが好きじゃないのでいまいち。冷めるとこのパリパリ感がつらいんだもの。このベーコン、もっと細かく切って、カルボナーラにした方がおいしいかもなと思いました。ちょっとスモークがきつめなので、子供は好きじゃないかも。でもビールには合いますよ。
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「ホロホロ鶏のロースト1/2羽」2280円。皮は薄くてパリッとしていて香ばしく美味。肉は少しぱさつく部分もあり、部分的にはもう少しジューシーさがほしかったかも。そもそもふたりで4品はちょっと多かったのかな。ピザをのぞいた3品を注文した時に、お店の人にちょっと足りないかもと言われてピザを追加したけれど、それの分多かった・・・。鶏を半分、ピザを半分食べきれず、包んでもらうことになりました。
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総論から言うと、大泉学園まで足を運ぶのはなかなか難しいけれど、こんな店が近所にあればかなりの確率でリピートしてしまいそう。季節によって野菜も変わりそうだし、自家製のパン、特にくるみとレーズンが入ったパンはかなりおいしかった。質のいいオリーブオイルをこのパンのおかげでじっくり味わうことがでしたよ。
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ここからは、実家の両親がすっかりはまっている大磯の畑について。お手伝いをするふりをして、畑の野菜やそこにやってくる虫たちの写真を撮りまくりました。同じマンションのおじさまに「何もしないで飽きちゃうだろう?」なんて言われたけれど、こんなに被写体の多い畑はいつまでいたって飽きないです。おかげでとっても幸せな時間を過ごせました。この場を借りてお礼を言いたいです。
まるで恐竜!ファインダーをのぞいてびっくりしちゃいました。じゃがいもの葉の上をおさんぽする斑点多めのてんとうむし。
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収穫間近の空豆。さやごと真っ黒になるまで蒸し焼きにして食べるのがうまいよね。天ぷらも大好き。
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さて何の花でしょう。大きくてよくわからないかな?正解はじゃがいもです。
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ブルーベリーの花の蜜を吸う黒アゲハ。それも何匹も飛んでいるの。そうそうもっとびっくりしたのが、この畑に朝到着した時、キジがすたすた歩いていました。頭が赤くてしっぽが長かったよ!
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キンセンカのつぼみ。こんなに額の部分が起毛しているって知っていましたか?このキンセンカ、固いつぼみからすべての花びらが開いたものまで何枚も写真に納めたのですが、どのキンセンカの表情にもおどろきがいっぱいでした。ぐっとしまったつぼみには力強さを感じます。
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最後にネギ坊主のドアップ。
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そうそう、La 毛利 は予約した方がいいです。畑が見渡せるランチの方がいいかも。
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南欧食堂 La 毛利
03-6750-7001
練馬区大泉町1-54-11 吉田ハイム 1F
定休日 火曜日

南欧食堂 La 毛利 (欧風料理 / 光が丘、地下鉄成増、和光市)
★★★★ 4.0

笹塚「サルサ・ズッカ」のランチ 8.5点

私のGWはと言えば、3食しっかり自炊、そしてたまの外食、毎日おいしいスイーツと、食べてばかりでした。何を食べようかと昔の「TITLE」をあさっていたら、笹塚で安めのプリフィクスを提供しているイタリアン「サルサ・ズッカ」を発見。さっそくランチを予約して行ってみました。
店内は少し暗めのカウンターとテーブル4つの小さなお店。シェフとウェイトレスふたりでかなり忙しそう。ランチは、前菜とパスタ、デザートの1,600円コース、前菜とメイン、デザートの1,900円コース、前菜、パスタ、メイン、デザートの2,600円コースの三種類。どれも自家製のパンがでてきてこれがなかなかおいしいの。まだ持つと熱いくらいで、いくつも食べたいくらいでした。
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私の前菜は、「北海道産大麦豚のバリエーション仕立て」。左から豚足と豚の耳の入ったゼリー寄せ、ロースハムにバルサミコとポルト酒で作ったソースがけ、右がサルシッチャ。サルシッチャの下の野菜は何だったんだろう。辛くないホースラディッシュのようなざらざらした食感。
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こちらは「大仙鶏の白レバーのパテ、自家製ピクルス」。なめらかな白レバーに質の良いオリーブオイル。添えられた自家製の温かいパンにこのパテをたっぷりぬったらおいしいだろうな。個人的にはこちらの白レバーの方が好み。ワインにも合うし。
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私はパスタで「ボローニャ風牛ラグーで和えたガルガネッリ」。ガルガネッリってどんなショートパスタだろうと思ったら、でっかい太めのペンネにギザギザが入ったような芋虫型のパスタ。このギザギザにソースがうまくはいりこんでおいしいです。
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こちらは私が前菜で食べた同じ豚で「北海道産大麦豚肩ロースの香草オーブン焼き」。アリスタと言う調理法らしいです。ぎゅっと詰まった肩ロースには適度な塩加減と香草の香り。私もこっちにすれば良かった〜。
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これにちょっとしたデザートと飲み物がついてこの値段。軽く飲んでもふたりで5,000円いかないです。ふたりでやっている店だけに、ペースはかなりスロー。と言うのも、ランチだからと言って、ワインや料理の説明をいい加減にすることがないから。急いでいる人にはむかないけれど、予定のないランチにはいいかもしれないですよ。
そうそう、サルサ・ズッカって笹塚ってことみたい。となりのお客さんの会話で気がついちゃいました。なるほどー。
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サルサ・ズッカ
03-3379-3339
渋谷区笹塚3-19-2
12:00〜14:00 18:00〜21:30
定休日 水曜・第1木曜

サルサ・ズッカ (イタリアン / 笹塚、幡ヶ谷、代田橋)
★★★☆☆ 3.5

代々木上原「カーサ・ヴェッキア」のディナー 8.5点

昔の仕事仲間と4人でディナー。女だけでわいわい食事するのが年に数回の楽しみなんです。今日は一度訪れてとても気に入った「カーサ・ヴェッキア」へ。前回、お店が暗くていい写真が撮れなかったので、一眼レフで再チャレンジしたけれど、やっぱりあんまりうまくいかなかったよ。私の腕が悪いのか、酒のせいなのか・・・とほほ。
お店は、代々木上原から徒歩2分くらいの路地裏のちょっとおしゃれな場所にあって、トラットリア風の店がこの街にぴったり。4人ともパスタとメインが選べる5800円のコースをチョイス。
前菜は少しずつ4種類。手前がサイマキエビのレモンマリネ。サイマキエビは車エビのこどもとのこと。左がシチリアコロッケ、奥が鴨の薫製、右が黒米のサラダ。ちょっとずつだけれど、たくさんの種類が食べられて楽しい。となりの人とは違うものが載せられているので、話がはずむんです。
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パスタは4人全員別のものを注文。写真がうまく撮れているものだけ紹介します。これはムール貝のショートパスタ。メダルのような形でめずらしい。味を聞くのを忘れてしまった・・・。
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こちらは押し花のパスタ。手長海老と季節の野菜が入っている。ショートパスタにはお花が練り込まれていて、さらにその上にはきれいな花びらや、アスパラなど色とりどり。お皿がやってきた瞬間、みんなで「きゃーっ」と騒いでしまった。
私のパスタは、カブとカラスミの塩味のパスタにカリカリにあげた白魚が載っているもの。写真がぶれぶれでうまく撮れなかったよー。
もっと言うと、メインは全滅だった。色が変わってしまっているものもあったのでカメラの調子が悪かったのかも。通常メニューになかった金華豚のローストや、ほうぼうのアクアパッツアはお見せしたかったな。
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そしてデザート。メンバーのひとりが誕生日だった話を会話の端々から聞いただけで、こんな演出をしてくれた。
(明るいから比較的うまく撮れてる・・・)
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毎回そうなんだけれど、このメンバーで行くと料理そっちのけで話が盛り上がるから、料理のことをすっかり忘れてしまう。でもね、この店の良さは料理の味だけでなく、このお店の人の心温まる対応あってこそ。この日はマダムはおやすみだったけれど、若いかわいい女の子もすごくいい感じだし、なんと言ってもその日のメニューをすらすらと言ってのけるところは尊敬すらしてしまう。
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この花屋はお店のとなりにあって、テーブルや入口のお花を飾っている。とてもセンスが良くてついつい衝動買いしてしまいそう。
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カーサ・ヴェッキア
渋谷区上原1-34-10
03-3468-4280
11:30〜14:00(L.O) 17:00〜22:00(L.O)

西麻布「ダル・マット」のコース料理(再) 9.5点

人気イタリアン「ダル・マット」の記事は3回目。一度目の「西麻布」、二度目の「恵比寿」もご覧あれ。
この「ダル・マット」は、コース料理が4000円(西麻布の場合)、1500円でワインも飲み放題の店。コースはひとつしかないが、食べる量や嫌いな食べ物対応は事前にしてくれる。仲間でわいわいやるにはうってつけのイタリアンってところ。
前菜はまるでピンチョス。
谷中生姜を赤茶豚で巻いたもの。添えてあるのは紅玉リンゴのすりおろしたもの。食欲が一気にアップ。
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ちょっとずつ盛り合わせ10品。覚えているものだけ。グラスに入っているのは冬瓜のジュレに、中には塩辛さがちょうどいいキャビア、表面にはとんぶり。畑のキャビアと海のキャビアが共存。右上は「ティンカーベル」というピーマン?シシトウ?だと思ったのだけれど、googleではトマトとヒット。う〜ん、記憶が。。。その下は新ごぼう、その下は中華で出てくる百合のつぼみ(忘れた)、左の黄色いのは赤ピーマンのムース、その上のピオーネ、左上は鰹、他は忘れた・・・・。ちゃんとメモをしなければ。
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これは前回も食べた桃の冷製パスタ。ホワイトペッパーと桃が合うなんて。桃は白鳳だそう。
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沖縄の白豚のハム。ハムの塩加減が絶妙。焼きたてのトーストにバターをたっぷり塗って、このハムでガブリと行きたいなぁ。添えてある野菜は、芥子菜とチコリ。
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メイン写真をだいぶ食べるまで気がつかなかった・・・。さらにピンぼけ。フランスパンデ地方の鴨肉と米沢牛A5のイチボ肉。添えてあるのは、茶豆(だったかな・・・)とゴールドラッシュというコーンが入ったマッシュポテト。これがヒットで家でも作ってみたよ。今時の甘いコーンはこうやってジャガイモと一緒にマッシュポテトにするのはいいね。右のグリーンは、京都の新百合根と蓮芋、それに豆苗。蓮芋のすけすけ具合がちょっとおしゃれ。
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最後のトリッパのオレキエッテ(だったかな)も写真を取り忘れ。オレンジピールの香りがするのがにくかったのに・・・・。
デザートは、ヨーグルトのシャーベットを岩塩とオリーブオイルで。これは家でもやってみよう。ヨーグルトでやってもいいいかも。
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相変わらず使える店そうです。夜遅いのもグッド。予約が取りやすいと尚いいのにね。
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西麻布DAL-MATTO
〒106-0031 東京都港区西麻布1-10-8 第2大晃ビルB1F
Tel&Fax 03-3470-9899
18:00 – 28:00 (ラストオーダー 26:00)
月曜日定休
#最近、ディスプレイの文字は大きいのがいいと思い出した。歳なのだろうか。CSSを修正して文字を大きくしました。

【東北特集】弘前「ダ・サスィーノ」のランチ 9点

前回の続きより。
「リゾートしらかみ」で秋田を出て、ぐるっと五能線を回って弘前へ。美しい日本海の海岸線や白神山地を見ながら、ぽかぽか日差しの差し込む車内でうとうと。外はまっしろの雪景色でまぶしいくらいでした。写真は津軽富士とも言われる岩木山とリンゴ畑。こんな景色を見ながら、車内では津軽三味線と津軽弁の語り部が登場すると言う、なんともまあリゾートな列車なんです。
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これは先月のdancyu。新潟駅の乗り継ぎ時間に購入したのですが、この表紙のイタリアンの店、なんとこれから行く弘前の店なんです。速攻で予約して行ってきたのが、この「ダ・サスィーノ」です。
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場所は弘前駅からタクシーで10分ほどの大学の真ん前。ちょっとわかりにくいですが、入ってしまえばまるで恵比寿か代官山かって雰囲気のイタリアンです。まずはスパークリングワインで乾杯。
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私は、前菜とパスタとメインの3500円のコースを注文。値段も決して安くなく、西麻布価格。前菜は軍鶏ロックのレバー。レバーにはサクサクとしたパンと蜂蜜がかかっていて、普通のレバーより一段と濃厚で口当たりのやさしいレバーとぴったり。口に入れた瞬間にこの店の力量が分かってしまう、そんな前菜です。写真には載せませんでしたが、別添えのパンもすべて自家製。種類も豊富で小麦の味がたまらないです。
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雪中にんじんのスープ。にんじんが雪の中にいることで甘くなるそうです。何も言われずに食べてしまえばかぼちゃと間違えてしまいそう。この店の食材は80%が自給自足。東京じゃできないからこそ、この地に店を開いたそうです。こういうおいしいにんじんを収穫してすぐに調理できるのって本当の意味の贅沢ですよね。私の両親が畑で育てた野菜を食べさせてくれるのですが、まさにこの野菜のおいしさは同じ贅沢です。
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パッパルデルのボロネーゼ。パッパルデルはかなりふといパスタで、横幅2センチくらいあります。こんなおいしいお肉で作ると定番のボロネーゼもごちそうだよ。
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詰め物をしたウズラのロースト。ウズラは肉が締まっていて、野性的な味。皮もぱりっとグリルされていて、くるくると丸めた中にはクルミが入っていて、食感も良し。付け合わせのじゃがいものローストの加減もなかなか。これはうまい。
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こちらは母に出された、金柑のコンポート。毎年、母が煮てくれる金柑を思い出します・・・・と言ったら煮てくれました。小腹が空いたときに金柑はおいしいよね。
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私のは、リンゴのミルフィーユ仕立て。かりかりのリンゴとコンポートにしたリンゴがなかなか。さすがリンゴの国です。
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総評ですが、こんな店が私の家の近くにあったらいいなぁって思いましたが、ここは弘前!弘前のイタリアン好きに重宝されつつ、東京からもたくさんの人が来るんだろうな。残念だったのが、「dancyu見てきたんです!」って言ったのに、店主がひと言も挨拶にも来なかったこと。あんなに狭い店なんだからちょっとくらい席を回ってきてくれてもいいのに、そういう気遣いがないところが残念なところです。
シェフ以外はどうもどんくさく、サービスの質はいまいち。そこばっかりはここは弘前だなって感じてしまいました。普通のコーヒーが置いていなく、エスプレッソが苦手な母に、「エスプレッソをお湯で薄めましょうか?」とは目がまん丸になってしまいました。普通のコーヒーは弘前でなくても置いておいてもいいと思う。
そんなこともあったので9点と辛口ですが、青森に旅行に行くことがあれば、弘前まで足を伸ばしてここに行く価値は十分にあると思いますよ。サービスはこのブログを見て少しでも改善してくれればいいけれど・・・・。
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OSTERIA ENOTECA DA SASINO
弘前市本町56-8 グレイス本町2F
0172-33-8299
11:30〜13:30(L.O.)
18:00〜21:00(L.O.)
日曜定休