2010.04.26

うまいものをとにかく食べる一日。なんて幸せなんだろう。

この日はおいしいものをひたすら食べて、おいしいワインを飲む一日。讃岐うどん屋を開いてもおかしくないほどの腕前を持っている人に出会えたのでさっそく食べに伺ったのです。これが予想以上に楽しかった!

その彼のもとへの差し入れは、築地での買出しした品々。この日は、築地場内で金目鯛を探していたのだけれど、だいたいキロ2000円〜3000円、重さは1キロちょっとから2キロくらいまでの範囲のものが多い。たくさんの店を歩いていると、どうも地金目と呼ばれるものがうまいらしい。何軒か見て稲取の地金目キロ2300円、1.3キロを購入。それはこれ。なかなか立派でしょう?

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まずはウロコを綺麗にとって、三枚におろして、半身を湯引きに。皮目が七色に光って美しい。この皮のすぐ下に極上の脂身があるから皮は剥がしちゃいけない、湯引きが一番うまいんだよ。これは真鯛も同じかなぁ。それをスライス。みてよ、この断面の美しさ。桃色の身は、見ただけで極上の脂をたたえているのがわかるでしょう?このうまさはうなるほどで、しばらく声が出なかった。今まで食べた金目鯛の中でダントツにうまかった。この握りだったら、かなりの金額をとられてもおかしくないよ。

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築地場内では、穴子も購入。その場でさばいたもので10匹1600円。たっぷり入っていたよ。やっぱり穴子は天ぷらで。冷凍の穴子だと身がほくほくしていなかったり、生臭さかったりするが、この穴子は大きくてふっくらで、衣のサクサクと合まると抜群。

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築地場内のつまものや(八百屋)では、国産のホワイトアスパラガスを購入。1本200円と高めではあるが、海外産のものと比べてみると、太さ、ハリ、みずみずしさ、どれをとっても極上であるのがわかる。このホワイトアスパラガスは炭火で焼いて塩で。サクリと噛むと水分がふきでるほど。春の味をかみしめたよ。幸せだー。

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ベランダの炭火では、ホルモンが焼かれる。このウルテと呼ばれる牛の喉の部分の軟骨がなかなかうまい。この隠し包丁が触感をますますよくしてくれて箸が進む。

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それをこのウマウマのタレで頂く。にんにく、しょうが、くだものなどの甘み、辛味、旨みがたっぷりつまっていて、このタレで食べたら何を食べたってうまいにきまっているような至高のタレ。ウルテの隠し包丁がこのタレを吸い込んでうまい。このタレをどこでゲットしたのかちゃんと聞かなかった。次回聞かなくちゃ。

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今日のお目当てのさぬきうどん。朝6時からこのために仕込んでくれていた様子。材料費は50円程度っていっていたけれど、こういう手間暇が私はうれしいんだ。

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そのうどんをきっちりしめてネギ、ごま、天かす、しょうがとだし醤油で。うどんはしっかりとしたコシがあり、小麦粉をきちんと感じられる。つるっとした感触は今でも唇の先で思い出せるなぁ。何倍でも食べられる感じ。この後、結局あんなにお腹いっぱいだったのに釜玉も食べてしまった。なんでうまいうどんは何玉でも行けるのだろう。

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最後に、うどんを作った彼特製の麻婆豆腐。花山椒を砕いただけで粉にしていないで使うのがいい。カリカリとした感触がなにかと思えば、ひき肉を焦げる寸前まで炒めたもの。この食間が病みつきになる。安っぽいたとえをするなら、桃ラーのオニオンとガーリックチップスの食感がたまらない感じ。花山椒の辛さなので辛いと言うより痺れる感じ。これは癖になる。吉華の麻婆豆腐に引けをとらない味です。

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ここのわんちゃん「ゼブラ」も楽しすぎてオシッコもらして叱られていたけれど、私も幸せな一日だった。おいしいものは人を幸せにするんだよなぁ。ゼブラ、またあそびに行くよ〜。

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2010.04.11

下高井戸「JAZZ KEIRIN」の桃雪うどん 7.5点

数日お腹の調子が良くなかったので、外食はうどん屋へ。半径5キロ以内の食べログで一番評価が高かった、下高井戸のこの店にしたよ。店はうどん屋と言うより、居酒屋みたいなんだけれど、入り口には食券販売機。この店は讃岐うどんの店なんだけれど、普通の釜揚げやぶっかけではなく、創作うどんを押している。どうもその創作うどんを色で例えているみたいなんだけれど、入り口に飾られた写真の写りが悪く、どれを頼んでいいのかよくわからない。桜咲いてるし、桜色のうどんにしようと言うことで、「桃雪うどん」830円を注文。

店内に入るときちんとメニューがあって、くわしい説明書きもある。うーん、だったら食券じゃなくて入ってから決めればいいんじゃないの?と思いながらも、もしかしてランチだけ食券なのかなと思いスルーする。

で、写真が「桃雪うどん」。桃というより桜かな。桜吹雪がきれいな今日にぴったりのうどんだよ。この桃色の正体は、すったふわふわの山芋に明太子が入ったもの。スープは甘く濃いめの味付けで、好みではないがおいしい。この濃いめのスープに山芋のふわふわがよくあう。うどんはかなりしこしこ。食べていたら讃岐に行きたくなったよ。

(写真はXperiaで撮影。iPhoneよりきれい〜)

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こちらは「緑の煮込みうどん」890円。これが一番人気らしい。うどんというか、タンメンみたい。野菜もたくさん入ってボリューム多め。

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この他にも、味噌スープの「赤の煮込みうどん」や、「白カレー」「黒カレー」「黄色のカボチャ天ぶっかけ」コチュジャンベースの「オレンジのぶっかけ」なんて言う、色にまつわるメニューが多い。この店のホームページの店主の「能書き」によると、できれば創作うどんをたべてほしいけれど、いわゆる普通の讃岐うどんもおいているみたい。あとの注文を聞いていると、あれだけ創作うどんを押しているのに、通常のぶっかけを頼む人がかなりいたから、やっぱり定番の食べ方が一番美味しいのかもしれない。

入り口の写真ともうひとつ残念だったのが、店主が醸し出すピリピリした空気。いつバイトの娘?(奥さん?)が怒られるんじゃないかと冷や冷やしてうどんに集中できなかった。あーいうマネジメントはしちゃいけないな気をつけようなんてうどん食べながら思うことじゃないよな。

帰りに下高井戸では有名な「ノリエット」でケーキを購入。ウキウキで帰宅しましたよ。うどんにしちゃちょっと高いかもしれないけれど、食欲のなかった私がぺろりと食べられたので満足です。そうそう、店名は「JAZZ」と「競輪」が好きだからみたいです。

JAZZ KEIRIN
世田谷区松原3-30-17 大和屋ビル 1F
03-3325-4916
[月~金]
11:30~14:00
18:00~21:00(LO20:30)
[土日]
11:30~14:00
18:00~21:00(LO20:15)

JAZZ KEIRIN (うどん / 下高井戸、明大前、松原)
★★★☆☆ 3.0

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2010.03.27

東銀座「ダルマサーガラ 」の南インドのカレー 9.5点

南インドのカレーと言えば、京橋のダバ・インディアが有名で、まだまだ南インドのカレーを扱っている店は少ないんです。南インドの人は7割がベジタリアンで、脂を抑えて野菜をうまく調理します。数種類のカレーと基本はライスで、バナナの葉の上にそれらを銀の器に入れて載せ、中央の葉の上でくちゃくちゃと手でうまくまぜて食べるミールスが南インド流。ライスですし、脂っこくないので日本人の舌にはあうんですよね。だからダバ・インディア以外に南インド料理の店を知ることができてうれしい!写真はiPhoneからなので、いまいちですが雰囲気は伝わると思います。

写真一枚目は、マサラ・ドーサ1600円。スパイスが効いたマッシュポテトが挟まった厚めのクレープのようなもの。サンバルとチャトニーをつけて食べます。白いチャトニーは、ココナッツの甘さとヨーグとの酸味がほどよくどのカレーと混ぜても美味しいのですが意外と辛い。このマサラ・ドーサ、長さが50センチ以上あって、4人で食べても多いくらい。隣のインド人はひとり一つ食べていたからすごい。

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こちらは、イディヤパム1,575円。これにもサンバルとチャトニーがついている。いわゆるビーフン炒めなんだけれど、ナッツが数種類入ってて食感がすごくいい。そのまま食べても十分美味しいんだけれど、これにもサンバルとチャトニーがついていて、酸味や辛味を加えることができる。このトンブリみたいな黒い粒はなんだろう。そんなにスパイシーではなかったけれど。

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こちらは、レモン・ライス1,260円。レモンが効いた炒めご飯で、ここにもさきほどのイディヤパム同様ナッツや野菜が入っている。レモンの風味がさわやかで、もちろんこれだけで食べてもかなりうまい。クセになるうまさ。

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奥がチキン・カレー1,365円、手前がプラウン・カレー1,680円。ココナッツを使っているので全体的にやさしいがスパイスはしっかり効いている。このカレーをレモンライスやビーフンと混ぜて食べるのがうまい。

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日本でインドのカレーと言うとほとんどが北インドのカレー。でも個人的には南インドのカレー、というか南インドの料理全般のほうが私にはあうなぁ。

店主なのかなぁ、日本人の女性の店員さんがいるんだけれど、その人の料理の説明や南インド料理を愛してやまないトークを聞いていると、ますますこの店が好きになったよ。あまりにも気に入ってしまって2週間後に再訪。やっぱり同じようにレモンライスとイディヤパムを頼んでしまった。南インドらしい料理がまだまだあるみたいだからまた行こうと思う。ランチもかなりお得みたいなので、用事を銀座方面に作って平日会社を抜けだそう。

まだお店は混んでいないけれど、そう遠くないうちに夜も混みだすと思う。ダバ・インディアもそうだったけれど、インド人率が高く、現地の人に愛されているからなんだろうな。期待も込めて9.5点に。店の雰囲気はダバ・インディアの方が良かったので。

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南インド料理 ダルマサーガラ
中央区銀座4-14-6 ギンザエイトビル2F
03-3545-5588
無休
ランチ  月〜金   11:30〜14:30(L.O.14:00) 
ディナー       18:00〜23:00(L.O.22:00) 
ランチ  土・日・祝 12:00〜15:00(L.O.14:30) 
ディナー       17:30〜22:00(L.O.21:00) 

ダルマサーガラ (インド料理 / 東銀座、築地、銀座)
★★★★ 4.5

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2010.03.21

目黒「立飲ビストロshin2」のお酒と料理 10点

ここ半年くらい、週イチのペースで行っている目黒の立ち飲み屋「shin」は、実は1と2があって、おおざっぱにわけて、手前の肉系、奥の魚系に分かれています。10点の立ち飲み屋として紹介したのは実は1のほうで、こちらの2ももちろん10点です。

魚系なこともあってか、1よりもスパークリングが充実。グラスで飲めるスパークリングもこの日は7種類用意されていました。ここではいつもビールは飲まず、まずはスパークリングで乾杯。この写真はもうすでに口をつけてしまったあとですが、たっぷり注いでくれるのがうれしいんです。1杯目はスペインのエスプーモ・ブランドフォック600円。

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待ち合わせに遅れて行ったら、40分かかる玉ねぎのローストがグッドタイミングでやってきた!ただロースとしただけの玉ねぎ。でもおいしいのが見ればわかる!

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ナイフでサックリ割ってみる。やわらかくて甘くって野菜本来の旨味がぎっしり。

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カキのスパークリングゼリー寄せ。お酒に合うようにアレンジされているのが素晴らしい。

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この日のカルパッチョ三点盛り950円は寒ぶりと柳ダコ、それにタイラギ。ここのシンプルな味付けはいつも素材の味を活かしてくれてうまい。塩とオリーブオイルがうまいんだ。

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ぼんじりポテト600円。新じゃがとぼんじりの区別がつきませんw。うまみたっぷりのぼんじりは癖になります。ビールのほうが合うかな。

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この日はワインに詳しいYさんと一緒だったので、ボトルをセレクト。シラーズという品種のオーストラリアのもの。スクリューボトルなんだけれど、すごく上質の良いシラーズをオーストラリアでは作るらしい。ミディアムボディでいいかんじ。こういうワインを説明してくれる人がいると楽しい〜。

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この日グラスで飲めるワインはこんなにあるのだ!一番安いワインでも十分美味しいから、スパークリングにワインをもう一杯飲んで、ツマミを2〜3種頼み、1時間半くらいでサックリ帰るのが王道。先日ここで3時間も飲んだら足が痛くなった。立ち飲み3時間はいかん。

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定番メニューは黒板に書かれ、季節モノのメニューは紙で張られる。新メニューは期待以上に増えていくので、たぶん毎日行っても飽きない〜。

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金曜の夜なんかは、スッと入れることはまずないんだけれど、1か2かどっちかで少し待てばだいたいは入れるのがいいところ。椅子も数席あるんだけれど、ここは立ち飲みでさくっと帰るのがいいんだよね。予約は早い時間だとできるみたい。

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ブログに新メニューがアップされるので、チェックチェック!すごーくいい店です。お店のおねえさんも良い人ばかりですよー。


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立飲 スパークリング Bistro-SHIN 2
目黒区目黒1-5-19 目黒第一ビル 1F
03-3779-0940
[月~金]17:00~翌1:00(L.O.24:30)
[土]17:00~23:00(L.O.22:30)
日曜定休

立飲 スパークリング Bistro-SHIN 2 (立ち飲み居酒屋・バー / 目黒)
★★★★ 4.5

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2010.03.20

金沢「ひよこ」のステーキ 9点

金沢の21世紀美術館に、オラファー・エリアソン展を観に行ったついでに、おいしいモノを食べてきました。金沢と言えばみんな魚介ばかり注目しがちですが、今回はなんと肉です。金沢出身の二人に聞いて、確実にうまい店をチョイスしましたよ。

最近、肉と言えば焼肉ばかりなのですが、今回はステーキ。それもこの店、このステーキ一品7,000円しか扱っていないため、メニューもありません。壁にも書いていない。トマトとキュウリのサラダと、ステーキワンプレートのみ。ご飯もスープも付きません。当たり前のようにご主人が「さ、焼き始めるよ」と言ってスタートします。

そのステーキがこれ。小鹿田焼きの皿に、たっぷり280グラムのヒレ肉、それに大きくカットされた野菜たち。このヒレ肉、驚くほどやわらかいんです。「ひよこ」のホームページによると、丁寧にスジや余分な脂肪を取り除いたあと、アクを抜き、やわらかくなるようにサラダオイルに数日漬け込むそうです。口に入れた瞬間にあまりにもおいしくて、声を上げてしまったほど。この癖になる和風タレでいつまでもおいしく食べられます。皿に残ったタレで白いご飯をかきこみたかった!そうそう、ご飯はでてきません(泣)。

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ここに、西洋わさびをたっぷりつけて食べることを薦められます。これはこれでうまい。肉は冷めてもおいしさをキープしたまま。これがびっくりなんです。

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野菜も手抜きではありません。かなり大きいタマネギを厚切りに、肉汁を吸い込んだ椎茸、水分がきっちり抜かれた豆腐、ほくほくの大きめジャガイモ、それにピーマン。季節によって野菜は変わるようです。


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こちらがご主人。この店で47年営業しているそう。店名の理由を聞くと、元々ここに「ひよこ」と言う屋台があったそう。その場所を譲ってもらったのでそのまま店名を活かしたまま営業しているらしいです。コック出身で、仕込みは自分でやって誰かに任そうと思っていたのに、結局ひとりで自分でやることになったそう。お店は彼一人で切り盛りしています。

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店は、びっくりするほどのほったて小屋です。トイレも店内に見あたらなかったので、マイナス1点の9点にしましたが、味は確実に10点。スナックみたいなカウンターに、古びた座布団やオブジェ?が笑えます。最初この店を見たときに、大丈夫だろうかと心配しました。ですが、往復のタクシーの運転手さんはふたりともこの店を絶賛していました。この日、石川県の知事選があり、当確が出始める頃にはおみやげの注文が入るそうです。冷たくなってもおいしいから、確かにここのおみやげはもらった人にとってはかなりうれしいかも。

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金沢に行って、肉が食べたくなったら迷わずここに行ってください!期待を裏切りません。

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ビーフステーキ専門 ひよこ
金沢市菊川1-34-19
076-263-4054
月曜定休(祝日の場合は営業)
16:00〜22:00(日祝は13:00〜22:00)

ビーフステーキ専門店 ひよこ (ステーキ / 野町)
★★★★ 4.0

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