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新宿「サラベス」のエッグベネディクト 7.5点

突然思いついて、“ニューヨークの朝食の女王”とやらの「サラベス」に行ってきたよ。いやー、もう二度と行かなくて良い。この手の海外から乗り込んできた朝食系の店では、由比ヶ浜のbillsはお値段は張るけれど、とってもステキでおいしいとは思ったよ。でもここは新宿ルミネの中にあって、ディズニーランドみたいな人工的な内装で、暇をもてあましたお店の人たちの的を射ないやりとり、そして70分制、待ち合わせで先に入らせてくれないなど、おもてなし感なくてガツガツしすぎ。海外から乗り込んで出稼ぎしているんだろうけど、そろそろこういう店に飽き飽きしているんだよ!という意志を見せないと、いくらでも乗り込んできそうなので、今日は辛口にはじめてみました。だったら行くなと言われそうだけど。

そもそもこの店に来たのは、ハワイでエッグベネディクト食べてるぜ!なんていううらやましいfacebookの記事を見てしまって、「あーー、エッグベネディクトかぁ、SOMEWHEREを観た時以来だなぁ」と思いだしたのがきっかけ。映画を観た後、友達と一緒にエッグベネディクトを作った時のことを思い出し、その流れでこのサラベスを教わったのです。なので、私は他のメニューを差し置いて、この「クラシックエッグベネディクト」1400円にしてみました。すごいでしょ、ぱっと見、まるで“おっぱい”だけど、イングリッシュマフィンの食感とカリカリのベーコン、どろっと溶け出すポーチドエッグ、そしてオランデーズソースがとってもおいしいです。夕飯に食べているけれど、これはやっぱり朝食、またはブランチだね。サラダの葉物がはじめて見る野菜でなんだかわからなかったけれど、独特のカラシナ系の苦み、いつまでもしゃきっとした歯ごたえ、食感の違う葉物を混ぜて彩りもよくしているところ、シンプルでいながらにして秀逸でした。

エッグベネディクトって?と言う方向けに説明すると、イングリッシュマフィンの上に、ハムorベーコン、それにポーチドエッグ、オランデーズソースをかけたもの。オランデーズソースとは、ホワイトアスパラガスが旬の季節に一緒に食べるソースで有名なんだけれど、レモン、バター、卵黄で作られたフランスのソース。私もSOMEWHEREの映画で娘が作るシーンを観るまでは知りませんでした。

 

こっちは友達が注文した「レモンリコッタパンケーキ」1400円、マーマレードを添えていたかな。なかなかの量で、ふわふわの食感のパンケーキ4枚にメイプルシロップとオリジナルバターミルク付き。このオリジナルバターミルクがどうも口の裏側にくっつく感じが私には合わなかったな。まぁおいしいけれど、はじめてbillsのパンケーキを食べた時のような衝撃はここにはなかったです。たぶん私の好みではないだけだと思います。

ただ、マーマレードは果肉を感じられてとってもおいしかった。瓶詰めが売っていたから買って帰ろうと思ったんだけれど、びっくりするような値段でとても手が出ませんでした。母に作ってもらおう、、、母の味にとっても似ていたし。

手前の飲み物は、ローズティだったっけ?かわいいパンティみたいな色で、友達ときゃっきゃよろこびました。

写真はないんだけれど、私が注文した「フォーフラワージュース」はなかなかおいしかったのでおすすめ。オレンジ、フレッシュパイナップル、バナナ、グレナデンのミックスジュースで酸味と甘みのバランス、色合いがとてもキレイで気に入りました。グレナデンはザクロって言っていたかな。

 

 

最後に私が作ったエッグベネディクト。pascoのイングリッシュマフィンだけど、ランカウイのダタイで15年前に買ったお気に入りのガラスの皿に合っていて、意外といけてないか?ソフィア・コッポラの「SOMEWHERE」をご覧になっていない方はぜひ。こんな親子の愛もアリだと思うし、こんなふうに娘がエッグベネディクトを作ってくれたら、そりゃパパはぐっときちゃうよね~。ダメなパパにも、ソフィアを思わせるこの娘も、なんだかジンジンきちゃうんだよね~。よっし、みなおそ。

 

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参宮橋「ももちどり」のホットケーキ 8.5点

ここのところハマっているこのホットケーキ。行きつけの美容院で教えてもらった参宮橋の「ももちどり」は家からも近いのでお気に入りの森ガールが行きそうなカフェです。すいていれば私好みなんだけれど、いつも少し混んでいるのでゆったり本でも読みながら時間を潰す気にはなれないかな。

ここの「バターミルクパンケーキ」650円は元祖ホットケーキという感じでなかなか良い。ふわふわしっとりで、どうしたらこうもなるものなのかと思う。ケーキは2枚で、バターは私には少し足りない。もうちょっと厚く切ってくれたらいいのに。メイプルシロップと白い透明なはちみつが付いている。シンプルな白い皿にシンプルな盛り付け。

 

 

店内で写真を撮るなとか(たぶん料理の写真じゃなくて内装のことだと理解してるが)、大声で話すなとか、いちいち張り紙までしてあってどうも気になるんだけど、そういうことが守れない人がこういう店を荒らすのはいやだなぁ。そういう意味で4名席が一つしかないのはいいと思っていて、だいたい大人数になると会話が弾みすぎるし、まわりが見えなくなるものだよね。でも張り紙は入り口の一つでいいんじゃないかなと思います。お酒を飲む場所ではないけれど、子供を連れて行く店ではないです。

 

次回はクリームがたっぷりのった「自家製塩バターキャラメルパンケーキ」を食べようと思います。えへへ。そうそう、コーヒーもおいしいよ。ポットいっぱいにもっていてくれるし。

 

 

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梅ヶ丘「リトル・ツリー」のホットケーキ 9点

ご多分に漏れず私もここ1年ほどホットケーキ流行りに便乗しているんだけれど、やっぱり女子で溢れかえるカフェとかてんこ盛りのクリームとか、夕飯にパンケーキとかどうもついていけない(いや、そこそこついていってるのか)。

 

そんな折り、うちの近所で良くしてもらっていた花屋が閉店してしまい、日々のテーブルの花に困っていると、その後にしゃれたホットケーキ屋がオープンした。とっても近所なのでふらりと寄ってみるとなかなか私好みな上に、居心地も良い。

 

昨年のホットケーキ業界の一大ニュースといえば、ハワイからしゃれた店が日本にやってきたことじゃなく、秋葉原の万惣が閉店してしまったこと。あの銅板でまわりをカリッと焼いたホットケーキは私のホットケーキ史上一番の座を譲ることは一生ない。その万惣で働いていた人が、我が街「梅ヶ丘」で店を開いてくれた、それがこの「リトル・ツリー」。ちゃんと銅板で焼いています。

 

まずは写真のこれ。ホットケーキは枚数が選べるので、1枚だけでもOK。飲み物プラス1枚だと680円、2枚だと900円。自家製メイプルシロップは濃厚、バターもたっぷり用意してくれる。この日は、生クリームとジャムをオプションで載せたけれど、ちょっと贅沢すぎるかも。バターとメイプルシロップがとってもおいしいから、そこだけじっくり頼むほうが良かったかな。飲み物はアールグレイで。まわりカリッとしているのは万惣のそれを彷彿とさせる。昔ながらのホットケーキで、パンケーキではない。確かホットケーキって和製英語だよね。はやりのふわふわでもなく、安っぽいわけでもなく、正統派の日本のホットケーキで、万惣そのままでないところが店主の個性が出ているね。

 

気に入っちゃったのでもう一度来ちゃった。トッピングはいらないなんて前回思いながらも、今回は懲りずに生クリームとあずきで。やっぱりバターとメイプルシロップで楽しめば良かったかな。そしてお昼をたっぷり食べた日だっただけにホットケーキは1枚で良かったかも。ついつい欲張って注文してしまうんだけれど、近所だからいつでも来れるんだし、次回は1枚にしよう。

 

そうそう、どんぐりの焼き型がかわいいでしょ。

 

 

バターとメイプルシロップをどぉわーーーーとかける。ホットケーキっていうのは2枚以上重なっている時、縦に二枚切って一緒に食べるものなの?それとも上の1枚を食べてから下を食べるべきなの?なんて言う、「勝手にすればいいんじゃない?」という小さな悩みが楽しいのだー。十分女子な私。

 

 

一昨日、年間購読している雑誌「dancyu」の最新号が発売日の随分前に届いた。特集はコーヒー、それに流行りのホットケーキ。9月にオープンしたばかりのこの店がもう掲載されてる。混んで入れなくなっちゃうとかいやだなー。

 

店はあんまり広くないので、多くても二人で来るのがいいかな。

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【バスクへの旅その5】となり街のビアリッツはいきなりフランス色のバスクでした。ステキ!

バスクでも主要な都市であるスペイン側のサン・セバスティアンから、フランス側の主要な都市であるビアリッツ(Biaritz)への移動はバスで。高速を使わず、間にあるイルンやサン・ジャン・ド・リュズを経由していくから距離の割に時間はかかる。だいたい1時間くらい。サン・セバスティアンのAMARA PLAZA前から午前と午後に1本ずつバスが出ていて6ユーロで行くことができる。バスは街の繁華街からちょっと東のインフォメーション前に到着する。バイヨンヌ行きだから寝過ごすことまずないけれど、たくさん人が降りるのでわかりやすいよ。

ビアリッツも屈指のリゾート地のようで砂浜には色とりどりのパラソルを立ててバカンスを楽しむ人でいっぱい。ただトップレス率はサン・セバスティアンの方が高かったかなw。先に見える灯台がこの街のシンボルみたい。やまぴーの買ったスノードームもこの灯台のデザインだったな。

サン・セバスティアンからちょっとしか離れていないのに、急にフランス語が飛び交い街もおフランス、いちいちオシャレに見えるから不思議。永遠のオリーブ少女(永遠のオリーブ少女に出会うのは二人目)のやまぴーは常に興奮状態。私と興奮ポイントが若干ズレているところが旅が楽しくなるポイントだなぁと実感したよ。ストライプのマリン柄とエスパドリーユ、それに街には随所にバティセリー。

いちいちオシャレに見えてしまうフランス人その1。

潮の引いた碧い海で遊ぶ人たち。

パラソルがいかにもバスク。

でも天気が悪いといっきにこんな!

海に沈む美しい夕焼け。でもマジックアワーは来なかった。飛行機雲がたくさん見えたので天気が悪くなるのかなと思ったら予想通り、次の日は一日しとしと降ったり、ザーーっと降ったり、晴れ間が覗いたり。ここバスクの地は雨が多いんだけれど、その分緑豊か。町の人達は雨が振っても傘なんてささない。やむまで軒下で待つか、濡れてもへっちゃら。乾燥しているからあっさり乾くんだけれど、みんなあんまり急いだりしない。

サン・セバスティアンの街は旧市街以外は道が広くて歩道も広く、自転車道があるくらいだったけれど、このビアリッツは道が狭くてくねくねしていて、坂も一通も多い。慣れないと方角が分からなくなってしまうけれど、北側は海だとわかれば最終的に迷うことはない。

サン・セバスティアンではどのバルもおいしかったのに、パッとピンチョスが目についたバルに入ったら全くのハズレだった。見た目にはオシャレだけれど、彩りだけ。私でも作れそうなものばかり。でも久しぶりのビールがうまかったよ。

ピンチョスは適当にカウンターから6品選んでみた。

もう一度言うけれど、彩りはキレイだけれど普通。組み合わせただけ。サン・セバスティアンとレベルが違う。ちゃんと探せばおいしいバルはあったんだろうけれど。

街にはいくつもステキなパティセリーがあって、どこでも名物のガトーバスクを売っている。名物のさくらんぼが入ったものやクリームが入ったもの、ひとくちサイズから大きなものまでバリエーションは豊か。この写真は「Paries」というパティセリー。この街に行ったらかならず歩く繁華街からちょっと海岸側に入ったところにある店で、キャラメルのような「カヌガ」とアーモンドがベースの「トゥーロン」が有名みたい。他の物価から考えるとガトーバスクのような大衆お菓子以外はちょっとお値段も張る。

こっちが「トゥーロン」。いろんな色のものがあって美しい。

ここは海が見渡せるカフェを併設した「MIREMONT」。持ち帰りもできる。ここではカプチーノを頼んでみたが(たぶん)、いきなり大きなコップにクリームこんもりの冷たそうな飲み物が出てきたから間違えちゃったかと思いきや、ストローで吸うとホットだったからびっくり。ストローで熱いものを飲むとは知らなかった。

となりの定年後の旅行を楽しむ夫婦はオーストラリア人で、あまりにも苺のタルトがでかくてウマそうだったから写真を撮らせてもらった。ドヤ顔の極み。ツアーのようで、この街にはちょっと寄っただけだそう。泊まるべきなのに!

泊まったホテル「Le Saphir」はバス停からは10分ちょっと歩くけれど、メイン通りに面していて便利。ただ部屋は4階(表記上は3階)なのにエレベーターがなくてかなり苦労した。この7月に20度前後と涼しいはずのこのバスクで久しぶりに汗をかきました。エレベーターがあるかないかはホテル選びの重要なポイントだな。でもふたりで2泊で180ユーロ、ベッドもきれいでトイレもシャワーもついているからそこ以外は快適だったな。

SNCFの駅はビアリッツの街から離れているので、街まではタクシー移動が必要なよう。バイヨンヌやサン・ジャン・ド・リュズから来るならバスのほうが便利かもしれないけれど、本数は圧倒的に多いよ。ビアリッツからサン・ジャン・ド・リュズへ向かうバスは、インフォメーション前のバス停から一つ目は先ほど紹介したパティセリー「MIREMONT」の前に止まるのでそこから乗るほうが便利。

マルシェの話は別記事で。

中津川「すや」の栗きんとん 10点

季節外れの食べ物になってしまったのですが、このお菓子が食べられるぎりぎり1月末にいただき、やっぱり10点だと思ったので春になろうとしているこの時期ですが記事にしました。

栗きんとんと言うと、お正月のおせちに入っているさつまいものペーストに栗の甘露煮が入っているものをイメージするかも知れませんが、私にとっては祖父母がいた松本の街で食べる竹風堂の栗100%の栗きんとんが栗きんとんだと思っていました。竹風堂の栗きんとんももちろん格別に美味しいのですが、この岐阜の中津川の栗きんとんは、栗以上に栗の味がする、食べた瞬間に瞳孔が開く忘れられない和菓子です。

箱も中山道の宿場街であったことを感じさせる粋な風情。6個1365円となかなか高価な食べ物ですが、一口食べれば来年も食べたいと思わせてくれる味です。

私はたまたま中津川出身の友だちがいるので、いただけることが多いのがラッキー。秋になったらまたおいしいものをうちで作りますので、栗きんとんを持って遊びに来てほしいなぁ。

栗の時期を迎えると、デパ地下で「すや」を迎えて売り出します。エスカレーターの脇の壁に宣伝広告が貼られるくらい百貨店では人を呼べる和菓子のようで、私も「買わなくちゃ!」って思わせてくれます。

このホロホロと崩れる栗より栗以上の栗きんとん、ぜひぜひ秋になったら入手して食べてみてください。お茶はちゃんといれてねー。

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