Archive for 1月, 2011

祖師ヶ谷大蔵「コンディトライ・ニシキヤ」の祖師谷生ロール(いちご) 9点

世田谷に住んでいる人にはおなじみの情報誌「世田谷ライフ」の2009年のベスト・オブ・世田谷特集は未だに使える特集で、その後同じような特集もしたけれど、やっぱりこの号が良かったなって思ってます。その68ページのご当地ロールケーキ特集、以前にこのブログでも紹介した成城学園前の「成城風月堂」はあの後リピートしていますが、ひとつ新宿よりの祖師ヶ谷大蔵にある「ニシキヤ」も確実にリピートする名店です。

写真、iPhoneでの撮影なのでいまいちでごめんなさい。これは祖師谷生ロールの「いちご」で1本1150円。ノーマルなロールケーキも含めて数種類ありましたが、迷わずいちごに。生地はキメが細かくしっとりとしていて軽すぎず、ちょうどいい品の良さ。クリームには苺の果肉が入っており、さっぱりとした生クリームに苺をちゃんと感じることができます。プチプチしていたのはいちごの果肉?種?かな。そこがよかった。

The 世田谷なんですかねー。箱がすごいです。この店、昭和四年より創業、祖師谷で愛されてきた名店です。世田谷は、チャラチャラしたおっしゃれな店と、こういう老舗が共存していますが、こういう老舗は食べログでの評価以上に店はいつも混雑し、普段使いや、おみやげとして地元で重宝しているような気がします。私は弟の誕生日にと思って買ったのですが、ロールケーキは手頃な価格と、人によってサイズを変更できるところがスバラシイ!と思ってます。

私は2センチカットしました。食欲がなかったはずなのにペロリでした。いちごの程よい酸味も良かった。

初めて祖師ヶ谷大蔵という駅を降りたのですが、このケーキ屋含めて街の雰囲気を一度で気に入りました。ここで永住してもいいかもと思うくらい。梅ヶ丘にとってのアルパジョン、成城学園前の成城風月堂と行った街のみんなのケーキ屋です。こういう老舗のケーキ屋は朝も早く8時半オープン、夜も8時半までと何かと便利です。

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恵比寿「BLACOWS」のハンバーガー 9点

恵比寿の話題のハンバーガー屋へ。今月末で閉館になる恵比寿ガーデンシネマで「人生万歳!」を観て、その後「BLACOWS」でハンバーガーを食べるという個人的にはかなり興奮する一日(翌日インフルエンザになり今まで死んでいましたが)。この店は、「ミート矢澤」や「焼肉ジャンボ」、「ホルモン稲田」に肉を卸す「ヤザワミート」の肉を使ったハンバーガー。黒毛和牛しか使っていないんだから肉はうまいに決まっています。

私は「チーズバーガー」にアボガドトッピング。肉が厚い!普通の肉三枚分はあるんじゃなかろうか。バンズはまわりがカリッとしていて小麦の匂いがしっかりする。

ナイフで半分に割ってみる。一番下の層の玉ねぎソースがこのハンバーガーのキーかも。タマネギの甘み、マリネした酸味、食感、バランスがいい。

これを、テーブルに置いてあるハンバーガーかぶりつき用の袋にいれて、大口を開けてがぶりと噛み付く。私のような顎関節症の者でも、この袋さえあれば後のことを気にせずにかぶりつける。

アボガドをトッピングしたけれど、肉の旨味にすっかり負けている。アボガドは入れてもボリュームアップにしかならなそう。もっと言うとチーズもいらない。肉とBBQソース、玉ねぎソースでいただくだけのほうがおいしいのかも。

そうそう、サラダもちゃんと付いていますし(ランチだから?)、添えてあるポテトもほくほくでうまいです。ピクルスもなかなか。ハンバーガーにはコーラと決めていたので、飲み物はコーラにしたけれど、ダイエットコーラにしたのは失敗だった。やっぱりたまに飲むコーラはきちんとコーラしてないとね。

内装は「ミート・ヤザワ」と同じ。女性やカップルがとっても入りやすく、この日も私は割とすんなり入れたが、その後数十人も並んでいたよ。テイクアウトもデリバリーもしているみたい。近所に住んでいる人にはいいね。

ハンバーガーも1000円を超えるとどこも趣向を凝らしてかなりうまい。でもできれば1000円以内で飲み物も頼めてほしいな。そう考えるとモスバーガーはその場で作ってくれてあの値段はかなりの企業努力だなと実感しました。並ぶのはイヤだけれど、すんなり入れるならまた行きたいなぁ。

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築地「やまだや」再訪してもやっぱり10点

久しぶりに年末に築地の「やまだや」へ。前回訪れたのはしーちゃんの送別会だから、もう4年も前なのね。あの時でもふらりと入れるほどすんなり入れる店ではなかったけれど、今では予約がかなり取りづらい店だと言うからびっくり。でも食べて、ここのおもてなしを受ければそれもそのはず。茅場町に勤めていたときからお世話になっている、今も昔もかわらずおいしい料理とお酒を飲ませてくれる店です。

お通しも手を抜いたりしないのはかわらず。大根と肉団子。お通しの基本は、食欲が増すことだよね。すっかり食べる気満々になりました。赤絵の皿も気分が高まるよね。

4人前の刺し盛り。手前から、寒ブリとサーモン、マグロ。この時期にうまいブリを食べると冬だなぁと実感します。ヤスっぽくないこの脂身のうまさ、黙ってうなづいてしまいました。日本人の舌が好むうまさですよね。

レバームース1つ168円(メニューには5つで840円)。スライスしたパルメザンチーズとミニトマト、イタリアンパセリの葉がにくい。私も刻んだりしないで葉のままのイタリアンパセリでかっこよく演出してみよう。

定番中の定番、野菜いろいろ温サラダ735円。この店に来たら必ずこれを頼まなくてはいけないのだ!ちなみに私はこれをまねたくて同じ大きさのせいろをまねしたくて買って、家でもやっています。タジン鍋もいいけれど、やっぱりセイロが好き。野菜の甘みを出したかったらゆでちゃ行けないのはもうここ数年の料理初心者でも定番になってしまいましたね。

事前に「食べるなら確保しておきますがいかがですか?」と見せられた伊予水軍鶏の炊き込みご飯。こんな鍋を見せられて頼まないはずがない。押しつけがましくなく、食でワクワクさせるこの店のおもてなしはスバラシイ。鶏肉は味が濃く、炊いても風味がご飯に移りきるわけではない。でもご飯にはしっかり出汁が出て呑んだ最後に食べるのに最適!

定番中の定番、手揉みキャベツのアジの開きの和え物630円。アジが釣れすぎたときに私もこのメニューにトライしてみたが、どうもこうしんなりとうまく作れないんだよね。作り方をちゃんと聞いておけば良かった。そうそう、この店は「作り方は教えられません」なんて言ったりしないんですよ-。

これも定番中の定番、やまだやベーコン997円。お腹がいっぱいになってきてちびちび呑みたいときに、こういう肴があるとホント楽しくなります。粗挽きした黒こしょうでいただくのも家で何かでやってみよう。

定番中の定番中の定番、手作りホタテクリームコロッケ1つ168円(メニューでは5つ840円)。これと野菜いろいろ温サラダはこの店に来たら絶対に注文しないと行けないです。このコロッケ、もし後半で頼んで人数分なかったとなると友達の間で戦争になるので、まずは最初の注文時に人数分確保しましょう。と言っても、なくなってしまいましたと言われたことは今まで一度もありません・・・。真四角なのはバットで冷たく冷やして、そのままカットし揚げているからです。さっくりかじるとホタテがゴロゴロ出てきますが、ホタテの数以上にホタテのパワーが強いのはヒモを刻んだものをクリームに入れているからと聞いたことがあります。

私はこの日、体調の関係で本の一口しか飲めなかったんだけれど、みんなが飲んでいた山形県南陽市の鳥上坂という白ワインが、とても興味深かったです。まるでお酒ではないかのような甘みをもち発砲しています。なんと澱(オリ)を集めたワインとのこと。だから一瓶ごとに味がわかるくらい違うそうです。春に庄内に行くから、ワイナリーに行けるかなと思ったら、米沢に近いとのこと。ちょっと庄内から距離はあるけれど、帰りによってみようかなぁ。

何度行っても満足度が高く、常に新しく、常に変わらない。また近い内に行きたいです。

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梅ヶ丘「ビストロ クルル」のクリスマスディナー 9点

わが町「梅ヶ丘」にあるフレンチに二度目の訪問。カウンターとテーブル席がある町のビストロなんだけれど、味はさすが世田谷と思わせるし、雰囲気もいいんです。今回はたまたまクリスマスディナーしか予約できない日だったので、6500円のコース(あとは1万円のコース)にしたけれど、以前行ったときのアラカルトもすごくおいしかった記憶がありました。期待を胸にいざ!

予約時に頼んだコースメニューはハガキサイズのステキな写真を添えた紙にきちんと書かれていました。コースの前菜は「ズワイガニのアボガドのコンソメゼリー寄せ〜トマトのクーリと軽いカレーの風味で〜」。口の中に広がるズワイガニの豊かな味わい、アボガドの自然のクリーミーさ、後味は爽やかなカレー風味。甘いトマトはペースト状になっていて、これと一緒に食べるとまた別の味わいに。ここにちょっとだけカレーを効かせようとするセンスの良さ。最初からノックアウトです。この日の出されたすべてのメニューの中でも今回はこれが一番印象深かったです。

前菜二品目は「クルル特製サラダ(前菜色々盛り合わせ)〜百家製パテ・ド・カンパーニュや鴨と豚のリエット、ピクルス、スペインイベリコ豚の生ハム〜」。これは前回アラカルトで注文した際にも定番メニューとしても出てきたもの。ビストロって感じですよね。ちょうど訪れた前の休日に、初めて豚肉のパテに挑戦したばかりだったので、当たり前とは言え、私が作ったパテととの違いにびっくり。今度行ったらコツを聞いてみよう。

魚のメインは「じゃが芋を衣にした宮崎産平スズキのポワレ〜フルーツトマトのポタージュ仕立て バジルのアクセント〜」。ジャガイモはガレットになっていてパリっと食感がいいけれど、単品として作るみたいに塩コショウを効かせないところがいいな。この季節のスズキはもちろんおいしいけれど、宮崎の平スズキは初耳でした。ちょっと調べてみよう。

肉のメインは「蝦夷鹿とシャテン鴨のクレピーヌ(網脂)包み焼き〜北海道知床半島の1〜2歳程度の仔鹿と仏ヴァンデ産の鴨を豚のクレピーヌで包んで丁寧に香ばしく焼き上げます〜」。

体調を崩している私は、すべてのメニューをごくごく少なくとお願いしたのですが、特にお肉は食べられる自信がなかったので念入りにお願いして小さいものにしてもらいました。なので実際はもっと大きいです。鹿肉はいかにもフランス人が待ち焦がれるジビエの味だ!と思える濃厚な深みのある森の香りがする味。網脂で包むことで口当たりがとろけるような感覚でステキ。

デザートは「焼き立てのチョコレートのタルト〜カカオマス75%のマダガスカル産ショコラを使用します、ほろ苦いキャラメルのアイスクリームを添えて〜」。アッツアツのタルトは、火傷しそうなほどで、フォークでタルトをサックリ割ると、チョコの香りがほわっーと立ち上ってそれだけで幸せな気持ちに。手間隙かけて幸せな気持ちにしてくれる、そんなシェフの気持ちを感じます。

このクリスマスメニューをどれだけ考えつくしたんだろうと思い巡らすと、それはそれはいろんなコトを考えていただろうにと感じます。この店はひとりでふらりと夜に行って、そういう話を聞いてみたかったんだ!カウンターの前には「平日限定お一人様定食3150円」の張り紙が!ひとりじゃなくちゃこのお値段で食べられないとのこと。私のためにあるようなコースじゃないかー!そう話すと、同じようにひとりで来る方がいるので今度紹介しますとのこと。さっそく行かなくては。

体調いまいちで水しか飲めませんでしたが、早くワインが飲めるようになって終電気にせず呑み喰いできる日が来て欲しいです。

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2011年もおいしいものにこだわって行きます!

このブログでは年初に今年の抱負を語ることにしていますが、この恒例行事は悪くないなと思いました。数年、何考えながら年を始めようと思っていたか、結局どう終わったかよくわかるからです。

2010年は、仕事も一変し新規事業に参加。しかしもともと良くなかったお腹の具合がさらに悪くなり、腹膜炎で3度入院。お酒はもちろん、おいしい食べ物もなかなか食べられない日々が続きました。そういった不運続きでまったく弱っちゃうなと言うわけでもなく、その不運をきっかけに、家族や友達、仕事仲間、さまざまな関わる人の大事さを痛感したり、豊かな暮らしとは何かに気付かされた年でした。だからここ数年の中で実は一番いい年だったんじゃないかと思っています。

このブログに関して言うと、外食の件数は少し減り、自炊の回数が増えたこともあり、記事数は減ってしまいました。今年は外食ばかりでなく、自炊含め食についてももっと書いてみようと思っています。

さてさて、2010年は「おいしい物ばかり食べる会」なるものをうちでなんども開催し、年末にはクリスマス会を、30日にはおせち作りにもしました。おいしいものにこだわって、一緒に作ってくれた仲間に感謝です。

下の写真はみんなでわいわいやりながら作ったおせち。ごめん、リーダー。一眼レフで伊達巻き取り忘れていたよ。左上から、セロリが入った松前漬け(ちーちゃん)、レバーペースト(私)、紅白なます(くまもとさん)、左下で、安納芋で作った栗きんとん(ゆみちゃん)、身欠きにしんから作ったけれど課題も多かった昆布巻き(私)、豚肉ごぼう巻き(リーダー)。

2011年の抱負の前に、2010年の抱負の振り返り。

1.公的資格二つ取得
→未達。そのまま継続。
2.真鯛を釣り上げる
→未達。平日に休んでまで行ったので満足。その時はメダイ釣れたし。
3.凹まない自分を作る
→未達。こういう抱負を作ったことが間違い。自分はそうそう変われない。
4.仕事ちょっと本気モード
→本気ではやったけれどやり方が悪かった。もっと構えず、先を見据えて、柔軟に、みんなで。
5.ベストショット5枚
→どの5枚かと言われると困るけれど満足。
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2011年の抱負。

1.健康に暮らす
きちんと食べ、よく眠り、運動する。規則正しい生活。

2.公的資格二つ取得
→2009年からずっと継続。いい加減やれ、私。

3.写真入賞
たくさんの写真を撮って、コンテストにたくさん応募してひとつは入賞したいなぁ。ただ入賞は写真撮影のきっかけであって目的ではないです。

4.食にこだわる
食に関する本を読みきちんと理解し、その地に赴き、旬の食べ物を食べる、そんなことをしたいです。3年以内にバスクに行きたい。まずは3月の庄内から。
また、料理の基礎をもう一度勉強し、時間のかかる料理にもトライしたいです。お弁当も週に2度持っていくのは継続したいなぁ。

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2011年もきさらぎぽちをどうぞよろしくお願いいたします。

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