Archive for 8月, 2012

築地「魚がし料理三代目 金八」の夜のメニュー 8.5点

久しぶりに築地までお魚を食べに行ってきました。それも夜。昼は手ごろな価格で食べられる定食屋としてかなり定評があるようですが、夜は天然の魚のみを扱う小料理屋。居酒屋のような店構えにしては強気な価格設定ですが、その味には納得です。

付きだし三種。左はいちご煮。海の香りがいっぱいで食欲が増進。右はマグロとアボカドのタルタル、春巻きの皮を揚げたものがのっていて、食感に変化があり飲み屋の居酒屋と一線を画している。上はアオヤギのぬた。突き出しだけで1500円くらいしているのでは?と思っちゃう。こんな良いマグロをタルタルにしちゃっていいのだろうかという罪悪感がたまらない。

 

 

刺し盛り2400円。右上から左回りにマグロ、赤貝、鯛、イカ、シマアジ。量は少ないけれど極上の魚たち。

 

長良川の鮎塩焼き1200円。はらわたとその周りの薄い肉を取り、たで酢でやると日本酒がぐいぐい進む。たまらん、たまらん。鮎のはらわたたまらん。ふわっとした身にふった塩が当たると加減良く、これまた酒が進む。ぱりっとした皮、あぁしゃぶりつくしたい。
添えてある、ミョウガの赤酢漬けや昆布の山椒煮、レンコンの酢漬け、どれもちょっとした口直しが一品なのがいい。

 

野菜天盛り。1200円。ナス、ミョウガ、インゲン、アスパラ。値段はかなり高いが、とても上手に揚がっている。

 

ウニ天ぷら、880円。海苔で巻いてあり、ウニの濃厚さを熱々で感じられる。いや、でも、ウニは生が良いかなぁ。

銀むつの西京焼き1600円。これがこの日の一番だったかも知れない。ここまで濃厚でねっとりとしていて、こぼれ落ちたわずかなかけらも惜しくてキレイに拾ってしまったのははじめて。築地場外のナカトウ食品、魚久のもどれもすごく旨いと思ったけれど、これは遙かに超えている。でも高い。

 

ツブ貝の釜飯。頼んでから40分ほどでできあがる。途中、蒸らしはテーブルの卓上コンロでしてくれて、その立ち上がる湯気で幸せな気分に。海苔の味噌汁と漬け物が付いて2400円。ご飯は軽くよそって4杯程度。まぁ贅沢。

 

 

味も盛りつけも一流だし、お店の人も対応も行き届いているんだけど、店内の大きなテレビや壁一面に貼られた手書きのメニューは客単価とは合わない。軽く飲んで、ひとり8~9000円。今回は最初からおごってもらえる前提(それも予算にも制限なし)だったのでここにしちゃったけれど、自腹でここを選ぶのはなかなか勇気がいるな。いや、でも、すごくおいしいし、お店の人の感じも良いんです。ランチ予算と内装のギャップがあるからそう思うだけで、もう少し儲かってきたらそこの穴はうめてほしいな。

 

 

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韮崎「アルプス食堂」で登山後の食事 8点

ここ数年くらい山に登るんですよ。以前は実家近くの丹沢や箱根でハイキングレベルだったのですが、The 登山部なるものができたおかげで、山梨や長野方面に足を運ぶことが多くなりました。朝早くから登って、汗をたっぷりかいて、温泉につかって、JAで地元の食材を買って、夕飯を食べると言うのがその日の流れなのですが、最後の夕飯にはいつも悩むんです。というのも、東京のレストランではレビューがたくさんつく「食べログ」も田舎の食事処となると頼りになるレビューも少なく、点数だけでは善し悪しをはかれません。加えて、レビューがあるとしてもデート向きの予算度外視のおっしゃれなレストランや趣味の悪い田舎のフレンチやイタリアン、うなぎ屋ばかり。私が登山の後にガツガツ食べたいのは、地元の人に愛されるようなジャンクなB級グルメなんです。

 

というわけで、食べログのレビュー数はそこそこなんだけれど点数はあまり高くない、地元の人に愛されるジャンクフードの定食店「アルプス食堂」をご紹介します。店名も登山の後の気分を盛り上げてくれるでしょう?

 

この日は茅ヶ岳に登って、「ゆぷ~る(温泉とプールが合体した施設)」で汗を流し、すぐ近くのこの店へ。みんな風呂上がりでジャンクなものを欲しています。私は「焼きそば」650円を注文。これがまたすごくすごく量が多い。野菜だって肉だってたくさん入っているし、味付けも濃い。こういうものが食べたかったのだ!でも食べきれずに半ばにして男性に託しました。でも満足です。

 

私以外は「アルプスラーメン」530円を注文。シンプルな細めのちぢれ中華麺に見た目より濃いスープ、これこそ登山の後にぴったり。海苔、ネギたっぷり、チャシュー、一口もらってみるとなにこれとてもおいしいじゃない。メニューの中のひとつとは思えないほどよくまとまっていて何度も食べたい味かも。餃子は1枚450円、みんなで2枚注文。熱々で皮が厚くこれもうまい。

 

 

とってもリーズナブルで韮崎、須玉I.C.からのアクセスも良かったので、編笠山に登った後もここへ。この日は前回周りを見渡しておいしそうだなぁと思ったメニューを注文。その一つがこれ「もつ焼き」550円。大菩薩嶺の帰りに食べた甲州流行りの鶏モツ煮込みなんかよりずっとうまいぞ。甘辛くてすごく濃いから白いご飯orビールがほしくなる。運転手様に失礼してビールをいただきました(ごめんね、もうしないよ・・・)。この刻んだ生のキャベツがよくわかってらっしゃる。いやー、ジャンク。

私はそれに「コロコロチャーシューミニ」350円。これは「コロコロチャーシュ丼」700円のハーフサイズ。ラーメンに載っているチャーシューを角切りにし、たっぷりのネギ、刻み海苔、白いご飯に合うに決まってます。あー、ほんとに旨い。脂っぽいチャーシューとご飯ってなんて合うんだろう。そこにちょっと酸っぱくなった野沢菜がたまらない(でも沢庵はおいしくなかった)。みんなで食べようと頼んだ「野菜炒め」550円も火が通りすぎてなくてちょうどいい塩梅。胡椒がかなりキツメです。

 

 

アルプス食堂というからには目の前は南アルプスです。これは編笠山に登る途中で振り返った南アルプスです。うわー、甲斐駒ケ岳かっこいいなぁ。次は甲斐駒ケ岳や仙丈ヶ岳、鳳凰三山の後に寄れたらうれしいなぁ。


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我が家でワークショップ開催。ピクルスとジンジャエールづくりですよ。

我が家(ぽち食堂)でワークショップを開催。みんなでワイワイとピクルスとジンジャエールを作りました。(ジンジャエールの写真がまったくないのだが・・・)

 

こうやって並べるとキレイでしょ。

 

 

「瓶から断面が見えることを意識して入れてみよう」と言ったらきれいにきちんと入れてくれました。ピーマンの星型の断面もステキ。

 

 

ステキな瓶のラベルもそのままだと、まるで売り物みたい。ピーマンとパプリカのピクルスすてき。

基本のミックスピクルスには、月桂樹やピンクの胡椒の粒がよく似合います。

 

 

サンプルで作ってみたゴーヤのピクルス。こうしてひとつの瓶に一種類だけの野菜で作るのもステキでしょ。

この日の夕飯はコングスクを用意しました。コングスクとは韓国の豆乳のスープの素麺です。ペーストのごまや出汁がたっぷり入っていて、とってもヘルシー。みんな家でも作ってくれるかしら。

 

次回は、9月10日、11日です。テーマは焼売。みんなで焼売を100個くらい作ってビールでぷはーっとしましょう!

 

【道具】特注の自立型の檜まな板

今回紹介する道具はまな板です。長いことペラペラのゴムやプラスチックのまな板を使っていたのですが、思い切って良いまな板を購入したところ大正解でしたのでおすすめします。

私がまな板選びで重視したのは、

  • 木であること(できれば檜)
  • 自立できること
  • 好きな長さで注文できること
  • あとで鉋をかけ直してくれること
でした。木にしたかったのは、大事な包丁を傷めないこと、そして切った時の感覚が気持ちがいいことです。まな板の厚みも重要で、ある程度厚みがないとキッチンの微妙な段差にはまってしまい切りにくいんです。そしてまな板は清潔に保ちたい。だから、この自立できるまな板は画期的でした。端のスタンド部分をくるりとやれば自立できるんです。
そして最後に私の一番のこだわりは狭いキッチンを有効活用できるまな板にしたかったこと。こうしてシンクに縦に渡せば、それだけで場所を効率的に使えますし、切ったものをその場で下のボールに落とすことができます。まな板としての利用だけでなく、ちょっとした物を置けるスペースが増えるんですよね。狭いキッチンで苦労している人にはおすすめです。

 

この店ではまな板のサイズは3つですが、問い合わせをすれば好きな長さに作ってくれて、特別な料金を取られることもありません。ちょいとお値段高めですが、送れば鉋もかけ直してくれるようなので一生ものですよね。

 

 

五反田「おにやんま」の冷並ぶっかけ鶏天うどん 9点

最近、香川県元気ですよね。うどん県とか言っちゃう意気込みかっこいい。そんな私は香川県うどんの旅は未訪で、うどんの食べ歩きはちょっとあこがれです。ただ小食なのでどうしたらよいものか・・・。

東京で食べる讃岐うどんもずいぶんとレベルが上がってきたようでうどん県の人も許せる範囲になってきたみたい?にしても、値段はいつも課題。この店は、味と値段のバランスがなかなか良く、毎週金曜日の昼に会社のある大崎から一駅電車を乗り継いで食べに行っています。

定番は、「冷並ぶっかけ鶏天うどん」390円。ゆでたてのうどんを冷やし、冷たい出汁をかける冷やしぶっかけ。そこに名物の鶏天が3~4個入っている。鶏天が入っていない状態だと290円。鶏天はこれだけボリュームがあって100円。お腹すきすきで、かき込みたい時はいつもこれ。お客さんの1/3くらいはこれを頼んでいます。出汁におろし生姜をたっぷりいれるのが好き。のどごしつるっとうまいんです。

 

 

いつも季節の天ぷらが数種類あって、この日は丑の日だったので「うなぎ」180円。いやいやなかなかうまかったです。高い鰻丼食べるよりずっとよかった。

 

 

「きつねぶっかけうどん」360円。きつねがとってもでかいです。

 

 

「冷並ぶっかけ」290円に「げそ天」げそ天150円。歯のかみ合わせが悪い私は前歯で切れず苦戦するのですが、柔らかくてサクサクでおいしいのです。

 

 

「冷並ぶっかけ」290円に「ちくわ天」100円。ちくわは細めで縦に半分。さくっとしていてとてもうまい。鶏天の量が多いので最近はこれにはまっています。

ここはコの字型のカウンターのみの立ち食いうどん屋です。まずは食券を買って、人が多い時はメニューの看板の前に並びます。昼時は少し並びますが、回転がとても速いので10分以上待ったことはありません。日差しがきつい夏でもここは12:15まではビルの日陰なので耐えられます。券売機のインターフェースが若干悪いのですが、もたもたしているとお店の人がアドバイスをくれますので大丈夫。券売機で買った時に注文が入っているので、カウンターにたって1分以内にはうどんがでてきます。すばらしい。お茶はセルフ。下の篭に鞄を入れられますので、女性でも問題なし。朝は7時からやっていますので、朝食を食べてから出勤するのもいいんですよね。帰りは腹ごなしに大崎の我がオフィスまで目黒川沿いを散歩するのがこれまたいいんですよ。

 

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