Archive for 8月, 2007

銀座「バードランド」の焼き鳥 10点

ずっとずっと行きたかった焼き鳥の名店「バードランド」へ。dancyuの記事にあるように、私の焼き鳥観は崩れ去るのか!(簡単に崩れ去ったのだが・・・)
店内は大きなコの字型のカウンターとテーブル席が数席。清潔感もあって、ちょっとおしゃれで焼き鳥屋っぽくない。予約時に頼んだ8400円のコースがいよいよスタート。使われているのは奥久慈の軍鶏。鶏の味が濃いんです。
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前菜は4種盛り合わせ。右上から時計回りに、きゅうり?、甘辛とうがらしの焼いたの、鳥皮の二倍酢、砂肝の煮こごり。「焼き鳥を食ってやるぞ〜」という気持ちがどんどん盛り上がる前菜なものだから、かるーくプレミアムモルツのグラスがあいちゃいました。煮こごり、あと3倍食べたかった。
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ささ身の梅しそ。ささ身の真ん中に梅を長細く埋め込み、串に刺して表面だけ火を通す。それを包丁で一口サイズにカットしてしそをぱらぱら。新鮮でうまい。
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絶品!レバーのパテ。臭みはまったくなし、濃厚で適度に柔らかくてパンにもすっと塗れる。臭みはないんだけれど、レバー独特の香りが艶やか。オトナでよかった。こんな男性がいたら最高。
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わさび焼き。見た目以上にジューシー。ささ身ではなく胸肉なのがにくい。おろしたてのわさびがいい香り。
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レバー。まわりがプリッとしていて、なかはとろ。今までに食べたどのレバーよりうまい。高知産の天日干しの塩が甘くて、レバーの味を引き立てる。レバーを塩で出すあたりが自信の表れ。
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部位を忘れちゃったんですよね・・・。奥と手前で違う部位です。確か奥はぼんじり。皮はパリパリ、噛むと肉汁がじゅわー。
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銀杏。この時期の銀杏なんてうまいのだろうかと思っていたのに、まるで秋に食べるそれのようにうまい。どうやって保存しているのだろう。銀杏越しに見えるのが店主の和田さん。一心不乱に鳥を焼き続けてます。
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ソリ。もも肉のつけ根の小さな塊らしいです。なんとひとり一切れしかくれませんでした(泣)それだけ貴重な部位ってことみたいです。ぼんじりよりも筋肉質で、しっかりした肉質。もちろんジューシー。
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つくね。卵の黄身を添えるような邪道つくねもいいけれど、これはしっかりと鶏ひき肉を練った王道タイプ。肉汁を閉じ込めて香ばしく焼き上げ、たれをたっぷり。つくね丼にしたらうまいだろうな。
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軍鶏の山椒焼き。しょうゆに漬けて、遠火で30分近く焼き上げたもの。皮目がパリパリ、ももの肉は味が濃く、しょうゆダレとぴったり。刻みたての山椒がさわやか&スパイシー。うまい!
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ねぎま。ねぎは千住ねぎ。ちなみに千住で取れるから千住ねぎなのではなく、千住で質のいいものにセレクトするから千住ねぎ。この店の姉妹店、北千住のバードコートの店主いわく「ねぎまはねぎを食べるもの」。鶏から染み出る肉汁をすったねぎがうまいんです。
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手に入らないことで有名な、岡山「吉田牧場」のチーズ「カチョカヴァロ」のチーズ焼き。まぼろしの「吉田牧場」のチーズをこんな風に焼いてしまうなんて夢のよう〜。ふわーっととろけているのに、とろけきってしまうわけではなくちゃんと食感もよく、ミルキー、濃厚、言うことなし。「ベッラナポリ」の「吉田牧場」の「モッツァレラ」を使ったマルゲリータももちろん絶品です。
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しめの親子丼。ホント一口サイズしかなかった。もっと食べたかったよ。
焼き鳥はもちろんおいしんだけれど、ワインがかなりうまい。グラスで頼んだ白ワイン「コスタモリーノ2005」なんてたったの800円。家に帰ってさっそくネットで2本注文しちゃいました。
あー、またすぐに行きたい〜。ワインを一緒に空けてくれる人募集中。
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バードランド
東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビルB1F
03-5250-1081
17:00〜22:00
定休日:日曜日、月曜日、祝日

丸の内「こなから」のおでん 8点

お茶の水の小川軒の裏にある、おでんや「こなから」が新丸ビルにできたので行ってきました。オープン当初の意味不明の混み具合が少しはおさまったものの、やっぱりまだまだ人でいっぱいの新丸ビル。それもそのはず、なかなか良い店がそろっていますもの。こんなに暑い日だから、おでんなんて空いているだろうと思いきや私たちが座って満席。にぎわってます、新丸ビル。
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お通し3品1000円。たかっ!お酒を飲まない人にも出すあたりが姑息。悔しいことに、茶碗蒸しがうまいじゃないか。でもスプーンはデフォルトで入れてくれるな!
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「適当に盛って」と言って出てきたおでん5品。おでんやと焼鳥屋は「適当に」が基本でしょ。その店のおすすめがうまーく食べられる。
手前から、はんぺん。え?これがはんぺん?ざらっとした食感が違和感あり。真ん中はたらこ。普通のはんぺんがいいなぁ。真ん中が昆布。上等の昆布ってうまいな、主役になれる。左が鳥つくね。うわー、これうまい、5個くらい食べたい。ジュワッと出てくる肉汁がおでん汁と合わさって最高。その右があんこだま。なんと説明すればいい物か、大福みたいな味です。そして卵。
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もう5品。
右上が大根。左が鰯のつくね。鳥もいいけれど鰯もいい。これも3個くらい食べたい。真ん中はズイキ。小学生の頃、もぐり橋のちかくのめぐちゃん家で食べたズイキのみそ汁を思い出した。手前は椎茸つくね、右はしらたき。
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さらに4品。
鰯つくねリピート。餅袋。関東スジ。そして私の一押し、蓮根もち!
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蓮根もちの断面図。蓮根のすり下ろしたもののなかに、形が残った蓮根。おでん汁を吸ってうまい!
総評です。おでん汁は「あたたかい」くらいの物なのでしょうか。あまりにも回転が速すぎて「アツアツ」が出てこないのが気になりました。ネタを箸で割っても「アツアツ」じゃないのが残念。店員の目の前のことでいっぱい加減も気になります。ホスピタリティはこれからついてくるのかな・・・。個人的には「お多幸」のおでんととうめし派です!
ちなみに私はこの後、締めのうどん、そして地下でソフトクリームを食べ、お腹を壊し、その後数日体調不良でした。年々自分の思い通りに体が動かないね。はははっ。
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こなから 新丸ビル店
東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング
03-5220-2281

丸の内「イルギオットーネ」のディナー 9.5点

念願かなって誕生日に「イル・ギオットーネ」に連れて行ってもらいました〜。京都に行くとついつい和食になってしまいがちなのですが、この「イル・ギオットーネ」や「エヴァンタイユ」は京都の食材をうまく使ったすばらしいレストランなんですよ。その「イル・ギオットーネ」が丸の内に出来たんです。なんともうすぐ日本橋三越にも出来るらしいです。
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前菜はなんと4品。
1品目は、桃のスープ。と言ってもどこがスープなんだろう。上にオマール海老などをあしらい、そのうえにウイキョウ(フェンネル)のムースをかぶせたもの。一瞬「何コレ?」って思うのですが、ウイキョウの香りをグッと閉じ込めながらも、引き立てすぎないのは見事。桃といっしょに食べるオマール海老もサイコー。キャビアの塩分もちょうどいい。夏らしく、さわやかで、食欲を盛り上げてくれます。1品目はこうでなくっちゃ。
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2品目は、私が今回のディナーで1番びっくりした料理。北海道産のとうもろこしのパンナコッタに、エゾバフンウニをクッキーに添えたもの。とうもろこしの甘み、そしてその新鮮な香りが鼻を突きぬけ、もだえるほど。そこに海の塩が効いたエゾバフンウニの甘さとサクサクとした感触のクッキーを入れていっしょに食べると、濃厚で複雑な味に。単純な甘さと複雑な甘さをダブルで楽しめるんです。コレを初デートで食べたら恋が実りそうな感じです。
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本マグロをさっと火に通し、長いもやめかぶ、オクラなどのネバネバ系と温泉卵、からすみを添えたもの。確かにうまいが、本マグロはすし屋で食べるのが一番だな。
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明石の伝助穴子にフォアグラを包んだフリット。京都の朝風きゅうりのピクルスを添えて。
ほわほわの穴子に濃厚なフォアグラ。淡泊なものとフォアグラは合うんだけれど、こんな質の高い穴子はそのままで頂きたいな。ただうまいんだよ・・・。うまくないはずがないんだよ・・・。きゅうりもぴったり。朝風きゅうりという京野菜、初めて聞いたよ。みずみずしくておいしい。左手前のシャーベット状のきゅうりソースがぴったり。
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鮎とルッコラのバベッティーネ。バベッティーネってリングイネ?平たいロングパスタです。
鮎の使い方は、門前仲町のパッソアパッソにかなわないな。

じゃーん、ココットは動画でどうぞ。直径15センチくらいの鉄鍋に、やわらかーいあわび、それになす、トスカーナの白インゲン豆、そして肝のソース。あつあつ、グツグツです。あわびは大きくカットされ存在感大。なのにやわらかくておいしーい。白インゲンの甘さとやわらかさがぴったり。これ、イケル!
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メインは、仔牛のロースにラルドと呼ばれる背脂、そして白トリュフ!新鮮なアスパラ。とってもおいしかったけれど、他のインパクトのある料理に押され気味。品数が多い店だとすべての料理にインパクトを持たせるのは難しいのかも。
総評。料理はほぼ完璧。量も多すぎず、バラエティに富んで、サプライズもある。料理の間もちょうどいいしパンもオリーブオイルも上等だった。敢えて言うならば、ドルチェが普通。サービスはまだまだ。教育はかなりされているんだけれど、まだホスピタリティにかけ、教科書通り。できれば笹島シェフにもちょっと会いたかったな。京都と往復してお客様に顔を出しているって聞いたのに・・・・。
でも確実にリピートしたくなる店です。今度は京都の店に行くぞ!
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丸の内イル・ギオットーネ
東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビル1F
03-5220-2006

代々木公園「ハシヤ」のスパゲティ 9点

何度も紹介し、定期的に食べている八丁堀の「マイヨール」は、実はこの店ののれん分けなんです。イタリアンでも、パスタ屋でもなく、ここはスパゲティ屋。イタリアンではないからと言って和風というわけでもないんです。
これは、「ハマグリとキノコのしょうゆスパゲティ」。似たようなメニューはある物の、ハマグリを使ったメニューは「マイヨール」にないのでさっそく注文。うん、うん、この味まさに「マイヨール」。バターがたっぷり、味が濃く、ちょっと麻薬的な味。具も惜しみなくたっぷり。ハマグリも大きくて食べ応え満点。最初の一口、「うまい!」って思うんだけれど、箸が進むに連れてしつこさにちょっとやられてくる。ちょっとジャンキーな味がすきっぱらには最高。
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こちらは「マイヨール」でも定番メニューである、「アサリとイカのジンジャーソース」。これが元祖なのか。
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この店を教えてくれた、美容院のお兄さんおすすめのサラダ。このマスタードのドレッシングをかけたら野菜をいくらでも食べられそう。全般的にカロリー高めなものの、「くったぜー」と言う気持ちにはさせてくれるし、おそらく働き盛りの若者からおじさんまで、ランチにこのスパゲティがイヤだって言う人はダイエット中の人くらいでしょう。私は自称、ダイエット中ですけれど・・・。
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ハシヤ スパゲティ 代々木八幡本店  
渋谷区富ケ谷1-3-10
03-3466-1576 
定休日 木曜日 
10:00〜22:00

渋谷「すずらん」の味噌角煮つけそば 8.5点

大好きなグルメブログ「あなさんの美しき日々」で、何度も登場する渋谷のつけ麺屋「すずらん」に行ってきました〜。(>あなさん 記事がたくさんありすぎてトラバに困るくらいでした〜)
私が注文したのは、一番人気「味噌角煮つけそば」1,150円。ぱっと見た瞬間「おおお〜」と声を上げてしまうボリューム。無料の大盛りにしていたら大変なことになっていたに違いない。もやしたっぷりの漬け汁はかなり濃くしょっぱいが、麺をつけるとちょうどいい感じ。つけ麺は甘目が好きだが、ここの味噌たっぷりのしょっぱさも悪くない。
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これが麺の上に載った角煮。煮汁が麺にしみこんでいい感じ。麺は、太麺、ひもかわ麺、平打麺、乱切麺の4種類。これは太麺。かなり太く、コシも強い。個人的にはもう少し柔らか目が好きだけれど、これはこれで悪くない。
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こちらは、「野菜つけそば」850円。麺は平打麺。なんだこの麺!ここまで幅広くても麺なのか!正直食べにくく、プラス100円で食べるのは良くわからず。どちらの具も、にらの火の通り方はすばらしかった。ほとんど火が通っていなく、根元がしゃきっとしている感じ、にらのうまさを十分に引き出している。
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これは、テーブルにあったメニューなのですが、店の壁には季節限定の特別メニューがたくさん貼ってあり、そそるメニューばかりだった。いつも渋谷のお昼に困るので、今度からはここに来るとしよう。
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この店、営業で渋谷に通っていた時代に気が付いていればよかった。。ランチに最適なのに。
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すずらん
渋谷区渋谷3-7-5 大石ビル1階
03-3499-0434
定休: 日曜・祝日
平日: 11:30 – 15:30 / 17:30 – 23:00
土曜: 11:30 – 15:30 / 17:30 – 23:00