丸の内「イルギオットーネ」のディナー 9.5点


念願かなって誕生日に「イル・ギオットーネ」に連れて行ってもらいました〜。京都に行くとついつい和食になってしまいがちなのですが、この「イル・ギオットーネ」や「エヴァンタイユ」は京都の食材をうまく使ったすばらしいレストランなんですよ。その「イル・ギオットーネ」が丸の内に出来たんです。なんともうすぐ日本橋三越にも出来るらしいです。
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前菜はなんと4品。
1品目は、桃のスープ。と言ってもどこがスープなんだろう。上にオマール海老などをあしらい、そのうえにウイキョウ(フェンネル)のムースをかぶせたもの。一瞬「何コレ?」って思うのですが、ウイキョウの香りをグッと閉じ込めながらも、引き立てすぎないのは見事。桃といっしょに食べるオマール海老もサイコー。キャビアの塩分もちょうどいい。夏らしく、さわやかで、食欲を盛り上げてくれます。1品目はこうでなくっちゃ。
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2品目は、私が今回のディナーで1番びっくりした料理。北海道産のとうもろこしのパンナコッタに、エゾバフンウニをクッキーに添えたもの。とうもろこしの甘み、そしてその新鮮な香りが鼻を突きぬけ、もだえるほど。そこに海の塩が効いたエゾバフンウニの甘さとサクサクとした感触のクッキーを入れていっしょに食べると、濃厚で複雑な味に。単純な甘さと複雑な甘さをダブルで楽しめるんです。コレを初デートで食べたら恋が実りそうな感じです。
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本マグロをさっと火に通し、長いもやめかぶ、オクラなどのネバネバ系と温泉卵、からすみを添えたもの。確かにうまいが、本マグロはすし屋で食べるのが一番だな。
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明石の伝助穴子にフォアグラを包んだフリット。京都の朝風きゅうりのピクルスを添えて。
ほわほわの穴子に濃厚なフォアグラ。淡泊なものとフォアグラは合うんだけれど、こんな質の高い穴子はそのままで頂きたいな。ただうまいんだよ・・・。うまくないはずがないんだよ・・・。きゅうりもぴったり。朝風きゅうりという京野菜、初めて聞いたよ。みずみずしくておいしい。左手前のシャーベット状のきゅうりソースがぴったり。
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鮎とルッコラのバベッティーネ。バベッティーネってリングイネ?平たいロングパスタです。
鮎の使い方は、門前仲町のパッソアパッソにかなわないな。

じゃーん、ココットは動画でどうぞ。直径15センチくらいの鉄鍋に、やわらかーいあわび、それになす、トスカーナの白インゲン豆、そして肝のソース。あつあつ、グツグツです。あわびは大きくカットされ存在感大。なのにやわらかくておいしーい。白インゲンの甘さとやわらかさがぴったり。これ、イケル!
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メインは、仔牛のロースにラルドと呼ばれる背脂、そして白トリュフ!新鮮なアスパラ。とってもおいしかったけれど、他のインパクトのある料理に押され気味。品数が多い店だとすべての料理にインパクトを持たせるのは難しいのかも。
総評。料理はほぼ完璧。量も多すぎず、バラエティに富んで、サプライズもある。料理の間もちょうどいいしパンもオリーブオイルも上等だった。敢えて言うならば、ドルチェが普通。サービスはまだまだ。教育はかなりされているんだけれど、まだホスピタリティにかけ、教科書通り。できれば笹島シェフにもちょっと会いたかったな。京都と往復してお客様に顔を出しているって聞いたのに・・・・。
でも確実にリピートしたくなる店です。今度は京都の店に行くぞ!
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丸の内イル・ギオットーネ
東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビル1F
03-5220-2006


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