Archive for 6月, 2010

白金高輪「福わうち」のキンキの一夜干し 8.5点

ちょっとしたご招待でこの店へ。しかも私が店を指定していいと言うことだったので、自腹じゃ行かなそうなこの店をチョイスしました。よくテレビに出ている強面のご主人がカウンターに居る店で、その強面とは裏腹に繊細な料理を出す。でもその値段がメニューに書かれていないんですよね。白金高輪のバブリーさをまだまだ感じます。

こちらがお通し4人分。奥の青のりがすごく印象的。下にご飯が敷いてある。海の香りいっぱいの青のりに上質のわさびがたっぷり。これだけ丼で食べたいほど。

ひらめの箸置きがかわいい!これ、どこで入手出来るのか聞いておけばよかったよ。

刺し盛りは一切れずつ、9種類。ながーーいお皿に載せられている。左から、ヤリイカ、アマダイ、ひらまさ。ヤリイカの甘さにびっくりした。新鮮だけのコリコリしたものとは大違い。

続いて、イシダイ、大トロ、こち。大トロはうまいけれど、最近はどこでも食べられる。イシダイ、うまい。釣りたい。。。

続いて、ヨコワマグロ、アカムツ、コハダ。ヨコワマグロとはクロマグロの若い頃のモノ。若々しいさわやかな赤身がうまい。アカムツのあぶりはわさびたっぷりがうまい。

ワタリガニの塩辛(たしか)。上海蟹の老酒漬けを彷彿させる味。身がゼリー状になりコクを増して極上の味。特にオレンジ色の味噌部分はたまらない。

私がこの店で一番感動したのは、キンキの一夜干し。身は甘くジューシーで奥深い味、皮はパリパリで香ばしく上質の脂たっぷり。頭やヒレはパリパリ。残すところは殆どなし。上質の脂をしゃぶりつくりしたよ。きっと高いんだろうなぁ。築地場内に行ってもいい値段するもの。

アワビバター焼き。薄切りにしたアワビ、新鮮で太くて甘いアスパラ、しめじにエノキをバターで炒めたもの。アワビが柔らかくてうまい。アワビは値段と味のバランスを考えるといつもそんなに好きになれなく頼まないのだけれど、このアワビはうまかった。

この店で有名なトロかつ。わさびたっぷりでいただく。前に、麻布十番の穴蔵みたいな店でも食べたけれど、ほぼ同じものだった。あそこもメニューに値段のない恐ろしい店だったなぁ。。。

あとで調べて思い出したよ、麻布十番の「とらくまもぐら」だ。と思ってちょっと調べたら、とらくまもぐらから独立してこの店を立てたらしい。納得、メニューにてるもん。

他にも、鯨ベーコンとか、肉じゃがとか、アカムツの一夜干しとか、いろいろ頼みましたよ。四人でいったのでいろいろ種類が食べられました。これで四人で約5万円。ちょっと高いよなぁ。値段がわからなかったり、一見さんにはあまりやさしくなかったりするので、辛めの8.5点です。おごりならまたぜひ行きたい。

【石垣島特集】トニーそば 栄福食堂 の八重山そば 8点

GWの話なんですけれど、石垣島に4泊してきました。北端の伊原間に泊まっていたので、街に出るのにも他の島に行くのにも不便でしたが、不便なりの良さがありましたよ。

最初に石垣について腹ごしらえは、この「トニーそば栄福食堂」に。この写真は「八重山そば」大で500円。あー、この感じ、沖縄に来たなって思うんだよね。うなるほどすっごくうまいってわけじゃないんだけれど、ラーメンのように作りこみすぎていないシンプルな味。スープも薄いんだけれど、この薄さに慣れてくると肉の旨味や麺のツルッとした感じをより良く感じられる。

こっちは「山羊そば」小で500円。少しクセのあるヤギ肉が骨のままごろごろ。ヨモギとよく合う。

私が訪れた夕方には、すでにベロベロに酔っ払った店主がいて、気さくにみんなに話しかけ、楽しそうに店自慢していた。この店主がトニーとか言う昔の俳優が好きで、店中にその俳優の写真や雑誌の切り抜きが貼られているほど。あまりにも好きなので、この店がトニーそばと言う愛称でよばれてしまっているけれど、本来の名前は栄福食堂らしい(笑)。手に持っているのはピパチというスパイス。いいでしょ、この店主。みんなに愛される良い顔。

これがそのピパチ。なんか説明されたけれどすっかりわすれてしまった。ラベルには店主の顔。

店の怪しさはすごい。この怪しさを楽しんで欲しい。店主のトニーはあんまりはたらかないけれど、お姉さんがしっかり店を切り盛りしています。

街からも近いので、ふらりよって八重山そばの小300円をすすって、ちょっとしたアミューズメントパークだと思ってください。味はふつーにおいしいです。

8:30~23:00