Archive for 10月, 2010

成城学園前「成城風月堂」の成城ロール 9点

世田谷に住んでいるんですけれど、世田谷っておいしいケーキ屋さんやパン屋さんがほんとうに多いんです。一年以上前に購入した世田谷ライフマガジンって言う雑誌の「一冊まるごとベスト・オブ世田谷」特集がすごく気に入っていて、暇があればその雑誌で特集されたケーキ屋やレストランやハンバーガー屋に行ってみているんです。今回たまたま実家に帰る予定があって、この雑誌の「ご当地ロールケーキ」特集を頼りに、成城学園前の駅前の「成城風月堂」の「成城ロール」1260円を購入してみました。(下の写真の掲載は、右ページの左の上ね)

風月堂って言うと古臭いイメージがあるのですが、創業80年の由緒正しき古臭くない洋菓子屋でした!東京風月堂や神戸風月堂との関係はよくわからないけれど、お店自体は新しくてきれいで、何と言っても品が良い。きちんとした男性がきちんと対応し、自動ドアまで見送ってくれる。成城学園前の優雅な気持ち悪さをちょっと感じたww。

ロールケーキは和洋折衷で、ふんわりとやわらかくて決めの細かいロールに小倉がたっぷりはいったクリーム。甘さがやさしいなと思ったら黒糖を使ってるとのこと。小倉は食感を残す程度に細かく刻まれていて、和のあんこを感じさせることはまったくなく、自然と生クリームととけ合って上品。1/5サイズはちょっと大きいかなと思ったのに、ぺろりと食べてしまったよ。

朝8時半から夜は9時まで開いているとのこと。きっとちょっと駅前で手土産を買ったり、仕事帰りに家族のケーキを買ったりするのに重宝している店なんだろうな。地元に根づいた歴史を感じさせる店でした。お近くにお寄りの際はぜひ。

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新橋「鮎正」の天然鮎コース 8.5点

私がまだ学生の頃、家で定期購読していた週刊朝日に掲載されていた「恨ミシュラン」と言う、西原理恵子と神足裕司が名店をぶった斬るコラムがあったんですよ。ほとんどの店が信じられないような言葉でぶった斬られていた中で、この店だけはふたりとも絶賛していたのをよく覚えています。天然の鮎の専門店といえば、東京ではこの店しか思い浮かばないくらいの名店なのですが、いかんせん自腹で行くのにはなかなか敷居が高くて二の足を踏んでいました。そんな折、私が大好きなグルメ番組「食彩の王国」の鮎特集でこの店を中心とした鮎料理を紹介していたのでこの機会と思い、行ってきましたよ。一眼レフを忘れまして、残念ながらiPhoneでの撮影です、、、スミマセン。

鮎は島根の高津川の天然鮎を使用。コースは10品。私たちは13650円のちょうど真ん中のコースを選択しました。前菜はこちら。ほおずきに見立てた、卵の黄身で作った餡をサーモンで包んだものが特に美味。これが何か説明を求めても、女将は厨房に戻らないと答えられない始末には残念。それから料理について女将に尋ねるのをやめてしまったよ・・・。どれもほんのすこしずつしかないんだけれど、期待をふくらませてくれる前菜ばかり。

白味噌仕立てのやさしい味の味噌汁に鮎が半分。なるほどうまい。いつまでも飲んでいたい。これは鮎の出汁なのか正直わからなかった。

輪切りにした鮎背越しが出てくるかと思っていたのですが、普通の切り身でした。これは洗いなのかな。昆布ではしめていないですよね?わからなかったのですが、水分が少なく締まっていました。特筆すべき感じはなかったけれど、季節が良くなかったのでしょうか。

待望の塩焼きは2尾。サイズも頭から尻尾までかぶりつけるちょうどいいサイズでうまい!しっかりとした皮のパリっとしたところ、うるかの苦味、触感がたまらない頭、かぶりついたときに鼻から抜ける香り。うまいです。もっと上のコースだったら落鮎(子持ちの鮎)が食べられたのかなぁ、秋に行ったのなら落鮎食べたかったなぁ。

私がこの店で一番食べたかったうるか茄子。素揚げにした茄子を、うるかのソースで煮た物。うるかの濃厚で奥深い苦味がすばらしい。このコース以上でしか食べることができないみたい。茄子を食べ終わったあとに、残ったソースを綺麗に食べるために一口の白いご飯が付いている。ソースときれいに絡めて、きれいにきれいにいただける。お客さんの提案でこうして白いご飯がつくようになったらしい。そのお客さん、すばらしい。

子うるか。鮎の卵巣の塩辛。鮎の入れ物に詰まっているのはかわいらしいんだけれど、蓋の部分がちょっと欠けていた。居酒屋じゃないんだぞと言いたい。

鮎の素揚げを塩で。個人的には塩焼きの方が好き。添えてあったさつまいもの素揚げが驚くほどうまかった。

鮎の酢の物。鮎三昧だからしょうがないけれど、鮎を敢えて酢の物にする必要ってないかも。

鮎ごはん。見た目以上に鮎はたくさん入っていてうまい。炊き上がった瞬間のお釜を開けてみたかったなぁ。香の物もうまし。

水菓子は青梅のかき氷。かき氷の中に柔らかくて青い梅が入っていて、暑い夏の季節には清涼感たっぷりでいいんだろうな。でも今は秋なので、もう少し考えて欲しかった。

鮎が自分の家の近くであたりまえのように取れる人にとっては、私がおいしかった鮎の塩焼きですらなんら普通の味のよう。でもその普通の味が普通に食べられない世の中になってしまったんだね。来年は長野の田舎で鮎をたらふく食べさせてもらえる約束ができたのでよしとしました。もう少し感動があるのかなと期待していたんだけれど、味だけで言えば9点。うるか茄子と塩焼きは10点。女将のふるまいや、欠けた皿を出してくることで減点かな。それでも席は満席。サービス料10%増しの二階席はいかにも接待という感じのお客で、不況と無縁の店のよう。それだけ信頼があるのかな。

もしも次回行くなら、島根の高津川で鮎が豊漁の時に、一番いい季節の鮎をいただくことにしよう。あとコースではなく、アラカルトにしようとも思いました。

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三鷹「めお」のホルモン焼き 9.5点

中央線沿線にお住まいの方必見焼肉情報です。三鷹の駅そばにある安くてうまいホルモン焼き屋ですよー。店はウナギの寝床のようにながーくてカウンタのみなので、二人で行くのがおすすめ。4人以上だと、結局ふたり、ふたりのグループになっちゃうでしょう。

まずは、ビール。お通しの韓国のりとキムチでぐいっと。この組み合わせ、完璧です。キムチは適度な辛さと、甘みもあり、日本人好みの味。

ユッケ700円。白髪ネギときゅうりを自分で混ぜていただく。生肉に卵の黄身をあえて食べるってエロいですよね。

塩キャベツ300円。作りおきをしているわけではないのは食べてみるとすぐに分かる。キャベツはパリパリ、もやしときゅうり、それにたっぷりのごま油。見た目ほど唐辛子は辛くなく、ちょうどいい。これがあればビールがいくらでも飲めちゃう。と言うか、この店のメニューはお酒がいくらでも飲めてしまうものばかり。


豚タンの塩味500円。厚く切ってあるので歯ごたえがあり、ネギがたっぷり入っているのでこれがまたうまい。

コプチャン500円。もー、これがうまいんですよ。焼くと脂がジュージューいって、ボタボタと垂れていくんですよ。ふうふわした脂身が柔らかくて甘く、極上の味。これだけのために三鷹まで行ってもいい。

テグタン600円。ジャガイモがたくさん入った野菜たっぷりの卵スープ。見た目ほど辛くなく、じゃがいものホクホク感と卵のとろとろ感がいい。これとごはんと漬物だけでも十分ごちそう。

その他、肉はワインバラやマルチョウ、ハラミなどいくつもあるけれど、ふたりではこのくらいしか食べられなく残念。お酒はビールの後はやかんででてくるマッコリが安くておいしくておすすめ。ふたりで、ビール二杯とマッコリ飲んで3000円ちょっと。体は煙臭くなるけれど、もー言うこと無し。三鷹に行くことなんてなかなかないけれど、吉祥寺まで行くことがあったら、隣駅まで足を運んで行ってみよう。予約したほうがよさそうですよ。

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神田錦町「野らぼー錦町本店」の釜玉醤油うどん 9点

讃岐うどんをおみやげにいただいてから、おいしいうどんが無性に食べたくなり、神保町の丸香に行ったのは先月の事。続けて、評判の良い同じく神保町、神田界隈の野らぼーに行ってきました。運動不足の解消とダイエットを兼ねて、東銀座で終わった打ち合わせから徒歩で店へ。涼しくなったこの季節、いくらでも歩けるような気がしてしまいます。お腹が空かなければ。。。

店は夜は飲み屋にもなるようで、つまみの種類も豊富なよう。カウンターは私のような一人客が昼同様、うどん目当てにやってくる様子。女性一人でも入りやすいですよ。注文したのは「釜玉醤油うどん」570円。あっつあつのうどん、ネギ、かつおぶしはたっぷり。生醤油を適量かけてずずずーっとすする。うどんの小麦粉の香りが蒸気と共にふわーっとやってきて、なんとも幸せな気分に。

こちらは生醤油も入れて混ぜた状態。量は結構多いので、天ぷら屋つまみを頼んだら、私は食べきれないかもしれないです。こんなおいしいうどんやが会社の近所にあったら毎日行ってしまうのに。

天ぷらは、定番の野菜天から、かしわ(鶏肉)やたまご赤ちくわなど種類は豊富。私はごぼう天120円を注文。揚げたてなのでサクサク、ごぼうの太さも丁度良く、うまい。こういう当たり前の天ぷら、もちろん天ぷら屋さんに行けば食べられるけれど、ちょっとしたうどん屋ではなかなか食べられません。べちゃっとしていたり、野菜の切り方が適当じゃなかったり。天ぷらは丸香よりこっちのほうがずっとうまいです。


私の大好きなハッピーアワー!早く帰れた上に安く飲めるなんてうれしすぎです。19時までなら、中ジョッキ500円が350円、小グラス370円が190円。さらにサワーは全品280円。ついついここのところお酒を飲まなくなっていたのに、小ビールを注文しちゃいました。お通しもついてお得。

うどんメニューは、かけうどん、釜上げを中心に、変わったうどんも多数。「釜チーズカレーうどん」ってなんだかよくわからないですけれど、今度いつか食べてみよう。

個人的には、食べたらすぐにでていけ的な丸香より、ゆっくりできるこっちの店のほうが好きかな。夜はリーズナブルに飲める宴会メニューもあるみたいだから、会社の歓送迎会にでも使ってみよう。私が最初に務めた会社から100メートルと離れていないのに、一度も行ったことがなかった。その頃はなかったのかなぁ。リピート率高くなりそうです。

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新宿「麺屋海神」のあら炊き塩らぁめん 8点

乗り換え駅の新宿駅で軽く夕飯を食べたいといつも思うんだけれど、いまいちいい店を見つけられないでいました。それも特にひとりの時。この店は新宿駅南口のGAPのすぐ近くと駅から近く、女の私でも入りやすいので最近お気に入りのラーメン屋です。汚い雑居ビルの二階で、雰囲気はあんまり良くないんですが、入ってしまえばそんなに気にならないです。

一番のおすすめは「あら炊き塩らぁめん焼きおにぎり付き」と書いてあるんだけれど、すっかり小食なので、焼きおにぎりなしの「あら炊き塩らぁめん」800円を注文。出てきたラーメンは、ラーメンと思えないほどの透き通ったスープに、海老と鳥のつくねがひとつずつ、白髪ネギ、生姜、ミョウガ、大葉の細切り、それにサフラン?、唐辛子?かな。

スープは、すっきりとしたさまざまな魚の味がする。最近はやりの魚系つけ麺の魚の味ってイワシとかカツオのようないかにも強い魚系のスープですが、これはもっともっと繊細。それもそのはず、壁に貼られた今日のアラは、ヒラマサ、カンパチ、キンメ、真鯛、イサキとのこと。塩味はかなり濃くしょっぱい。おいしいアラのお吸い物をさまざまな魚で作ってミックスしたってことでしょうか。なるほど、これくらい濃くすればラーメンのスープになりますね。

麺はかなり細い。具の鶏、海老のつくね2種は、丸めたあとに片栗粉か何かをつけてから茹でているのかな、まわりがツルッとしていて触感がいい。これはうちで作るつくねでも真似してみよう。

こちらはつい先日訪れたときに食べた、「あら炊き塩辛らぁめん」850円。一味唐辛子がかけられているが、見た目ほど辛くはなく、これはこれでうまい。食べている最中にこの味、何かに似てると思ったら、辛子明太子の味だった。そうか、魚系のスープに一味が入れば、辛子明太子のような味になるのは納得。

リピートはしてしまったんだけれど、なにかこのスープにしっくりこない感が残るんだよなぁ。どうもジャンクフードの域を抜けないのはなぜ?やっぱり化学調味料を使っていたりする?今度は誰かコメントしてくれる人と行ってみようと思います。

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