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【バスクへの旅11】サン・ジャン・ド・リュズのCHEZ PABLO(シェ・パブロ)

フランス側のバスクにある港町「サン・ジャン・ド・リュズ」には、ビアリッツからバスで買い物に来たのと、バルセロナへの帰路と二度利用しました。食事は、二度ともバスク情報でお世話になった長尾智子さんの「わたしとバスク」に掲載されていた、マルシェ近くのCHEZ PABLOを利用。もし次回この町を訪れたとしても、必ずここに行きたいと思える店でしたよ。
バスクへの旅の資料はあまりなく、ずいぶん昔の雑誌「旅」のバスク特集「PEN」のバスク特集、それにこの「わたしとバスク」がとっても役に立ちました。あとはTwitterでバスクについてつぶやいている人に直接聞いたり。バスク好きはみんな親切でしたよ~。

話しは戻って、シェ・パブロ。赤い扉にチェックのカーテン・テーブルクロスがステキな街のレストランです。

店内もこんな感じ。国境近くとは言ってもやっぱりフランスです。

メニューはフランス語!ととまどうなかれ。


どなたか旅行者が和訳してくれた日本語のメニューがあるんです。そうとうくちゃくちゃですが、わかりやすいんです。これもしかして長尾さんが書いてくれたのかしら。

この店で食べなくちゃいけないメニューがあるのにもかかわらず、下調べが行き届いていなかったため、1回目の訪問は日替わりランチを注文。水みたいなサングリア?ロゼ?がバスクっぽい背丈の低いコップと共に出されます。暑かったので私はビールぐびぐび飲んじゃいましたけど。

最初はスープ。すいません、なんだったか覚えていません。異常に熱かったのを覚えています。よく煮込まれたすじ肉と豆?ジャガイモ?っぽいスープだったかな。

サラダはちょっとピリッと辛さがきいたトマトのサラダ。

私はデーンとステーキにポテト。この肉がうまみが詰まっていてうまいんですよ。繊細すぎない肉と塩こしょうのみのシンプルな味付け、ほくほくのポテト、そしてそのポテトは無造作にもられていて、なかなかよかったです。

やまぴーはクスクスの上に鶏肉の串焼き肉。ピーマンやパプリカのグリルがとろり溶けてこれもなかなか。どちらのコースもボリュームたっぷりで腹がはち切れそうでした。

となりの男性二人組を見るとイカスミのグリル食べてる!いやーん忘れていたよ、この店に夏に来たらこれ食べなくちゃいけないんだった。どういう関係か微妙な男性二人においしそうな料理とともに写真を撮らせてもらうことに。うん、ドヤ顔ステキです。胸に挟んだナプキンが無造作でかっこいい。

こちらはどういう関係か微妙な片割れ。写真撮らせてと言ったら舌出しちゃって、かわいい。私が食べたお肉と同じなんだけど、彼が食べると肉が小さく見える。

こちらは左側の家族三人。これまた昼ごはんとは思えない巨大な悪を食べています。肉!って感じの赤身が美味そうだなぁ。みんな自分の食べるものを自慢しちゃってる。

奥さんとお子さん。このおこさん、DS(PSPだったかな?)をやりたくてでも充電が足りなくてずっと店のカウンターの脇で充電しながらゲームしていたんだけど、店主に邪魔だと首根っこ掴まれて奥のテーブル席の脇のコンセントに連れてかれてた(笑)。その姿がマンガみたいでかわいいの〜。

これにデザートとコーヒー。デザート断ったらチーズ出てきたし・・・。これで13ユーロだからお得だけれど小さい胃袋な私達には苦しくて苦しくて気持ちが悪くなりました。それに下調べ不足から、ここで食べるべきピペラドとイカスミ食べるの忘れたし・・・。と、楽しくておいしかったけれど、心残りのシェ・パブロのランチ。バスクを去る日に湖の街からTGVに乗る予定だったのでスーツケースをカラカラひっぱりながらもう一度来ました。

ってわけで気を取り直し、きちんと下調べと食べ過ぎを注意して二度目のシェ・パブロのランチへ。最初はスープ・ド・ポワソン6.5ユーロ。クルトン山盛りでくれます。熱くて熱くてなかなか食べられなくてたらたらしていたら、店主に口に押し込まれた〜。ダメな日本人に映っていたのだろうか。

これがお目当てのピペラド入りオムレツ6.5ユーロ!ニンニクと辛くなく青唐辛子、玉ねぎ、パプリカ、トマトを卵でとじ、最後にエスペレット産の赤唐辛子を振り、生ハムをぺろりと乗せた家庭料理。唐辛子を加えたシンプルな味付けがおいしい〜。

こちらは一度目の訪問で隣のおじさんが食べていたイカスミのグリル。濃厚なイカ墨をトマトベースで伸ばしてオーブンで焼き上げている。うまいー、でも口の周り真っ黒ー。パンできれいにすくいとって皿をきれいにしていただきました。

楽しかったバスクの旅も最後。このカメラの手前ではサン・ジャン・ド・リュズで寂しくうなだれている私達がいます。

サン・ジャン・ド・リュズからTVGに乗ったのはホントにつかの間。イルンに入ってバルセロナまで6時間の長旅が始まります。renfeは乗り心地はいまいち。バルセロナに向かえば向かうほどテンションは下がり、そのあと最悪な事件を迎え、「二度とバルセロナなんて行くものか」と思いつつ、「ま、トランジットならいっか」くらいの気分までは立ち直りました。

バスクはまたいきます。できれば来年行きたい。いっしょにサン・セバスティアンの街でバル巡りで呑んだくれてくれる人募集中。一生の思い出に残るグルメで心が開放される旅を企画しますよ。

ってわけでアディオス!アスタ・マニャーナ!