五反田に「おにやんま」と言う立ち食いのさぬきうどん屋があります。このうどん屋が好きで、2年間毎週金曜日に「おにやんま定例」と称してだいたい80回くらい通ったかな。今日はそのおにやんまのあれこれを綴ります。
↑ほんの一部をご紹介
コスパ抜群、おすすめは「とり天うどん」
うどん県出身の人にも認められる東京の有名うどん屋で、(好みではあるけれど)「丸亀製麺」よりうまく、「丸香」より大衆的。価格は東京にしては安いのでコスパ抜群。お店の人の接客もほどよく丁寧で、慣れてしまえば女性でも一人で気軽に入れるそんな立ち食いうどん店です。おすすめは「とり天うどん420円」で、「かけ」または冷たい「ぶっかけ」うどん300円にプラス120円で大きめの鳥の天ぷらが3つのります。他のメニューに浮気をしてもみんな必ずここに戻ってくる定番メニューなのです。とり天はうどんの上にのせないでとお願いすれば皿にのせてくれます。
↑これが「温かいとり天うどん」420円
二階で打っている自家製うどんがおいしい
なんといってもおいしいのはうどんそのもの。二階で打っているようではしごが調理場のど真ん中に降ろされて、うどんが運ばれたりします。日によって若干のブレはあるものの、硬すぎずやわらかすぎず、確実にいつも食べているうどんより「うまい」と感じられます。それでいて毎日食べ飽きない味。香川の人が毎日食べる気持ち、わかるなぁ。夏は、冷たい「ぶっかけ」、冬は温かい出汁をかけた「かけ」が売れているけれど、私は「かけ」におろし生姜をたっぷりいれるのが好みです。
↑入って右のカウンターなら目の前でゆでているのが見られます。
リピート回数No.1は「とり天ちくわ天うどん」
「とり天うどん」はコスパがいいんだけれど、鳥の天ぷら3つはちょっと重い。それに他のトッピングものせようものならお腹がはちきれんばかりになって、午後は仕事にならないし。こんな私にはとり天2つとちくわ天がのった「とり天ちくわ天うどん490円」がちょうどいい。とり天はやっぱり食べたいけれど、ちくわ天の長細くて少し甘いちくわもたまらない。最初は揚げたてのサクッと感を楽しみ、そのあとは出汁にしみさせる。どんぶりをはみ出るほどのちくわ天はテンション上がるよ。
↑冷たいとり天ちくわ天うどん
↑揚げたてをのせてくれるけれど、揚げたてだとやけどするので私は粗熱がとれたほうが好み。
↑ネギは言えば多めにしてくれます。これは普通量。
↑七味をたっぷりかけるのもおいしい。
↑冷やしは天かすをプラスするときも。
↑なんだかんだ一番食べた「とり天ちくわ天うどん490円」
肉うどんはごちそう気分
ごちそう気分で 肉を食べたいなって時はちょっと豪華に「肉うどん530円」。ここ2年の間に、小麦の高騰と増税の影響で値上がりしたせいでワンコインでは食べられなくなってしまったがそれでも定期的に食べたくなる。ふわっと柔らかく煮こまれた牛肉は口に運んだ瞬間に幸せ気分。
↑温かい肉うどん。肉の量も十分。
↑温かい肉うどんに天かすと七味とおろし生姜をたっぷり。
↑冷たいうどんにも温かい肉をトッピングできる。
↑おろし醤油に肉とごぼう天をトッピング。ごぼう天は週替りの天ぷら。
月替りメニューは余裕があればチャレンジ
月替りメニューはついついチャレンジしてしまうけれどあんまりおすすめしないです。やっぱり定番が美味しいから。でもお店の人のチャレンジ精神はいいなって思うよ。
↑冷たいうどんに、アボカド、えび、トマト、レタス、明太子ソースにすだちを絞って。
↑ちゃんちゃん焼き風のうどんだったかな。鮭とキャベツときのこがたっぷり、味噌スープ。
券売機がわかりにくいので注意
券売機でチケットを購入してから、列があれば並んで呼ばれたら店内に入るシステム。その券売機のUI(ユーザーインターフェース)がひどく悪い。メニューを決めたら最後に右下の「決定ボタン」を押さないと発券されないので、初めての人はたいてい商品を押しても何もおきないもんだからオタオタしてしまう。そんな人を見かけたら後ろから教えてあげよう。私もそんな人を5回ほど救いました。また、券売機で発見されたチケット順に作っているので違う順番で並ぶのをお店の人は嫌います。店内に入ってもチケットはテーブルにおいておけば良くて、店員に渡す必要はなし。オーダーはきちんと入っています。ま、おたおたしてもお店の人はやさしいけどね。順調に進んでいれば1分くらいでうどんは出てくるよ。麦茶をコップに注いでいる間にできちゃうかも。
↑夏になると券売機の上の方のおすすめエリアに登場するおろしぶっかけ。券売機の位置はできれば変えないでほしい。
↑さらにげそ天をプラスして。食べきれなかったよ。
揚げものは中東系の彼が一番うまい
お店の人は、センターで盛り付けをする人、うどんを茹でる人、揚げ物をする人、洗い物をする人の4人体制(プラス2階でうどんを打つ人)。新人は洗い物からスタートし、慣れてくると盛り付けにステップアップする。茹でと揚げもこなせる人はたいていベテランで、私の好みを出してくれるのは、平日昼間にはたいていいる中東系の彼だった。彼の揚げは衣がカラリとしている。その理由は例えばちくわ天ならば、一度たっぷりつけた衣を菜箸ではさみながら衣をしごきとって薄くする。その一手間がベタッとしないカラリと揚がったちくわ天にする。 盛り付けでも海老天は立てて立体的にする一手間を惜しまない。彼の日本語は日本人のそれより日本人らしく、例えば、普通盛りのうどんが3つ、大盛りのうどんが2つ入っているときは「都合5つ」なんて言う日本語を使う。どこで覚えたんだろう。顔を覚えてもらったのか「こんにちは」と声をかけてもらった時はうれしかったな。
↑立体的に盛られた美しい盛り付け。
↑横に寝てしまっているイマイチな盛り付け。ネギの掛け方も量もイマイチ。
その他のメニューを紹介
いろいろ組み合わせて自分好みのうどんに仕上げるのが楽しい。男性は100円増しで大盛りにする人が多いよ。
↑「デラックスうどん650円」肉うどんに刻みきつね、天ぷらが別添え。デラックスのさらに上のヒデコデラックスという謎メニューもあります。
↑大きなお揚げが入ったきつねうどん。
↑とろろ昆布がのったとろろうどん。お腹の調子が悪い時はいつもこれ。
↑釜揚げ卵のメニューはないのだけれど、半熟玉子天があるよ。
↑きつねうどんに、週替りの野菜天のズッキーニをトッピング。
↑なんだかんだよく食べた天ぷらうどん。海老天1本とその日の野菜天1つととり天が1つのる。この日の野菜天はにんじん。
↑この日の野菜天はさつまいも。
↑この日の野菜天はにんじんとなす。あれ、海老天のっていないけど食べちゃったのか?
↑この日の野菜天はかぼちゃ。
↑この日の野菜天もなす。
↑これなんだったかなぁ、珍しく週替りの野菜天にかき揚げがのっていたんだけど、なんのかき揚げだっただろう。
こんなかんじで食べ飽きずに毎週食べていたのですが、会社が移転し五反田のおにやんまとはさよならしました。しかし!、移転先には東品川店があり、これからもおにやんまを食べ続けることができそうです。
おにやんま
東京都品川区西五反田1-6-3
[月~土]7:00~翌4:00 [日・祝]7:00~24:00