とある写真を撮りたくて、数週間の間に2度も訪問した静岡県の由比。先日訪れた、桜海老料理で有名な「くらさわや」は確かにおいしい桜海老料理を出しますが、値段も高いし、無理に桜海老を釜飯や酢の物にしている感じがして、なんとなくわだかまりが残っていました。今回訪れた由比駅前の「あおぞら」はカレーやラーメンを出すような定食屋。そこに桜海老定食1200円があり、桜海老を調理するなら食べるべき、「かき揚げ」「釜あげ」、それに「佃煮」と味噌汁という組み合わせ。
それがこれ。かき揚げは3枚、青いネギと桜海老のみ。くらさわやのかき揚げ同様10点の味。それは由比で取れる桜海老そのものの素材がうまいからと、地元の人のかき揚げの技術が高いから自然と10点になるのであって、つまり由比の自慢のかき揚げってことなんです。サクサクした食感、桜海老の甘み、サクっと噛んだ時に鼻に抜ける香り、すばらしい日本の食べ物です。おそらくこのあたりで由比の桜海老を使ったかき揚げを食べればどれもかなりうまいと思います。特に揚げたては最高です。
それに当然うまい釜あげ。言うことないです。この定食を1200円で食べられる上に、ご飯をかなり減らしてもらったら150円も引いてくれたので、実際は1050円です。なんて良心的なんでしょう。
訪れた日は、この秋で3度目に桜海老が上がった翌日。急速冷凍の生桜海老ではなく、生の桜海老をいただくことができました。これで300円。急速冷凍のものとは食べ比べると違います。うまく説明できないんですけれど、断然うまいです。漁が始まって一ヶ月はたっているのに、3度しか上がっていないとは不漁なようです。たまたま生の桜海老をいただけて感激でした。となりの興津駅の駅前の魚屋でも、生の桜海老を置いていました。
この店は、地元の人が行く定食屋のようですが、電車の待ち時間を考えて、ここで桜海老定食をいただき、ぴたりと駅に向かうのに適しているようです。近いうちに電車でもう一度行くのでここでまた食べようと思います。車で行く人はくらさわやには駐車場があるので便利ですよ。
ちなみに、駅前の道を興津方面に向かって100メートルほどの小さな魚屋で売っていたイカスミで味付けした裂きイカはなかなかおいしかったです。
冒頭で話した、とある写真とは薩埵峠から見る夕暮れの富士山です。2回目もカメラ内にゴミが入っていてキレイに撮れませんでした。。。くやしいのでこの冬にもう一度行ってみようかと。由比に桜海老を食べに来た人は、ちょうど由比と興津のあいだのみかん畑の真ん中にありますので行ってみてください。徒歩だと片道1.5時間ほどです。