絶食と私 食べたいものを書き連ねて見る


なんの因果か、この夏から三回も入院しちゃって、そんな今も入院中。世田谷のどまんなかできちんとした設備もあるのに、戦前と思うほどの幽霊病院。セカイカメラで覗けば、幽霊が山ほど写りそうだよ。入院患者もパッとみた感じ、私が最年少。うわ言をいう認知症の老人たちばかりで、その声をかき消すために音楽をどれだけ聴いたか。

腹膜炎ってのすんごく痛くて、声が出ちゃうほどなんだけど、そんな時は絶食で点滴のみの毎日になる。少しよくなるとミキサー食。これがくそまずい。例えば、肉じゃかがメニューならそれをミキサーにかけて一つの味にしちゃうんだよ!今でも恐ろしくて夢に出そう。

ちょっと元気が出てきたから食べたいものをつらつらと書くことにしてみた。なかなかこういう風に考える機会ないからねー。これいいね!てのがあったら @kisaragi_pochi までツイート、またはここにコメントください。

うなぎ

一番想像したのがうなぎ。松本のまつかで食べたのが一番最近でその味が蘇る。20台の若かりしころ、私が元気がないと言えば連れて行ってくれたのが、南千住の尾花のうなぎだったなあ。う巻き、うざくを食べながら待つこと小一時間。あのふわっふわっの鰻の食感はエロかったなあ。

上海蟹

すでに予約までして具合悪く行きのがしてるだけに怨みが強い。上海蟹は逃げないと言われたが、一方で逃げると言う正論も。今が旬だからね!上海まで食べにもいったが、神保町の新世界菜館の方がうまかった。あの口の中にねっとりとまとわりつく消えない旨味、ゼラチン上に透き通った酔っ払い蟹。自分が選んだ蟹に名札をつけてから蒸してくれるのも楽しい。

ノドグロの握り

東京駅でさてどこに行けばおいしいものがサクッと食べられるかと考え、何も考えずに新潟に行ったことがあるんです。その時あまりのうまさに昼も夜も寿司屋に行き、うまさに唸ったのがノドグロ。そのままでもうまいけど、脂が多いからシャリと一緒に握ってサッと炙るのがうまい。あの時食べた、ヤナギガレイ、南蛮エビ、どれもうまかった。

アジの骨せんべい

何度も釣りに行ったけれど、その中でも一番釣ったのはアジ。大小様々で、食べ方も、刺身、タタキ、なめろう、マリネ、フライといろいろ食べたけれど、小さめのアジの残った骨のフライが実は一番感動するうまさだったりする。いつも釣って来たアジをさばき、揚げてくれる母に感謝。

牛タン

小さいころ、うちでは寸胴鍋でタン一本を茹でて、からしで茹でたんを食べると言うご馳走があった。べろりと皮を剥いだ中にはふわふわのタン。あの感動は忘れられない。
同じころ、祖母に新宿でタンシチューなるものをご馳走になった。私の中でのシチューと言うものは、ニンジンやジャガイモがゴロゴロしているものなのに、そこには厚切りのタンが二切れ。ナイフなんて必要がないやわらかさ、デミグラスソースのうまさ。今思えばあの店は根津にある有名な洋食屋の香味屋だったんだよなあ。あー、茹でタン食べたい。四谷三丁目の忍の茹でタンがいいなあ。わさびをくるくる巻いてさー。

レバー刺

輸入牛が安全に食べられない時代に、父から新聞の切り抜きが送られて来て危険だと言われてもやめられなかったのが、大好きなレバー。今まででいちばんおいしかったのは、高野夫婦と行った葛西の青葉のレバ刺し。店はすぐになくなっちゃったけどあれを超えるうまさにはまだ出会えていない。今は、目黒のビストロShinの大山地鶏のレバッチョが食べたいなあ。絶妙な塩加減、コリコリとした食感の少しだけ提供されるあの部位、たまんないわ。

タラの白子

昨日のちーちゃんのツイートをみたせいもあるんだけど白子は好きな食べ物のベスト3にはいるかもしれないな。目黒の川合鮮魚店で食べた白子ポン酢、築地場内のすし大で食べた白子の握り、自分で作った白子のソテー丼。プチって弾ける瞬間がたまんないんだよなあ。これ、今一番食べたい。

http://hello21.com/?p=1132

ちょっと書いていて疲れましたどーせ、今日の夕飯もうまかないので。退院して、早くおいしいもの食べるんだ!


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