ここ半年くらい、週イチのペースで行っている目黒の立ち飲み屋「shin」は、実は1と2があって、おおざっぱにわけて、手前の肉系、奥の魚系に分かれています。10点の立ち飲み屋として紹介したのは実は1のほうで、こちらの2ももちろん10点です。
魚系なこともあってか、1よりもスパークリングが充実。グラスで飲めるスパークリングもこの日は7種類用意されていました。ここではいつもビールは飲まず、まずはスパークリングで乾杯。この写真はもうすでに口をつけてしまったあとですが、たっぷり注いでくれるのがうれしいんです。1杯目はスペインのエスプーモ・ブランドフォック600円。
待ち合わせに遅れて行ったら、40分かかる玉ねぎのローストがグッドタイミングでやってきた!ただロースとしただけの玉ねぎ。でもおいしいのが見ればわかる!
ナイフでサックリ割ってみる。やわらかくて甘くって野菜本来の旨味がぎっしり。
カキのスパークリングゼリー寄せ。お酒に合うようにアレンジされているのが素晴らしい。
この日のカルパッチョ三点盛り950円は寒ぶりと柳ダコ、それにタイラギ。ここのシンプルな味付けはいつも素材の味を活かしてくれてうまい。塩とオリーブオイルがうまいんだ。
ぼんじりポテト600円。新じゃがとぼんじりの区別がつきませんw。うまみたっぷりのぼんじりは癖になります。ビールのほうが合うかな。
この日はワインに詳しいYさんと一緒だったので、ボトルをセレクト。シラーズという品種のオーストラリアのもの。スクリューボトルなんだけれど、すごく上質の良いシラーズをオーストラリアでは作るらしい。ミディアムボディでいいかんじ。こういうワインを説明してくれる人がいると楽しい〜。
この日グラスで飲めるワインはこんなにあるのだ!一番安いワインでも十分美味しいから、スパークリングにワインをもう一杯飲んで、ツマミを2〜3種頼み、1時間半くらいでサックリ帰るのが王道。先日ここで3時間も飲んだら足が痛くなった。立ち飲み3時間はいかん。
定番メニューは黒板に書かれ、季節モノのメニューは紙で張られる。新メニューは期待以上に増えていくので、たぶん毎日行っても飽きない〜。
金曜の夜なんかは、スッと入れることはまずないんだけれど、1か2かどっちかで少し待てばだいたいは入れるのがいいところ。椅子も数席あるんだけれど、ここは立ち飲みでさくっと帰るのがいいんだよね。予約は早い時間だとできるみたい。
ブログに新メニューがアップされるので、チェックチェック!すごーくいい店です。お店のおねえさんも良い人ばかりですよー。
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立飲 スパークリング Bistro-SHIN 2
目黒区目黒1-5-19 目黒第一ビル 1F
03-3779-0940
[月〜金]17:00〜翌1:00(L.O.24:30)
[土]17:00〜23:00(L.O.22:30)
日曜定休
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目黒「立飲ビストロshin2」のお酒と料理 10点
目黒「立飲ビストロshin」のお酒と料理 10点
さてさて、2009年もあとわずかですが、今年は10点の店が少なかったかもしれません。でも今年最後の店は、今年5度も行きながら記事にしていなかった、目黒の「立飲ビストロshin」。満を持してのお届けです。
この数年で立ち飲み屋は急増しましたよね。気軽に、それも安くお酒が飲めるから行くのですが、すごくおいしいものを期待しているわけではない。でもこの店は、お酒も料理もおいしくて安いからステキ。それも料理はビストロ。定番料理はもちろん、新メニューも多く、いつ行っても決して飽きないんです。
まずは定番メニューの紹介。ここの鶏肉は大山鶏で、この「合い盛り」750円は人気メニューの「レバッチョ」と「タタキ」の二つが一皿になっているもの。特に私はこの「レバッチョ」を食べると、毎度うまさにうなってしまう。新鮮なのはもちろんのこと、レバーの部位もいろいろで、コリコリしているところもあれば、ネットリしている部分もあり、そこに岩塩、赤いタマネギとニンニクのスライスをアクセントにすると、うまさが引き立つ。この店に行ったら是非食べて欲しいです。
定番の二皿目は、アンチョビキャベツ500円。お皿いっぱいに盛られてやってくるとそれだけでテンションがあがるのに、予想以上のうまさにびっくりするんです。そのうまさを再現しようと思ったけれど、あのうまさが引き出せないでいたら、dancyuの12月号にたまたまレシピが載っていたんです。そのうまさはバターと火力の強さ。大きめに切ったキャベツを熱したフライパンで焦げ目がつくくらいに炒め、そこにニンニク、アンチョビ、パセリとバターを入れ、ささっと仕上げる。ニンニクとパセリまでは想像ついたんだけれど、ただオリーブオイルで炒めていました。バターで仕上げるからこくが出て、お酒のつまみによく合うんだね。
定番メニューの「メリメロ焼き」は今回は食べなかったけれど、これもボリュームあるからおすすめ。
黒板(黒板じゃないけれど)メニューはその季節のおいしいものがかかれていることが多いので、定番とこの黒板から頼むがいいと思いますよ。
というわけで、黒板メニューからは魚介をチョイス。「柳ダコ、有頭エビ、ツブ貝の三点盛り」950円。ビルトロなだけに、ワインに合うような味付け。基本はカルパッチョだよね。柳ダコって水ダコのことかな。スダチとオリーブオイルに岩塩、それに香味野菜がよく合う。家でもこういうメニューはまねしたいな。
ここのお通しは、なかなかうまいんだ。今日は塩味が聞いたサラミに、蕗の水煮、それに水菜のサラダ。この蕗の水煮がビストロには新鮮だったんだけれど、意外なうまさ。お通しも毎度違っていて、シェフが趣向を凝らしているのがよくわかる。
この店の良さは、料理はもちろんだけれど、やっぱり安くてうまい酒ががぶがぶ飲めること。グラスで飲めるスパークリングも豊富で、グラスにはたっぷり注がれていて、それだけでうれしくなっちゃう。
一杯目に頼んだスパークリングは、チリの「ウンドラーガ・ブリュット」でグラスなんと600円。
楽天で探したら、最安値は一本1000円でした。正直、どのスパークリングがすごくおいしくて、どのスパークリングが何万もする味なのかわからない私。一本1000円のスパークリングで酔えたら本当に幸せです。
写真は二杯目に頼んだお店でも一押しの「モンサン・ガヴァ・ブリュット」750円。なみなみついでくれる感じが伝わっているでしょう?あまりにもおいしかったのでこれまた楽天で探していたら1260円でした。近所の信濃屋には売っていなかったのが残念。今度これは箱買いしよう。
こんな調子で、ワインはどれもこれも安くてうまい。赤のグラスは450円からで、私は十分おいしいと感じられたよ。安くておいしいワインをお値段以上の感覚で飲めるのが気持ちいいのかもしれないです。
脇役のオリーブも、大きくてふにゃふにゃしていなくて、普通においしい。
メインは、「大山鶏のロースト」1450円。
この店のメニューの中では高めの設定だけれどそれも頷ける。半羽使ってローストにしているんだもの。ぱりっと仕上がった香ばしい皮、柔らかい身、ハーブの効いたうまみ、一般的なフレンチに行けば3000円くらいとられてもおかしくないかもしれないな。あーー、満足。
私は今年、この店に出会えたことが一番の感動だったかもしれないな。教えてくれた元上司とはまだ一度も行けていないけれど、近いうちに一緒に行けたらなぁと思う。こういう店に一緒に行ってくれる人が私のそばにはたくさんいることがうれしいです。
そうそう、この店はサービスも悪くないです。こういう安くてうまい店は、サービスがいまいちなことが多々あるけれど、距離感もいいかんじ。トイレもきれいです。かなり食べても4,5000円かな。軽く食べれば2000円ってところ。おいしい料理に押されて飲み過ぎるのが注意です。目黒駅から行きはちょっと距離があるかなと思うんだけれど、酔った帰りはいつも近いんだよねー。毎回いい気分になってしまうからだろうか。
あー、今年も私のそばで「おいしい!」とか「うまい!」とか「生きてるね〜!」とかたくさん聞けて幸せだったな。食べ物を通じて、誰かを幸せにしたり、一緒に幸せになったりできたら、それこそが私の幸せだな。来年も私と一緒に「おいしい〜」と言ってくれる人、よろしくおねがいします!
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立飲Bistro-SHIN
03-3491-3663
目黒区目黒1-5-19 目黒第一ビル1階
[月〜金]17:00〜翌01:00(LO00:30)
[土]17:00〜23:00(LO22:30)
立飲Bistro-SHIN (ダイニングバー / 目黒、不動前)
★★★★☆ 4.5