前の会社の後輩とのふとしたおいしいもののやりとりがきっかけで、パテで有名なフレンチ「レザンファンギャテ」のランチに行くことになったよ。よく考えたらこの店、ミシュラン★でした。お店は入り口はカウンターもあって敷居が低そうだけれど、中には入ればきちんとしたフレンチ。そういう大人な店を一緒に楽しめる後輩を持って私は幸せです。
コースは一番手軽な、3150円のメインのパテを選ぶプリフィクススタイルをチョイス。前菜は、長崎五島列島の金(ごん)アジとフレッシュチーズのパテにトマトのソルベ、下に引かれているのはきゅうりのジュレ。写真では大きく見えるけれど直径5センチほどと小さい。アジの旨さは釣りをしている私にとってはそんなにびっくりしなかったけれど、それをきゅうりのジュレと一緒に食べるというのがプロのワザ。前菜からぐっとひきつけられて、興奮してしまいましたよ。
パテはひとりひとつずつ選んだのですが、1.5倍の量と料金になること前提でシェアできる。私の選んだ「福岡県筑紫郡から届いた無農薬野菜をプレスしたテリーヌサフランのムースリーヌ・ソース」は前菜向きなので、この時点で出される。なんと美しいこと。野菜の種類は21種類あるとのこと。記憶の限り書き並べると、1ポロネギ 2ズッキーニ 3アスパラ 4キャベツ 5小松菜 6カブ 7ブロッコリー 8ヤングコーン 9赤いパプリカ 10黄色いパプリカ 11ゴボウ 12しいたけ 13セロリ 14インゲン 15オクラ 16ナス 17人参 うーん、ここまでしか思い出せない。このパテ、つなぎになるようなゼラチン質のスープは使わず、塩をして重しをして少しずつ水分を抜き固めているとのこと。つまり薄味だけれど、浅漬みたいなものなんだよね。野菜の食感はどれもしゃっきりとしていて、味も濃く、見た目よりもさっぱりしたサフラン風味のソースとよく合う。これ以上薄く切れないことから、1.5倍量のシェアになってしまうということ。納得。
スープは、10種類の野菜が入ったポタージュのカフェオレ自立て。その10種類のメモがなぜかiPhoneに保存されていなくて記憶を頼りに思い出すと、、、、ベースの黄色はにんじん、ポロネギ、白いんげん豆、じゃがいも、カブ、ここまでは覚えているんだけれどあとは記憶なし。そこにはコーンが沈んでおり、プラス300円でフレッシュトリュフをスライスしてくれます。しあわせのかおり。
メインは「最低2週間熟成させたシェフ自慢の田舎風テリーヌ 自家製ピクルスとポルト酒風味のジュレ」。豚ベースのパテに周りには背脂。最低2週間と言っていた熟成の度合いが納得。ここまでおいしいパテは食べたことがないです。添えられたポルト酒のジュレがほんとによく合う。もっとたっぷり付けて食べたかった。また、赤ワインといっしょにゆっくりいただくのがいいかも。このパテの味、忘れられないです。まずはこの定番中の定番のパテを食べるべきです。
デザートは濃厚なチョコレートのケーキに、これまた濃厚なキャラメルのアイス。
店名な「わがままに育った子供たち」と言う意味だそう。この話をするとお客様にすると「私みたいな子供だ〜と言うお客様が多いんです」とお店の人は言っていたけれど、私たちは口を揃えて「わがままに育ってないよね・・・、きっと育ちが違うんだ・・・」って言いながら苦笑いしちゃいました。客層がわかる気がします。
お会計は、お酒をふたりで3杯飲んで、16000円。コースの料金はそれほどでなくても、グラスのシャンパンが1700円、水が1000円とお高めなのが響いているよう。サービス料もきっちり10%だし。でもそれに見合うサービスもしてくれるのでひさびさに10点にしてみました。きっと夜だとひとり15000円くらいしちゃうんだろうな。このランチコースでも十分お腹はいっぱいになったけれど、パテの種類をもっと食べてみたいな。お持ち帰りも出来るようで、上の田舎風パテは一切れ1470円とのこと。DEAN&DELUKAの六本木店や品川店で買えるそう。今度買ってみよう。