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高橋「伊せ喜」の骨ぬきどぜうなべ 7.5点

肝臓の調子が悪いのでビタミンB2を取りたいとある人に言われ、それならここでしょと真っ先に連れて行ったのがここ高橋の「伊せ喜」。2005年の2月にも紹介しましたが、どじょうは私の大好物。高橋とは森下と深川の間くらいに位置し、今私がはまっている「鬼平犯科帳」にもよく登場するのでなじみが深い場所です。昔はその名の通り高橋という立派な太鼓橋が架かっていて、葛飾北斎の「たかばしのふじ」という浮世絵にも出てくるそうです。創業は1887年って言いますから、すでに百余年。歴史のある店なんですよ。
お気に入りの「丸」こと「どぜう丸なべ」は以前にも紹介したので繰り返しませんが、前回より骨が気になりちょっとがっかり。どじょうは見た目はグロテスクでも、一口食べると骨があるのも気づかず、その味のとりこになるくらいなものなのに、こう骨が気になっちゃうとはじめての人には敬遠されるだろうなぁ。季節変動があるのかもしれませんが、前回より確実に骨が気になりました。
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ならということで、骨を抜いた「ぬき」こと「骨抜きどぜうなべ」にチャレンジ。どじょうのサイズはふたまわりほど大きくなり、生なので見た目はさらにグロテスク。私はこう言うの、全然気になりませんが、ダメな人はダメなんだろうな。「丸」は薄めの出汁とたっぷりのネギでいただくのですが、こちらはすき焼き風。このどじょうの下に隠れているたっぷりのささがきゴボウと焼き豆腐でいただきます。
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割り下はさほど濃くないので、どじょうの味を消しはしませんが、臭みが苦手な人向けの味付けらしく、どじょう本来のおいしさはやっぱり「丸」だなと改めて納得。ただどじょうの出汁がしみこんだ割り下で煮込むゴボウと焼き豆腐はなかなか。メニューに柳川もあったので、今度はそちらを食べてみようかと思います。
とその前に、「駒形どぜう」もチャレンジして、本当の「丸」に出会えるかどうかチャレンジしたいです。
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どぜう 伊せ喜
〒135-0005 東京都江東区高橋2-5
Tel.03-3631-0005

東陽町「来々軒」の餃子 10点

秋晴れの連休初日、桜並木が赤く色づいていましたよ。この並木道は隅田川の永代橋と新大橋の間に位置するのですが、まだ木が小さいですよね。10年後が楽しみです。
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先日の「天鴻餃子房」の記事でビタローさんがおすすめしてくれた東陽町の「来々軒」に行って参りました。このあたりはラーメン激戦区で、おいしいかどうかは不明ですが半径1キロ以内に10軒はラーメン屋があるんです。お昼過ぎに訪れたのですが、すでにお店の前は10人ほどの行列。並ぶのは覚悟していましたが、思いの外早く進んだので、5分ほどで入ることができました。
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店内はカウンターが20席とテーブルが6席。みなさんタンメンと餃子を注文しています。ビタローさんのコメント曰く、この「タンメンと餃子」を「タンギョ」と頼むと通らしいです。私ももちろんタンメン700円と餃子450円を注文。ほどなくして、ジュージューと音を立てた餃子がテーブルへ。皮は厚めでちょっと焦げるくらいのカリカリ、中は野菜もたっぷり。皮が厚いのできれいにまっぷたつに切れないんですよ。私好みの唐辛子たっぷりのラー油と醤油をつけて、口に運ぶと熱い熱い!そしてジューシー!この皮の厚さ、カリカリさ加減、まさに私が求めていたスタンダードな餃子!一口で10点と決めました。特に皮が優秀。この皮の感じはなかなか家で小麦粉からこねて作っても出せないです。
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最近はまっているYouTubeに餃子の動画をアップしてみました。ブログに動画を載せることがスタンダードになるのもきっとすぐそこってことでトライ。

続いてタンメン。透き通るくらいの塩味のスープに、山盛りの野菜炒め、太めの縮れ麺が特徴のタンメン。塩味は比較的薄く、ジャンキーすぎる味が苦手な私にはこのくらいが好み。野菜は、もやし、キャベツ、ニラ、にんじん、それに豚こま。食べても食べても野菜がなくならない。麺は存在感のある太めの縮れ麺で、あまりにも食べてもなくならないので気が付いたらほとんど噛んで食べてませんでした。ラーメンってそういうものでしょ?化学調味料の味が気になるというコメントをWeb上で見かけたけれど、ラーメン屋ですから私は気になりません。それよりラーメン屋の店主がテレビに出まくっている方が気になりますって。
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こっちはラーメン500円。昔ながらの東京ラーメン。麺は細くてあっという間に食べ終わります。レンゲにスープをすくうと刻んだネギが一緒に入るのがいいんだよね。醤油味のスープに刻んだネギはベストマッチです。
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次回は餃子のおみやげにチャレンジする予定です。
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来々軒
〒135-0016 東京都江東区東陽1-25-2
03-3645-6287
10:30-18:00
定休日 水曜日、第2・4火曜日

門前仲町「こうかいぼう」の味付け茹たまごらーめん 9.5点

秋もすっかり深まりましたね。先日、所要で久しぶりに我が母校である駒澤大学に行ってきました。学生のいる構内は卒業以来で、ストレスのなさそうな学生たちが楽しそうにしているのを見て、勉強はしなかったけれど充実していた学生時代を思い出しました。パオっていうテイクアウト専門の売店があって、タマゴドッグやパオスパを食べたことや、野球部が優勝してビールが大量に配られたこと、テスト前に友達のノートをコピーしまくったこと、どれも今では懐かしい思い出です。写真はとなりの駒澤大学の街路樹。うっすら黄色く色づいて、アスファルトにちらばる落ち葉が気持ちを落ち着かせてくれます。このあたり、都会なのにいいところですよね。
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この帰り道、腹ぺこのお腹を満たすべく門前仲町のラーメンや「こうかいぼう」へ。品川の「せたが屋」に訪れた記事を書いたときに、「魚系が好きならここに行くべき」とビタローさんが勧めてくれたのがきっかけです。場所は茅場町方面から永代橋を渡り、大きなY路を葛西橋通り方面へ進んで、自転車で5分程度。目の前は「りんりん」という大きな自転車屋さんなのですぐにわかります。
私が注文したのは「味付け茹たまごらーめん」700円。どうしてこのラーメンを勧められたのか忘れていたのですが、一口スープをすすって、「そうだった、私が魚系ラーメンに感動してビタローさんがこの店に行くといいって教えてくれたんだ」と気づかせるくらいの魚っぷり。でも「せたが屋」よりずっと繊細でやさしく週に1度は食べたくなる味です。「せたが屋」が味でガツンなら、こっちはハートにガツンです。私が訪れた時間は夜の部開店直後だったのにカウンターはほぼいっぱい。ラーメンデータベースのランキングも極めて高い20位(10/25付け)だって言うから、かなりの人気店なんですね。これはこれは、いい店を教えてもらっちゃいました。
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加えるなら、このチャーシューが絶品。ゆでタンのような味わいと肉のほぐれ加減はどうやって生み出しているのだろう。チャーシューであの味は初めてでした。かなーり好きなチャーシューの部類。次回はチャーシュー多めで注文しようっと。
そうそう、お店のオーナー夫妻(たぶん)の対応はちょっとしたレストラン並み。ラーメンが好きで好きでたまらない二人が、心を込めて作ったラーメンを大事に大事に出しているという気持ちが十分伝わってきました。
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また行くつもりです。次回行ったら10点にしちゃうかも。ビタローさんきゅー。
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こうかいぼう
東京都江東区深川2-13-10
03-5620-4777
11:00〜15:00、17:30〜材料がなくなり次第終了(土・日曜、祝日は11:00〜材料がなくなり次第終了)
水曜、第1・第3日曜定休日

森下「山利喜」のいろいろ 10点

cover10月1日に発売された「BRUTUS」を読みましたか?
ワイン特集なのにも、表紙はなんと最愛の居酒屋「山利喜」!前回、この店の煮込みを紹介したんですけれど、写真もたくさん撮ったのでまた書いちゃいます。
ちなみになんでワイン特集なのに表紙なのかというと、この店はおいしいワインを置いていることでも有名なのです。2代目(3代目?)の板さんは確かフランス料理の修業もつんだとかで、和食のメニューだけじゃなく、もろフレンチっていうメニューもあります。
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今回は会社の女友達4人で行きました。土曜日にわざわざ集まって行きたいくらいの店なんですよね〜。それも17時の開店と同時に行ったのにすでにお店には長蛇の列。お店に入れるまで1時間半も並んでしまいました。
「ブルータス効果?」なんて話すものの、並んでいるのはおじちゃん、おばちゃんが大半。ブルータス世代じゃないこと間違いなしなので、如何にこの店の地元での人気が高いかがよくわかります。
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まずは煮込みを2人前、ガーリックトースト付で注文。これはメニューも見ずにビールと一緒に注文です。乾杯してやっと落ち着いた私たちはさっそくメニューとにらめっこ。刺身は「本マグロの中落ち」と「あおりイカ」にしたのに時すでに遅し。もうなくなってしまったとのこと。やはりこの店で満足行く注文をするには開店と同時の入店が大事だと実感しました。
ということで刺身は「本マグロ」(中落ちではない)を注文。隣の人が食べていておいしそうだった「鶏レバーテリーヌ」とからだが温まりそうな「鱈入り湯豆腐」、「カキフライタルタルソース」を注文。どれも安くてうまい。私はいつも同じ注文ばかりしてしまうので、初めてこの店に来る人と一緒に注文すると食べたことがないメニューを食べられてうれしい。湯豆腐はいつも「カキ入り」を選択していたが、「鱈入り」もかなりうまい。
ビールを2杯飲んだところで噂のワインに。威勢のいいお兄ちゃんにおすすめのワインを聞くと、現物を持ってきてあんちょこを見ながら説明してくれる。知ったかぶりをしないで素直に説明するところが好感度大。4本持ってきた白ワインの中で、一番おすすめで飲みやすい「Pinot Blanc Reserve」の2003年ものを注文。4,200円とさほど高くなく、さらに癖もないのであっというまに飲み干す。
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さらに「キャベツの一夜干し」「するめいか丸干し焼き」「生野菜の焼き味噌添え」「こはだ酢」「潮汁」などなどを注文。なんと「キャベツの一夜干し」「潮汁」は250円。「煮込み卵入り」「キャベツの一夜干し」「潮汁」「ビール」で約1,500円。これなら毎晩来たい。
この「こはだ酢」のきれいな模様を見てください。食欲そそりますよね。
幸せな気持ちで閉店まで過ごしました。17時にきて23時まで。こういう店をもっと大事にしたいです。
なんと「山利喜」にホームページがありました。今週のメニューやなぜか壁紙まであります。予約は開店と同時でないとできないですが、この混みようを考えればやむを得ないのかも。
ぜひ一度訪れてください。
酒場 山利喜
 03-3633-1638
 江東区森下2-18-8

深川「割烹みや古」の深川めし 8点

hukagawajpg8月25〜26日に台風が直撃しましたよね。ちょうどその時仕事で森下に行っていたんです。商談は予定より長引いて2時間ほどかかり、事務所を出るとびっくりするような大雨。バケツをひっくりかえしたかのよう。お昼の12時をすぎていたし、せっかく美味しいものが集まった森下に来ているからとランチができるところを探していたんです。でもあまりにも雨がすごくてもう探す気力もなかったんだけれど、ちょうど駅までの帰り道に「本家深川めし」というノボリを見つけて、そのノボリをたどっていくと「みや古」という古い建物を発見。びちょぬれのまま入ってみることにしました。
メニューは壁いっぱいに酒の肴がいっぱい。ビールを飲みたい気持ちを抑えて、ランチの「深川めし」1,500円を注文。すると5分ほどで運ばれてきたのが写真のセット。まず、そのアサリのにおいにノックアウト。口に運ぶと大きめのアサリがごろごろと入っていて、存在感もしっかり。あっというまにぺろりと平らげる。
やっぱり森下(深川)って町はすごい。おいしいものだらけすぎる。
割烹 みや古  
江東区常盤2―7―1  
電話03―3633―0385