【台湾の旅その1】一日6食の旅、初日は小籠包でスタート

もう2月のできごとなのですが、はじめて台湾に行って来ました。なんとなく機会がなくて。こんなに街がキレイで、食べ物がおいしくて、温和で、過ごしやすい国だと思わなかった。なんで今まで行かなかったんだろう。毎日、とにかく食べまくりましたよ。

台湾へは、お友達のマイレージ消化に付き合った経緯もありJALで行ったので、街中の松山空港に到着。まずは小籠包を食べようと思っていたので、空港から歩いていける「小上海」へ。店先でせっせと小籠包を包んでいる姿を見て、テンションはガンガン上がる。まずは「小籠包」10個で120元。元はだいたい3倍と計算すればいいから350円くらいかな。アツアツでスープがじゅわーーっとすっごいうまい。もちろんいっしょにビールも頼んだんだけれど、なんと店内では扱っていなくて、前のコンビニから買って来いとのこと。カルチャーショックを受けながらもお茶で我慢し、10個の小籠包のみで我慢。とにかくひとつの店でたくさん食べずにいろんな店で食べるのが今回の旅のテーマでした。でも次回は絶対に持ち込もう・・・。

小上海
台北市民生東路四段62号
電話 (02)2718‐5783
営業時間 10:30~14:30、16:30~21:00
休業日 年中無休(旧正月のみ休み)

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台北駅近くのホテルでチェックインし、ひとやすみしてから日本でもお馴染みのディンタイフォンへ。中途半端な時間なので混んでいないと予想したのが的中し、すんなり入れる。

鼎泰豊
台北市信義路二段194号
(02)2321-8927、(02)2321-8928
10:00~21:00(月~金) 土日、祝日は、9:00~21:00(本店)
年中無休

ここでは上海蟹の味噌の小籠包10個350元と、豚肉のふつうの小籠包10個190元を注文。蟹味噌は間違いのないおいしさ。熱々のスープがたまらない。やっぱりここ以上の小籠包はないんじゃないかというくらい衝撃的においしい。うますぎて涙が出た。店はとってもキレイで、お店の人の対応もとってもよく日本語もペラペラの若い女の子のサービス精神がすばらしい。

ちなみに日本のティンタイフォンではカニ味噌の小籠包は6個で1450円。いや、でも台北の物価を考えると、この店のメニューは比較的高め設定で、小籠包は高い食べ物なんだなとその後思いました。

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一緒に注文した酸辣湯が驚くほどうまい。のっけから衝撃を受ける。酸っぱさが塩梅良く、この少し固めの豆腐の食感がとても良い。

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店の前は記念撮影する人で賑わっています。台湾でもやっぱり人気店なのね。

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ちなみに電光掲示板で呼び出されるのほど。

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またホテルに戻り、休憩した後、油化街へ食材の買い出しへ。旧正月前ということもあり、歩けないほどの人混み。カラスミ4つで1330元、腸詰4本125元、ピータン12こ200元、海苔菓子6袋300元など。

ガッツリ食べられるほど胃袋はあいていなそうだったの、ふらふら西門まで歩いて阿宗麵線の麺線を食べることに。これで小で45元。安すぎる。麺はとっても細くて時間がたっても伸びないほどしっかりしている。短いので箸ではなくスプーンで食べる。出汁はカツオがガツンと来る。もつがはいっていてちょっと癖があり、ニンニクとオイスターソースが効いていてうまい。

阿宗麵線
台北市峨嵋街8號之1
02-2388-8808
(平日)11:00-22:30
(日・祝日)11:00-23:00
年中無休

 

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みんな歩道で立ち食い。次回はお酢やオイスターソースを追いがけして味の変化も楽しもうかな。立ち食いではなく椅子がある支店もできたようだから次回はそちらにしようか。

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初日はこの後、定番のタピオカ入りミルクティをいただき満腹なお腹を湯船でマッサージした後就寝。この日使った食事代は@1000円いっていないんじゃないかな・・・。満足度高すぎるぞ台湾。定番の店でこれだけ満足できるんだからすばらしい。

ちなみにこの日に、もう次回の台湾旅の企画を立てました。それがもう今週土曜日に迫っています・・・。

 

【TKG】黄身をいろいろな調味料に漬けてみる。これはおいしくて楽しいぞ。

ここ最近、ネット上で話題になっている「黄身を何かに漬ける」レシピ。とっても気になったので私も早速試してみたよ。私ひとりでこんなにたくさんの黄身を食べるわけにいかないので、会社ののってくれそうなメンバーを招集。

調味料は以下の4つを用意。ジップロックコンテナに、それぞれの調味料を入れ、卵の黄身のみをやさしく置く。ガーゼまたはキッチンペーパーをかけて、上部にも調味料が行き渡るようにする。前の晩に用意したよ。

  1. 「めんつゆ」
    にんべんのものを使用。
  2. 「八丁味噌」
    みりんと酒と出汁を足してゆるくして使用。出汁入りであれば出汁はいらないかも。ゆるくないと黄身に接してくれない。
  3. 「ナムプラー」
    そのまま何も足さずに使用。
  4. 「塩麹」
    お手製のものを使用。私の塩麹は若干塩分控えめかも知れない。

翌日の夜・・・・。

白いご飯を用意して、みんなで試食会。それぞれキレイで艷やかな色に漬かっているようだ~。白いご飯は「つや姫」を用意。

まずは、ネットで評判の「めんつゆ」から。浸透圧で水分が抜けているのか、最初の状態よりかなり固くなっている。何とも言えない照り具合がたまらない。

箸を差し込んで、黄身をぐわわわぁぁと裂いてみると、ねっとり、どろりとあふれ出した!味はと言うと、とてもただの卵の黄身とは思えない高級感、幸せ感、手のかかった感。味はとっても濃いのでこれ一つで、ご飯一杯いけてしまうな。めんつゆはリーズナブルなので、これはリピートしてもコストには響かなそう。ネットで調べると、お弁当用の小さいアルミ箔の上で漬ければ、めんつゆの量も抑えられそう。おにぎりの具にしてもいいともある。よしよし、私も量産しよう。

参考Web)


続いて「八丁味噌」。

「めんつゆ」以上に水分が抜けていて、箸で持てるレベル。ご飯の上に載せてみたけれど、とろりと行きそうな気配はない。ちびちび箸でちぎって白いご飯と一緒に食べてみる。うんうん、これもうまい。

この味の濃さは、大根と一緒に食べても美味しいかもしれないと、スプーンでちぎって乗せてみる。みずみずしい冬の大根にこの濃い黄身はとても合うぞ。

参考Web)

そしてこちらは「ナムプラー」。色にあまり変化はないが、ねっとり具合はめんつゆと八丁味噌の間くらい。どんな味になったのか想像がつかないので、さっそく白いご飯とともに口に放り込む・・・、なんとこれは奥深い!魚醤の出汁というか、とても風味が良くなっている・・・、何かの味に似ているなと考えてみたら、そうだ、これは、カラスミだ!こんな安価で、まるでカラスミのようなおつまみができてしまうのだ!

カラスミならもちろん、大根と合うに決まってる。うん、確かに合う。カラスミの口にまとわりつくねっとり具合も再現できている。これは発見。

最後は、「塩麹」。これは単純に塩麹のうまさが足されている。塩麹を足した時のうまさは初体験ではないので、想定の範囲内。

総論。

「めんつゆ」は手軽なので、リピートしそう。最後の締めにもみんなに喜んでもらえそうだから、人を呼んで飲むときにも重宝しそうだな。「ナムプラー」は発見が多かったな。日本酒のお供にカラスミの代わりのように出してもいいかも。

みんなも試してみてね。なかなか興奮するよ。

 

溜池山王「アセナ」のトルコ料理 8.5点

生まれて初めてトルコ料理なるものを食べてきました。世界三大料理のひとつだと言われてもどうもピンと来なかったトルコ料理。絶品!頻繁に食べたいよ!と言う衝撃はなかったけれど、スパイスやヨーグルトの使い方は見習いたいところが多く、もっとトルコ料理のことを知りたいなと思えた一日でした。訪れた日は金曜の夜で、ベリーダンスのショーがあるらしく、アラカルトでの注文は不可。食が細い私には困るんだけれど、「シェフにおまかせコース」4200円を注文しましたよ。

まずはビール。おいてあった灰皿のデザインだった「EFES」と言うおすすめのビールが本当は飲みたかったのだけれど、おいていないらしい。灰皿にするならおいておいてくれよと思いながらも、もうひとつの「TAPS」というトルコの地ビールを注文。とってもフルーティー。

コース前菜のスープ。のっけから量が多く、小食の私はペース配分を間違えるとメインが食べられなくなると思い、半分残す。何のスープかよくわからなかったけれど、何かの豆かなぁ。ちょっとしょっぱかった。写真を取り忘れてしまったけれど、至って普通のグリーンサラダも出てきました。

 

トルコのパン「エキメキ」。ふわっとしていてほんのり甘い。ヨーロッパのパンではないけれど、インドのナンでもない。地理的にちょうど真ん中当たりだからわかるような・・・。(そんな単純じゃないよね)

メゼと呼ばれる前菜。
小さなハンバーグは羊肉かな?うまく臭みを消し、独特の旨みを引き出すスパイスの使い方がすばらしい。このハンバーグはあと2つは食べたかった。その手前は、水を切ったヨーグルトをほうれん草と和えるニンニク風味のペースト。なんてうまいのだろう。今流行りの水切りヨーグルトを私もすぐに試してみたくなった。カレーにヨーグルトを入れることはあっても、ヨーグルトそのままでニンニクを足すという発想がなかった。これは家でやってみよう。キュウリで作るのもよくあるパターンみたい。手前の黄色いムース状のものは「フムス」と呼ばれるひよこ豆のペースト。あまり特長はないのだけれど、なぜかやめられない。左はトマトベースのちょっと辛いペースト。

なんとなく南インドを思い出すような組み合わせ。混ぜて食べるのだろうか。この前菜はすごくすごくきにいってしまった。

ピーマンのごはん詰め。森駅のイカめしくらいご飯がぎっちり詰まっている。生米をある程度炒めてから詰めているから、こんな風にみっちりするのだろうか。これはとってもおいしい。私もコレはやってみたいなぁ。

ケバブの盛り合わせ(3人前)。ケバブってトルコ料理だったのか。とすると、まったくトルコ料理を食べたことがないというわけでもなさそうだけれど、どこでケバブを食べたのだろう。串刺しになったスパイシーな肉。焼き加減、肉の適度な柔らかさ、食欲をそそるスパイス、バランスがとても取れている。

そしてコースの最後は、フルーツの盛り合わせ。

 

ベリーダンスはたっぷり30分以上、とっってもスタイルの良いキレイなお姉さんがなまめかしく踊る踊る踊る、ゆれるゆれるゆれる。笑顔がすばらしいよ。お客さんも一緒になって盛り上がって、小一時間。

次回行く時は、アラカルトで前菜とお肉を中心に食べたいから、ベリーダンスのない時に行ってみよう。

 

 

 

関連ランキング:トルコ料理 | 溜池山王駅赤坂駅国会議事堂前駅

神田須田町「いせ源」のアンコウ鍋 10点

5年ぶりくらいに、「いせ源」でアンコウ鍋をいただいてきました。最初に勤めた会社が小川町にあって、この神田須田町界隈は若かりし頃の私をうならせた名店ばかりが軒を連ねていて、今の食へのこだわりの第二次革命時代でした(第一次は幼少期の食生活でした)。外国人が出張してくれば、「薮そば」、しっぽり行きたければ「まつや」、甘味処なら「竹むら」、渋い上司に連れて行ってもらうなら「ぼたん」、うなぎなら「きくかわ」、打ち上げは「みますや」、おみやは「けぬきずし」。あの頃からなくなってしまったのは「はん亭」の串揚げくらいです(根津にはまだある)。

「いせ源」は私が仕事や恋にうまく行かず食欲がなくなってしまった時に、そんな私を察してかお偉いさんがここによく連れてきてくれました。おいしそうに食べる私をかわいいと言ってくれたのはあの時がはじめてだったかも。それからこの店は私が凹んだ時にくる店です。
大勢で行くときは予約しますが、確かふたりの場合は予約できないのかな。それともコースにしなければいけないのかな。食が細い私にはコースを頼まなければいけないせいで、大事な大事な最後の雑炊が満腹では困るのです。なので予約しないでふらりと行きましたが、土曜日のランチということもあってすんなり入れました。

ランチということもあって軽めに、「肝刺し」と鍋のみで。「肝刺し」1400円は厚く大きい3切れ。質の良いアンコウをきちんと蒸しているからこそできる上品かつ濃厚、しかしくどくない。私はフォアグラより断然あん肝だな。先日訪問した大塚の三浦屋と同じくらいレベルが高い。東京一なんじゃないかな。

 

ランチなので他のものには目もくれず、鍋へ。鍋の量はそんなに多くなく、汁だくでもない。そこが私はとても好き。月島「ほていや」は、空腹こそ最高の調味料だということをわかっていないから、あんなにまずい刺身を山ほど出して、鍋も食べきれないくらいの大量にしまうんだろうな。単価アップよりリピート率だと思うんだけど。

アンコウはいろいろな部位が入っている。質が良くて大変美味しい銀杏、しゃきっとしたウド、程よい大きさと食感の椎茸、香り豊かな三つ葉、彩りの絹さや。そして比較的濃い目のだし汁でくつくつと煮込む。ゼラチン質の皮の部分はぷるんとして唇をつるんと入っていく食感がたまらない。白身はほろほろと、肝は煮込んでも溶け出さないくらいしっかり。あぁ、なんてうまいんだろう。最後の晩餐は納豆ご飯がいいと思っていたけれど、やっぱり「いせ源」のアンコウ鍋だろうか・・・なんて思ってしまう。

 

そして最後の雑炊は一人前で。バブル世代の人たちは、昔の本棚から引っ張りだして、ホイチョイの「東京いい店やれる店」の97ページを見てほしい。あれだけ女の子を落とすための術を書きながらも、締めの雑炊づくりで卵とご飯を不用意に混ぜようとしたときは彼女を殴り倒して良いとある。

でも大丈夫、ここもおねえさんが全部面倒見てくれます。雑炊を作れる風の女子を演じるくらいならさっさとおねえさんに作ってもらったほうがイイです。レンゲを使った卵の絶妙な混ぜ加減は私が知っている限り15年間と少しも変わってないです。

そうそう、この雑炊はどうでもいい悩みを吹き飛ばすパワーがあります。最後の晩餐はここの雑炊がいいな。漬物もおいしいので一緒に頼むといいですよ。

下足番のおじいさんとの気の利いた会話も楽しいです。こんな番号札を渡されるのはもはやアミューズメントパーク的ですが、いつまでもこのままでいてほしいものです。

また来年も来ようっと。すきま風が寒くて0.5点下げようか悩んだんだけれど、やっぱりこの佇まいのままでいて欲しいから10点継続です。

以前に書いた記事はこちら

関連ランキング:あんこう | 淡路町駅小川町駅新御茶ノ水駅

大塚「三浦屋」のアンコウとふぐ 8.5点

大人が楽しめる背伸びしすぎていない店「三浦屋」に連れて行ってもらいました。ホイチョイの「東京いい店やれる店」も2冊めになるとリアルすぎてただのガイドブックと化しているのが若干残念ですが、ここは「やれる店」の1冊めには載らないんだけれど、2冊めには載りそうな店です(伝わらないかな・・・)。私は1冊めの店も2冊めの店も好きなんだけれど、こういう店にさりげなく誘うおじさんはとっても好きです。大塚という場所もいい。

前置き長かったですが、この店へのお誘いメールは「アンコウとふぐと私」。ランチは鰻も定番らしいですが、今回は絶品と呼ばれる肝刺しにふぐのお刺身、それにアンコウ鍋をいただきに来ましたよ。鍋はやっぱりみんなでつつくのがおいしいよね。

東京でアンコウの店は、神田の「いせ源」と月島の「ほていや」くらいしか知らないし、断然「いせ源」派なのですが、ここの肝刺し1500円は「いせ源」と同じくらいおいしく、1切れあたりの価格はこちらのほうが安いので、軍配は「三浦屋」でした。これだけで延々と日本酒をいただいてもいいかもです。

こう、なんて言うか、ねっとりとしていて、脂の甘味を感じるのだけれどしつこくなくて、口の中でほろりと崩れる。この世で好きな食べ物ベスト5に入るな、これ。

続いて白子。これはマダラの白子です。マダラの白子は私の大好きな食べ物ベスト3に入るのですが、ものによって差が激しくて、軽々しく「白子大好き」なんて言って注文されちゃってまずい白子を食べさせられた時のがっかり感はたまらないです。でもこの白子はあまりにも新鮮すぎて、表面に浮かぶ毛細血管までくっきり見える。ポン酢もワカメやミョウガが添えられていてとっても私好み。

ちなみに私が今までで食べた白子のベスト1は、築地「寿司大」の白子のにぎりでした。あそこまで並んで食べる気力はもうないかなぁ。

続いても白子1200円。こちらはフグの白子。直径4センチくらいかな、とっても小さいんだけれど、皮がぷちっと破けて、中から濃厚なソースが飛び出し、皮の周りのねっとりとした口にまとわりつく部分と合い交わると、得も言われる幸せを感じるわけです。とってもいやらしい。こんなに一日で白子ばっかり食べて大丈夫なのだろうか・・・。

フグのお刺身。まだまだ私はおこちゃまで、フグよりアンコウかなぁ、フグのおいしさってまだまだわからないんだよなぁと思っていたのですが、今日のふぐ刺しはうまいなぁ・・・とうなづいてしまいました。たぶんおいしいフグを食べていなかっただけなんだろう。個人的には皮のコリコリとした部分が好きです。

フグのブツ差しを使ったサラダ。白菜の生を使うのはとてもいいアイデアだと思いました。フグのみをゴロゴロ感じられる贅沢な料理です。

この辺りから酩酊しまして、大事なアンコウ鍋の写真を撮り忘れ、もちろん雑炊も食べたのに写真に収めていません・・・。それだけトークが楽しくて食事どころじゃなかったんです。だからまた来なくちゃ。

 

あーー、楽しかった。

 

 

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