神田須田町「いせ源」のアンコウ鍋 10点


ankou2/7の上海蟹の記事にも書いたのですが、冬のうちに必ず食べなければいけない食べ物のひとつにこの店のアンコウ鍋があります。以前、小川町に勤めていた際に、食欲が落ちた時に食べに行くと元気が出るということで食べさせてもらってから、ほぼ毎年訪れては堪能している食べ物の一つです。
アンコウ鍋は当然食べるとしても、その前にちょっとつまみを。3切れ1,350円の肝刺しはこれ以上ないくらいのうまさです。ちょっと高いですが、あまりのうまさに食べ終わるのが惜しくて、最初は1切れ一気に、その次は半分に切って、その次はまたそれを半分に切って・・・という具合になってしまうほどです。
写真右は煮こごり。中に入っている肉片はおそらく皮。煮こごりの堅さも、その皮の食感も美味。2切れでは足りないです。
メインのアンコウ鍋は、つまみを食べている間火にかかっています。
アンコウはご存じの通り、吊るし切りという切り方で裁きます。まな板の上に置いてもぐにゃぐにゃして切ることができないからです。私が小学生の頃、生まれた厚木という街の今は図書館があるバス通りにある魚屋で初めてその吊るし切りを見ました。なんて気持ちが悪い魚だろうと思いましたが、なまこにしてもホヤにしても大抵おいしいものはそんなものだとも思っていました。
アンコウ鍋には、いろいろな部位のアンコウが入っています。肝はもちろん、白身、皮、見ただけではわからないのですがいろいろな内臓と、ウド、三つ葉、銀杏、しいたけがいい感じで煮えています。口に入れると、アンコウの皮のゼラチン質の部分がずるっと口に入ってたまらなくうまい!白身もうまいけれど、この皮の部分が一番鍋ではうまかったです。
でもなんといっても、最後のおじやにはかないません。すべてのうまみが凝縮された出汁をご飯が吸い、ふわふわの卵、さらにびっくりするほどのあさつきと出会って完成されます。いろいろな鍋のあとのおじやを食べてきましたが、私はこのアンコウ鍋のおじやにかなうものはないと思っています。10点。このアンコウ鍋は4月までいただけるそうです。
いせ源
住所 千代田区神田須田町1-11-1
電話番号 03-3251-1229
営業時間 11:30〜(ラストオーダー14:00)
16:00〜22:00(ラストオー21:00)
定休日 日曜日(5〜8月は土日祝休)


One Comment on "神田須田町「いせ源」のアンコウ鍋 10点"

  1. 11-34 / eye より:

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