小さい頃からある日持ちのするケーキ類に、「ロールケーキ」と「バームクーヘン」がありますが、両方とも街のスーパーのパン売り場に並んでいて、すごくおいしいわけではないのだけれど、おなかがふくれて子供の頃うれしかった記憶があります。
その両方とも、大人になって劇的においしくなりました。ロールケーキやバームクーヘン専門の店があるのはご存じですか?
この「クラブハリエ」のバームクーヘンは、たぶんユーハイムがバームクーヘンを日本に持ち込んだ時くらいの衝撃なはずです。
ふわふわで濃厚で、まわりの砂糖のかたまりがほどよく甘く、いつまでもいつまでも食べられるシフォンケーキのような感覚です。
いつもお持ち帰りで、厚さを指定して買っていたバームクーヘンが、日本橋三越の新館に喫茶店をオープンさせました。できたてのまだほんのり温かいバームクーヘンを食べられるのです。
お持ち帰りで食べるときはもう少ししっとりとしているのですが、ここでは焼きたてのふかふか。紅茶によく合います。
そもそも、バームクーヘンってどんな風にできているかご存じですか?左の写真のように長い棒に生地を塗って何層にもして焼いたものに、砂糖のシロップを塗り、切り分けて出しているのです。
だから、年輪のように焼き目が付いているんですよ。前述したように、バームクーヘンは「ユーハイム」が日本に持ち込んだもので、日本での歴史は長いのです。
一度たべてみてください。一人で厚さ5センチくらいをぺろりといけちゃいます。
Archive for 2月, 2005
日本橋三越「クラブハリエ」のバームクーヘン 10点
築地場内「洋食たけだ」のマグロの尾肉ステーキ 9.5点
今月3回目の築地。先日会社のiくんに、築地は私の厨房だって言われた。なるほど、私の厨房だと思えば月に10回くらい行ったっていいよね。今日はとても寒かったけれど、天気が良かったので築地はにぎわっていました。
本日は、築地場内の「洋食たけだ」へ。タイミング悪くて10分くらい並ぶ。ただ、他の店は数時間待ちの様子。
この店の看板メニューは、「マグロの尾肉のステーキ860円」。マグロの尾の部分を輪切りにして焼いたモノ。これにチャレンジ。ただし、オプションがつけられるようなので、
・イカフライ(半分)
・カキフライ(2こ)
・アスパラフライ
・ご飯にカレーがけ(プラス100円)
マグロの尾肉ステーキはとにかくうまい。一瞬魚なのかととまどうほどの筋肉質の肉なのに、すじっぽくもなくほろほろと柔らかい。見た目は牛のテールのよう。一生懸命泳ぎ回って使った尾びれの筋肉だもの。うまいに決まっている。
オプションで頼んだイカフライが絶品。やわらかい。今度はイカフライが入った魚のフライランチにすることにした。つまりこの時点でまた絶対くると決めている。
アスパラフライは予想以上のうまさだった。アスパラがやわらかく、甘くて火の通り加減が絶妙。
カキもうまかったが、カレーも100円なのにふつうにうまい。
築地で寿司やどんぶりもいいけれど、あの行列にチャレンジするのはごめんという人は、是非この店に行ってください。うまくて安くて、築地だからこその味に出会えます。
吉祥寺「アテスウェイ」の誕生日ケーキ 9点
下のメンチカツもそうなんだけれど、月に一度友達が集まってうまいものをたべる会では、大抵誰かが誕生日で、極上のケーキを仕入れることになっているんです。
第1弾は、鶯谷の「パティシエイナムラショウゾウ」のロールケーキ。
ここは、私が東京で一番好きなケーキ屋。このロールは、クリスマスに一人で1本買って思う存分食べました。
第2弾は、たまプラーザ「デフェール」のクマの形をしたケーキ。ここでパティシエに交渉して特別の誕生日ケーキを作ってもらうことを知ってしまったのです!(携帯の画像で汚くてごめん)
かわいくて、でもやんちゃで、大人風で、誰しもびっくりする仕様で!とお願いしたらこんな風になりました!引き取りに言ったYちゃん曰く、店にいっぱいのおきゃくさんから注目の的だったそうです。あの有名イケメンパティシエが実際に持ってきて見せたそうです。その場にいたかった・・・。
第3弾は、駒沢「ル・パティシエ・タカギ」
ショートケーキをクリスマス仕様に変身してもらいました。
第4弾は、自由が丘「自由が丘ロール」の黒糖のロールケーキ。なかなか手に入らないここのロールケーキをKちゃんにがんばってもらいました。うまかったー。
そして今月の第5弾は、吉祥寺「アテスウェイ」のチョコレートケーキをパティシエに交渉してまた特別バージョンにしてもらったのだ!
実はもともとのこのチョコレートケーキは4000円なのですが、パティシエと交渉して2000円分、豪華絢爛にしてほしいとお願いをしました。するとケーキコンテストのような仕上がりに!
味は、とても濃厚なチョコレートケーキ。みっちりと詰まっているのにいくらでも食べれてしまいます。上に載っている飾りたちもすごくおいしく、あっという間に数人できれいになくなってしまいました。
というわけで、本日はケーキ特集でした。誰かの誕生日にホールのケーキを注文するときは、予約してパティシエに要望をきちんと伝えるのがいいですよ。いろいろ頼んでみてわかったのですが、ケーキ屋の人たちは私たちの喜ぶ顔が見たいようです。誰でも一生懸命聞いてくれます。
パティスリーフランセ-ズ アテスウェイ 吉祥寺
武蔵野市吉祥寺東町3-8-8
営業時間
:10:00〜20:00
*月曜定休
*全16席
TEL:0422-29-0888
吉祥寺「松阪牛専門店 サトウ」のメンチカツ 8点
月に一度、友人たちがうまいものを持ちより1日を食べて過ごす日があるのですが、そこで友人が持ってきたメンチカツです。
このメンチカツを手に入れるには、15分とか30分とか並ぶらしいのですが、吉祥寺界隈ではとにかく有名で、テレビによく出てくるらしいです。
形はまんまるでかなり大きく、タマネギもきちんと入っていてソースなどが必要ないです。とにかくジューシーで、熱々を口に入れると瞬間的に「おいしい〜」と言いながら一緒に食べている面々と顔を見合わせてしまいます。
どうしてうまいのかって、おそらくですが、良い肉を、細工などせずにタマネギと塩胡椒で味付けし、たっぷりの油で揚げているからじゃないでしょうか。きっと誰が食べてもおいしいって思うはずですよ。
松阪牛専門店 サトウ
営業時間 : 9時〜20時
休業日 : 年中無休
0422-22-3130
高橋「伊せ喜」のどぜう丸なべ 8.5点
どじょうの骨がいやとか、そもそもどじょうが気持ち悪いという人は多いですよね。そんな人はここのどじょうを食べると、考え方が変わります。
私はそもそもどじょうというものを20代になるまでちゃんと食べたことがなく、さらにおいしいともまずいとも感じていませんでした。それがこの店のどじょうを食べてから、なんてどじょうっておいしいんだ!と気がついたのです。
どじょうを一番おいしくいただけるのはやっぱり「丸」です。写真のようにどじょうを丸のまま鉄鍋に並べてネギでいただきます。どじょうは柔らかく、骨がどうとか思うこともありません。ふわっとした身と苦みのある内臓がたまらなく、1人前なんてぺろっといただいてしまいます。
「どぜう 伊せ喜」のホームページにはこんなことが書かれています。
どじょうを丸ごと召し上がっていただくため、骨が軟らかくなるまで何時間もことこと煮込みます。レシピは代々の秘伝です。ただし、いくら秘伝の技をふるっても、素材のどじょうが良くなくては骨が軟らかくなりません。地味豊かな田で育った天然のどじょうを使用することが至上命題です。長い時間煮込んでありますので、火加減は鍋をかるく温めるぐらいのつもりでお召し上がり下さい。
なるほど。どこでもおいしく出せるはずがないです。
どじょうにチャレンジしたことがない方、おいしさにびっくりしますよ。
それにしても森下という町はおいしい店が多いですね。
どぜう 伊せ喜
〒135-0005 東京都江東区高橋2-5
Tel.03-3631-0005