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梅ヶ丘「リトル・ツリー」のホットケーキ 9点

ご多分に漏れず私もここ1年ほどホットケーキ流行りに便乗しているんだけれど、やっぱり女子で溢れかえるカフェとかてんこ盛りのクリームとか、夕飯にパンケーキとかどうもついていけない(いや、そこそこついていってるのか)。

 

そんな折り、うちの近所で良くしてもらっていた花屋が閉店してしまい、日々のテーブルの花に困っていると、その後にしゃれたホットケーキ屋がオープンした。とっても近所なのでふらりと寄ってみるとなかなか私好みな上に、居心地も良い。

 

昨年のホットケーキ業界の一大ニュースといえば、ハワイからしゃれた店が日本にやってきたことじゃなく、秋葉原の万惣が閉店してしまったこと。あの銅板でまわりをカリッと焼いたホットケーキは私のホットケーキ史上一番の座を譲ることは一生ない。その万惣で働いていた人が、我が街「梅ヶ丘」で店を開いてくれた、それがこの「リトル・ツリー」。ちゃんと銅板で焼いています。

 

まずは写真のこれ。ホットケーキは枚数が選べるので、1枚だけでもOK。飲み物プラス1枚だと680円、2枚だと900円。自家製メイプルシロップは濃厚、バターもたっぷり用意してくれる。この日は、生クリームとジャムをオプションで載せたけれど、ちょっと贅沢すぎるかも。バターとメイプルシロップがとってもおいしいから、そこだけじっくり頼むほうが良かったかな。飲み物はアールグレイで。まわりカリッとしているのは万惣のそれを彷彿とさせる。昔ながらのホットケーキで、パンケーキではない。確かホットケーキって和製英語だよね。はやりのふわふわでもなく、安っぽいわけでもなく、正統派の日本のホットケーキで、万惣そのままでないところが店主の個性が出ているね。

 

気に入っちゃったのでもう一度来ちゃった。トッピングはいらないなんて前回思いながらも、今回は懲りずに生クリームとあずきで。やっぱりバターとメイプルシロップで楽しめば良かったかな。そしてお昼をたっぷり食べた日だっただけにホットケーキは1枚で良かったかも。ついつい欲張って注文してしまうんだけれど、近所だからいつでも来れるんだし、次回は1枚にしよう。

 

そうそう、どんぐりの焼き型がかわいいでしょ。

 

 

バターとメイプルシロップをどぉわーーーーとかける。ホットケーキっていうのは2枚以上重なっている時、縦に二枚切って一緒に食べるものなの?それとも上の1枚を食べてから下を食べるべきなの?なんて言う、「勝手にすればいいんじゃない?」という小さな悩みが楽しいのだー。十分女子な私。

 

 

一昨日、年間購読している雑誌「dancyu」の最新号が発売日の随分前に届いた。特集はコーヒー、それに流行りのホットケーキ。9月にオープンしたばかりのこの店がもう掲載されてる。混んで入れなくなっちゃうとかいやだなー。

 

店はあんまり広くないので、多くても二人で来るのがいいかな。

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下北沢「魚真」の季節の魚 9点

梅ヶ丘の「ビストロ・クルル」の店主と、この近辺の魚屋はどこがいいかという話になったときに、経堂の「魚真」が良いと教えてもらいました。この魚真、何店舗も展開する魚を中心とする居酒屋を経営していて、その味もなかなかとのこと。さっそく立て続けに下北沢の店舗に二回行ってみました。余震が続く中で下北沢の街もいつもの活気がなかったのにもかかわらず、この店は予約のプレートで半分以上が埋まっていました。きっといつもは予約なしでは入れないんだろうな。安くて旬のお魚が食べられる使い勝手の良い居酒屋です。

刺し盛り二人前は確か1500円くらいだったはず。4月の頭は、金目、鯖、かつお、アジ、ボタンエビ、タイラギでした。

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5月の頭に行ったときの刺し盛り二人前は、金目、ヒラメ、赤身、ボタンエビ、いわし、鰆、タイラギでした。鰆うまかったなぁ。いわしも脂が載っていてうまかったなぁ。

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4月の頭に行ったときに食べた、子持ちヤリイカの焼いたものは、この時期ならではの濃厚な子供とハラワタが絶妙。春はやっぱり子持ちヤリイカだよなぁ。

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好きな魚を三つ選べと言われたら、「ノドグロ」「キンキ」「金目」と答えるつもりなのですが、その「ノドグロ」があったので煮付けに。2680円とこの店一番の高級メニューでしたが、ノドグロの値段を考えれば当然。味は若干濃すぎでしたが、この味付けにも負けないしっかりとしたホロホロとした白身がうまい、うまい。気品を感じます。次回はとなりの「すしや魚真」でノドグロの握りを炙りで食べたいなぁ。

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もうひとつ、この店ならではのメニュー、ホタルイカの沖漬け。生のホタルイカもボイルしたホタルイカも良いけれど、沖漬けは酒が進むよね〜。

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諏訪に訪れている後輩とツイッターで舞姫の「翠酔」の話をしたばかりだったので、さっそく注文。ひとり2合とビールのんで、ひとり4〜5000円だからコストパフォーマンス良いです。渋谷、新宿、乃木坂、吉祥寺にもあるようなので機会があれば他の店も行ってみようと思う。宴会メニューも安くて便利そうだから複数人数も悪くないよなぁ。

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祖師ヶ谷大蔵「コンディトライ・ニシキヤ」の祖師谷生ロール(いちご) 9点

世田谷に住んでいる人にはおなじみの情報誌「世田谷ライフ」の2009年のベスト・オブ・世田谷特集は未だに使える特集で、その後同じような特集もしたけれど、やっぱりこの号が良かったなって思ってます。その68ページのご当地ロールケーキ特集、以前にこのブログでも紹介した成城学園前の「成城風月堂」はあの後リピートしていますが、ひとつ新宿よりの祖師ヶ谷大蔵にある「ニシキヤ」も確実にリピートする名店です。

写真、iPhoneでの撮影なのでいまいちでごめんなさい。これは祖師谷生ロールの「いちご」で1本1150円。ノーマルなロールケーキも含めて数種類ありましたが、迷わずいちごに。生地はキメが細かくしっとりとしていて軽すぎず、ちょうどいい品の良さ。クリームには苺の果肉が入っており、さっぱりとした生クリームに苺をちゃんと感じることができます。プチプチしていたのはいちごの果肉?種?かな。そこがよかった。

The 世田谷なんですかねー。箱がすごいです。この店、昭和四年より創業、祖師谷で愛されてきた名店です。世田谷は、チャラチャラしたおっしゃれな店と、こういう老舗が共存していますが、こういう老舗は食べログでの評価以上に店はいつも混雑し、普段使いや、おみやげとして地元で重宝しているような気がします。私は弟の誕生日にと思って買ったのですが、ロールケーキは手頃な価格と、人によってサイズを変更できるところがスバラシイ!と思ってます。

私は2センチカットしました。食欲がなかったはずなのにペロリでした。いちごの程よい酸味も良かった。

初めて祖師ヶ谷大蔵という駅を降りたのですが、このケーキ屋含めて街の雰囲気を一度で気に入りました。ここで永住してもいいかもと思うくらい。梅ヶ丘にとってのアルパジョン、成城学園前の成城風月堂と行った街のみんなのケーキ屋です。こういう老舗のケーキ屋は朝も早く8時半オープン、夜も8時半までと何かと便利です。

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梅ヶ丘「ビストロ クルル」のクリスマスディナー 9点

わが町「梅ヶ丘」にあるフレンチに二度目の訪問。カウンターとテーブル席がある町のビストロなんだけれど、味はさすが世田谷と思わせるし、雰囲気もいいんです。今回はたまたまクリスマスディナーしか予約できない日だったので、6500円のコース(あとは1万円のコース)にしたけれど、以前行ったときのアラカルトもすごくおいしかった記憶がありました。期待を胸にいざ!

予約時に頼んだコースメニューはハガキサイズのステキな写真を添えた紙にきちんと書かれていました。コースの前菜は「ズワイガニのアボガドのコンソメゼリー寄せ〜トマトのクーリと軽いカレーの風味で〜」。口の中に広がるズワイガニの豊かな味わい、アボガドの自然のクリーミーさ、後味は爽やかなカレー風味。甘いトマトはペースト状になっていて、これと一緒に食べるとまた別の味わいに。ここにちょっとだけカレーを効かせようとするセンスの良さ。最初からノックアウトです。この日の出されたすべてのメニューの中でも今回はこれが一番印象深かったです。

前菜二品目は「クルル特製サラダ(前菜色々盛り合わせ)〜百家製パテ・ド・カンパーニュや鴨と豚のリエット、ピクルス、スペインイベリコ豚の生ハム〜」。これは前回アラカルトで注文した際にも定番メニューとしても出てきたもの。ビストロって感じですよね。ちょうど訪れた前の休日に、初めて豚肉のパテに挑戦したばかりだったので、当たり前とは言え、私が作ったパテととの違いにびっくり。今度行ったらコツを聞いてみよう。

魚のメインは「じゃが芋を衣にした宮崎産平スズキのポワレ〜フルーツトマトのポタージュ仕立て バジルのアクセント〜」。ジャガイモはガレットになっていてパリっと食感がいいけれど、単品として作るみたいに塩コショウを効かせないところがいいな。この季節のスズキはもちろんおいしいけれど、宮崎の平スズキは初耳でした。ちょっと調べてみよう。

肉のメインは「蝦夷鹿とシャテン鴨のクレピーヌ(網脂)包み焼き〜北海道知床半島の1〜2歳程度の仔鹿と仏ヴァンデ産の鴨を豚のクレピーヌで包んで丁寧に香ばしく焼き上げます〜」。

体調を崩している私は、すべてのメニューをごくごく少なくとお願いしたのですが、特にお肉は食べられる自信がなかったので念入りにお願いして小さいものにしてもらいました。なので実際はもっと大きいです。鹿肉はいかにもフランス人が待ち焦がれるジビエの味だ!と思える濃厚な深みのある森の香りがする味。網脂で包むことで口当たりがとろけるような感覚でステキ。

デザートは「焼き立てのチョコレートのタルト〜カカオマス75%のマダガスカル産ショコラを使用します、ほろ苦いキャラメルのアイスクリームを添えて〜」。アッツアツのタルトは、火傷しそうなほどで、フォークでタルトをサックリ割ると、チョコの香りがほわっーと立ち上ってそれだけで幸せな気持ちに。手間隙かけて幸せな気持ちにしてくれる、そんなシェフの気持ちを感じます。

このクリスマスメニューをどれだけ考えつくしたんだろうと思い巡らすと、それはそれはいろんなコトを考えていただろうにと感じます。この店はひとりでふらりと夜に行って、そういう話を聞いてみたかったんだ!カウンターの前には「平日限定お一人様定食3150円」の張り紙が!ひとりじゃなくちゃこのお値段で食べられないとのこと。私のためにあるようなコースじゃないかー!そう話すと、同じようにひとりで来る方がいるので今度紹介しますとのこと。さっそく行かなくては。

体調いまいちで水しか飲めませんでしたが、早くワインが飲めるようになって終電気にせず呑み喰いできる日が来て欲しいです。

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三宿「香港麺 新記 三宿本店」の牛バラつゆなし麺 9.5点

ふらりと香港に出かけている友達をTwitterで見て、うらやましくてたまらなかったぽちです。きっと食べるものは何でもおいしかったんだろうなぁ。悔しかったから香港料理を食べに行ったんじゃないですよ!いや、心のどこかでいいなぁと思っていたからかも・・・。

池尻大橋のギャラリーまでぶらぶら歩いて出かけたついでに、前回も成城学園前の「成城風月堂」を教えてもらった雑誌「世田谷ライフ」に載っていたこの店に行ってきました。お店に入ったのはお昼過ぎ14時ということもあってお客様はまばら。雑誌にも載っていた「牛バラつゆなし麺」830円を迷わず注文しました。それがこれ。うまそうでしょ!うまいんです。

香港麺とは、日本のモチモチした麺と違って、とても細くてしっかり歯ごたえがあり、時間がたっても伸びないクセになる麺。雑誌によると、塩漬けしたあひるの卵の白身を練りこんであるそうです。だから独特の香りがしたのかなぁ。牛バラはホロホロと柔らかく、味付けはかなり濃い醤油味。パッと見ると焼きそばのように見えますが、炒めてあるわけではなく、麺にタレを和えて具を載せてあるんです。私にはなんだか新鮮でした。

麺は、香港麺ではなく、日本麺も扱っていて、どちらかを選べるそう。複数で行ったら、いろんな料理を香港麺と日本麺でいろいろと組み合わせてみたらいいかも。

出されるときに、ラー油をかけて食べるといいって言われたんだけれど、すっかりそのままで食べてもおいしくってその言葉を思い出したのは最後の最後だった!それでもラー油をたっぷりかけていただくと、ピリっとした深みのある辛さが加わってこれはうまい!このラー油、お店でも売っているみたいなので、今度行ったら買ってみよう。流行りのラー油と違って、ラー油そのものの旨さを感じられます。

麺はスープ入りの麺もかなり充実しているよう。つゆなし麺もまだまだ種類があるようなので、今度また食べたいな。300円台から500円台で手軽に食べられる小皿料理も、かなりおいしそうだし、黒板に書かれた季節野菜の炒め物も魅力的。今日は、空芯菜や黄ニラがあって頼もうか迷ってしまうくらいでした。夜も遅くまでやっているようなので、ふらりと会社帰りに田園都市線方面の人とご飯が食べられたらいいなぁと思いました。また行こうって強く思える店でしたよ。

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