Archive for 7月, 2006

【ドイツ特集】ミュンヘンの「シュヴァイネハクセ」 9.5点

フランクフルト→スイス・ツェルマット→ミュンヘン→チェコ・プラハ→ベルリンの旅の、ミュンヘンにて。
ミュンヘンは、ドイツの南、スイスとオーストリアの国境を接するバイエルン州の州都。800年にわたってババリア王国の首都として栄えてきたビールの町らしい。このワールドカップの旅、今のところスタジアムをのぞいてビールは最高。特に乾いた気候の成果、日本で飲むビールより一口目がおいしい気がする。
スイス・ツェルマットから列車と飛行機を乗り継いで、ミュンヘンに到着したのはすでに夕方。と言っても22時まで明るいこちらでは、夕方でもまだまだお日様は上の方。日本で言う午後2時といった感じ。
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のどが渇いたので、まずはおいしいビールを飲ませてくれそうなビヤホールを探す。本当は違うビヤホールに行きたかったんだけれど、疲れ果てて近所で選んだ店が大正解。写真にあるような「シュヴァイネハクセ」を食べさせてくれる名店に行き当たったと気がついたのはミュンヘンを出てからだった。「シュヴァイン」とは豚のことで、この「シュヴァイネハクセ」とは、豚の骨付き肉をグリル下料理。なんと言ってもボリュームがすごい。
まだ早い時間だったので、夕食らしいものを食べている人はなかなかいなかったし、英語のメニューを見てもさっぱりだったので、ウエイターにお勧めを聞いたところ、自分の太股を差しながら、「この部分のグリルがうまいんだぜ」みたいなことを言うから頼んだ一品。やっぱりおすすめはお店の人に聞くに限ります。肉のサイズはこぶし二個分くらい、肉はほろほろと崩れ、脂身がうまい。ただこのジャガイモと上新粉を混ぜたような団子はいただけなかった。
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この店は「アウグスティナー・グロースガストシュテッテン」というビール醸造所直営の店だからビールがうまいのは当たり前。ドイツはその町に必ず有名なうまいビールが何種類もあって、こういう醸造所直営の店が必ずあるんです。
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次の日、町の中心にある野外マーケットへ。そこでは野菜、加工食品、はちみつ、ハーブなどなどさまざまな食べ物を売るマーケットが平日の昼間に開かれている。その中心の大きな木の下では、ミュンヘンの各ビール会社のビールが飲め、町中の人がビールを片手に大騒ぎをしている。
八百屋にて。パプリカの色もさまざま、白もある。6月まで旬の白アスパラガスはもう遅かったみたい。その他、コールラビやアーティチョークなど日本ではなかなか見かけない野菜もあった。
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木陰でドイツ人のおじさんたちと乾杯。全く英語をしゃべってくれなかったが、お酒という共通点があれば心は一緒。おいしいビールをやいのやいの頂いた。まっぴるまのビール最高!
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夜は、フランス対ポルトガルのセミファイナルの一戦を見に「アリアンツ・アリーナ」へ。このスタジアムはあの表参道のプラダを作ったことでも有名な建築家が作った物。スポンサーの関係で「アリアンツ」のロゴは撤去されていたものの、外観を見ただけでも声を上げずにはいられなかった。
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ジダンはやっぱり宇宙人だった(^_^; マルセイユルーレットを見るたびに涙が出そうになった。本気のジダン、そして本気のフィーゴを見ることができただけで、生きていて良かったと思えたよ。
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【ドイツ特集番外編・スイス】マッターホルンを見ながらのビール 10点

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いやいや、ツェルマットのホテルのベランダからのマッターホルンにも十分感激しましたが、ケーブルカーでスネガ展望台まで登った眺め、そしてそこで飲む朝のビールは格別でした。このビールはこの街ではどこでも飲める「CARDINAL」というビール。たぶんスイスのビールなんだと思います。グラスのイラストがスイスらしくてかわいい。ビール自体もおいしいですが、ここはこのマッターホルンに10点です。
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ハイキングコースは麓のツェルマットの町まで約3時間。こんな逆さマッターホルンが見れるきれいな池もありました。オー!ビューティフルって叫びたくなります。終始夢のような世界。こんなにきれいな光景で感動しっぱなしなのは初めてだったのかもしれません。日本の上高地もなかなかですが、ここのアルプスは日本アルプスの比じゃありません。
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途中、フェンデルン村というすてきな村を通ったり、
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谷を通る鉄道やかなりの水量の滝を見たり、感動は次々と訪れます。
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ツェルマットに降りてきて、スイスと言えば・・・のチーズフォンデュもいただきました。当然おいしい。ですが、二人前でこのパンとジャガイモの量は日本の4人前ってところですね。こんなにチーズばっかり食えないって気持ちにだんだんなってきましたが、口にするとおいしいのでついつい食べ過ぎました。チーズフォンデュって白ワインがたっぷり入っているから意外に酔うんです。二人前で5000円弱ってところで、そんなに手頃な食べ物ではありません。
次回のEURO2008は、スイス、オーストリアの共催ですので、もしサッカーついでに行かれる方もぜひぜひこのツェルマットを訪れてください。上高地ばりに、仕事を引退された日本人ご夫婦が多い観光地ではありますが、ここに来たくなる気持ちがすごくよくわかりました。
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あ、最後に日がすっかり沈んだけれど、まだ真っ暗にはならない時間のマッターホルンもステキです。これで23時くらいでした。
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【ドイツ特集番外編・チェコ特集】チェコのビール 10点

#スイスからいきなりプラハに飛びますが、実は途中ミュンヘンに寄っています。その間のブログはまた今度更新します。
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ミュンヘンから飛行機でチェコのプラハに到着。なんと定員42名と言う、かなり小さな飛行機で。ミュンヘンから空港までの列車で、「パスポートの残存期間15ヶ月必要」なんて言うガイドブックの記述に大ショック。3ヶ月ちょっとしかない私のパスポートを眺めながら途方に暮れた数時間後だったので、こんな飛行機ぐらいなんてことないって思えました。結局、イミグレーションは笑顔で乗り切りました。
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プラハの町はおもちゃ箱をひっくり返したような町。ミュシャのステンドグラスが飾られた大聖堂も、長さ500メートル以上のカレル橋も相当素敵なんだけれど、私がすっかり魅せられたのは、街のショーウインドウ。色とりどりの木のおもちゃは種類が豊富だし、絵本もステキ。また骨董品店や古本屋が多くて、そういった店をずっとずっと見ていたい街だった。
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チェコと言えば何を思い浮かべますか?
カフカ?、ドボルザーク?ネドベド?
実はチェコ人って、世界で一番ビールを消費する国なんですって。1年間に平均160リットルというからかなりのもの。毎日500mlのジョッキを全員があけているってところかな。
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そんなチェコはピルスナービールの発祥地で、ビールに対するこだわりは相当のもの。ここプラハでは、プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所の「ピルスナー・ウルクェル」というビールが有名でどこでもたいてい飲むことができる。日本のビールより温度が高くて6度くらい。味は香ばしくて新鮮、キメの細かい泡が特徴。ドイツ、スイスと旅してきて、このビールが一番私好みだった。だって25コルナ(125円)でジョッキ一杯飲めるんだもん。チェコでは朝から飲むのもめずらしいことではないんですって。いいなあ、チェコ。
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また、「ピヴニッツェ」と言われる自家製ビールを飲ませる店もある。私が行った「ウ・フレクー」はチェコで最も古く1499年創業。席に座って何も言わなくてもジョッキのビールが届く。ビールは黒ビールでかなり濃厚。ビールなのに13度と度数が高いのにそれを感じさせないからへろへろしてしまった。
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店は1200人も入れる巨大なビアホールで、アコーディオン弾きが店内を回りいい感じ。とってもステキだったので笑顔で拍手をしたら、なんと「里の秋」と「知床慕情」を弾いてくれた。プラハに来て「し〜ずか〜な〜、し〜ずかな〜、里のあぁき〜♪」なんて歌うと思わなかった。
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食事はグラーシュと呼ばれる牛肉のシチューを注文。添えてあるパンのようなものはクネドリーキといって、小麦粉と卵と牛乳で練って蒸したもの。肉料理に添えられることが多く、チェコ独特らしい。このシチューをつけて食べるとおいしい。
プラハもう一度ゆっくり滞在したい町でした。ビール最高!
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【ドイツ特集番外編・スイス】ヴァリス地方の郷土料理 10点

次の準決勝まで中三日あるので、隣国スイスへ。いろいろ候補地は上がったものの、イタリアとの国境近くにあるツェルマットというマッターホルンのふもとの町に行くことにした。
フランクフルトからチューリヒまでは飛行機で1時間、乗っている時間は短いが、荷物チェックが相当厳しいため実質3時間。
チューリヒに着くとビッグサプライズ!チューリヒで働いているRちゃんが到着ゲートでお母様と待っていてくれたのだ!こんな地で友達に会えるなんて感激。小一時間程お茶をした。この母子はこれからリヒテンシュタインに車で行くらしい。
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私達は、スイスの特急ICに乗ってスイスの南ブリックへ。途中までは田園風景だったものの、保養地で有名なインターラーケンあたりから、いかにもスイスと言うハイジがいそうな景色に変わる。ブリックまでは約3時間。かなりの距離だが、車窓に目を奪われていたのであっという間についてしまった。
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ブリックからは氷河特急に乗り換えて1時間、マッターホルンの町ツェルマットへ。この氷河特急はかなりの急勾配をぐいぐいと上がっていく名物列車。ツェルマットの街は車が入れないため、鉄道利用者が多い。
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マッターホルンはまだかまだかと待ちわびていると、ツェルマットの直前で、信じられない鋭角の雪の岩が出現!あまりにも凄くて隣の外国人と一緒に声を上げてしまった。凄いとか美しいとかそんな一言ではとても言い表せない。こんな風景が信じられない。写真はホテルの部屋から撮ったもの。ガイドブックやホームページで見たマッターホルンの写真なんてホントに見れるのかと疑っていたものの、この街からは朝から晩までいつでも当たり前のように眺めることができる。
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到着したのは夕方だったので、ホテルの人に聞いてお勧めの郷土料理を食べさせる店を予約。モンテローザというホテルの一角にある店で、お店の雰囲気もお店の人の愛想もよく、とても気に入った。
注文したのは、干し牛肉とビーフをコンソメスープでしゃぶしゃぶするもの。干し牛肉はそういえばハイジのおじいさんがよく切っていたっけ。硬めの生ハムと言った感じ。ワインにもビールにも良く合う。しゃぶしゃぶは日本のものとはまったく違っていて、チーズフォンデュをするときに使うような棒で肉片を刺して、濃い目のコンソメスープでしゃぶしゃぶする。どうやって食べるのか聞いたところ、実演してくれた。だいたい30秒くらいしゃぶしゃぶして食べる。肉は日本にあるような脂肪が多いものではなく、赤身だがとてもやわらかくておいしい。ソースは4種類。マヨネーズをベースにしたもので、ハーブやケチャップが入っている。付合せの野菜も豊富で、ズッキーニ、にんじん、セロリ、トマトのサラダが日本なら4人前くらいの量が来る。ドイツもそうだったけれど、スイスも日本の約倍の量が当たり前。体が大きくなるはずだ。
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このあたりには、ラクレットというチーズ料理があり、注文はしなかったのだが、作っているところを写真だけ撮らせてもらった。ラクレットとはチーズの塊を電熱器で溶かし、溶けた部分をこそげ落としてじゃがいもと一緒に食べるもの。わんこそば形式でおかわりは自由らしい。
お腹一杯食べて飲んで、だいたい100CHF(スイスフランは1CHF=100円くらい)。スイスは物価が高いので良心的な値段だと思う。空港とかで飲むコーヒーや軽食が異常に高い。ちなみにスイスの初任給は60万くらい。世界一物価の高い国らしい。
明日はいよいよマッターホルンハイキングです。(アップだけ遅れています)
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【ドイツ特集】フランクフルトのリンゴ酒と茹で豚 9.5点

P1000256試合前に腹ごしらえするためにリンゴ酒の有名なザウセンハウゼン地区へ。日韓共催の前大会の時もそうだったけれど、スタジアムの食事は高くてまずい。
ザウセンハウゼン地区りは旧市街地からUバーンで数駅、マイン川の南に位置する。昼間から飲んだくれるおいちゃんたちで賑わっている。席に着くと気のいいおにいちゃんが、「エッベルヴァイかい?」と近づいてきたので「もちろん!」と答えて注文。グラスに並々注がれたリンゴ酒ことエッベルヴァイ(アップルワインがなまっている)がやってきた。味はと言うと、ちょっとすっぱめの年数が浅い白ワインのような感じ。でも味はリンゴ。アルコール度数も5.5度と、そんなに低いわけではないのでがぶ飲みすると酔いそう。とにかく安くて、昼間から飲んだくれたい人にはうってつけの安酒といったところ。
二人で食べて飲んで、3,000円行かないくらいの金額。日本で行ったら、有楽町のガード下の居酒屋ってところかな。またフランクフルトに行くことがあったら絶対に行こうと思う。本当は10点をつけたい所なんだけれど、なんだかこの旅、10点ばっかりになってしまいそうなので控えめに・・・。
夜はメインイベントである準々決勝、フランスvsブラジルの試合を見にトラムに乗ってスタジアムへ。スタジアムは町の中心からトラムでもSバーン(地上を走る鉄道)でもどちらでも20分程度の好立地。なのに周りは広大な森だけ。
P100027517時キックオフのイングランドvsポルトガルをスタジアムで見ようと早めに出発したのに開門は18時。やむを得ず入り口付近でビール片手にブラブラしていたのだけれど、ブラジルサポのお祭り騒ぎに便乗できたのでそれはそれでラッキー!こんな巨大トロフィーをわざわざブラジルから持ってくる心意気が凄い。このトロフィーをめぐって、優勝はドイツだ、フランスだと言い合っているから、私も負けずと「ブラジルだよ!」と言ってみたら、「そうだよね〜」って返された。ワールドカップの醍醐味はやっぱりスタジアムにあるのかもしれない。
開門後、スタジアムに入ってビールを頼むとなんとバドワイザー。うわっ、薄くてまずい!というのが第一印象。ドイツに来て濃くのある美味しいビールばかり飲んでいたのでアメリカのビールなんて受け付けられない。
試合前のスタンドにて前の試合を観戦。このスタジアムは真ん中に大型ビジョンがあり、開閉式の屋根が付いている。
おおお、PKでイングランドが負けてしまった・・・。悪夢を思い起こさせるルーニー事件もあったが、PKでジェラードもランパードも枠に行きながらも入らなかったのは運が良くなかったとしか言いようがない。
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ブラジルとフランスの練習が始まった。フランスは隣の国なのに圧倒的にブラジルサポ。周りのどの人を見ても、ブラジル人が心から自国のサッカーを愛していることがわかる。試合はアンリの1点でフランスが勝利。大方の予想を裏切ってフランスが復活した。ロナウジーニョのユニフォームを着てこのスタジアムに来たものの、フランスのここまでの戦い方とジダンのコメント、そして目の前のジダンのプレイを見ていたら、フランス勝利を心から祝いたくなった。
というわけで、次の試合はミュンヘンでフランスvsポルトガルです。
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