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【トスカーナの旅その12】「Antica Tenuta Le Casacce」での最高の食事

セッジャーノの宿は食事自慢のアグリツーリズモで、毎ディナー25ユーロで決め打ちのディナーが出てくる。もちろんワインも宿のもの。3日もいると「ロッソ」というだけでこれが出てくるようになりました。カイザー・ソゼ似のまったく英語をしゃべってくれないウェイターさん良かったな。

あとから調べてみるとこのあたりもモンテクッコと言うサンジョベーゼ種のDOCのワインが有名で、きっとこれもそうだったんじゃないかな。私たちの部屋の名前もモンテクッコだったし。毎日飲みたい、若いんだけど若々し過ぎない果実味たっぷりの赤でした。

前菜は、牛肉を塩漬けにしたものを薄くスライスしたもの。ちょっと燻製されているのかな。そこに白いんげん豆とトマト、この農園で作られたおいしいオリーブオイルをたっぷり。オリーブオイルのうまさを感じられ、食欲がぐんぐんあがる。ワインもぐんぐん飲みたくなる。

 

パスタはリガトーニというかなり太めのマカロニ状のパスタ。ズッキーニに、三種のチーズ。モッツァレラ、パルミジャーノ、それにフォンティーナというもの。具はズッキーニ、オリーブオイルとニンニクに少しトマト。いやー、チーズたっぷりでうまい。

 

 

メインは鳥の煮込み、これで二人前。別に炒めた色違いのパプリカとトマトを直前に合わせているそう。肉はほろほろ。量が多くて死にそうだよ。

 

 

あまりにも量が多いので、ディカプリオ似のかわいいウェイターに「デザートはちっちゃくちっちゃくお願いします」と言ったら、こんなに薄くスライスしてくれた。チョコレートケーキはふわっとしていてでも濃厚でおいしい。

 

 

二日目のディナー。当然だけど、連泊しても料理が重なることはありません。

スモークサーモンはマリネしてネギのソースで。このネギソース、まるで牛タンにかけるねぎ塩たれだった。オリーブオイルを使わなければまるで和食だ。イタリアンと和食の調理法は本当に似ている。ちょっとのバルサミコが効いているね。

 

レンズ豆やひよこ豆など数種の豆と麦のスープ、ポルチーニなどの数種のきのこにたっぷりのパルミジャーノ。オリーブオイルの旨さが引き立つスープ。こうやって麦を食べるのは初めて。

 

メインはニンニクとローズマリーを効かせたスペアリブ。窯焼きポテトを添えて。量が多く、しかも脂っこくてふたりともダウン。

 

 

デザートは脂でやられた胃にやさしいレモンのシャーベット。ガツンと甘いのが来たらどうしようかと思った。

 

 

三日目のディナー。毎日毎日ここの食事が楽しくてたまらない。きちんと英語で説明してくれるオーナーのおもてなしも好きだなぁ。私でもわかるような英語で何度も説明してくれるし。

前菜は、アスパラにモッツアレラチーズと生ハムを巻いてグリルにしたもの。豆のソースにレバーのパテ。今でもこの味、思い出せるなぁ。アスパラをこんな風にして調理するの、私もやってみよう。

 

 

パスタはペンネ。ローマの昔からのパスタであるアマトリチャーナとカルボナーラをミックスしたものらしい。なるほど、こんなふうにミックスしたものは食べたことがないけれど、とってもおいしい。量が多くてつらかったけれど、おいしくて食べきってしまった。アマトリチャーナはノンスモークのベーコン「グアンチャーレ」を使っているみたい。

 

メインは、ビーフをローズマリーと塩コショウで表面をよく焼いたもの。肉々しくて香ばしく、とてもおいしい。下に敷いてあるポテトはパターを入れずに2種類のチーズでマッシュにしたもの。

 

 

デザートはバニラクリームの中に、チョコソース、パリパリしたものが上に載っている。すでにメインまでですっかりお腹いっぱいで戦意喪失。

この宿は連泊してこそだと思いました。一週間くらいいてもいいかも。毎日毎日旬を感じさせる家庭料理や郷土料理ばかり。私が食べたい料理ってこういうものなんだなと改めて思いました。量が多いのはなかなかつらいけど、こんなにおいしいと「減らしてほしい」と言いたくなくて、結果的にメインとデザートは残すことが多かったかな。
毎日ディナーは20時からと遅かったので、16時くらいにビールを飲みながらおやつを食べてお昼寝し、お風呂に入ってさっぱりしてからディナーに向かうという毎日。ちょうど19時ころに夕焼けで丘が赤く染まり、ボケッとしていると寒くなってきて、上着を羽織ってディナーに向かう。おいしいワインと料理で体があたたまる。あー、贅沢。
ストレスなんてなかったなぁ。
次はここのキッチンでランチを作るお話です。

【トスカーナの旅その10】モンタルチーノ!ブルネッロもロッソもうまい。ワイン最高。

なんだかセンスのないタイトルだなとおもいつつ修正をしないのは、このたどたどしい感じが私たちのこの町での興奮を物語っているんじゃないかなと思ったからです。

さてこの日は、モンタルチーノへ。宿から車で30分程度の場所にあり、オルチャ渓谷の北西に位置しています。とっても行きやすいのでトスカーナを旅するならば絶対に行くべき街。なんて言ったってぶどう畑、ぶどう畑、ワイン、ワイン、ワイン!テンション上がります〜。

 

 

南側の街の入口の地図(この地図は北が上じゃないので注意)で街全体を把握。この街も目抜き通りが二本あるだけで、その二本さえあるけば、ほぼ街を歩いたようなものらしい。ここでは初めてチケット制の有料駐車場を利用したけれど、イタリア語がさっぱりわからなくて、何時間分の駐車代金を払ったのかわからなかったよ。最大料金を払ったから(っていっても2ユーロもしない)いいでしょー。窓ガラスの内側にレシートを置いて、ルンルン気分で街に繰り出します。

 

 

モンタルチーノ県にはこーーーーんなにいっぱいブルネッロ・ディ・モンタルチーノを作っている生産者がいるんです〜。この地図を見るだけでワクワクしちゃいます。

 

街の周りはブルネッロ種のぶどうを作る畑がいっぱい。

 

ここも。一面。

 

 

丘の向こうまでずっとぶどう畑。

 

ずっとずっとぶどう畑。ステキすぎる。それもたわわに実っています。収穫は10月上旬らしいので今頃忙しいのかなぁ。

 

 

街の目抜き通り。エノテカやオステリアやトラットリアやら、ぶどう関連の店ばかり。午前中だからかもしれないけれど、街が人でごった返す感じはなく、静かで、でも寂れているわけではなく、観光客はみんなワインを手に下げている。みんなワインを買うためにこの街に来ているんだ。私もだよ〜。

 

ベランダに植えてあるゼラニウムがステキ~。乾燥している地方だからこそこんな風にできるんだよね。日本じゃむずかしい~。

 

 

エノテカでさんざん試飲したのに、写真はまったくないのですが、たぶん街で一番大きいエノテカ「Enoteca di Piazza」へ。場所はここ。

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試飲は、買わなければ1.何ユーロか払うことになるけれど、買えば払わなくてもいいとのことでした。きれいなお姉さんが「どんなの飲みたい?」と聞いてきたので、困っていると「重いの?エレガント?それとも・・・」と聞いてきたので、「エレガント」をお願いしてみる。当然、ブルネッロ(DOCG)は飲みたかったので、ブルネッロで数種、あと2004年のものが飲みたかったので、その年のものを1種、それにロッソ(DOC)も数種。その都度、グラスはきちんと買えてくれるし、たっぷり注いでくれる。どれもおいしいんだけれど、飲んでいるうちに、これは好みだなとか、飲みやすいからこれはデイリーワインだなとか、わかってくる。その中で私が選んだのが、これSan Lorenzoという生産者のBulunello di MONTALCINO。20ユーロはしたなと思ったんだけれど、このお店のwebを見たら27ユーロでした。だいたい日本だと倍の金額なので、なかなかいいお値段ですね。個人的には、Rosso di MONTALTINOもかなりおいしくて、毎日飲むなら断然こっちだなと思ったんだけれど、重さを考えると良いワインを買いたくなってしまいました。ロッソだと5ユーロくらいから、ブルネッロだと15ユーロくらいからあるみたい。

あまりにも興奮してしまったので、日本への送料も聞いてみたら、6本で100ユーロだって!あー、でもそれでも6本買ってきても良かったなぁと今なら思います。それくらいおいしかった。

で、日本に帰ってきてすぐにあけました。お姉さんに言われた通り2時間前に開封。ぐわっと来る香り、飲んだ時には思ったよりガツンと来るわけではないのに、いつまでも余韻が残る、繊細でベルベッドみたい。しあわせ〜。

 

小さな街なのに、おしゃれな店が点在していて我ら酒飲みチームもたまに女子と化します。この手織りものの一点ものの服やバッグを置いている店が気に入ってしまいました。

 

店内には手織りものをしているおばあさんと、近所にお住まいっぽいおねえさんがたまたまいて、英語をイタリア語に通訳してくれました。どれもこれも一点ものばかりで意外と高価なんだけど、その柔らかい肌触りに一目惚れ。

 

私はこの白と黒のツートンの肩掛けバッグを購入。80ユーロのお買い物です。でも満足。肩紐が調整できなかったり、インナーの布がほどけてきたりと作りは雑な部分はあったけど、自分で直して使えば良いのです。

 

 

さて、次回はトスカーナ最後の宿に向かいます。

 

 

【トスカーナの旅その9】モンテプルチアーノにワインを買いに行く

トスカーナと言えばワインですよね。日本人に一番馴染みのあるのは「キャンティ・クラシコ」なのかなぁ。もう少し南には、ここモンテプルチアーノや、モンタルチーノと言った一大ワインの産地が広がります。と言うわけで、宿から車で30分ほどの場所にあるモンテプルチアーノに行って来ました。北側の街の入口に駐車場があるのですが、せまい駐車場が嫌だったので、バスターミナル近くの広い駐車場に車を止めて街の中心に向かいます。こんな小さな町、ガイドブックにもないのですが、だいたい「centre」という中心地、つまり教会に向かおうとすれば目抜き通りを知らぬ間に歩いて、街を一周できます。

 

ここもやっぱらいこんな風に街は城壁に囲まれていて、目抜き通りは1本ある程度。その通りのほとんどがワインを売るエノテカか革製品の店です。

 

 

目抜き通りからふと街の外が見えます。暖かく感じるうす赤や黄色の壁と乾燥した気候にあった植物たちが飾られた窓辺。こんな景色だけで癒されるんです。

 

 

町の外はぶどう畑がずっとつながっている。トスカーナの景色も一見同じようで同じではなく、オルチャ渓谷は一面の牧草地だったのに、一山超えるだけでこんな風にぶどうだらけになるんです。

 

 

この町には「Vino Nobile di Montepulciano」と言うDOCGの格付けワインがあって、どのエノテカもこのワインを生産者違いでたくさん売っています。日本で買うと5,000円くらいからなのですが、こっちだと半額以下。私たちはこの店で購入。ここはCONTUCCIという生産者の直売所。もちろん試飲もさせてもらえます。

 

リゼルバの2007年買っちゃいました。20ユーロくらいだったかなぁ。ヴィンテージの違いでもっと高いのはあったけど、ここ数年のものでは一番高かった。でも香りを嗅いだ瞬間に、ふわーーっと目が覚める。いつ飲もうか、ワクワクしています。このフルボディにあう料理をつくるほうが大変だぁ。

 

 

街は質の良い安い革製品屋がとっても多いです。フィレンツェやローマだとどこで何を買ったらいいかわからなかったのですが、こういうふうに街が小さいと、ふらっとのぞいて、お店の人と話をして、買い物を楽しむなんてあたりまえのことができます。無理に買わせようとしたり、ヘンな日本語使ったりしないし、英語はちゃんと使えるし。さんざん悩んだんだけれど、お店のお姉さんにのせられて、このショーウインドウの革ジャンを購入。ずっと革ジャン欲しかったし、250ユーロと安かったし。このあとトスカーナは冷え込んで10度以下になるんだけれど、この革ジャンがとっても役に立ちました。

 

 

これがその革ジャン。早く着たいなぁ。テンションあがるなぁ。

 

 

モンテプルチアーノの街を向かいの道路から撮影。こんな風に小高い小さな町で、そのまわりにはぶどう畑が広がっています。観光客もそんなに多くなく、トスカーナに行って、ワイン廻りをするなら、この街とモンタルチーノはかなりお勧めです!

 

 

そうそう、「神の雫」でも話題になっていて、私もよく飲む「モンテプルチアーノ ダブルッツォ」はモンテプルチアーノというぶどうの種類ではあるけれど、モンテプルチアーノで生産しているわけではありません。でもこのヴィノ・ノヴィレはサンジョベーゼですよね。よくわからん。イタリアはぶどうの種類が多くてわからん!

ってわけで、近所の信頼しているワインショップで「モンテプルチアーノ ダブルッツォ」買って来ました。1700円くらいだからリーズナブルだよね〜。いつも「神の雫」で話題になっていた「カサーレ・ヴェッキオ」のしか飲んだことなかったので、ここ「チレッリ」のも楽しみです。

【トスカーナの旅その4】サン・ジミニャーノは白ブドウの畑が一面に広がる塔の町

旅は3日目。いよいよフィレンツェを出発しオルチャ渓谷をめざします。フィレンツェの宿を出たらシエナ方面へ続く高速道路を南下。この道路、片側二車線だけど無料なので料金所もなく、とっても走りやすいのです。途中、塔の町で有名な世界遺産「サン・ジミニャーノ」によりました。ここまで信号は2つくらいしかなかったな。交差点はほとんどくるくるまわるタイプなのです(凱旋門の前みたいなやつ)。

今回この地を選んだのは、2009年に一度訪れ不完全燃焼に終わったから。不完全燃焼とは、もっと時間をかけてゆっくりといろいろな良い写真ポイントを探したかったんです。トスカーナのワインももっと飲みたかった。だから今回さちえさんともう一度ここに行けたのは本当にうれしかったです。

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サン・ジミニャーノは小一時間で到着。宿のおにいさんは「30分くらいじゃない?」って言っていたけれど、イタリア人の飛ばす運転ならば確かにそうかもしれないな・・・。ここから先のトスカーナの町や村は大抵が丘の上にあって、遠くからでも見えるし町からの眺めが逆にいいのです。たぶん山城なんだろうな。町は城壁で 囲まれているのですが、住民以外の車は入れないようになっていて、駐車場は城壁の外にあることが多いです。ここサン・ジミニャーノもぐるっと巻いて奥の駐車場へ。駐車場はせまくてカーブもきついので午前中の訪問がおすすめかも。チケットの駐車券は精算機で精算で出口で支払えないので注意です。

このあたりの町は狭いので地図がなくてもなんとなく中央広場にはつけるものです。ボケッと時間をかけて小道を散策するのがおすすめ。観光客は多いけれど、日本人はちらほら程度しかみかけません。日本人が少ない街は変な日本語で売りつける店がないからいい、ほんといい。そして田舎はそもそも売りつけようとしないからいい、ほんといい。

 

 

で、一番高い塔に登れるらしいのでトライ。5ユーロくらいだったかなぁ。高所恐怖症の私は下が透けて見える鉄の階段が恐ろしくて恐ろしくて、心臓がバクバク。止まるとおかしくなりそうだったのでひたすらグルグルと登ります。最後は鉄のはしご。上まで行くとこんな景色が待っています。

今考えるとこの先の丘陵地帯よりずっと緑が多い。ここはヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノという白ワインがとても有名なので白ブドウの畑が広がっています。

 

吹き抜ける風が気持ちいい~。他の塔も眼下に見えます。

 

町の住人の干す洗濯物ですらステキな景観の一部。こういう明るいオレンジの壁ステキだな。干してあるタオルもオレンジだから、このおうちはオレンジをメインカラーにしているのかなぁ。

洗濯物はこの手のタイプのロープでくるくると回して横に移動させながら干すみたい。

NHKの街歩き番組「世界ふれあい街歩き」にこの街が登場した時にこの広場でぼけっとすわっているおじいちゃんを撮影していたけれど、ホントにたくさんいた。このおじいちゃん、かわいいの。ぬいぐるみみたいな犬もかわいいけれど、おじいちゃんの方がかわいい。

 

そうそう、この町の白ワイン「VERNACCIA DI SAN GIMIGNANO」はとっても有名でDOCGに格付けされています。赤も白もDOCGに格付けされているトスカーナはすばらしいね。 I MOCALIという生産者のリゼルバ!2009。帰ってから飲むのが楽しみだ~。

町の中に手織りものを売っている店でマフラー購入。40ユーロだったかな?メリノウールらしい。その場でおじさんが編んでいたよ。さちえさんはオレンジを購入したのでおそろいです。しっかし、どこで買い物していても私達の趣味は似ている。

 

次回はサン・ジミニャーノを出発し、宿のあるサン・クイーリコ・ドルチャを目指します。

 

【トスカーナの旅その3】フィレンツェの流行りの丘の上のレストラン「L’Osteria del Milione」

この旅の最初の二泊はフィレンツェの町並みが見渡せる高台のアグリツーリズモでした。広い敷地内にレストランが併設されていて、宿と同じMilioneの名前が付いているのですが、どうも宿とは別経営のようで、ほとんどのお客さんが地元の人、それも若者やオシャレな大人たちが乗り込んできます。店はかなり広くてテラスも入れれば100人は入れるんじゃないかな。土曜日とは言えかなり賑わっていてテラス以外はほぼ満席でした。この写真は昼間に敷地内を散策した際に撮影した写真。ディナーの開店は20時からです。

 

フィレンツェの夜景を見ながら食事ができるのが売りです。手前はいちめんのオリーブとぶどう畑。ちょうど中央にドゥオモが見えます。

今回の旅はおいしいワインを堪能する気まんまん。このあたりはChianti colli FiorentiniがDOCGでこのFattoria il Milioneの農園のものは12ユーロ。レセプションで買った時は8ユーロだったから4ユーロしか載せていないのは良心的だよね。と思ったけれど、そのあとイタリア内どこでもかなり手頃な値段でワインがあり、どれもおいしかったのでワインにそんなに上乗せしないのかな。

私達が飲んだのは、Chianti colli Fiorentini DOCG 2008 Villa poggio Arniano 16ユーロ。意外とガツンと来てもう少し前に開けておいたほうが良かったのかもな。この時は一口目でうまい!とは感じられなかったけれど、買って帰ったのでみんなで開けてみよう。

前菜は生ハム、それに生ハムの下には食べたことがないもちもちとした食感の小麦でできた何かをふっくらと揚げたもの。それにサワークリーム的なチーズ。ハムはうまいけれど、この揚げ物が難解で理解できず。私は典型的な料理や家庭料理を求めていたので、こういう流行り?の料理はよくわかりませーーん。いやでもハムが美味かったからよしとしよう。というか今後ハムが期待を裏切ることはこの国ではないのですが・・・。

外にはグリルコーナーがあったので肉が食べたいと訴えてみた。それもビーフがいいと言ったのだけれど、思ったより小さかったよ。今までフィレンツェで食べた肉料理はどれもででーんとでかくてびっくりさせるような量だったから拍子抜けしたのかも。ポルチーニを添えてもらったんだけれど、軸はなく傘の部分をグリルにしただけ(上に添えてあるやつ)。いや、でも肉は赤身でジューシーでおいしかったよ。でもさ、この皿見るとフィレンツェで料理食べてきたって感じじゃないよね。

ポルチーニのグリルがもっと食べたかったから追加したんだけれど、やっぱりこんな量しか出てこなかった。ポルチーニってこんなシイタケみたいなのかー、もっと軸を含めたとろっと柔らかい感じが食べたかったんだけれどなぁ。醤油がかかっていないのにまるでシイタケの醤油焼きのようだ。いや、おいしいんだけれど。不完全燃焼。

 

初日なので、ま、こんなものですかね。アグリツーリズモ内のレストランだから宿につけてくれると思ったらしっかり別会計でした。うーん、このアグリツーリズモは、アグリツーリズモらしい家庭的な感じはまったくありません。でもひとつの宿として選択するのはいいと思います。

 

宿はこちら。(Aの位置)
Fattoria Il Milione

レストランはこちら。(Bの位置)
L’Osteria del Milione 


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