毎日暇をもてあましているのにブログも更新できていなくてスミマセン。1年以上前に借りた「キングダムハーツ」にはまってまして、今ラスボス手前なので、もうすぐ解放されそうです。この手のゲームはやっぱり暇じゃないとできないですね。あと訳あって子亀が3匹、我が家にいます。この時間(真っ昼間)は甲羅干しタイムのようです。
どうも週末になると餃子が食べたくなる傾向があって、昔のdancyuを引っ張り出して、三田にある「大連」という餃子屋に自転車で向かいました。わざわざ30分漕いでいったのに定休日。古いdancyuの情報が古かったようです。餃子じゃないにしても、ジャンキーな脂っこい物が食べたくてしょうがなかったので、ふと思いついた品川の「品達・麺達七人衆」へ。七人衆っていうくらいですから、ラーメン屋は七軒。私の実家秦野にある超有名店「なんつッ亭」や熊本の「ひごもんず」、小川町の「支那そば・きび」、旭川の「saijo」、横浜の「くじら軒」、「蔵六」、そして私が今回訪れた世田谷にある「せたが屋」の人気店揃い。場所は線路下のデッドスペースをうまく使っていて、1店舗あたりも意外と広い。
私がこの「せたが屋」を知ったのは、ミーハーきわまりないのだが「どっちの料理ショー」のラーメン対決。土佐出身の前島シェフが、とんこつのラーメン店が並ぶ環七に、魚介系スープの店「せたが屋」を出し、今では環七一の行列店として有名に。「どっちの料理ショー」では、塩でも味噌でも醤油でもない、調味料を一切使わないスープで挑んで、九段「斑鳩」に見事勝った。実際は、あさりのスープだから海の塩味なんだけれどね。
私が頼んだラーメンは「せたが屋ラーメン全部入り」1000円。基本のラーメンに、トッピングをすべて載せた物。トッピングは、とんトロと呼ばれるチャーシュー、味付け半熟卵、メンマ、ねぎ、海苔2種類。自慢のスープは、口に入れた瞬間に「魚!」とわかる濃厚さ。ここまでの魚系スープははじめて。ラーメンのスープと言うより、魚系の煮物の汁を飲んでいるような感じ。とにかく濃くてラーメンによく合う。この出汁は、昆布、土佐の宗田鰹、煮干しなどの魚系に、鶏ガラ・豚骨のダブルスープ。このラーメンらしさが残るずっしりした飲み応えはこのダブルスープにあるらしい。
トッピングもなかなか。とんトロと呼ばれるチャーシューは、まるでローストポーク。まわりに脂身があり、筋に沿って柔らかくすーっと切れるので、箸でも食べやすい。このチャーシュー私好み。海苔は、四万十川のふわふわの海苔と、パリッとしたよくある海苔の2種類。四万十川の海苔は、麺と絡んでラーメンによく合う。この写真を見るとわかるように、宗田鰹の粉が浮いていますよね。このスープをさらに濃くした、ウワサの「ガツン汁」もためしてみたが、私には入れる前からすでにもうガツンと来ているので必要なし。つけ麺の方は、スープが薄くなるので必要になるのかな。ここまでスープが濃いと、つけ麺はかなり期待できそう。
この日のねらいであった餃子もいただけました。「黒豚魚ネギ餃子」500円。なかなか美味しいけれど、このネギをきれいに載せて食べることができない。何か工夫がほしい。
魚系スープが好きな人は絶対に好きになれるラーメン、そうでない人も一度はチャレンジして新しいラーメンの世界を体験してほしいです。
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品達・麺達七人衆
「せたが屋」
品川駅高架下
11:00〜23:00
Archive for 9月, 2006
品川「せたが屋」のせたが屋ラーメン全部入り 9点
西麻布「ダルマット」のコース料理 9.5点
dancyu3月号で紹介されたこの「ダル・マット」は、「カーザ・ヴェニタリア」同様に夜遅くまで空いているイタリアンとして注目度アップ中。なんと7品で約4000円、ハウスワインなら1500円で飲み放題というお手ごろ価格でイタリアンを食べさせてくれる。こんな風にdancyuに紹介されていても心の中で私は、シンプルなイタリアン、悪く言えばありがちなイタリアンだろうと思いこんでいた。それに7品って言っても、スプーンにちょこんと載せたようなのも1品に数えるんだろうと。
そんな私の思いこみを覆す、シェフの意気込みを感じさせる店でした。まずは素材。1日30品目なんて言うけれど、このコースだけで30品目は食べられるんじゃないだろうかというくらいの素材の多さとこだわり。見慣れないおもしろい野菜や変わった調理法、ちりばめられたサプライズは食事だけでも十分会話が弾んでしまう。ではこの日の7品のご紹介。
アミューズは、あさりのスープに、モロヘイヤ、イカの白い部分と軟骨、海ぶどう。スプーンで3杯程度と少ない量なだけに、濃厚ですっきりしたスープが食欲を増進させる。モロヘイヤの粘り気、柔らかいイカの胴部分、軟骨のコリコリ、海ぶどうのプチプチ感。口の中が楽しい。
直径4センチ程度のミニパン。これは当然7品には入らない。オリーブオイルは3種。右から濃く、左が一番さっぱり。見た目と反しているのがおもしろい。
珍しい野菜の盛り合わせ。こういう出し方は素材の味に自信がないとできないはず。生のトウモロコシ2種は甘くてジューシー。ブロッコリーは軽くゆでた物、赤いオクラも軽くゆでてあるがほとんど生、京都の万願寺唐辛子、アワビ茸、茄子とカブの炭火焼き。ほんの一切れの茄子が一番のサプライズ。炭の香ばしさがプラスして、さらに味が濃くなっている。
これがこの日の一番のサプライズ。トマトの冷製パスタはここ10年の日本では珍しくもないが、その上に甘〜い桃のスライス。トマトのほんのりとした酸っぱさと熟れた桃が見事にマッチ。量も申し分ない。
カルパッチョ3種。
左から蛸ときゅうりと白瓜、カツオにオレンジ風味のソース、イサキ。どれもすごく美味しい。私は比較的いろいろなお魚を生で調理いる方だと思っているけれど、せいぜい昆布締め、湯引き、酢で締める、くらいでこういう風に調理することはまだまだ思いつかない。今度チャレンジしてみよう。
ロースのハムのサラダ添え。食用ほおずきは築地でたまに見かけるが食べるのは初めて。ひどく青臭いトマトの味。ロースハムはドイツで食べた塩ゆで豚を思わせる。
鶏レバーとネギ、きのこのリングイネ。鶏レバーは新鮮でまったく臭みはなし。リングイネにぴったり。これも量が十分。というかもう6品目にして満腹。
鴨肉のロースト。添えられているサラダは豆苗と蓮の茎。これで3人前なんだけれど、量が多くてノックアウト。お持ち帰りしたかった。
ここで写真を見ながら何品目の食べ物を食べたのかを数えてみると、優に30を超えている。量や嫌いな物はあらかじめ言っておけるので、次回は量を少なめに注文しようと思う。さすがに7品もあるので食べ終えるのに3時間はたっぷりかかった。10点に届かなかった理由は、(1)量が多すぎて食べきれなかった、(2)店のインテリアが中途半端、カフェ?3時間もこんな足の長いカウンターの椅子?(3)10点のもてなしには今一歩、と言ったところ。次回は10点になる可能性は高いし、ぜひまた今度行きたいし、気兼ねなく行けそうな店になりそうな予感がします。
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西麻布DAL-MATTO
〒106-0031 東京都港区西麻布1-10-8 第2大晃ビルB1F
Tel&Fax 03-3470-9899
18:00 – 28:00 (ラストオーダー 26:00)
月曜日定休
佃「肉のたかさご」の焼き豚 10点
台風13号は日本の各地に爪痕を残していきましたね。かくいう私も本当なら今頃小浜島にいるはずなのに・・・。西表島では最高風速69メートルですから、バカンスどころじゃないですね。
私の家から自転車で5分くらいのところにある、行列ができるお肉屋さん「肉のたかさご」のご紹介。ここは地元の人はもちろん、遠方からのお客様でにぎわう有名店。とんねるずの食わず嫌いで和田アキ子が紹介したこともあるそうです。ひさびさの10点です!
ここの名物は焼き豚。店頭にも山積みになった焼き豚がどーんと並べられています。見てください、この照り。これを見るだけでご飯が食べられそう。店主の藤田さん曰く、材料にはこだわっているが、特別な物は入れていないとのこと。原材料名もシンプルで「豚肉、砂糖、醤油、みりん」。100グラム450円で、凧糸で縛った1本タイプから、カットされた少量のタイプまでいろいろ用意されている。作り方は至ってシンプル。紐で縛った肉にタレをつけて4〜5日漬け込み、まわりを焼いて煮込むだけ。シンプルなだけに素材や分量、こだわりで差が出るんだろうな。
私はカットされてタレが付いたものを購入。
ついでにこの焼き豚のタレで煮込んだ卵も購入。2個で160円。
タレを表と裏にびしゃびしゃとつけて口に運ぶと、ほろほろと肉が崩れとても柔らかい。味はとても濃くて、チャーハンなどに混ぜても最適そう。それなのに甘さはくどくなく、何枚でもいけそう。冷めても硬くなく、このほろほろ感はそのままなのがすばらしい。卵はぎゅっと硬く、濃いタレが中程までしみこんでいる。いろいろなWebサイトを見ていると、冷めたままでも美味しいが、オーブントースターで焼き直すといっそう美味しいとのこと。次回は1本で買って、食べる量だけ切りながらトースターで焼いて食べようかな。
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肉のたかさご
〒104-0051 中央区佃2-21-6
03-3531-4529
9:00〜19:00
日曜、祝日定休日
水天宮「鯛ふじ」の鯛丼 9点
この水天宮の「鯛ふじ」は茅場町のオフィスで働いていた頃によくランチに行っていたお店。名前の通り鯛料理を食べさせてくれる。土日は営業していないため、もう3年以上ご無沙汰だった。ランチ終了の13:30にすべりこみセーフ。
中に入ると雰囲気は昔のまま。10席ほどのカウンターに白い布のかけられた椅子。雰囲気は一見寿司屋といったところだが、カウンターの中は丸見えで古びたガスコンロや料理器具でいっぱいになっている。夜は2階でも食べられるらしい。ランチメニューは800円〜2500円くらいと幅が広いが、手頃な「鯛丼」か「鯛茶漬け」しか食べたことはない。当然思い出深い「鯛丼」を注文。
赤だしのみそ汁と小鉢、漬け物が付いた「鯛丼」1000円。鯛はサイトで調べる限りでは軽く火で炙っているらしい。鯛という魚は、そのまま刺身で食べても鯛本来のおいしさを引き出すことができず、松皮作りや昆布締めなどをする方がよっぽどおいしいと私は思っている。ここでは「炙り」という細工をしているのがニクイ。次回はこの「炙り」について板前さんに聞いてみようと思う。丼は炙った(らしい)魚に細かい鰹節をふりかけ、大葉とアサツキ、わさびを載せてある。お醤油の香りがぷんっとして食欲をそそる。ご飯の量はは私にはちょうどいいが男性にはちょっと物足りないのかも。大盛りにはできそうだが載っている鯛の量はあまり多くはない。ただ夜のコースはそんなにお手頃ではないので、当然と言った感じもする。他のブログの掲載をチェックしていたら予想以上に多くの人が「鯛ふじ」について書いている。ただこの「鯛丼」については賛否両論。個人的にはすごく好きな部類だけれど、夜の「鯛ふじ」を経験しないとなんとも言えないかな。夜の「鯛ふじ」の記載はほとんどなしでした。
この店、あの「美味しんぼ」の2巻の「包丁の基本」という話で店名そのままで登場することでも有名。きちんと手入れされた包丁で、魚を切るのに適した包丁の使い方をしてこそ、本来の魚のうまさを引き出せるいう話。刃のこぼれた包丁で無理に力を入れて切れば、切り口はでこぼこになり酸化しやすくなってうまくない。このとき弟子入りしたジェフというアメリカ人は、その後もこの「鯛ふじ」を舞台に何度か登場する。ってことで板さんを撮影。漫画掲載当時は先代で、この人は二代目らしい。
店構えはこんな感じで古びた一軒家。この人が女将さんでおそらく先代の奥さま。場所は箱崎IBMから徒歩1分。このあたりのオフィスの方はぜひ一度ご賞味あれ。ランチは13:30までなのでお早めに。
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鯛ふじ
中央区日本橋箱崎町14-7
03-3666-7724
定休: 土曜・日曜・祝日
平日: 17:30 – 22:00
11:30 – 13:30
築地場内「トミーナ」のさんまとネギのペペロンチーノ 9点
仕事で築地近くに来るという後輩に誘われて、築地でランチ。よく考えてみれば平日の昼に築地に来たのは初めて。近隣のオフィスから来ているスーツの男性や制服の女性たちで予想以上に混み合っていた。平日もランチタイムは結構混んでいるらしい。8月半ばに書いた「トミーナ」のblogを見て行きたいという彼女を連れて、1ヶ月ぶりに「トミーナ」を訪れた。
基本のメニューは変わっていないが、季節メニューは1ヶ月前と変わっていて、私が食べた「さんまとネギのペペロンチーノ」や彼女が食べた「ズワイガニのカルボナーラ」がそれだった。もうさんまの季節ってことですよ。もっと以前のblogを見れば、冬に「ワタリガニのパスタ」を食べているし、三陸の牡蠣を使ったパスタもあると書かれている。次回行くときは、どのくらいのペースでメニューを入れ替えているのか聞かないと行けないな、これは。
私が注文したのは「さんまとネギのペペロンチーノ」。おそらくだが、前回食べた「アジと野菜の梅風味のパスタ」の時のアジと同じように、魚に衣をつけて揚げているらしい。ベースはペペロンチーノ。5センチ長さに切ったネギは焼いて香ばしくなっている。最後には白髪ネギとミョウガ。ニンニク風味なのに、ストレートの和風。辛さも中途半端じゃないし、量もいつもどおり多くて食べ応えもある。料理をしているキッチンの道具たちは、おしゃれなイタリアンの店で見る物ではなく、普通の家で使うようなフライパン、ざる、タッパーなのに、きちんとイタリアン。
話に夢中になって、彼女の「ズワイガニのカルボナーラ」を少しいただくのを忘れた・・・。「カニがいっぱい〜」って高い声を上げていたのが印象的。おいしかったのかな。
築地近くに来たら、みんなランチに誘ってね。ご希望の物が食べられる店にご案内しま〜す。
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トミーナ
中央区築地5-2-1 1号館136(築地場内)
03(5565)3737
7時〜14時
日・祝日・市場休業日(休)