やっくんの「はなまるマーケット」なんて会社をさぼったときくらいしか観ないんですけれど、私でも知っている「おめざ」のコーナー2006年ベスト1に選ばれたのが、私の家の近所の代沢にある「シェ・かつ乃」のたまごロールです。
子供の頃、おやつに出てきたヤマパンとかフジパンとかのロールケーキって正直嫌いでした。スポンジは軟らかいのに食感悪いし、嘘くさいクリームが舌に残るんですよね。大人になって、なんておいしいんだろうって気がついたのはまさにこの「ロールケーキ」と「バームクーヘン」「シュークリーム」。もちろんどこのでもいいってわけじゃないんですけれど。
これが「たまごロール」の「プレーン」。大きさは一般的なロールケーキと同じなのですが、ひよこみたいな優しい黄色をしています。持つと見た目以上に柔らかくてつぶれてしまいそう。そっと包丁でカット。
これがカットして皿に載せたところ。ふわふわの記事にフォークを入れると、あまりにも柔らかいものだから生地全体がぎゅーーっと押しつぶされる感じ。口に入れると、その柔らかさ通りに口の中で抵抗ないんです。クリームは低脂肪のいいところだけを残したようなさっぱりさと、口溶けの良さが魅力。あっという間に口の中から、ケーキが消えちゃいます。
たぶん、他のロールケーキより密度が低いからなんだろうな。「厚めに5センチだ〜」なんて意気込んで皿に載せたのに、あっという間に食べ終わって、おかわりしちゃいました。その日もう一度楽しめると踏んでいたのに、ふたりでまるまる一本を5分足らずで食べちゃいましたよ。
9点はつけられますが、残念ながら10点には遠い感じ。さまざまなところで絶賛されていますが、私は濃厚なクリームにしっとり生地の方が好みのようです。この食感は好きずきと言ったところ、私だって9点とはいいながら、次回はここのプリンやチョコレート味のロールケーキもチャレンジするぞ〜と気合いたっぷりです。
ちなみに私の10点ロールケーキは、鶯谷「パティシエ・イナムラショウゾウ」のロールケーキ、それもクリスマス仕様のブッシュドノエルかなぁ。あーーん、今年もクリスマスはやっぱりここのロールケーキかなぁ。
話戻って、「シェ・かつ乃」のある代沢は、下北沢と三軒茶屋のちょうど真ん中当たり。老若男女が好きなケーキだろうなぁ。
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シェ・かつ乃
世田谷区代沢4-38-3
03-3412-0651
火曜日
Archive for 11月, 2008
代沢「シェ・かつ乃」のたまごロール 9点
下北沢「大吉」の唐揚げ 8点
唐揚げの前に・・・。
私が毎日通勤で通る渋谷の駅構内に、岡本太郎の「明日の神話」がお目見えしました。岡本太郎の作品を特に好きというわけではなかったけれど、この壁画を初めてみた瞬間は、息をのみ、なんだか少しこみ上げてくるものも感じ、圧倒されました。毎日30万人がこの前を通過する渋谷が、広島、吹田の候補地に勝った理由だとのこと。壁画の後ろは銀座線の線路があり、決して壁画には良い環境じゃないこの場所でたくさんの人の心を動かすんですね。渋谷区やるな!って思いました。今日は公開3日目、まだまだ立ち止まってみている人がたくさんいましたよ。
唐揚げに戻って・・・。
下北沢に大分では有名な唐揚げ専門店があるというので行ってきました。カレー、餃子、ラーメン、そして唐揚げの嫌いな日本人なんているのかーー!!私はどれも大大好きです。どうも人気店らしいのですが、行ってみるとファーストフードのような定食屋のような、立ち飲み屋のような、なんとも中途半端な店でしたが、唐揚げはなかなかおいしかったですよ。
私は夜行ったので、生ビールと唐揚げ盛り合わせ1575円と大根のサラダを注文。これがその唐揚げその1。
骨なし、ブツ切、手羽先の3種と野菜がちょっと。単品だと、骨なし 100g(3個)350円、ブツ切 約100g(2個) 350円、手羽先 約100g(2個) 350円みたい。「衣がサクサクなのが特徴です」とか「特別な油で揚げています」みたいな特徴が感じられるわけではなく(私は)、至って普通の唐揚げを「さくっと」「いつまでもさくっと」「肉は軟らかく」「ジューシー」「冷めてもうまい」の定番要素をきちんとこなしている感じ。だから食べた瞬間に「うまーーーい」と叫んでしまう感じではなく、「あ、これうまいね」って感じのコメントになります。
こっちは唐揚げその2。この二つでワンセットです。
これ、サイズ感がうまく伝わっていないのですが、ひとつひとつは親指サイズ。砂ずり(砂肝)と軟骨です。ビールがあるときはこういう食感を楽しむものがあるといいですよね。
これは大根のサラダ。特筆すべきものは何もなし。
あとでこの店について書かれたブログで気がついたのですが、飲み物のコップの上部に受け皿をつけて、そこに唐揚げをファーストフード感覚で食べるテイクアウトメニューがちょっとおしゃれ。この人の記事でみられます。下北をぶらぶらしながら唐揚げとコーラなんてサイコーです。
下北にお寄りの際は、唐揚げ定食なんていかがでしょう。私は途中下車しちゃいそうです。
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世田谷区北沢2-34-11 リアンビル1F
03-5454-1299
11:00〜23:00(L.O.22:30)
休日 なし
表丹沢・鍋割山「鍋割山荘」の鍋焼きうどん プライスレス!
11月はじめの連休、日帰りで丹沢登山を楽しんできました。私の実家は秦野市なので、まさに丹沢の登山口。それなのに真剣に山登りなんてしたことなかったんですよね。
今回は、うちの母も含めて4人チーム。小田急線渋沢駅から大倉までバスで15分ほど行き、そこから車も走れる林道を約2時間歩いて登山口に到着。そこからの山道は勾配がきつい場所もあって、なんで山に登ろうなんて言ってしまったんだろうと後悔することしばしば。それでも汗だくだくの中登って、途中休憩するときの心地よい冷たい風が気持ちよかったな〜。こういうところで食べるチョコレートもなぜかいつもよりおいしく感じるものです。
写真は登りはじめのヒノキ林。勾配はそれなりにあります。
尾根をぐいぐい登ると紅葉もキレイな山並みが西方向に見えてなんとも爽快。クリスマスリース用の松ぼっくりを拾ったり、山の景色を見たり、木漏れ日がキラキラ光る紅葉樹の写真を撮ったりしながら、でも、フーフー言いながら登ります。
すると、森の切れ間から突然、富士山が!
こんな景色を左に見ながら尾根を縦走すると、鍋割山山頂到着。頂きまで登ったときの爽快感はそれまでの疲れをふきとばしちゃうんですよね。この快感はホントにたまらない。この鍋割山には山荘があって、名物の鍋焼きうどんを食べることができます。
その鍋焼きうどんがこれ。ホントに山頂なのか?と思うほどの具の多さ。干し椎茸、おあげ、おふ、なめこ、えのき、ほうれん草、カボチャの天ぷら、なると、ねぎ、卵。汗をいっぱいかいた熱い体に冷たい風が気持ちいい山頂で、熱い鍋焼きうどん。こういう場所で食べるといつもよりずっとおいしく感じるんです。
山頂を後にして、尾根を東へ。紅葉のふかふか絨毯で敷き詰められたブナの林はとても気持ちがいいんです。
小丸からみた富士山。この富士山が一番キレイだったな。みるみるうちに雲や山並みが変わるこの景色は写真じゃうまく表現できません。風に揺れる葉や、鳥の鳴き声があるからこそなんです。
屋久島も良かったけれど、こんな近くにこんな眺めがあったなんて私は何をしていたんだろうって言う気持ちになりました。今度はここから夕焼けや星空、朝焼けをみてみたいな。
ここから3〜4時間かけて下山。膝に響いて下山の方がつらかったなぁ。その後の温泉がこれまたたまりませんでした。
今度は泊まりで行ってみようと思います。やっぱりこれからは寒いよね。今日なんて東京ですら寒いのに〜。
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代々木上原「カーサ・ヴェッキア」のディナー 8.5点
昔の仕事仲間と4人でディナー。女だけでわいわい食事するのが年に数回の楽しみなんです。今日は一度訪れてとても気に入った「カーサ・ヴェッキア」へ。前回、お店が暗くていい写真が撮れなかったので、一眼レフで再チャレンジしたけれど、やっぱりあんまりうまくいかなかったよ。私の腕が悪いのか、酒のせいなのか・・・とほほ。
お店は、代々木上原から徒歩2分くらいの路地裏のちょっとおしゃれな場所にあって、トラットリア風の店がこの街にぴったり。4人ともパスタとメインが選べる5800円のコースをチョイス。
前菜は少しずつ4種類。手前がサイマキエビのレモンマリネ。サイマキエビは車エビのこどもとのこと。左がシチリアコロッケ、奥が鴨の薫製、右が黒米のサラダ。ちょっとずつだけれど、たくさんの種類が食べられて楽しい。となりの人とは違うものが載せられているので、話がはずむんです。
パスタは4人全員別のものを注文。写真がうまく撮れているものだけ紹介します。これはムール貝のショートパスタ。メダルのような形でめずらしい。味を聞くのを忘れてしまった・・・。
こちらは押し花のパスタ。手長海老と季節の野菜が入っている。ショートパスタにはお花が練り込まれていて、さらにその上にはきれいな花びらや、アスパラなど色とりどり。お皿がやってきた瞬間、みんなで「きゃーっ」と騒いでしまった。
私のパスタは、カブとカラスミの塩味のパスタにカリカリにあげた白魚が載っているもの。写真がぶれぶれでうまく撮れなかったよー。
もっと言うと、メインは全滅だった。色が変わってしまっているものもあったのでカメラの調子が悪かったのかも。通常メニューになかった金華豚のローストや、ほうぼうのアクアパッツアはお見せしたかったな。
そしてデザート。メンバーのひとりが誕生日だった話を会話の端々から聞いただけで、こんな演出をしてくれた。
(明るいから比較的うまく撮れてる・・・)
毎回そうなんだけれど、このメンバーで行くと料理そっちのけで話が盛り上がるから、料理のことをすっかり忘れてしまう。でもね、この店の良さは料理の味だけでなく、このお店の人の心温まる対応あってこそ。この日はマダムはおやすみだったけれど、若いかわいい女の子もすごくいい感じだし、なんと言ってもその日のメニューをすらすらと言ってのけるところは尊敬すらしてしまう。
この花屋はお店のとなりにあって、テーブルや入口のお花を飾っている。とてもセンスが良くてついつい衝動買いしてしまいそう。
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カーサ・ヴェッキア
渋谷区上原1-34-10
03-3468-4280
11:30〜14:00(L.O) 17:00〜22:00(L.O)
目黒「とんき」のトンカツ 9.5点
「カツ」=「勝つ」で験を担ぎたい友達に誘われて、目黒の名店「とんき」へ。ここは九州に都落ちした友達も東京最後の食事にした店。みんなが認める店に行ってみなければ!
店に入ったときの前置きはあとにしてまずはカツについて。これがロースカツ!衣は2枚重ねなのに薄め、カリカリ、食べログで誰かがかいていたけれど、鎧のよう。肉は脂身が少なく、肉そのもののうまみを堪能できる。脂身大好きな人には物足りないかもしれないけれど、逆に脂っこいものが苦手な人にはぺろりと平らげてしまえるほど。
こちらは横から見た図。衣と肉はキレイにはがれている。衣のサクサク感は最後まで変わらない。ソースはすでにかかっている。
こちらはヒレカツ。ヒレというと丸いイメージがあるがこれは四角い。ロース以上に脂身が少なく(当たり前か)、しっかりと火が通っている。キャベツはかなり細切りでたっぷり。なくなりそうになるとすかさず、おかわりをくれる親切な対応です。ご飯も炊きたてでぴかぴかしていておいしい!ピーナッツはビールのおつまみです。これに豚汁がついてきます。豚汁と言うより、みそ汁に豚肉のぶつ切りが入っているという方が適当かも。一般的な豚汁に入っているにんじんやゴボウ、こんにゃく、里芋ははいっていなく、ほうれん草とお豆腐が入っています。
こっちはヒレカツの横からの図。
こっちは断面図。こうみると意外と脂身がありそうだけれど、食べるとそうでもない。肉は適度に軟らかく、しっかり衣とうまいことマッチする。
1階の店内。入店するとすぐに、ロースかヒレか串か選ばせる。カウンターは35席とかなり広く舞台のよう。その後ろに待つ人のベンチがあるのだが、順番に座っているわけでもない。どうやって座ればいいのだ?と思い、近くの人に聞いてみると、お店の人がちゃんと覚えているとのこと。
このお店の人はみんな楽しそうに働いている。自分のしている仕事に、提供しているトンカツに誇りを持っているのがひしひしと伝わってくる。最後にカツを切るこのおじいさんはおそらく80歳すぎだろう。毎日カツを切っているせいか背筋が少し曲がってしまっているけれど、シャンとした態度でカウンター内のど真ん中に位置していると、働いている若い人から年配の人までピシッとするから不思議。きちんとした寿司屋のよう。
そうそう、最後にお会計の時、「このカツを食べたから試験に受かりますかね〜」の一言に、「いや〜、それはどうかな」と言って不安にさせた後、「カツを食べなくてもきっと受かりますよ」とうまいことを言ってくれた。すごく粋な一言。リピート率が高くなるのもわかるな。もしも試験に受かっていたらお礼を言いにもう一度行かなくちゃ。
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とんき
目黒区下目黒1-1-2
03-3491-9928
16:00〜22:45
火曜、第3月曜定休
とんき 目黒店 (とんかつ / 目黒)
★★★★☆ 4.0