Archive for 1月, 2005

アンリシャルパンティエの「クレープ・シュゼット」9.5点

アンリシャルパンティエ芦屋の有名な「HENRI CHARPENTIER」が、銀座本店を建てたのが数年前。はずれのないスイーツをデパ地下で提供してくれる店が、東京にも本格的に進出しました。場所は銀座のティファニーの裏あたり。テイクアウトはもちろん、カフェも地下にあります。
そこの「クレープ・シュゼット」は、若き日のオーナーが食べて感動し、このお菓子を創作した人の名を借りて店の名にしたほど。思い入れのあるお菓子のようですが、特性上テイクアウトはできません。
「クレープ・シュゼット」を注文すると、自席の隣にガス台のつきたキャスターで店員さんがきます。オレンジのソースにバターを入れ、強火で煮立て、きれいに折りたたんだクレープを入れます。あたり一体がオレンジの香りで包まれ、注目度は満点。そこにリキュールをブランデーグラスに入れ、ガラスのまま火であたためます。すると青い炎がふわっとグラスにたち、薄暗いカフェに浮かぶのです!それをフライパンに入れるとフライパンも青い炎で一杯に。火が消えるとお皿にきれいに盛りつけます。
この目の前で行われる「フランベ」が、気持ちを盛り上げてくれて、食べたときの感動をいっそう際だたせるんです。少々お値段は高く、1500円くらい。喜ばない女性はいないはずです。
味はもちろんすばらしく、オレンジのソースが濃厚であっという間に食べてしまいます。お皿をなめたいくらいです。銀座に行ってお茶をするときは是非。
アンリシャルパンティエ銀座
東京都中央区銀座2-8-10
03-3562-2721
年中無休

築地場外「ナカトウ食品」の銀ムツの西京焼 9点

銀ムツ今週も築地に行ってしまいました。今月3回目、マイヨールでパスタを食べて、築地に行くという黄金コースです。
ここの銀ムツの西京漬けはとにかくうまいです。箸で魚の身を割ると、するっときれいに割れてふわふわ。口に運ぶと味の濃い銀ムツがとろけます。1切れ420円と少し高いですが、決して後悔することはありません。
しゃぶしゃぶやの「ざくろ」のランチ定食で、すごくおいしい銀ムツを食べたとき、ここの銀ムツと全く同じ味がしました。料亭のランチにふさわしい味です。
他に酒や銀だらや、粕漬けもあります。店は一間あまりの狭い店なので見つけるのは大変かも・・。晴海通りから入り、紀文の小道を左に折れて5件目くらい左側です。

築地場内「大和寿司」の寿司 10点

大和寿司築地場内のあこがれの大和寿司に行ってしまった(感動)。食べたい食べたいとは思っていたが、いつも長蛇の列で2時間待ちとも言われていたのだが、天気の悪い中、お昼頃行ってみたところ10人くらいしか並んでいない。「おや?」と思って最後尾の人に聞いてみると本当にここまでしか並んでいないらしい。「チャンス!」と心で小さく叫んだ。
15分ほど待って、幸運にも有名なマスターの前の席に座ることができた。迷わずお任せにする。その7巻をご紹介。どれも興奮の絶品。
◎赤身の漬け
あつーい赤身にたっぷりのたれ。最初の一口でかなり幸せ。
◎すみいか
大きくてすみいかにしては厚めのいか。新鮮で透き通っている。
◎ぶり
この時期ならでは、富山の寒鰤。きもちのよい脂身。最高。
◎ウニ
たっぷりの馬糞ウニ。どこのだろう、聞いておけば良かった。濃厚。
◎車エビ
生か茹でたモノか選べる。私は生で。ぷりぷりで透き通っている。頭を焼いたモノも絶品。
◎中トロ
赤身もうまかったが、中トロも文句なくうまい。身がとにかく厚い。
◎穴子
具合良くふわっとした穴子。ツメの甘さも上品。
◎トロと筋子の巻物
筋子の巻物が気に入った。あるようで、あまりたべたことない。
◎たまご
最後にデザートとして。
あとは、さっと湯がいた鯛、アジ、赤貝、ひもきゅうを追加でいただく。
おまかせは3,150円。いままで築地の寿司屋はどこもめちゃくちゃうまく文句なしだったが、ここは別格。こんな寿司を食べてしまったら銀座で数万払うのはイヤになってしまう。(というか、もうおごりでなければ絶対にしない)味でこの上を行くのはかなり難しいかも。サービスも含めて、この寿司屋を超えるかもと感じたのは、人形町の「き寿司」くらいかなぁ。
文句なしの10点。すばらしいの一言。

築地で買った三陸赤崎の牡蠣 8.5点

赤崎の牡蠣2004年の12月は築地に6回も行ってしまった。「築地に行っても寿司を食べないで帰ってくる余裕」をしっかりつけれた年だった。そう、築地がうまいのは寿司ばかりじゃないって思えるにはかなり通わないといけないんですよね。
築地に行けば必ず食べて帰ってくるんだけれど、買い物もしっかりしてきます。たくさん買っても冷凍しておけばとてもお得だし、何よりも何を買ってもうまい。築地の人がお勧めしたものでいまいちだったものなんてひとつもありませんでした。
今回のお買い物は、一度体験したかった牡蠣の箱買い。この牡蠣は三陸赤崎のもの。dancyuの牡蠣特集によれば、ここの牡蠣は焼き牡蠣がうまいらしい。まずは同じく築地で牡蠣向きナイフを購入。種類も5種類ほどあって迷ったが、初めてならばナイフがついていないモノがよいというのでナイフなしを購入。確か500円くらい。あとでわかったことだが、牡蠣むきナイフがないとうまくむけないし、包丁では怪我をするか刃が割れる。
牡蠣は平らな方を上にして手のひらに持つと、貝柱は右上の方にくる。そのあたりを目指してナイフを上または右から入れ、貝柱を切ると、ふたがぽっこりあく。言うのは簡単だが最初はどこが隙間なのかさっぱりわからない。
生で軍手をしたままぺろっとのみこむ。うーーん。大きくて口いっぱい、濃厚!さらに焼いてみる。きゅっと身が締まってぷりぷり。はふはふしながらまたぺろっとする。うーーん!こっちはぶにょぶにょした感じが引き締まってさらに濃厚になってうまい!確かに焼いた方がうまい。
さらに、土手鍋にして京都原了郭の黒七味で食す。うほー。ゴボウとセリとあうあう。鍋のスープの半分は芋焼酎だからすごく濃厚。ちょっと濃いけれど、ビールにぴったり。
私が今まで自分で買って食べた牡蠣の中では一番。でも、茅場町キッチン柳の牡蠣フライが食べたいなぁ。