Archive for 5月, 2005

築地「きつねや」の牛丼 10点 など週末について 

050529この週末は充実した食生活を送れて大満足。やっぱり毎日忙しいからこそ美味しいものを食べたいよね〜。そんな週末の食生活をご紹介。
土曜日は私をいつも満足させてくれる「築地市場」へ出かける。もう午後1時をすぎているというのに朝から何も食べていなかったのでがっついて何か食べたかった。ということでがっつり食べれる「きつねや」へ。先日ホルモン丼を食べてすごく感動したので、今回は牛丼を食べたかったのだ。それが上の写真、550円。あつあつのご飯に汁たっぷりの牛の煮込みを載せる。肉は軟らかくて食べながら崩れていく。なんておいしいんだろう。あっという間に食べきる。ホルモン丼は9.5点だったのに牛丼が10点の理由は、お店のカウンターで食べれたから。たくさん並んでいる人を夫婦(たぶん)でうまくさばき、でもお客様に対するおもいやりも大切にしているのに感動したから。目が二人とも優しいんですよ。「写真撮っていいですか?」という言葉にも「いいよ、いいよ〜、どうぞどうぞ」ととっても好意的。一目で好きになってしまった。丸いおおきな鍋には大量のホルモンを煮込んでいる。そのホルモンに対するおじさんの愛情ったら、まるで赤子をなでているよう。愛情を注いでいるからこそ、あんなに美味しくなるんだなぁと実感。
築地のスタートは疲れた心を一気に癒してくれた。築地はこれでなくちゃ。
今日の買い物は、1.いわがき 2.ウニ 3.一夜干しのイカ 4.木村家のあんパン 5.わさび。
イワガキを見ると夏だなぁって感じる。私の手のひらサイズの大きなカキは、そのまま殻ごと火にかけて軽く火を通してスダチを一絞り。贅沢すぎ。サイズはまだまだこぶり。超特大のイワガキはもう少し先か!?
ウニは木の台に載って900円。築地で買ったウニをたっぷり載せたウニ丼にチャレンジしたかったんだ!擦りたてのわさびを載せて完成。新鮮でとろとろのウニはこれまた贅沢すぎ。でも私は軍艦一つでいいかもって思いました。ちょっとこってりしすぎなんだよね。
イカは一夜干しと言うけれどほとんど生でやわらかいもの。網で焼いてマヨネーズを添えて。2枚で500円は激安。ビールがいくらでも進んでしまいます。
こんな感じで土曜日はとっても贅沢な一日に。でも食べ過ぎで体重が心配でした・・・。
日が変わって日曜日。昨日買った木村家のあんパンで朝食。昨日の食べ過ぎを回復するべく、ジムへ向かったが土曜日に見た「アド街ック天国」の月島特集が気になって、月島を自転車で巡回。ぐるぐるまわるとほとんどの特集された店を発見できた。こんなに近くに住んでいながら私は月島を見落としすぎていたと実感。もんじゃよりお好み焼き派だったのでどうも近づかなかったのだ。うまい焼き肉屋も魚屋もbarもたくさんあるのに。そう思いながら自転車でフラフラしていたら、突然「このままお台場まで行ってしまおうかな」と思い、豊洲、有明を抜けお台場へ。デックスあたりで少し休憩して、さらにお台場一周。船の科学館をまわり、大江戸温泉、ビッグサイト、そして東雲。できたばかりのホームセンターを見たくて潮見へ行き、もう一度月島へ。そのあと地図を買ってペンでなぞってみたら約20キロの道のり。そりゃ、お腹も空くはず。家まで待てなくなって、月島の「キムの家」で焼肉。「アド街ック天国」ででてきた、袋ネギタンが食べたくて・・・。味はなかなか。また友達を誘って絶対行こうと誓う。そして帰りにこれまた「アド街ック天国」ででてきた「タンプルタン」でショートケーキを購入。
結局ジムには行かず。3時間自転車で走ったことで満足してしまった。でもその後焼肉食べてれば、20キロ走ったって痩せないわけですよ。
来週から真剣に考えます。まずは胃袋を小さくすることから。

亀有「炭火焼鳥まかや」の焼き鳥と鶏鍋 10点

makaya会社の友達のIくんが、それはそれはおいしい焼き鳥と鶏鍋の店が亀有にあると、目をきらきら輝かせて話してくれたのはもう数ヶ月前。いつも一緒にお昼に行くメンバーで、「行こう行こう」と話していたのにずっと具体化できなくてやっとこさ行けたのがGW直前。会社帰りに足をのばして亀有まで行って来ました。
最初に言っておきますと、この店は久々の10点です。それも発掘した感たっぷりの10点。値段も味も完璧。少し都心から離れているので、変に行列ができているわけでもないし、お店もしゃれっ気がなくていいです。今日はちゃんとお目当ての予約しないと食べられない「鳥鍋」を頂きました。
その前に「焼き鳥」。適当に6種類くらいと頼むと、まずは「レバー」から。ぷりぷりで生臭いなんて言葉は想像もできない。ここでIくんが一言。「レバーが嫌いなんて言っている子どもは、まずいレバーを食べているからだ」私もそう思う。このレバーは誰が食べても美味しいはず。
あと衝撃的だったのが「ハツ」。油がしたたり落ちて、塩味も適切で、とてもとても美味しい。もうひとつおもしろ串は、トマトのベーコン巻き。ちょっと火が通った甘いトマトをベーコンで巻いてマスタードソースをかけたもの。口に入れるとトマトのジュースがしみ出す。
鍋の前に鳥のお刺身。真ん中の黄身のソースにつけながら食べたり、わさびを付けたり、梅で食べたり。新鮮な鳥だからこそ、いろいろな部位が食べられる。
最後は待望の鍋。鳥のスープにたっぷりのつくねを浮かべる。3人前だと言うのだが、どうみても5人前はある。お店の人曰く、「おいしいものを安く食べてほしい」からとのこと。そういう気持ちが、そのお店の人の「伝えたいんです、この気持ち〜」という目でよくよくわかった。この店は一生儲からない。
鳥に加えてネギを投入。ネギはよく火を通してくたくたがおいしいとのこと。火が通ったところで鍋を食す。なんて澄み切ったスープなんだ、そしてふわふわのつくね、鶏のスープをすったネギ。すべての具を食べ終えて、具がすっかりスープにしみこんだところでご飯投入。「おじやのメニューもあるんですけれどね、この鍋の後のおじやはもうどう考えても味が違うんです。サイコーなんです。」とお店の人。そういうだけあるその黄金のおじやを食す。「あー私はこの瞬間のためにこの鍋を食べていたんだ」と思える味。
絶対またすぐいく。そしてお腹がイッパイで食べられなかった串と親子丼を絶対食べると誓った。
炭火焼鳥まかや
葛飾区亀有5-49-6 1F
03-3628-9401(クシ1番)

【沖縄特集】大里村「そば処 玉家本店」のソーキソバ(小) 9点

okinawa2沖縄そばの2件目は、本島南部の店。ひめゆりの塔がある那覇から南に15キロ程度の店。
この店も「きしもと食堂」同様、何もない道ばたに突然路駐の車が現われ、何人かが並んでいる。「きしもと食堂」の時は県外の観光客っぽい人が半分くらいだったが、ここは野球の練習後、ユニフォーム姿のままの近所の人など、地元に人の割合も多いみたい。地元の人に愛される店だからきっと美味しいに違いないと並びながら胸をふくらませる。風邪をひいて食欲がめっきり落ちていたことも忘れるような胸の高ぶり。病は気から、そして気の持ちようってホントだなって思った。私の場合特に、病を治すのは「食」らしい。
注文したのは「ソーキソバ(小)」450円。カウンターに座ったので厨房がよく見える。麺はなんと、お湯に数秒くぐらせるだけ。そこに鰹と豚のだしを注ぎ、あばら肉(ソーキ)と練り物を添え、ぱらぱらとアサツキ。
ぱっとみると、スープが「きしもと食堂」よりさらに透明。すするとカラダに染み渡るようなすっきりスープ。それにこのややシコシコの麺がよくあう。ソーキは箸でぱらぱらとほぐれるほどの柔らかさ。この具のバランスはやっぱりベスト。この組み合わせをどの店も変えない理由がよくわかる。
(写真はヨモギ(フーチバー)をお好みで載せている)
銀座に「わしたショップ」という有名な沖縄の物産店がある。ここでは、沖縄そばがいつでも手に入る。種類も豊富で、具材も出汁もちゃんと売っている。私は敢えて、この出汁作りに挑戦し、豚を煮て、「沖縄そば」にチャレンジしてみようと思う。
そば処 玉家本店
大里村稲嶺57
098-946-8885
11:30〜18:00
月曜定休

【沖縄特集】本部町「きしもと食堂」のそば(大) 8.5点

okinawa1数年ぶりに大風邪をひいてしまいました。鼻、熱、咳・・・。そんなGWに沖縄に行って来ました。本島北部の名護市です。
許田ICを降りると、真っ白な砂浜、青い海、のんびりと走る車、真っ黒な子どもたち、寂れた商店、肌のつやつやしたおじいちゃん・・・そんな風景。そこは私にとって時間が止まったら楽園のようでした。東京のど真ん中で、話題沸騰中のヒルズに通い、スーツを毎日着てパソコンに向かう私こそがここではドラマの中の世界なんだろうなぁって途端にげっそり。海を見ただけで、、一生ここにいたい気持ちになりました。
海でシュノーケリングしたり(ニモみたよ!)、美ら海水族館にもいったけれど、やっぱり私は「食」を満喫。ホテルのメニューは東京並みに高いけれど、街の定食屋や居酒屋は驚くほど安くておいしい。特に美味しかったのは「沖縄そば」や「ソーキそば」。
1件目は、名護と美ら海水族館の間あたりの本部(もとぶ)町にある「きしもと食堂」。創業100年を迎える老舗で、麺にかんすいを使わず、薪の灰を水に溶かしてその上澄みを水に溶かす昔ながらの製法を守っている店。写真にもあるように店の前には積み上げられた薪。これで麺に入れる灰をつくっているのだろう。周りは一応店が数軒並んでいるが、ここだけ人だかり。並んでいる時間は短いけれど常に何人かが並んでいるくらいの人気店。
5分ほどで店に入れると、元気のいいおばちゃんが「大?小!?」と注文を聞いてくる。そう、ここは大と小とよくわからないジューシーという3つのメニューしかない。私が入ったときはすでにジューシーなるものはすでに売り切れ。だからこういう注文の効き方になるって言うわけ。風邪気味で食欲は落ちていたけれど、当然「大」。だって並んでいるときから店の外は、鰹だしのいい香りがぷんぷんだったんだもの。大っていったって、600円。あとでわかったことだけれど、沖縄では至って標準価格。あー、六本木に勤める自分は昼代に倍は使っている・・・。
麺は不揃いないかにもといった手打ち麺。細い部分も太い部分もシコシコ。スープをすすると店の外まで香っていた鰹が口に予想通りイッパイに広がる。なんてすっきりした味わい。そこに練り物と豚バラ肉が載せられている。豚バラ肉がのっているのを「沖縄そば」といい、あばら肉がのっているのを「ソーキソバ」というみたい。バラ肉は脂身が甘くてふわふわ。すっきりしすぎるくらいのスープにこってりの肉がいいバランス。そこに刻んだネギ。シンプルだが完璧。
食べても太らなくて、それでいて食べ続けられるだけの胃袋があるなら、2杯は食べたかった〜。
きしもと食堂
本部町渡久地5
0980-47-2887
11:00〜17:30(なくなり次第終了)
水曜定休