夏休みに7日間屋久島に行ってきました。屋久島は二年ぶり二回目。前回は、縄文杉や白谷雲水峡、ヤクスギランドと言った山と、大川の滝や千尋の滝、いなか浜、中間のガジュマルを見て回りましたが、今回はノープランで屋久島へ。初めてゲストハウスという宿にも泊まりました。
宿は、ちょうど島の真南に当たる尾之間と言う集落からしばらく離れたジャングルの中にある「枕流庵(ちんりゅうあん)」。宿泊は3人までのグループまでというルールがあるので、一人旅や二人組がほとんど。ぽっかり心に穴が開いて抜け殻状態だった私を誘ってくれたほーちゃん(npoとも言う)に連れてきてもらいました。
私はとにかく無心になって歩きたかったので、旅の半分は山へ。2日目は宿で出会った人と一緒に白谷雲水峡をぐるりと回ってきました。前回は太鼓岩まで一直線で行ってしまったけれど、今回は奉行杉などを観る遠回りコースを選択。写真は奉行杉。幹にびっしりと厚い苔がむしているのがこの杉を男らしく感じてしまう理由かしら。
白谷雲水峡は何度来てもいいなぁ(前回の白谷雲水峡の記事はこちら)。最後の辻峠からの上りを終えて太鼓岩についた時の達成感はたまらないなぁ。写真は太鼓岩で見上げた空。PLフィルターが大活躍しました。
二日目は、宿から直接歩いてひとりで蛇ノ口の滝へ。片道2時間と言われ、ハイキングコースと書かれていたので少しなめていたけれど、私にとっては登山靴必須の登山道でしたよ、トホホ。写真を撮りながらたらたら歩いていたら3時間近くかかってしまいました。一番苦労したのは増水した沢を渡るところ。軽く降った雨で石はすべり、なんども沢に落ちました。。。それでもひとりで歩くのがこんなに楽しいなんて思ってもみなかった。ひとりで考え事をしながら歩こうと思っていたのだけれど、滑る足元や急な上りであんまり考える余裕なんてなかったなぁ。この登山道であった人は合計4人でした。こんなにステキな道なのにどうしてみんな行かないんだろう。縄文杉よりずっといいのに。ただこのコースでは標高が低いので屋久杉は見られません。標高が低いところから登り始めるから暑いのも難点。でも500メートルくらいは登ります。
写真は、途中の沢で撮影したもの。だれもいないのであれこれ座り込み、アングルを変えたり、陽が差し込むのを待ったり。もちろんこの水は飲めます。超軟水でおいしいんですよ。
もう一枚。こちらはシャッタースピードを落として沢の流れを表現したかったんです。重くて三脚は断念したけれど、石を積んでいろいろ工夫しました。登山道を離れて沢を登っていくワクワク感はたまんなかったなぁ。
ゴールは蛇之口の滝。落差は30メートルですが、この上をまだ100メートルも一枚岩がつづいているそうです。この直前の沢を渡るのがとっても怖くて、雨も降ったりやんだりだったので増水して帰れなくなったらどうしようという思いが頭を離れなくてすぐに引き返しました。途中、淀川小屋へ行く分岐にあった東屋で靴を脱いで行動食を食べながら両親に手紙を書いた時間が一番気持ちよかったなぁ。涼しい風と蝉の鳴き声と葉が擦りあう音。今度はあそこでゆっくり昼寝したいなぁ。
往路で気になったアコウの木を復路でゆっくり撮影。このあたりは昔、木炭をつくっていたらしく、たくさんの気が伐採されたらしいけれど、アコウは対象外だったらしく大きな木がところどころにあるんです。屋久島では屋久杉もたくさん気になったけれど、このアコウの木が女性らしくなんだか気になって仕方がなかったです。もう一度行ったときにあいさつに行かなくちゃ。蛇の口の滝のコースはこのサイトの説明が分かりやすいかな。
山登りは、6日目にあとから来た伊藤くんと、宿で出会ったローレーンと3人で太忠岳へ。私にはちょっとハードそうな登山だったので一眼レフ持参は諦めました・・・。伊藤くんのカメラの写真に期待。太忠岳はヤクスギランドを抜けた先にあり、片道約3時間。へたれだからだめかなぁと思っていたのですが、私でもなんとか登れました。途中の屋久杉の森は幻想的で霧に包まれ吸い込まれそうだった。私がぽち杉と名付けた杉をまた見に行かなければ。
最後に山の上にそびえ立つ天柱石に登ったときはうれしくてうれしくて涙でそうでした。あんなにお酒抜きでハイテンションになったの久しぶりだったなぁ。伊藤くん、楽しかったよー、また一緒に山に登ろう。おいしい食べ物とお酒もいいけれど、山の中で森と霧に囲まれて黙々と登ることにふつふつと湧き出るような興奮を感じたな。
ニュージーランドの国立公園のレンジャーをしているローレーンは、なんと手提げバッグ、短パン、シャツにスニーカーですいすい登山。その後、山小屋で二泊しながら縦走するなんてホントすごいよなぁ。おかげで、登山と英会話が一度にできて楽しかったよ。たくさん話しもできたし。よく考えたら日本語のしゃべれない外国人とちゃんとしゃべるのは本当に久しぶりだった。英会話の成果が出てか、しゃべることに抵抗も感じなかった。ちょっと自信もついたかもしれないな。来週もう一度東京で会えるのを楽しみにしているよ。
私の屋久島登山の軌跡は、AndroidアプリのMy Trackで記録を残し、google mapのマイマップに残しました。よかったらこちらでご覧ください。
そして、突然ぽっかりあいてしまった夏休みの予定にさそってくれたほーちゃん(npoとも言う)に感謝です。今度何かでお礼をさせてください。