All posts in ジャンク

韮崎「アルプス食堂」で登山後の食事 8点

ここ数年くらい山に登るんですよ。以前は実家近くの丹沢や箱根でハイキングレベルだったのですが、The 登山部なるものができたおかげで、山梨や長野方面に足を運ぶことが多くなりました。朝早くから登って、汗をたっぷりかいて、温泉につかって、JAで地元の食材を買って、夕飯を食べると言うのがその日の流れなのですが、最後の夕飯にはいつも悩むんです。というのも、東京のレストランではレビューがたくさんつく「食べログ」も田舎の食事処となると頼りになるレビューも少なく、点数だけでは善し悪しをはかれません。加えて、レビューがあるとしてもデート向きの予算度外視のおっしゃれなレストランや趣味の悪い田舎のフレンチやイタリアン、うなぎ屋ばかり。私が登山の後にガツガツ食べたいのは、地元の人に愛されるようなジャンクなB級グルメなんです。

 

というわけで、食べログのレビュー数はそこそこなんだけれど点数はあまり高くない、地元の人に愛されるジャンクフードの定食店「アルプス食堂」をご紹介します。店名も登山の後の気分を盛り上げてくれるでしょう?

 

この日は茅ヶ岳に登って、「ゆぷ~る(温泉とプールが合体した施設)」で汗を流し、すぐ近くのこの店へ。みんな風呂上がりでジャンクなものを欲しています。私は「焼きそば」650円を注文。これがまたすごくすごく量が多い。野菜だって肉だってたくさん入っているし、味付けも濃い。こういうものが食べたかったのだ!でも食べきれずに半ばにして男性に託しました。でも満足です。

 

私以外は「アルプスラーメン」530円を注文。シンプルな細めのちぢれ中華麺に見た目より濃いスープ、これこそ登山の後にぴったり。海苔、ネギたっぷり、チャシュー、一口もらってみるとなにこれとてもおいしいじゃない。メニューの中のひとつとは思えないほどよくまとまっていて何度も食べたい味かも。餃子は1枚450円、みんなで2枚注文。熱々で皮が厚くこれもうまい。

 

 

とってもリーズナブルで韮崎、須玉I.C.からのアクセスも良かったので、編笠山に登った後もここへ。この日は前回周りを見渡しておいしそうだなぁと思ったメニューを注文。その一つがこれ「もつ焼き」550円。大菩薩嶺の帰りに食べた甲州流行りの鶏モツ煮込みなんかよりずっとうまいぞ。甘辛くてすごく濃いから白いご飯orビールがほしくなる。運転手様に失礼してビールをいただきました(ごめんね、もうしないよ・・・)。この刻んだ生のキャベツがよくわかってらっしゃる。いやー、ジャンク。

私はそれに「コロコロチャーシューミニ」350円。これは「コロコロチャーシュ丼」700円のハーフサイズ。ラーメンに載っているチャーシューを角切りにし、たっぷりのネギ、刻み海苔、白いご飯に合うに決まってます。あー、ほんとに旨い。脂っぽいチャーシューとご飯ってなんて合うんだろう。そこにちょっと酸っぱくなった野沢菜がたまらない(でも沢庵はおいしくなかった)。みんなで食べようと頼んだ「野菜炒め」550円も火が通りすぎてなくてちょうどいい塩梅。胡椒がかなりキツメです。

 

 

アルプス食堂というからには目の前は南アルプスです。これは編笠山に登る途中で振り返った南アルプスです。うわー、甲斐駒ケ岳かっこいいなぁ。次は甲斐駒ケ岳や仙丈ヶ岳、鳳凰三山の後に寄れたらうれしいなぁ。


関連ランキング:ラーメン | 新府駅

恵比寿「BLACOWS」のハンバーガー 9点

恵比寿の話題のハンバーガー屋へ。今月末で閉館になる恵比寿ガーデンシネマで「人生万歳!」を観て、その後「BLACOWS」でハンバーガーを食べるという個人的にはかなり興奮する一日(翌日インフルエンザになり今まで死んでいましたが)。この店は、「ミート矢澤」や「焼肉ジャンボ」、「ホルモン稲田」に肉を卸す「ヤザワミート」の肉を使ったハンバーガー。黒毛和牛しか使っていないんだから肉はうまいに決まっています。

私は「チーズバーガー」にアボガドトッピング。肉が厚い!普通の肉三枚分はあるんじゃなかろうか。バンズはまわりがカリッとしていて小麦の匂いがしっかりする。

ナイフで半分に割ってみる。一番下の層の玉ねぎソースがこのハンバーガーのキーかも。タマネギの甘み、マリネした酸味、食感、バランスがいい。

これを、テーブルに置いてあるハンバーガーかぶりつき用の袋にいれて、大口を開けてがぶりと噛み付く。私のような顎関節症の者でも、この袋さえあれば後のことを気にせずにかぶりつける。

アボガドをトッピングしたけれど、肉の旨味にすっかり負けている。アボガドは入れてもボリュームアップにしかならなそう。もっと言うとチーズもいらない。肉とBBQソース、玉ねぎソースでいただくだけのほうがおいしいのかも。

そうそう、サラダもちゃんと付いていますし(ランチだから?)、添えてあるポテトもほくほくでうまいです。ピクルスもなかなか。ハンバーガーにはコーラと決めていたので、飲み物はコーラにしたけれど、ダイエットコーラにしたのは失敗だった。やっぱりたまに飲むコーラはきちんとコーラしてないとね。

内装は「ミート・ヤザワ」と同じ。女性やカップルがとっても入りやすく、この日も私は割とすんなり入れたが、その後数十人も並んでいたよ。テイクアウトもデリバリーもしているみたい。近所に住んでいる人にはいいね。

ハンバーガーも1000円を超えるとどこも趣向を凝らしてかなりうまい。でもできれば1000円以内で飲み物も頼めてほしいな。そう考えるとモスバーガーはその場で作ってくれてあの値段はかなりの企業努力だなと実感しました。並ぶのはイヤだけれど、すんなり入れるならまた行きたいなぁ。

関連ランキング:ハンバーガー | 代官山駅恵比寿駅中目黒駅

新宿「麺屋海神」のあら炊き塩らぁめん 8点

乗り換え駅の新宿駅で軽く夕飯を食べたいといつも思うんだけれど、いまいちいい店を見つけられないでいました。それも特にひとりの時。この店は新宿駅南口のGAPのすぐ近くと駅から近く、女の私でも入りやすいので最近お気に入りのラーメン屋です。汚い雑居ビルの二階で、雰囲気はあんまり良くないんですが、入ってしまえばそんなに気にならないです。

一番のおすすめは「あら炊き塩らぁめん焼きおにぎり付き」と書いてあるんだけれど、すっかり小食なので、焼きおにぎりなしの「あら炊き塩らぁめん」800円を注文。出てきたラーメンは、ラーメンと思えないほどの透き通ったスープに、海老と鳥のつくねがひとつずつ、白髪ネギ、生姜、ミョウガ、大葉の細切り、それにサフラン?、唐辛子?かな。

スープは、すっきりとしたさまざまな魚の味がする。最近はやりの魚系つけ麺の魚の味ってイワシとかカツオのようないかにも強い魚系のスープですが、これはもっともっと繊細。それもそのはず、壁に貼られた今日のアラは、ヒラマサ、カンパチ、キンメ、真鯛、イサキとのこと。塩味はかなり濃くしょっぱい。おいしいアラのお吸い物をさまざまな魚で作ってミックスしたってことでしょうか。なるほど、これくらい濃くすればラーメンのスープになりますね。

麺はかなり細い。具の鶏、海老のつくね2種は、丸めたあとに片栗粉か何かをつけてから茹でているのかな、まわりがツルッとしていて触感がいい。これはうちで作るつくねでも真似してみよう。

こちらはつい先日訪れたときに食べた、「あら炊き塩辛らぁめん」850円。一味唐辛子がかけられているが、見た目ほど辛くはなく、これはこれでうまい。食べている最中にこの味、何かに似てると思ったら、辛子明太子の味だった。そうか、魚系のスープに一味が入れば、辛子明太子のような味になるのは納得。

リピートはしてしまったんだけれど、なにかこのスープにしっくりこない感が残るんだよなぁ。どうもジャンクフードの域を抜けないのはなぜ?やっぱり化学調味料を使っていたりする?今度は誰かコメントしてくれる人と行ってみようと思います。

関連ランキング:ラーメン | 新宿駅新宿三丁目駅新宿西口駅

世田谷「長崎」の長崎ちゃんぽん 8点

この店は私が住んでいる世田谷区内なのですが、東急世田谷線って普段利用していないので新鮮な感じ。環七の前で車両と電車が信号で切り替わるって言うのは初めて見たときはびっくりしました。

そんな世田谷線の世田谷駅の近くの病院に通院していることから、この付近を定期的にうろうろすることに。じゃぁおいしいもの探険でもしようといろいろ調べてみました。通りを歩いてみても、おいしそうなたこ焼き屋や居酒屋が多数あり魅力的な街!おしゃれな雑貨屋や古着屋もあり、いい街です。

私が入った長崎ちゃんぽんの店は、お店こそ古くてしゃれけはなく、ガテン系のお兄さんや、ガッツリ食べたいおじさんたちばかり。食べているものも、長崎ちゃんぽんの店なのに、定食や冷やし中華などさまざま。ただしどれも量が多い!私は現在、すこしばかり小食なので麺の量を減らしてもらって、定番の「長崎ちゃんぽん」850円を注文しました。

よく考えたら、長崎ちゃんぽんのことをぜんぜん知らないし、長崎にも行ったことがない私。どういう長崎ちゃんぽんが王道なのかさっぱりわからないけれど、率直においしい!白濁したトンコツベースのスープに、野菜や海鮮のうまみがしみだして、やさしいおいしさ。ガテン系の人に合わせているためか、味はしょっぱめだけれど、具がたっぷりなので、あまり気にならず。

具の種類はやまほど。キャベツ、もやし、豚肉、ちくわ、かまぼこ、海老、あさり、などなど、掘っても掘っても具が出てくる。麺はいわゆるちゃんぽん麺で、中太、ストレートで、硬さも程良い。この店の長崎ちゃんぽんがおいしいのか、長崎ちゃんぽん自体がおいしい上にこの店がおいしいのかわからなかったけれど、長崎に行ってみたい気持ちになりました。

次回この店に行ったら、皿うどんを食べないと。楽しみひとつ増えました。こういう店が会社の近くにあるといいのになぁ。

関連ランキング:ラーメン | 世田谷駅松陰神社前駅上町駅

【石垣島特集】トニーそば 栄福食堂 の八重山そば 8点

GWの話なんですけれど、石垣島に4泊してきました。北端の伊原間に泊まっていたので、街に出るのにも他の島に行くのにも不便でしたが、不便なりの良さがありましたよ。

最初に石垣について腹ごしらえは、この「トニーそば栄福食堂」に。この写真は「八重山そば」大で500円。あー、この感じ、沖縄に来たなって思うんだよね。うなるほどすっごくうまいってわけじゃないんだけれど、ラーメンのように作りこみすぎていないシンプルな味。スープも薄いんだけれど、この薄さに慣れてくると肉の旨味や麺のツルッとした感じをより良く感じられる。

こっちは「山羊そば」小で500円。少しクセのあるヤギ肉が骨のままごろごろ。ヨモギとよく合う。

私が訪れた夕方には、すでにベロベロに酔っ払った店主がいて、気さくにみんなに話しかけ、楽しそうに店自慢していた。この店主がトニーとか言う昔の俳優が好きで、店中にその俳優の写真や雑誌の切り抜きが貼られているほど。あまりにも好きなので、この店がトニーそばと言う愛称でよばれてしまっているけれど、本来の名前は栄福食堂らしい(笑)。手に持っているのはピパチというスパイス。いいでしょ、この店主。みんなに愛される良い顔。

これがそのピパチ。なんか説明されたけれどすっかりわすれてしまった。ラベルには店主の顔。

店の怪しさはすごい。この怪しさを楽しんで欲しい。店主のトニーはあんまりはたらかないけれど、お姉さんがしっかり店を切り盛りしています。

街からも近いので、ふらりよって八重山そばの小300円をすすって、ちょっとしたアミューズメントパークだと思ってください。味はふつーにおいしいです。

8:30~23:00