Archive for 3月, 2011

ベーコンを家で手作りしたらすっごくうまかったよ!

食事作りはツイッターではつぶやくもののあんまりブログには掲載していなかったのですが、今回の手作りベーコンは反響が大きかったので記事にしました。ベーコンって手作りするものなの?と思った人、ちょっとがんばれば家でも作れるんです。さぁ、週末にLet’s try!

まずは完成イメージから(指でぶっさしているように見えますが、箸でさして持っています)。我が家で開かれた「おいしいもの会」にて私とKさんで作りました。

したたる肉汁、すっごくおいしそうでしょう?いやいや味は見た目よりずっとおいしいんです。見た目はまるで角煮みたいですもんね。わかりやすく言えばプロっぽい味、もうちょっと言えばベーコンというよりパンチェッタに近く、スモークがかなり効いたガツンと来る味です。まずはこのまま火を通し直さずにそのままカットして食べましたが、塩が効いていてワインのつまみに最高。ラードの部分に甘みを感じ、そこばかり舐めたくなるほどです。だから冷えてもうまい。カロリー高いので要注意ですが、ラードの旨さをいつもより感じられると思います。

まずは数日前に下ごしらえです。レシピはいろんなwebサイトを参考にし、時間と手間でアンドを取りました。私は確か2日前に下ごしらえ開始。もっと前から下ごしらえするほうが本当はいいと思います。この豚バラは駅前のスーパーで500グラムくらいで800円くらい。肉屋でいいものを探したかったのですが、開いている時間に行けなかったんです。でも高くないスーパーのものでも十分だったと思います。

その豚バラにたっぷりの塩、胡椒と、ローリエを細かく刻んだものをすり込みます(ローリエこの前Iさんからもらったものです。ありがとう!)。それをラップして冷蔵庫へ。

当日、冷蔵庫から取り出して水につけて塩抜きします。確か30分くらいだったはず。でも塩がちょっときつすぎたなと思うので、もうちょっと長めに塩抜きしたほうがいいかも。または水で抜くのではなく、塩水にして浸透圧を高めにすると良いかもね。

水抜きした豚バラはキッチンペーパーで拭いて、2〜3時間表面が乾く程度まで日陰で干します。私は一夜干し用の網に入れたけれど、カラスに取られなければ網か何かに置くだけでもいいかも。

#このあたり間違えあったら訂正してー>Kさん

そのあとスモーク。スモークってどこでするの?と思いますよね。ちょっとした燻製であれば、家の中でガスコンロの火で換気扇まわしながらできますが、今回はしっかり燻製しますので外で。私は家の玄関でやっていますw。かなり煙も出ますので、洗濯物が近くにありそうな場合はやめましょう、近所迷惑です。この日はラッキーなことに東京が大雪にみまわれた日だったのでよかったのですが、燻製日和ではありませんでした。次回はさわやかな陽気の日に、屋上でやることにしよう。

スモークですが、私はホームセンターで買った1000円程度のスモーク器を使っています。火はカセットコンロでも、キャンプであれば炭火でも構わないはずです。このスモーク器、ただの筒ですので段ボールとかで使い捨て用に作ってもいいみたいです。いらなくなったテフロン剥がれたような古いフライパンと煙を覆う物、スモークしたいものを置く場所さえ確保出来ればOKです。そのあたりはノウハウがやまほどWEB上に載っていると思うので興味ある人はさがしてみてください。置き場所に困らない人は、スモーク器なんて高くないので買っちゃいましょう。チップは無難なサクラを使いました。アウトドアショップとかハンズとかに売っています。なかなか一袋使い切りません。

スモーク台においたところ。ホントは吊るすのがいいはずですが、吊るせるほど私のスモーク器は大きくなかった・・・。スモークされればいいんですよ・・・。スモークはやや強めの火で1時間弱くらいでしょうか。時間があるのであれば、弱い火でじっくり2時間くらいかけるのがいいかも知れません。見た目の色合いよりずっとスモークされているので、卵やチーズ、サーモン、イカなどをやるときは、ほんのり付けるのがコツです。ただアウトドア気分を満喫したいときは、ちょっと多めにスモークしたほうがビールは進むかも知れません!

上にも書いたように、スモークされたベーコンはもう一度火を通し直すことなくそのままスライスしたり、ブロックに切ったりして食べるのが美味です。塩味もきっちりついているので、日持ちもします。もちろんこんなふうにカルボナーラにすれば極上に仕上がります。塩はきついので、パスタを茹でるときの塩加減はかなり抑えたほうがいいかも。

これはゆで卵を燻製にした物。ただのゆで卵が「うっ」と声をあげるほどになります。燻製したならチャレンジしてみて!ゆで卵のとろり加減が絶妙なのはKさんすばらしい。私はこういうトロトロ加減のゆで卵、できないんだよな。

いつか、スモークサーモンを試してみたいです。まずは父からも勧められた鮭の腹身でやってみようかなー。

西荻窪「食べごとやのらぼう」の野菜中心のおもてなし料理 10点

ずっと行きたかった西荻窪の「のらぼう」へ。最初に言っておきますと、この店の料理、おもてなし、雰囲気、インテリア、私好みで10点です。こういう店を探していたんだよなぁ。

今回はアラカルトでなく、いろいろな料理がすこしずつたべられるコースメニューの「の」で。「の」は一番おてごろ価格の3500円。でもボリュームは十分。まずはお通しで「法蓮草のナムル」。ほうれん草は三鷹産とのこと。ほうれん草だけでなく、にんじん、豆もやしもたっぷり。一口食べた瞬間にぐっと引きつけるこの味付けはなんだろう。ごま油と塩コショウ、みりんだけではこの味は出せないはず。席には春を感じさせるこでまりの花が。私の家でも使っている柳宗理の醤油差し、センスのいい楊枝、馴染んだカウンターに白の食器が生える。このお通しの器はなぜか野球選手の柄だった。使い込んであって手に馴染んで器もいい。気になるのは段ボールで作られたメニュー。うまいことこうやってつくるよなぁ。

奥がスペアリブと大根のあっさり焚き。手前は初鰹のたたきサラダを新たまねぎで。私の座った席はカウンターの火を使う厨房の目の前で、料理が出される課程をずっとみることができました。スペアリブと大根は煮こんでタッパーにしまったものを温める分だけ蒸し器に入れ、取り出す1分前にプティベールを投入。スペアリブは箸をそっと入れるだけで身がホロホロと外れるほど柔らかく、三浦大根は驚くほどやわらかくやさしい。出汁も一滴残さず飲み干しました。

初鰹は焼津の物。私は冷えて冷たすぎる刺身が嫌いんだけれど、ここの刺身は常温。ここだけでグッと気に入ってしまった。この時期の新たまねぎは甘くてうまいです。

地野菜とお豆腐のサラダ。何品目入っているのか聞いていたところ、20はあるんじゃないかとのこと。私がわかったものだけ並べてみました。

生野菜

  • 大根
  • レタス数種
  • ネギ
  • インゲン
  • ブロッコリー
  • 水菜
  • 妙に葉が起毛していた野菜(よくデパ地下でみる)

揚野菜

  • レンコン
  • さつまいも
  • にんじん
  • ごぼう

フルーツ

  • いちご
  • グレープフルーツ
  • キウイ

その他

  • おじゃこ
  • 豆腐

このサラダが驚くほどうまい。味付けしているカウンターを見ていると、下ごしらえした野菜にみりんのようなもの?で敢えてから豆腐とおじゃこを載せ、たっぷりとゴマのドレッシングを掛けている。揚げチップスは冷凍庫から出していたような気がするな。私も揚げチップスをサラダに入れてワンランク上のサラダを目指したいな。

にんじんとナッツのかき揚げ。最近、私もにんじんのかき揚げはするんだけれど、組み合わせは桜えびにすることが多かったんだけれど、ナッツとは思いつかなかった。このナッツ、おそらくかぼちゃの種ともう一種類なにか入れているみたい。キレイに束ねて揃えてから揚げているのは私もまねしてみよう。にんじんは甘くて味が濃い。いつもついつい安いにんじんを買ってしまうけれど、さほど値段も変わらないんだから、色も濃い土の香りがする人参を買うことにしよう。

衝撃的なおいしさだったごまとさつまいもの玉子焼き。これは目の前で調理していたんだけれど、卵にかなり多めの黒ごま、それにみりん、焼いている最中に蒸かしてざっくりきざんださつまいも。さつまいもと黒ごまって合うんだなぁ。卵焼き器にはたっぷり油を入れて鍋をじっくり温めて、一度油をあけてから調理していた。最後にそっと巻きすで整形していたのも仕事が細かい。

締めのごはんは、牡蠣と牛蒡の炊き込みご飯。これも厨房をのぞき見したんだけれど、ささがきにした牛蒡と牡蠣を甘辛いタレでかなりの強火でワッと煮込み、その煮汁のみでまず炊き、仕上げに上に具材を載せ、菜の花とごまを添える。小粒のしっかり味の詰まった牡蠣を使っていて、炊き込みご飯向き。食べきれなかった分はおにぎりにしてくれた!こういう細かい気遣いがスバラシイ。

その炊き込みご飯を一膳分もってくれたとこおろ。すべてが私好みの器というわけではないのだけれど、普段使いの器を少し欠けても大事に使っているところや、使い込んでこそ味が出る器の使い方、私が大好きな民藝の精神を自然と取り入れている気がした。

一緒に注文した漬物。こんなに品目があるとは。わからない野菜が数多かった。切干大根がお気に入り。

私はもうお腹がはちきれんばかりだったので注文しなかったけれど、具沢山の味噌汁。この味噌汁と漬物とごはんだけでも十分ごちそうだよ。

地の野菜を数多く使って、野菜の旨さを引き出している。野菜嫌いの人にはこういう本当においしい野菜を食べて本当に味のする野菜を知ってほしいな。味は全体的に濃いめだけれど、外で食べる食事はちょっとくらい味が濃いほうがいいと私は思います。

お酒の種類も多く、お酒が苦手な人でも楽しめるようなソフトドリンクのメニューもあり、ただの居酒屋という感じではない。

お店の人のマルチタスクで仕事をさばく感じは、カウンターから見ていると尊敬するレベル。ここまでマルチで仕事が出来れば、料理人じゃなくてもどこでもやっていけます。どの人も白いシャツをパリッと着こなし、清潔感があり、どの人も感じがいい。おいしい野菜を食べて欲しいという情熱が伝わってくる。こういう店こそ私が10点にしたい店です。

難点をひとつ言えば、カウンターの椅子が硬くておしりが痛くなっちゃいました。それくらいかなぁ。

またぜったいにいく!

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