会社の友達のIくんが、それはそれはおいしい焼き鳥と鶏鍋の店が亀有にあると、目をきらきら輝かせて話してくれたのはもう数ヶ月前。いつも一緒にお昼に行くメンバーで、「行こう行こう」と話していたのにずっと具体化できなくてやっとこさ行けたのがGW直前。会社帰りに足をのばして亀有まで行って来ました。
最初に言っておきますと、この店は久々の10点です。それも発掘した感たっぷりの10点。値段も味も完璧。少し都心から離れているので、変に行列ができているわけでもないし、お店もしゃれっ気がなくていいです。今日はちゃんとお目当ての予約しないと食べられない「鳥鍋」を頂きました。
その前に「焼き鳥」。適当に6種類くらいと頼むと、まずは「レバー」から。ぷりぷりで生臭いなんて言葉は想像もできない。ここでIくんが一言。「レバーが嫌いなんて言っている子どもは、まずいレバーを食べているからだ」私もそう思う。このレバーは誰が食べても美味しいはず。
あと衝撃的だったのが「ハツ」。油がしたたり落ちて、塩味も適切で、とてもとても美味しい。もうひとつおもしろ串は、トマトのベーコン巻き。ちょっと火が通った甘いトマトをベーコンで巻いてマスタードソースをかけたもの。口に入れるとトマトのジュースがしみ出す。
鍋の前に鳥のお刺身。真ん中の黄身のソースにつけながら食べたり、わさびを付けたり、梅で食べたり。新鮮な鳥だからこそ、いろいろな部位が食べられる。
最後は待望の鍋。鳥のスープにたっぷりのつくねを浮かべる。3人前だと言うのだが、どうみても5人前はある。お店の人曰く、「おいしいものを安く食べてほしい」からとのこと。そういう気持ちが、そのお店の人の「伝えたいんです、この気持ち〜」という目でよくよくわかった。この店は一生儲からない。
鳥に加えてネギを投入。ネギはよく火を通してくたくたがおいしいとのこと。火が通ったところで鍋を食す。なんて澄み切ったスープなんだ、そしてふわふわのつくね、鶏のスープをすったネギ。すべての具を食べ終えて、具がすっかりスープにしみこんだところでご飯投入。「おじやのメニューもあるんですけれどね、この鍋の後のおじやはもうどう考えても味が違うんです。サイコーなんです。」とお店の人。そういうだけあるその黄金のおじやを食す。「あー私はこの瞬間のためにこの鍋を食べていたんだ」と思える味。
絶対またすぐいく。そしてお腹がイッパイで食べられなかった串と親子丼を絶対食べると誓った。
炭火焼鳥まかや
葛飾区亀有5-49-6 1F
03-3628-9401(クシ1番)