トスカーナの3つめの宿泊地は「Antica Tenuta Le Casacce」というアグリツーリズモ。モンタルチーノやサン・クイリーコ・ドルチャから南に30キロほどのセッジャーノという小さい小さい街の近くの何もない丘。隣の家まで何キロ離れているんだろう。オリーブオイルを生産している農家の敷地内なので、周りはオリーブの大木だらけです。このあたりはオリーブオイルの生産で有名みたい。
坂の下が母屋でレストランはここにあります。宿のご主人は宿経営が長いようで、お客様のお相手も手慣れた英語も、距離感もいい感じ。スタッフは少ないけれどいごこちはよさそう。そしてこのご主人は世界中で経験を積んだ兼シェフで、食事が自慢のアグリツーリズモのようです。ワクワク。
地図を見てもわかるように周りには何もありません。
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宿のセンスは、ピカイチというわけではなく、素朴で、なんでももらったものを飾っちゃうような田舎の古民家?ってかんじ。いいんですいいんです。
私たちの棟は駐車場から一番近いここ。1階にある二部屋のうちの一部屋がうちです。ドアの前に大きなテーブルと椅子があって、このテラスが私たちのもの!
目の前はこんな景色!なだらかな丘は一面のオリーブ畑です。
毎日このテラスでこうして朝、昼、夜、とボケッとしていました。ブログ更新したり、カフェラテ飲んだり、何もしなかったり(さちえさんはよく寝てた)。3泊したうちの二日目はたまたま天気がぐずついていたので、洗濯して、ご飯作って、ボケッとして、野鳥観察して・・・こんな暮らしを満喫しました。人のいるところに出かけない、ただ雨の音や鳥の鳴き声を聞く、車の音もしない。贅沢ってこういうのです。私がしたい夏休みってこういうのです!うわーーー、幸せだ~。
部屋はとても広くてソファもある大きなリビングに、
立派なキッチン。
メインの寝室。
シングルベッドの部屋がひとつ。バスルームも他の宿同様、バスタブはないけれど、ビデもあって広くて清潔。
敷地内はとても広くて、ロバや羊がいたり、ハーブを育てていたり、とにかくボケッとできる空間が山ほどあります。
ここに来てちょっと標高が上がったからなのか、気温が10度を切る日(9月半ばです)もあり、肌寒かったのですが、さすが欧米人、こんな時でもプールで遊ぶんですよ。唇が紫になったりしないんですかね~。いや、でもこの眺めを独り占めできるプライベートプール、贅沢すぎです。でもこの部屋1泊69ユーロ。ここまでの2カ所の宿の2泊のお値段で、3泊泊まれます。
ずっとここにいたいと思いながらも、旅も後半日程に入り、東京に戻ってしまうんだという現実に引き戻されることもありました。。。いや、でもすんごくおいしい夕飯とワインでそんなのあっという間に忘れてしまうんですけれど。
次回はここのお食事です。