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目黒「時津洋」のちゃんこ鍋 8.5点

新年明けて、自分の所属するグループの新年会で目黒の「時津洋(ときつなだ)」へちゃんこ鍋を食べに行きました。前に記事にも書いたカレー屋「ルソイ」のすぐ近くで、地下にある店に降りていく階段にはこんなインパクトのある看板が!ホントにこんな顔しているのかな。
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鍋の前につまみで一杯。つまみは予想以上にレベルが高くて、このまま鍋なしでもいいかもと覚えるレベル。これは馬刺1300円。新鮮で臭みもなく、肉厚な歯ごたえがたまらない。霜降りな感じもとてもいい。ショウガとニンニクの両方を添えてあったが、やっぱり私はニンニクで。父の実家のある長野松本で食べた馬刺はいつもニンニクだったもんなぁ。
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これは海鮮バクダン1050円。たまにバクダンってみかけるんだけれど、ねばねばしたものと一緒にしてぐちゃぐちゃ混ぜることを言うみたいですね。オクラ、ウニ、イクラ、マグロ、ホタテ、なめ茸、たくあん、ネギ、玉子が入っていて、海苔で巻いて食べます。味に驚きはないですが、こういう宴会ではこういう動きが発生するつまみは盛り上がります。
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時津洋特製力士味噌650円。なんてことはない、きゅうりと大根の野菜スティックなのですが、ニンニクたっぷりの味噌がうまい。スタミナつきます。さすが力士料理。
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おまちかねちゃんこへ。これは黒豚塩ちゃんこ1人前3200円。こんなに多いけれどたったの2人前!これでも具だくさんなのに、このあとつくねが入ります。
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火を入れてしばらくすると、つくね投入。スプーンでうまいことくるくるっと丸めてまん丸にします。スープは鶏ガラ、そこに野菜のうまみと黒豚の出汁が出て深いのにすっきりした味。ニンニクもたっぷり入っているのでなんだかガツガツ食べなくちゃいけないムードに。それにしてもこの寒い時期に、こういうコクのあるスープは温まってうまい〜。肉だけじゃなく野菜もたっぷり食べられるちゃんこ鍋はすばらしいね。
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7人で4人前の鍋を頼んで、ラーメンはたったの2人前だったのに、食べきれないほどの量。やっぱり力士の食べる量ってすごいんだなぁ。
会社の飲み会って、まずいチェーン店の飲み放題のコースとかにしてしまいがちだけれど、この店、かなり食べて好きなだけ飲んでもひとり4500円程度でした。いつもの飲み会より安いかも。座敷もあって店も広いから、使えそうです。こういう店、重宝するんだよね。7人でも無理矢理コースにさせられないあたりもいいかも。定休日もないそうです。
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相撲部屋料理 時津洋
目黒区目黒1-5-18 中銀目黒タワービルB2
03-3490-6346

下北沢「大吉」の唐揚げ 8点

唐揚げの前に・・・。
私が毎日通勤で通る渋谷の駅構内に、岡本太郎の「明日の神話」がお目見えしました。岡本太郎の作品を特に好きというわけではなかったけれど、この壁画を初めてみた瞬間は、息をのみ、なんだか少しこみ上げてくるものも感じ、圧倒されました。毎日30万人がこの前を通過する渋谷が、広島、吹田の候補地に勝った理由だとのこと。壁画の後ろは銀座線の線路があり、決して壁画には良い環境じゃないこの場所でたくさんの人の心を動かすんですね。渋谷区やるな!って思いました。今日は公開3日目、まだまだ立ち止まってみている人がたくさんいましたよ。
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唐揚げに戻って・・・。
下北沢に大分では有名な唐揚げ専門店があるというので行ってきました。カレー、餃子、ラーメン、そして唐揚げの嫌いな日本人なんているのかーー!!私はどれも大大好きです。どうも人気店らしいのですが、行ってみるとファーストフードのような定食屋のような、立ち飲み屋のような、なんとも中途半端な店でしたが、唐揚げはなかなかおいしかったですよ。
私は夜行ったので、生ビールと唐揚げ盛り合わせ1575円と大根のサラダを注文。これがその唐揚げその1。
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骨なし、ブツ切、手羽先の3種と野菜がちょっと。単品だと、骨なし 100g(3個)350円、ブツ切 約100g(2個) 350円、手羽先 約100g(2個) 350円みたい。「衣がサクサクなのが特徴です」とか「特別な油で揚げています」みたいな特徴が感じられるわけではなく(私は)、至って普通の唐揚げを「さくっと」「いつまでもさくっと」「肉は軟らかく」「ジューシー」「冷めてもうまい」の定番要素をきちんとこなしている感じ。だから食べた瞬間に「うまーーーい」と叫んでしまう感じではなく、「あ、これうまいね」って感じのコメントになります。
こっちは唐揚げその2。この二つでワンセットです。
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これ、サイズ感がうまく伝わっていないのですが、ひとつひとつは親指サイズ。砂ずり(砂肝)と軟骨です。ビールがあるときはこういう食感を楽しむものがあるといいですよね。
これは大根のサラダ。特筆すべきものは何もなし。
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あとでこの店について書かれたブログで気がついたのですが、飲み物のコップの上部に受け皿をつけて、そこに唐揚げをファーストフード感覚で食べるテイクアウトメニューがちょっとおしゃれ。この人の記事でみられます。下北をぶらぶらしながら唐揚げとコーラなんてサイコーです。
下北にお寄りの際は、唐揚げ定食なんていかがでしょう。私は途中下車しちゃいそうです。
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世田谷区北沢2-34-11 リアンビル1F
03-5454-1299
11:00〜23:00(L.O.22:30)
休日 なし

目黒「とんき」のトンカツ 9.5点

「カツ」=「勝つ」で験を担ぎたい友達に誘われて、目黒の名店「とんき」へ。ここは九州に都落ちした友達も東京最後の食事にした店。みんなが認める店に行ってみなければ!
店に入ったときの前置きはあとにしてまずはカツについて。これがロースカツ!衣は2枚重ねなのに薄め、カリカリ、食べログで誰かがかいていたけれど、鎧のよう。肉は脂身が少なく、肉そのもののうまみを堪能できる。脂身大好きな人には物足りないかもしれないけれど、逆に脂っこいものが苦手な人にはぺろりと平らげてしまえるほど。
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こちらは横から見た図。衣と肉はキレイにはがれている。衣のサクサク感は最後まで変わらない。ソースはすでにかかっている。
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こちらはヒレカツ。ヒレというと丸いイメージがあるがこれは四角い。ロース以上に脂身が少なく(当たり前か)、しっかりと火が通っている。キャベツはかなり細切りでたっぷり。なくなりそうになるとすかさず、おかわりをくれる親切な対応です。ご飯も炊きたてでぴかぴかしていておいしい!ピーナッツはビールのおつまみです。これに豚汁がついてきます。豚汁と言うより、みそ汁に豚肉のぶつ切りが入っているという方が適当かも。一般的な豚汁に入っているにんじんやゴボウ、こんにゃく、里芋ははいっていなく、ほうれん草とお豆腐が入っています。
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こっちはヒレカツの横からの図。
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こっちは断面図。こうみると意外と脂身がありそうだけれど、食べるとそうでもない。肉は適度に軟らかく、しっかり衣とうまいことマッチする。
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1階の店内。入店するとすぐに、ロースかヒレか串か選ばせる。カウンターは35席とかなり広く舞台のよう。その後ろに待つ人のベンチがあるのだが、順番に座っているわけでもない。どうやって座ればいいのだ?と思い、近くの人に聞いてみると、お店の人がちゃんと覚えているとのこと。
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このお店の人はみんな楽しそうに働いている。自分のしている仕事に、提供しているトンカツに誇りを持っているのがひしひしと伝わってくる。最後にカツを切るこのおじいさんはおそらく80歳すぎだろう。毎日カツを切っているせいか背筋が少し曲がってしまっているけれど、シャンとした態度でカウンター内のど真ん中に位置していると、働いている若い人から年配の人までピシッとするから不思議。きちんとした寿司屋のよう。
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そうそう、最後にお会計の時、「このカツを食べたから試験に受かりますかね〜」の一言に、「いや〜、それはどうかな」と言って不安にさせた後、「カツを食べなくてもきっと受かりますよ」とうまいことを言ってくれた。すごく粋な一言。リピート率が高くなるのもわかるな。もしも試験に受かっていたらお礼を言いにもう一度行かなくちゃ。
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とんき
目黒区下目黒1-1-2
03-3491-9928
16:00〜22:45
火曜、第3月曜定休

とんき 目黒店 (とんかつ / 目黒)
★★★★ 4.0

福岡中州「もつ擴」のもつ鍋 8点

呼子でイカを食べて、海岸線をつたって博多に戻って来て夕飯。もつ鍋なら二日連続でも良かったので、りょうちゃんおすすめのもつ鍋屋に連れて行ってもらいました。前回は美野島のおおいし、今回は「もつ擴」。「幸」と同じく、薬院だったはずなのですが、お店は中州に移転していました。
この店はなんと昨日行った「幸」で働いていた人が開いた店とのこと。でももつ鍋はまったく違うもので、鍋の上には餃子の皮、もつもセンマイやハツが入っている。別添えのタレがあって、柚子胡椒でいただくのはちょっと気に入りましたよ。餃子の皮はアクセントにはなるけれど、ワンタンの皮みたいなもの。もうちょっとたくさん入れてくれたら良かったのにな。
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こちらは煮た後。師匠の「幸」が王道なら、こちらはみんなの声を聴いてできあがった弟子の工夫有りのもつ鍋。店も居酒屋風だし、メニューも多いし、こういう店が博多では実は人気なのかも知れないね。個人的には昨日の王道もつ鍋が好きかな。
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博多ではよく見る一口餃子。奥はもつ炒め。濃い味でとろとろのもつ炒めはお酒が進む!
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こちらはとろとろのもつを卵で綴じたもの。私の好みはこういうふわふわのもつ。
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締めのちゃんぽんはなんと黒胡麻。かなりの量の擦り黒胡麻を入れて、汁気がなくなるまで煮る。胡麻が香ばしくておいしいが、デートには不向きかな?この店に着たら黒胡麻でちゃんぽんを締めてもらわないと。
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もつ擴 中州店
092-733-3533
福岡県福岡市博多区中洲3-3-3
[月〜土]18:00〜翌4:00(L.O.翌3:30)
[祝]18:00〜翌2:00(L.O.翌1:30)

佐賀呼子「河太郎」のイカ刺し 10点

2日連続で10点はやりすぎ?
でもここのイカは生きている間に一度は食べるべきイカです。イカの話は後半で。
この日は、りょうちゃん、ちゃー坊カップルと一緒に佐賀ドライブ。門司からわざわざ博多まで駆けつけ、さらに佐賀まで連れて行ってくれてありがとう。ホントに楽しかったよ。吉野ヶ里遺跡には一度は行ってみたかったのと、つい先日会ったまゆみちゃんが「佐賀なら呼子のイカっすよ」と教えてくれたのがこの旅程の決め手でした。
午前中は吉野ヶ里遺跡へ。ご存じの方も多いこの遺跡、弥生時代の代表的な環濠集落跡で、約600年間の弥生時代の移り変わりを観ることができる。当時は有明海がこの吉野ヶ里から2キロほどの場所にあったらしく、山海の幸に恵まれ、農耕も栄え、流通にも便利だったことが繁栄の理由らしい。写真手前の竪穴式住居は、この集落の村長的存在の人の家、奥は備蓄用の高床式倉庫。当時は家の大きさに上下の差はなかったらしい。
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右奥に見えるのが当時の国会議事堂的な建物。中はかなり広くて3階建て。屋根の上の三日月のような飾りが凛々しくてかっこいい。写真でも解るように村は広い。
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この遺跡が国営になったきっかけともなる甕棺。大きな甕を二つ合わせたお墓。ここからは短剣や管玉がたくさん見つかっている。とにかく暑くて古代人の暮らしにロマンを感じるような余裕はなし。入り口で菅笠を貸してくれ、さらに水を浸して首にかけるタオルももれなくプレゼントしてくれた。菅笠と水タオルがなかったら熱中症を起こしてしまうところだったかも知れない。
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ここから2時間ほど北上して呼子へ。「よびこ」だとずっと思っていたら「よぶこ」だった。読み方注意。この呼子はイカの町。湊では至る所にイカが干されている。炙ってくわえながら、焼酎ロックを飲みたい〜。
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じゃじゃーん、これが呼子の剣先イカだ!これで4人前。生け簀から網ですくい上げて生きたまま裁いてしまうから透明そのまま。
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食べているそばから色がぐんぐん変わる。血がどくどくとイカの表面を流れて、斑点がみるみると色が変わるのがわかるんです。もちろんバタバタ動くし。
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光に空かすと向こうが透けるほど。味の話をまったくしていなかったけれど、新鮮なイカというのはねっちょりした感じがあまりなく、極端に言うとサクサクと食べれる感じ、くにゅくにゅしない。適度に入った切れ目が食べやすくなっているのでドンドン食べることができ、舌で堪能すると言うより喉で喉ごしとうま味を堪能できる感じ。イカ自体の味も深くて甘みを感じられる。こんなにうまいイカは食べたことがない。
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こちらはイカ焼売。中の卵白がふわっとジュワッとしていてうまい。もう一つ食べたかった〜。
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刺身で食べなかった、トンビとげその部分は天ぷらに。これがサクサクとうまいんだ!アツアツで塩がいい。このイカは間違いなく10点。死ぬまでに絶対に食べておくべきベスト20に入ります。
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私たちが訪れた「河太郎」は呼子でも随一の人気店で、行列は当たり前。時間をはずせば比較的すんなり入れますよ。
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いか活き作りの店 河太郎 呼子店
佐賀県唐津市呼子町呼子1789-2
0955-82-3208
平日  12:00〜20:00
土日祝   11:00〜20:00
月曜のみ 12:00〜19:00