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代々木八幡「ロス・レイエス・マーゴス」のディナー 9点

友達の誕生日だったので、お酒がおいしく進むような店をチョイス。代々木八幡の評判の良いスペイン料理屋に行ってみることにしました。小田急線の駅に住んでいながら、代々木八幡駅に行くのは初めて。こじんまりした学生が多くいる駅なんですね。どこの学生なんだろう。
まずはスペインの地ビールで乾杯。20:30の予約だったのに、会議が終わったのが20:10、予約を21:00に変更して、あわただしく残務を整理して出てきたから喉が渇いていたんです。冷たいビールを喉に通した後は「生きてるね〜」の声がついつい出ちゃいます。これは「Cruzcampo(クルスカンポ)」と言う、すっきりした飲みやすいビール。コロナを水感覚で飲むのと同じようにこのクルスカンポも飲みたいところです。もちろんスペインで!
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料理はすべてお店の人のおすすめでチョイス。タパスからは、「いわしの酢漬け」630円と「ハモンセラーノ」1260円。このいわし、スペインではもっと酸っぱいらしいがここでは酢を抑えてあるので魚の味がきちんとする。
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こちらは「ハモンセラーノ」。イタリアの生ハムと違って、肉に水分が少なく、うま味が凝縮。ビールはあっという間になくなってしまいました。
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メインは「自家製ブティファラソーセイジとイベリコ豚の炭火焼き」3150円。写真はシェアしたので1/2人分です。脂身が多くて、一般的な豚肉だったら3口目くらいから胃がもたれてくるのに、イベリコ豚だとそれがない。最後まで良質の甘い脂身と噛みしめれば噛みしめるほど肉のうま味がにじみ出る肉部分。これこそがイベリコ豚。コンビニ弁当で名前ばかりのイベリコ豚とは違います。
奥の血を使ったソーセージ「ブティフィラソーセージ」がヒット!血肉の濃厚な肉にハーブが負けていない。ついつい店主に「うまい!」って言っちゃいました。この店の自慢の一品らしいです。
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しめはイカスミのパエリア「コン ス ティンタ」1,260円。イカスミの奥深さに気がついたのは一体誰なんだろう。スペイン人や日本人は偉いなぁ。
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店名の「ロス・レイエス・マーゴス」とは、東方三賢人という聖人の意味で、毎年1月6日に祝日になるんだそうです。その1月6日はこの店の誕生日。毎年、飲み放題の日になるそうです。今から予約しなければ!
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ロス・レイエス・マーゴス
03-3469-8231
渋谷区代々木5-55-7
営業時間 17:30〜22:30
定休日 日曜・祝日

渋谷「ゆうじ」の焼肉 8.5点

ずっと行きたかった渋谷の焼き肉屋「ゆうじ」へ。ここ最近は肉質が良い高級焼肉店に行くことが多かったのですが、ホルモン中心の安うま焼肉が恋しかったんだよね。予約は開店の19時のみ。5人のうち3人が先に入って待ちながら食べようと思ったら、注文はそろってからとのこと。やむなく突き出しの枝豆だけでビールを軽く一杯。
30分ほどまわりの焼肉のにおいをかぎながらおあずけを喰らう・・・。メニューはこんな感じ。とにかく安いでしょ。常連になると特別メニューが食べられるらしいが、人数もそろわない一見さんにはその権限もなし・・・と言わんばかりの冷たい対応。もうちょっとやさしくしてよ〜。
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レバ刺530円。新鮮でうまいが、ここ最近のレバ刺しブームで上質のレバ刺しを出す店はかなりあるので特筆すべきほどでもなし。ただ安いのは魅力。この値段ならひとり一皿でもいいな。
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上タン1400円。メニューには値上げしてごめんなさいと言ったようなことが書いてあるが、かなりの量が載っているからさほど高くはないか。厚めに切ったタンが流行の中、昔ながらの薄切りタンもやっぱりうまい。
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豚タン980円。切り込みの入った豚のタンをそのまま炭火の上でジュージュー。焼きながらはさみで切り、良く火を通す。歯ごたえがシャクシャクといった感じでなかなか。
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上ハラミ1100円。私の大好きな横隔膜♪ほろほろと崩れる肉がたまらない。
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牛カシラ790円。かなり薄く切ってあり、あっという間に火が通る。
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上ミノ890円。噛むとホルモン独特の肉汁があふれ出す。下処理がきちんとしてあるからこそのうまみ。
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時間制限とか言われたわけではないのだけれど、換気があまりにも不十分で店は煙でいっぱいになりとてもじゃないが長居はできない。煙探知機とかあったらサイレンなりっぱなしだね。この時期気持ちのいい外席は予約者は座れないらしく、常連の席のよう。やっぱり一見さんには冷たいのかなぁ。
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他にも数品頼んでお腹いっぱい食べて、1人4000円程度。ホルモンを交えた焼肉は予算が半分以下になるのがいいよね。店は狭くて、汚くて、煙くて、とてもデート向きではないので注意。気の置けない友達や心を許しあえるカップル向けです。
この店の良さは、常連になったとの裏メニューなのかも。いろいろな書き込み等を見ると表メニューにない裏メニューのうまさを語る記事が多すぎるよ〜。という訳で期待を込めて8.5点です。
ハンズの前の小道を入って左側。熱い炭火が目印。
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ゆうじ
渋谷区宇田川町11-1 松沼ビル 1F
03-3464-6448
[月〜金]19:00〜23:30(L.O)
[土]18:00〜23:30(L.O)
定休日 日曜・祝日

代々木上原「エンボカ」のピザ 9.5点

東東京に住んでいたころ、ピザと言えば迷わず森下の「ベッラナポリ」に向かっていましたが、西東京の店も開拓しましたよ!この店はピザ屋というより、釜を使った料理を中心に出す店で、おいしい野菜と手ごろな値段でおいしいワインが飲めるので、リピートは確実の完全予約制の店です。店はもともと軽井沢にあるそうで、この時期は軽井沢で食べられるような山菜も豊富でした。
最初はヒューガルデンホワイトの生で乾杯。ピザ屋ということもあってか、世界のビールを豊富にそろえている。ただ1瓶1000円オーバーのものがほとんどでこの値段なら、ワインにするかなーって感じ。
前菜は生ハムをチョイス。いくつか種類があるのですが、イベリコとハモンセラーノをハーフ&ハーフで。最近ではイベリコもハモンセラーノも良質のものをどこでも食べられるようになったけれど、値段はやっぱりスペインやイタリアとは段違いに高いよね。
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もうひとつ前菜は、野菜の釜焼きをチョイス。ソラマメと迷ったんだけれど、ここ数年大好きなヤングコーン。ヤングコーンは皮に包まれたものを釜で焼くものだから、水分を閉じ込めながらも高熱で一気に焼き上げるので、野菜の甘みと釜の香ばしさでたまらなくうまい!コーンのまわりのひげですら甘みを感じておいしいんですもの、野菜ってじつは奥が深いです。お店の人も話していたけれど、釜で焼く野菜はほんとにおいしいです。
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ピザの1枚目は、マルゲリータとアスパラ・アンチョビ・2種のチーズのハーフ&ハーフ。生地は小麦の味を存分に感じられ、イタリアで食べたピザ並みのうまさ。ピザは生地を食べるものですから!マルゲリータはナポリで食べたものより繊細。バジルも飾り程度にのせられているわけではなく、しっかり何枚ものっているからかな。アスパラは1センチ程度にカットしたものが一面に!アスパラがなんて甘いんだろう。歯ごたえもしっかり残っていて、しゃきっとしたみずみずしいアスパラをもっちりした生地の上で感じられます。
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1枚でだいぶおなかいっぱいなんだけれど、どうしても他の種類が食べたくてもう1枚トライ。今回の具は冒険して、レンコンとバジル、たらの芽・抹茶ソース・2種のチーズのハーフ&ハーフ。レンコンはこれまたしゃきっとしていて、濃厚なバジルのソースにぴったり。たらの芽は山菜らしい心地よいあくの強さを残しつつ、2種のチーズと抹茶ソースでちゃっかりと立派なピザに。ひげが感じられるような新鮮なたらの芽をこんな風にいただくのは初。チーズとよく合うんだね。
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ピザのメニューは他にもデザート系もあって奥がふかそう。いろんな種類を食べたいから2人よりたくさんの人数で行くのも楽しいかも。ワインも4000〜5000円台が中心と良心的。ピザは安くはないけれど、素材の良さと生地のうまさを考えれば納得できるかも。軽井沢の店も今度行ってみたいな!店員さんがなかなかつかまらないことをのぞけば、10点にしたい店です。代々木上原から迷うこと間違いなしなので注意してね。
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エンボカ 東京(en boca)
03-5452-1699
渋谷区元代々木16-16
完全予約制

エンボカ 東京 (en boca) (イタリアン / 代々木上原、代々木八幡)
★★★★ 4.0

恵比寿「俺のハンバーグ山本」の俺のハンバーグ 8.5点

先日、恵比寿をふらふらと歩いていたら偶然見つけた話題の「俺のハンバーグ山本」。食べようと思ったら一時間以上待つというので断念。悔しかったのでその週の週末に早速行ってみました。場所は、ZESTを超えて、ガーデンプレイスの方に坂を上がった左手、ガーデンプレイスから行った方が近いかもしれないな。
コレ目当てで出かけたんじゃなくて、バレンタインデーを前に私の大好きな白金の「エリカ」のチョコを買いに行こうと、自転車で出かけたのがはじまり。白金って遠いかなぁと思ったけれど、高輪から白金に抜けるアップダウンがちょっときつかった程度でしたよ。その「エリカ」がこれ。あのミントとレーズン、マ・ボンヌのを誰かにあげたい気持ちはみんな一緒なんだね・・・うんうん、と思ったら隣の席の男の子が手作りチョコをもらっていて、「はっ!手作りという発想があった」と自分が恥ずかしくなってしまいました。私だって高校生の時は手作りしていたのに〜。純粋な気持ちを忘れちゃいけないよね。
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「エリカ」を後にして、開店20分前の「俺のハンバーグ山本」へ。すでに一組の待ちあり。開店5分前になると40人ほどの長蛇の列。私ったらちょうど良いときに来た!グラスビール300円で喉を潤し、おすすめの「俺のハンバーグ」1500円を注文。店名にインパクトあるよね、「俺様のハンバーグを食べやがれ!」って感じなのかな。そのハンバーグがコレ。和牛使用のふわふわ肉汁たっぷりハンバーグの中に、生ハムで包まれたコーンクリームがとろり。「俺様の好きなん肉汁たっぷりのハンバーグに好きなものを詰め込んじゃったぜ!」by山本って感じ。なるほどね、こういう子供が大好きなものを詰め込んじゃったのね。うまいじゃん!ごはんもぺろりとたいらげちゃいましたが、残念ながらこのくらいのうまさのハンバーグならたくさんあると思うな。カレーとクリームコロッケとグラタンとハンバーグが大好きな大人が、好きなものをいっぺんに食べれる喜びを味わったってところ?ハンバーググラタンもメニューにあるし・・・。
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こっちは断面図。そもそもハンバーグもカレーもジャンクな味なんだけれど、このハンバーグは意外や意外、よく考えられた体に優しいジャンクと言ったところ。というのも、付け合わせの野菜がかなり充実しているです。明太子がのったじゃがいも、青梗菜、きくらげ、ごぼう、それにきのこ数種のバターソテー。
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こちらは意味不明の「白菜のステーキ」。ホント意味不明。おなかが空いていたから平らげてしまったが、半生の白菜です。白菜ソノモノのおいしさを味わってほしいみたいな行間が見え隠れするけれど、白菜のうまさをだし切れていないな。個人的には妹尾河童さんの本で知ったピェンローが一番。
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これは食後の、にんじん・赤ピーマン、ミカンのジュース。ほんの一口だけれど、おいしいよ。
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辛口になってしまいましたが、また食べに行こうと思っています。すぐに入れればだけれど・・・。
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俺のハンバーグ山本
03-5475-5701
渋谷区恵比寿4-23-12 茗荷原ビル 1F
11:00〜15:00 17:00〜23:00
日曜定休

外苑「ル・ゴロワ」のディナー 10点

背筋をピンとしないといけないようなフレンチはどーも苦手なのですが、かといって狭いテーブルに押し込められるビストロって雰囲気じゃない時に最適な店!雰囲気も味もマダムのもてなしもすばらしい店です。料理はアラカルトでももちろん頼めますが、プリフィクスが6400円とリーズナブル。ワイン飲んで、だいたいひとり1万円ってところでしょうか。
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前菜は、定番と言われている「ル・ゴロワ風サラダ」。見た目はサラダですが、前菜の盛り合わせと言ったところ。野菜の種類はもちろん、隠れている素材の種類はかなり豊富。何品目使っているか数えたら、もしかしたら20品目行くかもしれないな。葉ものの野菜だけでも5種類以上、それににんじん、しいたけ、パプリカ、エリンギ、プチトマト、ナス、カブ、など。それに赤海老にあわび、あわびの肝、生ハム、サザエ・・・もう覚えていないや。ひとつひとつはグリルだったり、フリットだったり別々に味付けされているんだけれど、この皿にまるでサラダのように盛りつけてある。世の中の付け合わせのサラダと同じにするなかれ。
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こちらは本日の前菜である、大黒さんまと焼きナスのテリーヌ。大黒さんまとは、北海道の厚岸おきにある大黒島付近で獲れる大きいさんまのこと。縦に持つと曲がらずにピンと経つほど身がしっかりしていることで有名。さんまの焼き目が美しい〜。
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スープは、富良野天心農場の人参のムースとトマトのクーリー(冷製)。下の層は甘みのある人参のムース、上の層はトマトそのままの味のクーリー。それにコンソメのジュレ。野菜そのものの味をうまく引き出していてすばらしい。ここの野菜は北海道から取り寄せていることでも有名なんですよ。
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こちらは、北海道標津産クレソンのポタージュ(冷製)。これも食べていないからわからないけれど、クレソンをポタージュってすごく魅力的。きれいなグリーン。
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メインは、北海道襟裳短角和牛のシャリアピンステーキ。シャリアピンステーキとは、薄くのばした牛肉をすり下ろしたタマネギに漬け込み柔らかくしてから肉を焼く手法。短角牛は肉の味がしっかりとし、赤身のうまさが際立つ。上に乗せられたたまねぎが甘くて、この店の野菜のおいしさを実感。ココットに入っているのは、なんと百合根のグラタン。ジャガイモより甘くてねっとりとしていて、たくさん食べるのには向かないけれど、こうやってステーキに添えるなんてセンス抜群。
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こちらは、岩手産鴨肉のコンフィ季節の野菜添え。
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こちらは、襟裳短角和牛テールの赤ワインマディラ酒煮込み。どれもすごくおいしそう。
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デザートは、グレープフルーツのプリン。プリンに柑橘系なんて合うんだな。コーヒーや紅茶だけでなく、北海道のだったんそば茶や加賀のほうじ茶が飲み物にあるのがびっくり。
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本日は、最初に勤めた会社の先輩と後輩の誕生日と言うことで、しーちゃんにお花を作っていただきました!箱を開けたときのサプライズと、いつまでもしーちゃんのお花を飾ってほしかったのでプリザーブドフラワーで。大事にしてもらえそうでよかったよ、しーちゃんありがとう。
この店「ル・ゴロワ」、やっぱり人気があるだけあります。閉店時間がもっと遅ければいろいろと使えるんだけれどな。11時には追い出されちゃいます(十分遅いか!)。食べたいメニューも、一緒に食べに行きたい人も頭に浮かぶ店です。
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ル・ゴロワ
渋谷区神宮前2-3-18
12:00〜14:30 18:00〜21:00
03-3404-0820
月曜定休

ル・ゴロワ (Le Gaulois) (フレンチ / 外苑前)
★★★★★ 4.5