All posts in 港区

西麻布「もつ料理 幸 西麻布店」のもつ鍋 6点

私のブログを見てくださっている方は、6点なんて店を初めて見るんじゃないかな。本当は低い点数の店も載せていきたいんだけれど、なかなか手が回らなくて点数の良い店ばかりが載る状況になっています。でもこの店はちょっと言っておきたかったんで書いてみました。
この「幸」という店は去年の夏に訪れて10点を付けた博多の店の東京進出店。「秋に東京にオープン」と言うホームページの記載を見て、胸をわくわくさせながら定期的にページを見に行っていたところ、11月の終わりにオープンしたみたいなのでさっそく12月に行ってみました。
場所は西麻布のダルマットの隣り。こんな好立地でもつ鍋なんてやっていけるの〜?ダルマットだって食材やコースに工夫を持たせてあの価格を実現しているのに〜、と半信半疑で店へ。店は新店だから当たり前なのかも知れないけれど、白木造りのおしゃれな店で、座敷もなかなか広い。西麻布のおしゃれ居酒屋をきちっとやってのけている。悪く言えば合コン向きな感じ。
これ、もつ鍋。味はおいしかったですよ。ただ、福岡で1人前950円だったのが、ここじゃ1400円。同じものでも450円も違うのね。
Img_6680
なんだかイヤになって来ちゃって写真を撮る気持ちが失せてしまったんだけれど、タンテキもほぼ倍額だし、レバ刺しに載っているねぎの量もすごく少なかったよ。おかげで、お酒をたいして飲んでいないのにひとり6000円もかかった。博多の「幸」の倍近くかも。
となりの席で冷酒を頼んだお兄さんに店員は「飲み方は?」なんて質問しているし、芋焼酎のロックをまるで水みたいに間違えてうちのテーブルに持ってきて飲んだ瞬間びっくりだし、かわいいだけでちゃんとサービスできないおねえちゃんが笑顔だけで乗り切っていました。新店だからやむなしとしても、あの家庭的な家族経営っぽく見えた「幸」がこんな風になってしまうと悲しい限りです。それでも「幸」の味を懐かしんで足を運ぶ人が後を絶たないんだろうな。
あー、残念。あんなに好立地でゆったりした席の作りじゃなくていいから、もうちょっと安価に食べたかったよ。かわいいだけでちゃんとサービスできないおねえちゃんじゃなくて、「幸」のもつ鍋を愛する人に提供してもらいたかったよ。食事は味だけじゃないんだなと痛感した夕食でした。
この写真はこの日の晴海埠頭。空気が澄んだ日の夕暮れは、刻々と表情を変えていきます。これは2008年12月6日の16:52。夕暮れは16時過ぎから17:30くらいまで楽しめますよ。
Img_6595
▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ
博多もつ料理「幸」西麻布店
〒106-0031
東京都港区西麻布1-10-7 FTⅡ2F
TEL:03-6438-1100

西麻布「ダル・マット」のコース料理(再) 9.5点

人気イタリアン「ダル・マット」の記事は3回目。一度目の「西麻布」、二度目の「恵比寿」もご覧あれ。
この「ダル・マット」は、コース料理が4000円(西麻布の場合)、1500円でワインも飲み放題の店。コースはひとつしかないが、食べる量や嫌いな食べ物対応は事前にしてくれる。仲間でわいわいやるにはうってつけのイタリアンってところ。
前菜はまるでピンチョス。
谷中生姜を赤茶豚で巻いたもの。添えてあるのは紅玉リンゴのすりおろしたもの。食欲が一気にアップ。
P1080704
ちょっとずつ盛り合わせ10品。覚えているものだけ。グラスに入っているのは冬瓜のジュレに、中には塩辛さがちょうどいいキャビア、表面にはとんぶり。畑のキャビアと海のキャビアが共存。右上は「ティンカーベル」というピーマン?シシトウ?だと思ったのだけれど、googleではトマトとヒット。う〜ん、記憶が。。。その下は新ごぼう、その下は中華で出てくる百合のつぼみ(忘れた)、左の黄色いのは赤ピーマンのムース、その上のピオーネ、左上は鰹、他は忘れた・・・・。ちゃんとメモをしなければ。
P1080705
これは前回も食べた桃の冷製パスタ。ホワイトペッパーと桃が合うなんて。桃は白鳳だそう。
P1080708
沖縄の白豚のハム。ハムの塩加減が絶妙。焼きたてのトーストにバターをたっぷり塗って、このハムでガブリと行きたいなぁ。添えてある野菜は、芥子菜とチコリ。
P1080709
メイン写真をだいぶ食べるまで気がつかなかった・・・。さらにピンぼけ。フランスパンデ地方の鴨肉と米沢牛A5のイチボ肉。添えてあるのは、茶豆(だったかな・・・)とゴールドラッシュというコーンが入ったマッシュポテト。これがヒットで家でも作ってみたよ。今時の甘いコーンはこうやってジャガイモと一緒にマッシュポテトにするのはいいね。右のグリーンは、京都の新百合根と蓮芋、それに豆苗。蓮芋のすけすけ具合がちょっとおしゃれ。
P1080713
最後のトリッパのオレキエッテ(だったかな)も写真を取り忘れ。オレンジピールの香りがするのがにくかったのに・・・・。
デザートは、ヨーグルトのシャーベットを岩塩とオリーブオイルで。これは家でもやってみよう。ヨーグルトでやってもいいいかも。
P1080715
相変わらず使える店そうです。夜遅いのもグッド。予約が取りやすいと尚いいのにね。
▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ
西麻布DAL-MATTO
〒106-0031 東京都港区西麻布1-10-8 第2大晃ビルB1F
Tel&Fax 03-3470-9899
18:00 – 28:00 (ラストオーダー 26:00)
月曜日定休
#最近、ディスプレイの文字は大きいのがいいと思い出した。歳なのだろうか。CSSを修正して文字を大きくしました。

芝「東京カレーラボ」のスパイシーポークカレー 8.5点

ここのところぐっと冷え込み、毎日手袋が欠かせませんが、こんな時は鍋・・・じゃなくてカレーですよ!ずっと行きたかった、東京タワー2Fにある「東京カレーラボ」に行ってきました。この日は快晴!雲ひとつない澄んだ空に東京タワーの朱色が映えてキレイでしたよ。
P1070418
2007年3月にオープンした「東京カレーラボ」とは、小山薫堂など多彩なメンバーで手がけたカレー店で、日々研究を重ねたカレーをその都度メニューに入れていくんです。「ラボ」と言うだけあって、ガラス張りのラボっぽいイメージもあり、実際にそこで研究を重ねているらしいです。これがそのメニュー。一番最初に作ったのは「アーモンドチキンカレー」だったのかな。
P1070419
私は、比較的辛めだという「スパイシーポークカレー」1200円を注文。キレイに椰子の実型に盛られたご飯の両サイドにキレイに盛られたルー。この店では比較的辛めなのかもしれないが、一般的にはかなり甘め、その中にちょっとしたピリッたある感じ。このピリッは写真にも写っている黒っぽい粒々スパイスで、あとから「ドライコリアンダー」とわかりました。これが「スパイシー」の秘密ですね、これがただのカレーの域を超える役目をしている。肉はホロホロ、崩れていく感じがカレーにぴったり。ぺろりと平らげましたし、また食べたいとも思いますが、カレーベスト5に入ってこないのはどこに違いがあるのだろう。デリーのカレーにはやみつき感があるのにな。コレを食べたら、新宿の中村屋のカレーが食べたくなったよ。
P1070423
こっちは「オニオンチキンカレー」1000円。一口しか食べなかったけれど、オニオンの甘みがいっぱい。個人的には辛いカレーが好きなので、自分だったら頼まないかなー。
P1070426
あと、これも好みなんでしょうけれど、サイドに盛られたタマネギのアチャールの味付けが私の好みじゃない。もっと塩辛くて、タマネギのシャキシャキ感も残してほしいんだよね。これじゃぁ箸休めにならないよ。
でもおいしかったので、また行くよ。
▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

東京カレーラボ

港区芝公園4-2-8 東京タワー フットタウン 2F
03-5425-2900
11:00〜21:50

新橋「魚金2号店」の酒の肴 8.5点

新橋って私が好きそうな居酒屋が多くあるのにもかかわらず、実はほとんど未経験の私。そんなとき、よく拝見させていただいている「佃の旦那」ブログで、いかにも新橋って言う感じの店を見つけて、ずっと行きたかったんだ!
P1070401
これ、オススメの「お刺身6点盛り」。姿造りは、サヨリ(1980円)かカワハギ(2580円)か真子カレイ(2580円)から選ぶんだけれど、選ぶ魚によって刺し盛りの値段が変わります(カッコ内がその値段)。ちなみに私が選んだのはカワハギの入った刺し盛り2580円。カワハギは肝がなかったのは残念だけれど、これのどこが6点盛りなんだ!カワハギを入れても11点も盛られている!感覚的には5人前以上あります。シメサバの締め方も酸っぱくなくてちょうど良いし、まぐろのブツの脂のノリ具合もちょうど良し。とろけるほどの最高級って言う訳じゃないけれど、酒の肴に飲むにはこれで十分。こういう安くて普通にうまい居酒屋がほしかったんです。
P1070398
こちら「マテ貝のバター焼き」480円。メニューには5本と書いてあったから、「あー二人前来ちゃったんだね」なんて思ってお会計を見てみたらちゃんと1人前だった!5本って何のことなんだ!6点盛りの6点って!?マテ貝はお台場や千葉でも取れる貝で、浜辺の穴に塩をかけるとぴゅっと出てくることで有名。私が今まで食べたマテ貝の中でもかなり大きくて、ボリューム満点。大きいとちょっとグロテスクね。
P1070403
最近、ワインでも焼酎でもなく、日本酒で飲むことが多いです。これは「尾瀬の雪どけ 斗瓶取り秘蔵大吟醸袋吊り」1合980円。よく考えたら1合でこの値段はこの店にしちゃ高い方だ。・・・と思ってネットで調べたら一升15000円もする!980円は安かったのかも。するするっと入ってしまう上品な味でした。並々注いでくれるのもうれしいよね。
あー、安くてうまい店、また見つけちゃった!誰か一緒に行こうよ〜。
▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ
魚金2号店
東京都港区新橋3-8-6 大新ビル1F
03-3431-6662

麻布十番「七尾」のコース 9.5点

笑顔がとてもステキなオーナー兼シェフの七尾かつ子さんの日本料理店。温かみのある料理と七尾さんのおもてなしがホーントにステキな店。もうこういう店だ〜い好き。96年5月には「料理の鉄人」にも出演している名店なんだけれど、ここまで至るには七尾さんの並々ならぬ努力が合ったはず。でもそんなことはみじんも感じさせないんです。料理はおまかせコース7000円のみで、軽くお酒を飲んで1人1万円っていうところ。
1品目は、アンキモ豆腐に、生姜、とんぶり、百合根、きゅうり、それに出汁のきいた餡がかかっているもの。アンキモ豆腐が濃厚で、さらに生姜のよくきいた餡によく合うんです。とんぶりのプチプチとした食感、百合根のホクホク、きゅうりのシャキシャキ。口の中でいろんな食感が楽しめます。
P1020866
2品目手前は、舞茸のフライと銀杏の素揚げ。3品目奥は、ボイルしたしめじと生の柿、そこにお豆腐のソースがかかっているもの。舞茸のフライを口に運んでサクッと割ると、ほわ〜んといい香りが立ち上って秋がいっぱい。アツアツがたまらないです。そしてこれまた旬の銀杏。秋に食べる銀杏は緑色で味も全然違うんですよね。
P1020869
4品目は、ヒラメのお刺身に山芋の千切り、菊のおひたしを挟んだもの。ヒラメ自体もとてもおいしいけれど、山芋や菊を挟むとヒラメの味を殺さずにさらにおいしくなるから不思議。
P1020872
5品目は、蓮根の飯蒸し。ご飯には小さく刻んだ京人参。「飯蒸し」と言われて感じがパッと浮かばなく、七尾さんにきいたらすぐにおしえてくれました。器もステキ。
P1020874
6品目は、えび芋のお椀。えび芋とは京野菜のひとつで、海老のような縞模様をしているからそう呼ばれているらしいんです。まわりのつぶつぶは芥子の実。割るとねっとりとしたえび芋が生姜のきいたスープによく合うんです。具にはカニ身も入りとっても豪華。
P1020879
7品目は水菜とえのきのサラダ。ドレッシングは適度な濃さなので、スープのように飲めてしまう。上にかかっているのは玄米。8品目の春菊のグラタンの写真を撮り忘れましたが、春菊の強烈なにおいが食欲を増進。春菊をグラタンにするっていう発想がおみごと。
P1020881
9品目の締めは和牛のステーキ。これで2人分。じゅーじゅー、くつくつとたまらない音とたまらない香り。音は動画でどうぞ。

「料理の鉄人」に出演したときは、「究極の家庭料理」なんて言われていたみたいだけれどとんでもない。何も知らずに食べた人が「家庭料理」だなんて思いもしないはずです。おいしい裏付けは素材だけじゃなく、七尾さんの努力。ただの女性じゃないですよ。見習いたいくらいステキな人です。
この店に出会ったのは、この店から徒歩1分のところにある「備前」という隠れ家的バーにふらりと立ち寄ったこと。この「備前」の店主こそ、旦那様の七尾さんだったんです。「七尾」を締めて「備前」にいらっしゃった夫婦と3時まで飲んだのが始まりでした。「七尾」でお腹をいっぱいにして、「備前」で店主の七尾さんとカウンターで飲むっていうのが王道。1時をすぎればかつ子さんも一緒に楽しい会話で時間を忘れます。冬メニュー、春メニューと食べ続ければ、この店は確実に10点になるな。
▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ
七尾
東京都港区麻布十番1-5-10 第二石原ビル1F
03-3401-7770
日曜定休