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屋久島の山奥の澄んだ空気 10点

屋久島に到着した初日の午後は、借りたレンタカーでそのままヤクスギランドに行ってきました。ヤクスギランドという名称から想像するに、子供の遊具や観覧車でもあるかと思いきや、屋久杉の散策コース。ネーミングが良くないって思う人は私だけじゃないみたいです。このヤクスギランド、車で行ける屋久杉がみれる場所なので登山まではしたくない人でも屋久島の雰囲気を十分楽しめます。30分コースなら遊歩道が整備されているので、サンダル姿の観光バスの人も多くみられました。私は全体を回る150分コースへ。途中からそれなりの登山道になるので、縄文杉に行く前の練習には最適でした。写真は30分コースのキレイに整備された遊歩道。
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空気が濃いんです。ひんやりしているわけでも、何か特別なにおいがするわけでもないんですが、濃いんです。そして雑なものが何もない感じ。酸素が濃いとか、空気がおいしいってこういうこと言うんだなって感じるんです。
こんな風に流れる水ももちろん飲めます。冷たくて軟らかくておいしい〜。苔ってなんだかジメジメして好きじゃないけれど、ここの苔はイヤな感じがしない。新芽のクッションみたいな感じ。
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どこの沢もとてつもなく大きな岩がゴロゴロ。この島は花崗岩でできていて、土は表面の2メートルくらいにしかないとのこと。そこに屋久杉みたいな大きな木がへばりついているんです。何千年も。
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台風や雷の自然発生的に、または人間の手によって切り倒された屋久杉の切り株の上に、また別の木々が芽を出し、根を張り、しがみついて、大きな株になっていく。これを切株更新というそうです。
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この屋久杉は150分コースのちょうど中間地点あたりにある「母子杉」。母も子も樹齢2600年と言うから、どっちも母だよ。
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この日の屋久島初の食事は、民宿がやっている食事処へ。飛び魚の唐揚げや首折れ鯖の刺身、亀の手など地のものばかり。まー、正直一度食べれば満足かなー。パンチにはちょっと欠けます。
屋久杉が住むほどの山奥の澄んだ空気は間違いなく10点です。
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屋久島の山奥の水 10点

福岡から鹿児島へ飛行機で移動し、そのままたまたま同じ飛行機で屋久島へ。プロペラが回る飛行機ってなんだか興奮します。鹿児島空港から飛び立って35分、あっという間に屋久島です。屋久島と言っても周囲は100キロ以上のかなり大きな島。空の上から島を見渡すことなんてできないくらい大きいんです。
着いた日の午後はヤクスギランドに向かったのですがその話しは後日。翌日はあの縄文杉を観に行きました。4時起床、車で島の中心部、山間いの荒川登山口に1時間ほどかけて向かい、まずは頼んでおいた朝弁当で腹ごしらえ。うっすらと明けていく登山口は何百人という人でいっぱい、真夏だと車で入れないと言うから1000人くらいが1日に登山するのかも知れません。軽く準備体操をして往復10時間の登山を開始。
最初の2時間ほどは延々とトロッコ軌道の上を歩きます。勾配はきつくないのですが、枕木の幅と歩幅が合わなくて歩きづらいんです。途中から枕木の上に縦に板を敷いてある道に変わり、少しは歩きやすくなりますが、こんな道が2時間くらい続きます。
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トロッコ軌道は沢に沿っているので、川を何度もまたぎます。鉄橋はかなり長くて高いものもあり、高所恐怖症の私には顔面蒼白もの。5つくらい渡って少しは慣れましたけれど、風が吹いていたら泣いていたかもしれません(^_^;。
途中、トロッコも通過。以前は林業のための集落もあり、500人ほどが通う小中学校もあったというのですから、このトロッコも頻繁に稼働していたんでしょうね。
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トロッコ軌道と分かれて本格的な登山道がスタート。勾配がきつくて3分くらいで息が切れました(笑)。そんな道を30分ほどヒーヒー言いながら登っていくと「翁杉」に到着。推定樹齢2000年、ヒノキやヤマグルマ、サクラツツジが着生していて見事です。
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そしてこれが「ウィルソン株」。推定樹齢2000年、300〜400年前に切り倒され、大阪城に使われたと言われている屋久杉。数百年経っても樹液が濃いため切り株は腐らないんです。ウィルソンさんが発見したからウィルソン株と言うそうです。このウィルソン株を切り倒したときに、あたりの杉も切り倒したようでここは開けて明るいんです。そのあと小さな小杉が生えてきて、森はまた元通りになろうとしています。
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切り株の中に入ると水が沸いていてほこらになっています。見上げるとハート形に空洞。中はヒンヤリしているんです。
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かなりきつい勾配が続き、だいぶイヤになってきました。数十年前まではこの屋久島で一番大きいと言われていた「大王杉」、「夫婦杉」と続きます。写真は「夫婦杉」。まるで手をつないでいるかのように、もう一方の幹に食い込んでいるから「夫婦杉」。縄文杉まではあともう少し。
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登山口からわりとゆっくり歩いて約4時間、縄文杉は見上げた上にどっしりすわっていました。木を守るために近寄ることはできず、手前の観覧台から鑑賞。幹の太さ、うねるような皮の模様・・・圧巻です。樹齢は7200年、いったいどのくらいの時をこの場所で過ごしたのでしょうか。縄文杉の名称は、縄文時代からあるからと言う説と、縄目の模様があるからと言う説のふたつがあるそう。時折、霧が立ちこめ、目の前の縄文杉が消えてしまいそうになるほど。登ってきたから汗がひどくでていたけれど、ここは町よりも10度は温度が低く、ヒンヤリを超えて寒いくらいでした。
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縄文杉を振り返ると「メデューサ」と呼ばれる不思議な杉。頭髪は無数の毒蛇、イノシシの歯、青銅の手、そして黄金の翼を持つ女王「メデューサ」。月夜でみたらぞっとしそう。
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もう一つのお弁当を開いてお昼。持ってきたアクエリアスも底をついたので、沢で水を汲んで水筒に入れます。ここまで登ってきても水は豊富で、至る所から流れていて、もちろんどれも飲めるんです。冷たくて軟らかくて、甘みさえ感じるここの水は、日本一の軟水だそうです。
そして同じ道を下山。途中、大粒の雨が降り出し、買ったばかりのゴアテックスのカッパが大活躍。岩がごろつき、苔むす山道はまだ良いものの、トロッコ軌道は同じような風景が続いてちょっと退屈。こんな道が5時間も続いてようやく登山口に帰ってきたときは夕方4時でした。ガイドも付けず、甘いものも持たずに登山してしまったので、途中の休憩所でキットカットを食べるカップルを恨めしそうに見ちゃいました。登山口にはかき氷屋が!練乳たっぷりのかき氷、こんなにおいしいと感じたことはなかったです。
屋久島の水と、下山した後のかき氷は間違いなく10点です。
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佐賀呼子「河太郎」のイカ刺し 10点

2日連続で10点はやりすぎ?
でもここのイカは生きている間に一度は食べるべきイカです。イカの話は後半で。
この日は、りょうちゃん、ちゃー坊カップルと一緒に佐賀ドライブ。門司からわざわざ博多まで駆けつけ、さらに佐賀まで連れて行ってくれてありがとう。ホントに楽しかったよ。吉野ヶ里遺跡には一度は行ってみたかったのと、つい先日会ったまゆみちゃんが「佐賀なら呼子のイカっすよ」と教えてくれたのがこの旅程の決め手でした。
午前中は吉野ヶ里遺跡へ。ご存じの方も多いこの遺跡、弥生時代の代表的な環濠集落跡で、約600年間の弥生時代の移り変わりを観ることができる。当時は有明海がこの吉野ヶ里から2キロほどの場所にあったらしく、山海の幸に恵まれ、農耕も栄え、流通にも便利だったことが繁栄の理由らしい。写真手前の竪穴式住居は、この集落の村長的存在の人の家、奥は備蓄用の高床式倉庫。当時は家の大きさに上下の差はなかったらしい。
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右奥に見えるのが当時の国会議事堂的な建物。中はかなり広くて3階建て。屋根の上の三日月のような飾りが凛々しくてかっこいい。写真でも解るように村は広い。
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この遺跡が国営になったきっかけともなる甕棺。大きな甕を二つ合わせたお墓。ここからは短剣や管玉がたくさん見つかっている。とにかく暑くて古代人の暮らしにロマンを感じるような余裕はなし。入り口で菅笠を貸してくれ、さらに水を浸して首にかけるタオルももれなくプレゼントしてくれた。菅笠と水タオルがなかったら熱中症を起こしてしまうところだったかも知れない。
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ここから2時間ほど北上して呼子へ。「よびこ」だとずっと思っていたら「よぶこ」だった。読み方注意。この呼子はイカの町。湊では至る所にイカが干されている。炙ってくわえながら、焼酎ロックを飲みたい〜。
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じゃじゃーん、これが呼子の剣先イカだ!これで4人前。生け簀から網ですくい上げて生きたまま裁いてしまうから透明そのまま。
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食べているそばから色がぐんぐん変わる。血がどくどくとイカの表面を流れて、斑点がみるみると色が変わるのがわかるんです。もちろんバタバタ動くし。
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光に空かすと向こうが透けるほど。味の話をまったくしていなかったけれど、新鮮なイカというのはねっちょりした感じがあまりなく、極端に言うとサクサクと食べれる感じ、くにゅくにゅしない。適度に入った切れ目が食べやすくなっているのでドンドン食べることができ、舌で堪能すると言うより喉で喉ごしとうま味を堪能できる感じ。イカ自体の味も深くて甘みを感じられる。こんなにうまいイカは食べたことがない。
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こちらはイカ焼売。中の卵白がふわっとジュワッとしていてうまい。もう一つ食べたかった〜。
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刺身で食べなかった、トンビとげその部分は天ぷらに。これがサクサクとうまいんだ!アツアツで塩がいい。このイカは間違いなく10点。死ぬまでに絶対に食べておくべきベスト20に入ります。
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私たちが訪れた「河太郎」は呼子でも随一の人気店で、行列は当たり前。時間をはずせば比較的すんなり入れますよ。
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いか活き作りの店 河太郎 呼子店
佐賀県唐津市呼子町呼子1789-2
0955-82-3208
平日  12:00〜20:00
土日祝   11:00〜20:00
月曜のみ 12:00〜19:00

福岡薬院「もつ料理 幸 本店」のもつ鍋 10点

今年の夏休みは、福岡3泊と屋久島5泊の九州旅行。福岡は、サンセットライブと言う海辺での音楽イベントが目的です。だって今年の夏は一度も海に行っていないんだもん〜。サンセットライブが行われた糸島郡の志摩町は、福岡の湘南らしい。それがこの志摩町芥屋の海(初日の昼だけに人がいないなぁ)。当たり前だけれど湘南よりずっとずっとキレイで白い砂浜!このイベント、メインのライブ会場は2カ所なんだけれど、3分くらいしか離れていなくて、ライブが始まる5分前にライブ会場に行っても十分見れると言うすばらしさ。Fuji Rockじゃぁこうはいかないもんね。
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ライブは3日間なんだけれど、1日目と3日目だけ参加。大好きなbonobosの「Thank you for the music」で痛くなるほど手を叩き、電撃ネットワークの熱・痛パフォーマンスに釘付けになり、F.P.M.の流す曲を聴きながら砂浜でごろごろし、PUSHIMの歌声にしびれた夏の日でした。
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福岡はやっぱりいいね。ライブ会場の屋台だって、豚骨ラーメンや芋けんぴ、地鶏の炭焼きなんて言うご当地メニューがあるし、お酒だって芋焼酎が絶対ある。レッドブル焼酎割りはおいしかったな。家でも試してみよう。
夜は選択肢に迷いながらも、内富さんおすすめの薬院の六角そばのもつ料理屋「幸(さち)」へ。よく分からなかったのでお店の人に勧められるまま、さがり刺を注文。さがりとは横隔膜のことらしく、いわゆるハラミのことなのかな。食べた感覚は馬刺しのよう。新鮮で臭みも全くなく、赤身がうまい。
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こちらはタンテキ。肉厚にカットしてあるから、食べ応えばっちり。噛みしめるとジュワリとしみ出る肉汁がたまんないっす。
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もつ鍋は2人前注文、1人前は950円。私もたいしてもつ鍋を食べたことがあるわけではないけれど、醤油味だけでなく、味噌やポン酢なんて言うのもあって、上に載せる具もさまざま。私が見た感じでは、ここは元祖もつ鍋と言う感じの(博多の人、違ったらごめんなさい)あっさり醤油味、でもコクはしっかり。スープも澄んでいて、煮込んでも濁らない。モツは宮崎産で、湯通しをしてあるらしく、いくら食べても胃がもたれない。もふるふるの脂身たっぷりの大きめで食べ応えがあるのもうれしい。口に入れると脂身がじゅわーっと溶け出してこの上なくうまい。私が今まで食べたもつ鍋の中でも一番うまいかも。私は何度も食べたくなる味ってことで10点を付けちゃいましたが、これって好みなんだろうな。おすすめしてくれたのにまだ食べれていない内富さん、行った方がいいよ、うまいって。
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締めはちゃんぽん。スープをたっぷりすったちゃんぽん、うまいよね。
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隣のいかにも地元の人といった感じのカップルは、店のテレビを見ながら、もつ鍋3人前、ちゃんぽん2人前を軽く平らげ、その後雑炊で締めていた。。。。私たちが「もう食べられないよ〜」なんて言いながらふくれたお腹を叩いている横で、そんなそぶりもまったく見せずに、食べる、食べる、食べる。まるで自分の家のお茶の間で、デートを楽しむようなうきうき感もなく、ぼそぼそっとたまに会話しながら、もつ鍋をひたすら食べる。なんて幸せなデートなんだろう。当たり前のように雑炊も追加してしまう息のぴったり感もステキでした。
なんと秋には東京に出店するらしい!行く人募集中!
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もつ料理 幸
福岡市中央区薬院1-12-12
092-739-3678
17:00〜23:00
水曜定休

【東北特集】酒田「味龍」のチャーシューワンタン麺 10点

引越しでパタパタしていたのでほとんど3月のグルメ記録を残していなかったのですが、3月の頭に母と西東北一周一筆書きの旅をしてきました。下の地図がその行程。
東京駅→新潟駅 新幹線MAXとき
新潟駅→酒田駅 きらきらうえつ
酒田駅→秋田駅 特急いなほ
秋田駅→弘前駅 リゾートしらかみ
大鰐温泉駅→青森駅 寝台特急あけぼの
青森駅→八戸駅 特急・・・忘れた
八戸駅→東京駅 なんだっけ・・・新幹線

大きな地図で見る
これがその全切符。
左上の、東京都区内→大宮の乗車券の料金が16,070円って言うのがステキでしょ。これが一筆書きチケットです。途中でとぎれるより安いんだって。
こんなチケット、当然私は買えないわけで、鉄道に詳しい両親がサポートしてくれました。
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新潟駅では「きらきらうえつ」に乗車。写真の左側のかわいい車両です。特急ではないので特急料金もなく、指定席のみ。窓も大きく作られたいわゆるリゾート列車で、車内販売が変わっていたり、展望席があったりします。
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実は酒田に向かうのはたったの半年ぶり。雪は残っているものの、笹川流れの風景も穏やか。終点の酒田では酒田ラーメンを食べてきました。前回は「満月」で食べたのですが、今回はdancyuで特集されていた「味龍」へ。駅からタクシーでも20分くらいあるところだったのですが、お客さんでいっぱいでしたよ。地元の人の人気店みたいです。ただdancyu記載の金華豚チャーシューの日は、隔週日曜日しか食べられないみたいです。いつもは三元豚みたいです。
これが「チャーシューワンタン麺」!酒田ラーメンは、魚を使ったスープが基本で、ここも鶏ガラ・豚骨スープと魚介系スープのダブルスープ。すっきりしながらもコクがあり、ずっと飲んでいたいスープ。チャーシューは2種。ほろほろくずれるタイプの肉と、脂身たっぷりの三枚肉部分。脂身が甘くてたまらない。
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ワンタンはお肉たっぷり。皮はながーくてとろり。肉のうまみもしっかりあって、ワンタンだけでも大満足。麺は縮れ麺。魚介系スープに良く合う。
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スープだけがうまいわけでもなく、総合的に均整の取れた完成度の高いラーメン。このラーメンなら週一で通いたいくらい。こちらが店主。すごく愛嬌があってかわいらしい人。「dancyuみて東京から来ました!」と話したら、おみやげにチャーシューの端っこをたっぷりくれましたよ。
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酒田に行った際は、この「味龍」と山居倉庫は必見です。土門拳が好きな人は飯盛公園の土門拳記念館もおすすめ。仏像写真に癒されますよ。
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山形県酒田市錦町1-2-24
0234-31-3717
11:00〜15:00
水曜定休