Archive for 3月, 2005

築地「鳥藤」のカモ鍋セットで作ったカモ鍋のあとの雑炊 9.5点

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鍋って簡単に作れて、冬にはもってこいで、食卓が盛り上がりますよね。最初にメインの肉や魚を入れたとき、ふたを開けたとき、そしてハフハフと口に運ぶとき、その時々にドラマがあって鍋を囲むその雰囲気が大好きです。
鍋の味はといいますと、実はちゃんと考えて作らないとあんまりおいしくないので好きじゃないんです。おいしい食材をつっこめばおいしくなるかというとそういうものではなく、むしろ少ない素材で、その素材の味や出汁を楽しむものが好きです。
少ない食材でその食材の出汁を楽しむ代表選手に、「扁炉(ピェンロー)」という鍋があります。妹尾河童さんの「河童のスケッチブック」という本で出会った中国の白菜鍋です。食材は、白菜と豚バラ(ここでは鳥もはいっていますが、私は豚バラのみが好き)、どんこ、春雨のみ。白菜の甘みがスープにでて、白菜がどうしてこんなにおいしいんだろうと思う激安鍋です。鍋ってその食材から出るスープを楽しむものなんだなと実感します。
前置きが長くなりましたが、こんな単純な鍋が好きで、おいしい鴨肉とセリとゴボウしか入っていないような鍋もすきです。鴨肉は築地市場の「鳥藤」という鳥専門店で買いました。スライスした鴨肉と自家製のミンチ肉がセットになっていて、あとは鍋に入れるだけになっています。築地と言えば魚が有名ですが、ここの鶏専門店は大山地鶏などの高級鶏肉が激安で買えます。単位も100gからで、キンカンなどの手に入りにくい部位や極上の鴨肉なども手に入ります。
でもやっぱり鍋は最後の雑炊に限ります。すべてのおいしさがスープに凝縮され、そのスープをご飯が吸い込む。鍋の中で一番興奮するときです。意外に難しくて、

・具が入っていてはいけない
・スープとご飯のバランスが大事
・卵を入れたら軽くひと混ぜしかしてはいけない
・アサツキ必須

このバランスで決まります。この写真、あんまりおいしそうに見えませんね・・・。

八丁堀「マイヨール」のアサリのジンジャーパスタ 9点

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また八丁堀の「マイヨール」に行きました。2004.10.16のブログでも紹介している「牡蠣のクリームパスタ」と定番「アサリのジンジャー」を食べてきました。
「牡蠣のクリームパスタ」は本日が最後、もう次の秋まで食べられません。牡蠣はごろごろ入っていて、最初に食べたときはなんて贅沢なパスタだろうと思ったものです。
定番はやっぱり写真上の「アサリのジンジャーソース」で、これは青じそを加えたバージョンです。ここのパスタは全般的に麻薬的です。というのは、食べ終わったときに少しくどいくらいの味の濃さなのですが、また必ず食べたくなります。そして誰かにこのおいしさを伝えたくなります。
私の勤めている会社がまだ茅場町にあった頃は、口コミで一気に会社中に広がり、気がついたときにはみんながこのパスタを絶賛していました。お昼時は並ぶことは覚悟ですが、並ぶ価値ありです。
他に、「カルボナーラ」も「たらこのパスタ」もおいしいです。八丁堀付近にきたときは是非。亀島橋のたもとです。
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