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新橋「魚金2号店」の酒の肴 8.5点

新橋って私が好きそうな居酒屋が多くあるのにもかかわらず、実はほとんど未経験の私。そんなとき、よく拝見させていただいている「佃の旦那」ブログで、いかにも新橋って言う感じの店を見つけて、ずっと行きたかったんだ!
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これ、オススメの「お刺身6点盛り」。姿造りは、サヨリ(1980円)かカワハギ(2580円)か真子カレイ(2580円)から選ぶんだけれど、選ぶ魚によって刺し盛りの値段が変わります(カッコ内がその値段)。ちなみに私が選んだのはカワハギの入った刺し盛り2580円。カワハギは肝がなかったのは残念だけれど、これのどこが6点盛りなんだ!カワハギを入れても11点も盛られている!感覚的には5人前以上あります。シメサバの締め方も酸っぱくなくてちょうど良いし、まぐろのブツの脂のノリ具合もちょうど良し。とろけるほどの最高級って言う訳じゃないけれど、酒の肴に飲むにはこれで十分。こういう安くて普通にうまい居酒屋がほしかったんです。
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こちら「マテ貝のバター焼き」480円。メニューには5本と書いてあったから、「あー二人前来ちゃったんだね」なんて思ってお会計を見てみたらちゃんと1人前だった!5本って何のことなんだ!6点盛りの6点って!?マテ貝はお台場や千葉でも取れる貝で、浜辺の穴に塩をかけるとぴゅっと出てくることで有名。私が今まで食べたマテ貝の中でもかなり大きくて、ボリューム満点。大きいとちょっとグロテスクね。
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最近、ワインでも焼酎でもなく、日本酒で飲むことが多いです。これは「尾瀬の雪どけ 斗瓶取り秘蔵大吟醸袋吊り」1合980円。よく考えたら1合でこの値段はこの店にしちゃ高い方だ。・・・と思ってネットで調べたら一升15000円もする!980円は安かったのかも。するするっと入ってしまう上品な味でした。並々注いでくれるのもうれしいよね。
あー、安くてうまい店、また見つけちゃった!誰か一緒に行こうよ〜。
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魚金2号店
東京都港区新橋3-8-6 大新ビル1F
03-3431-6662

月島「肴や味泉」の酒の肴 9点

月島と言えばもんじゃを思い浮かべますが、焼き肉も居酒屋もレベルが高く、むしろそっちの方が利用頻度が高いかもしれないんです。もんじゃで酒をダラダラ飲むって感じじゃないじゃない?岸田家江戸家も、肩肘張らずにおいしいお酒が飲めて、何を頼んでもうまい。そんな月島で穴場な場所にある、レベルの高い居酒屋をまた発見しました。
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最初に刺身が来てほしかったのに、期待を裏切ってやってきたのは「温野菜のスープ煮」。大根、カリフラワー、ブロッコリー、ミニトマト、じゃがいも、ベーコンをコンソメスープで煮込んである。火の通り加減は絶妙。大根は箸で切れるほどに柔らかく、ブロッコリーやカリフラワーは柔らかすぎず、歯ごたえも残している。ベーコンは出汁としての役割ばかりでなく、肉感もしっかり。ビールが進みます。
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「自家製さつま揚げ(特大)」700円。この店で食べたものの中で一番印象的で、次回も必ず頼むと決めたもの。ハンバーグサイズのさつま揚げは、野菜がたっぷり。生地はふわふわで熱々。たっぷりの生姜醤油で食べるのが最高です。
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断面はこんな感じ。あー、こういうのちゃんとしたメニューを持っている居酒屋が好きだなぁ。
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刺盛り。左の穴子は珍しいが、さして驚きは感じられず。先日も築地の寿司大で食べたキンメ(左上)が美味。ウニも新鮮、まぐろもシマアジもなかなかおいしかった。この辺りの居酒屋ではこのくらいの刺盛りを出すのは当たり前になってきているとこの頃感じる。
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日本酒は種類が豊富でなかなかうまかったので、つまみにと「赤ホヤの塩辛」を注文。そうそう、この味。高校生の頃、初めて行った札幌でおばさんが食べさせてくれたホヤの味はこんなだったよ。なんてうまいものが世の中にあるんだと感動したっけ。ホヤは生より塩辛の方が好きだな。
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煮穴子。煮穴子と言っても、柔らかく似たものに焼き目をつけているので煮汁たっぷりというわけではない。この穴子、寿司屋で握ってもらう穴子そのもの。ふわふわでほかほか、表面は香ばしく、穴子の繊細な甘みとうまみが凝縮されている。握ったら10貫はありそうな量をこんなふうにして食べられるのはなんて幸せなんだ〜。
他にもだし巻き卵や、桜エビのかき揚げなど、全体的にレベルが高く、また行きたいと思わせる店でした。また行かなくちゃ。
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肴や味泉
中央区月島1-18-10
03-3534-8483
17:30〜23:00(LO22:30)
定休日 日・月・祝

月島「岸田家」の酒のつまみ 10点

「美味しんぼ」第1巻の第5話「料理人のプライド」に掲載された東京の名居酒屋、月島の「岸田家」にやっと行くことができました〜。ずっとずっと行きたくて何度も足を運んだのですが、行列に圧倒されやむなく別の店へ行くこと数回。今回は1時間並びましたよ。
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ホントは「美味しんぼ」でも紹介された「牛煮込み」が食べたかったんですよ。太田和彦著の「新・東京の居酒屋」でも東京3大煮込みとのこと。注文しようと思っていたら、タッチの差で売り切れちゃいました。でも「肉とうふ」600円はちゃんとありましたよ。このツヤ、すてきでしょ?やわらかい牛肉、芯まで味がしみこんだふるふるの豆腐、まだしゃきしゃき感が残ったネギ。
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「アジのたたき」450円。ここのたたきは生姜だけでなくにんにくも使っていて、高知のカツオのたたきのよう。細かく刻んだ薬味が刺身に付いてさわやか。あー幸せ。
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「なす焼き」300円。ここのメニューに奇をてらったものはひとつもない。半分に切ったナスを油でよく焼いてたっぷりのしょうがを添えただけのもの。当たり前のものがでてくるんだけれど、おろしたての生姜ひとつとったって、手抜きがない。
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「いか焼き」がなかったので「げそ焼き」。こげたしょうゆのいい香り。コの字型のカウンターの向こうには厨房が良く見えるのだが、ふつうの家庭用のグリルで焼いているのが見える。ちょっといい食材をふつうの調理器で作っているだけなのにこんなにおいしい。
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「アナゴの煮付け」500円。やわらかいアナゴに山椒のいい香り。このまま真っ白のホカホカご飯に載せてかきこみたいところだが、ここは焼酎水割りでちびちびと。ホントは日本酒のほうがいいかも。
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「いわしの酢の物」。酢は利きすぎずちょうどいいあんばい。ここでもたっぷりの生姜、たっぷりの海苔、たっぷりの茗荷。あー酒がうまい、酒がうまい。
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ハマグリのお吸い物「浜つゆ」400円。大きいハマグリがふたつ、いつまでも飲んでいたい済んだ出汁。しゃきしゃきした三つ葉、香りよい柚子、こういうお吸い物が飲みたかったってみんな思っているんだろうなぁ。
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最後はおにぎり。数種類ある中か梅と鮭を注文。ほかほかの白ご飯、ちょうどいい塩加減、厚めのしっかりした海苔。コンビニのおにぎりもおいしくなってきたけれど、これこそ握りたてのうまいおにぎりの王道。
今にもつぶれてしまいそうな古い建物に、ひしめき合う椅子。そんな空間をみんなすごく楽しんでいられるのもここの女将さん、お姉さんの人柄が所以。烏龍茶を注文したって、「お茶はタダだからお茶にしておきなさい」なんて言っちゃう調子のはずれた女将さんには、何度注文を間違えても誰もガミガミ言ったりしない。こういう居酒屋が私は大好きです。お値段もステキです。
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岸田家
中央区月島3-15-12
03-3531-1974
17時〜23時 日・祝祭休日

【石垣特集】「南風(ぱいかじ)」のあれこれ 9点

GWも終わったのになかなか仕事モードに戻れない今日この頃、体重もGW前に戻れない〜。ってことで、話題のビリーズブートキャンプを始めました。もう筋肉痛がひどくてひどくて、初めてスキーをした次の日みたいです。とりあえず石垣のおいしいものを早くお伝えしなくっちゃって思っています。この島料理を出す居酒屋は「南風」と書いて「ぱいかじ」と読むんです。「北風」だったらなにかじなんだろう・・・。このGWに一足早く石垣に着いたえりえりが携帯で教えてくれました!場所は公設市場から徒歩1分。たぶん石垣の繁華街に行ったら必ず通る小道です。お店が薄暗かったので、料理があんまりうまく撮れていなくてごめんなさい。
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最初の料理は私の大好きな「フーチャンプル」600円。ふわふわの麩としょっぱいランチョンミートがあうんだよね。もやしのさくさくした食感とニラの香りがベストマッチです。奥は「グルクンの唐揚げ」550円。頭がサクサクでうまい!こういう魚の唐揚げはいちばん頭がおいしいよね。
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左が「からっと揚げた島豆腐のにんにくじょうゆ」。右が「ミミガー和え物」400円。水分の少ない島豆腐は揚げてこうしてにんにく醤油に漬けてもびしゃびしゃせずからっとしたまま。このにんにく醤油、さっぱりとした豆腐をどんどん食べれちゃいます。右は食器もステキ。沖縄の大胆な藍色が入った食器は沖縄の料理をおいしくみせますよね。ミミガーはピーをナッツときゅうりで和えるのが一番おいしいと思います。
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予想以上においしかったのは「マースおにぎり」300円。マースとは塩のこと。石垣はお塩でも有名ですよね。そのお塩だけで握ったいわゆる塩むすび。あたたかいご飯にやさしいしょっぱさの塩だけ。映画「間宮兄弟」を思い出してしまいました。
他にも「ソーミンチャンプル」や「ジーマミー豆腐の揚げ出し」などたっぷり食べて、オリオンビールをたっぷり飲んで一人3000円しないんです。また石垣に行ったら行くつもりです。
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南風(ぱいかじ)
石垣市大川219
0980-82-6027

【石垣特集】「森の賢者」のあれこれ 9.5点

この地で取れる島の食材を、島料理にとらわれず創作料理でもてなす店。そもそも島ならではの食材ってなんだろう、わくわく。
1品目は「ジーマーミ同府の揚げ出し」500円。ジーマーミ豆腐とはピーナッツのお豆腐。ピーナッツって言うほどしつこくはなく、ぷるんぷるんとした食感がまるでプリンのようで、お醤油で食べたりするのですがここでは揚げ出し。揚げ出しにした部分のぷるん&さくっとした食感となかのとろ&もちっとした食感がたまらない。もちろん、ジーマーミ豆腐をおみやげ屋で買って帰りました。自宅でためさなくちゃ。
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これは一番人気の「豚キムチの春巻き 賢者風」600円。春巻きって言うから筒状の物を期待していたら、二等辺三角形の薄っぺらい形状。まわりはカリッと、中は味濃いめの豚挽肉と言われてみればキムチ。オリオンビールが止まらなくなる味です。行ったら絶対に注文して!
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「極上・石垣牛タンの大トロ刺(限定5食)」1400円。この店で一番高いメニュー!薄くてやわーらかくて、ねっとりとした牛タン。味の濃さがスモークのよう。
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「島素材(野草と野菜)の天ぷら盛り合わせ」850円。右上が「オオタニワタリ」、左上が「アオサ」、見えないけれどオオタニワタリのしたが「四角豆」、手前が「ゴーヤ」、「紫芋」、あとは忘れちゃいました。
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ちなみに「オオタニワタリ」とはこんな植物で町中の至る所に映えていました。これは新芽です。(「水曜どうでしょう」の西表島編のロビンソンの行動を参照)
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「揚げ豚の島ネギたっぷり!自家製ぽん酢風味」600円。予想以上にやわらかき揚げた豚肉に、豚が見えないくらいの島ネギをかけた物。かつをのタタキみたいだよ。島ネギうまい!
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「長芋のサクサク揚げ」550円。長芋にこんな食べ方があったなんて!サクサク、でもホクホク。家でやってみなくちゃ。
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島の食材は豊かだよ。公設市場に行けば、いろんな野菜や果実、肉、魚があるし、調味料も本島同様に独特。手に入れにくい食材もたくさんあるけれど、それでも島の食材の豊富さを考えれば、わざわざ島以外の食材を仕入れようと思わないのかもしれない。
店は、公設市場などがある繁華街から徒歩10分ほどのところ。地図がないとわかりにくいかも。観光客でにぎわう頃は、予約は必須です。
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森の賢者
石垣市新川49-2
0980-83-5609
18:00〜23:00