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銀座「煉瓦亭」のハンバーグステーキ 8.5点

午後7時銀座、お腹も空いたしどこかで食事をしてから帰ろうと思い「煉瓦亭」へ。なんと10人ほどの列と「売り切れメニュー多数あります」の張り紙。「ナイルカレー」に変更しようかと思案しながら並んでいると、店が広いからか10分ほどで案内されました。この時期だから「カキフライ」を食べなくちゃと注文すると、予想通り売り切れ、やむなく仔牛のカツレツを注文するとこれまた売り切れ!がっかりしながらも、こんな時こそいつも頼まないメニューをと思い、ハンバーグを注文。
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じゃーん、定番メニューでありながらやっぱり心躍らされるフォルムでしょ?上に載っている白いものは一瞬バターかと思いきや、定番の目玉焼き。小さめの型で作られているのでまわりはしっかり固まっているのに中にはとろとろの黄身が固まらずにたっぷりと詰まっている。付け合わせは小タマネギにパスタ。
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ハンバーグを割った図。透明の肉汁がじゅわーっとしみ出す。誰からも愛される奇をてらっていない味。たまねぎの味が効いている。そしてなんと言ってもデミグラスソース。このソースだけでご飯もう1杯イケル。そうそう、私はパンじゃなくご飯で食べました。ここのご飯、水分の加減が洋食にちょうど良く、いつも一粒残らずいただけます。でもご飯だとデミグラスソースの最後の1滴まで食べられないのが残念。
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この店に一度でも行ったことがある方はお会計の際に「おやっ」っと思いますよね、このレジスター。今でも現役です。いつもレジにいるこのおじさん、とってもやさしい笑顔と丁寧な対応が印象的です。ドア係の人も対応がすばらしく、子供にはちょっとしたおもちゃやメモ帳をあげたりしているんです。親子みんなで豪華に洋食を食べようって言う店なんですね。この店は、明治28年創業ですから、もう112歳です。
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銀座の街はすっかりクリスマス。MIKIMOTOの毎年恒例のツリー、今年もひときわキレイです。人が多くて近づけません。
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こちらは松屋。なんとヴィトンカラーです。うわー、かわいい。クリスマス、わくわくしますね。
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煉瓦亭
東京都中央区銀座3-5-16 
03-3561-7258
11:15〜(L.O.14:15)、16:40〜(L.O.20:30)、土祝11:15〜(L.O.14:15)、16:40〜(L.O.20:00)
日休

丸の内「レストラン大宮」のディナー 8.5点

浅草にある超有名洋食店「レストラン大宮」が、新丸ビルに店を出したんです。浅草の店に行ったのはもう10年以上前・・・・、肉を食べたような記憶はあるけれど、それがステーキだったかハンバーグだったかも不確か。食べて確かめなくちゃ!と言うことで行ってきました。
混んでいるだろうなぁと思って電話で予約。・・・と思ったらランチの営業時間らしく、意図的に電話をつないでもらえない。休み時間をねらってかけるとコースじゃないと予約はできないらしい。ま、いいけれど、オムライスとかハンバーグとか、洋食屋の定番メニュー食べたかったのにな。そんな不満を抱きつつ訪問。
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豪華に6,800円のCコースを選択。コースはオードブルに魚、肉、デザート。パンとライスが選べるものの、洋食屋というよりフランス料理。でも内装は結構狭くて洋食屋。うーん、ちぐはぐ。
これは、オードブルのフォアグラのソテー。うわ、このフォアグラ、かなり上等なものだ!そこに大きく切ったトリュフが載せられている。こんなに豪華な組み合わせに洋食屋で出会えると思わなかった。新鮮なレタスとベリーのソースがぴったり。でもちょっとしつこいかな。
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ホタテのグリル、白バターソース。すごく大きいホタテが二つ。この直径を考えると元の貝は手のひらから飛び出すほどだったんじゃないかな。ホタテはまわりはカリッと、でも中はほわっと半生。うー、うまいっ。またこのバターたっぷりのソースとサフランライスが合うんだよね。これぞ洋食屋って感じ。幸せ。
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そうそう店主の大宮さんは、キッチンにいなくてフロアで皿なんて下げていた・・・。おいおい、作ってくれよ。その大宮さんが持ってきてくれたサーロインステーキ。「良い部位なんで、おいしいですよ」とぼそり。確かに肉質は上等で、相当の霜降り。きのこの赤ワインソースもおいしいし、付け合わせのジャガイモもいい。でも私にはちょっと脂っこすぎるかな。ステーキでもまぐろでも、脂身より赤身の方が好きなんだよね。
コース自体は、単品の値段を考えればリーズナブル。お得とも考えられるけれど、客単価を稼ぎたいことがみえみえなんだよね。洋食屋と思っていくとちょっとがっかりだし、フレンチと思っていくと中途半端。デートに使えるほどゆったりもできないけれど、家族を連れてごちそうを食べに行くならまあまあかな。残念なのは店の人。皿を下げるタイミング、案内の仕方、料理の説明、どれをとっても最悪。大宮さん、ちょっとテレビに出すぎてサービスの根本を忘れちゃったのかな。今度はふらっとランチに行って、チキンライスでも食べようと思う。・・・と言っておきながら、たいめいけんに行っちゃうかもな。
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レストラン大宮
〒100-6505
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F
03-5222-0038

人形町「キラク」のポークソテー 10点

3月の最終土曜日、上野へオルセー美術館展と桜を見に自転車でふらっと行ってきました。もう少し天気が良ければもっと桜もきれいだったろうに。この写真は不忍池のほとりの桜。蓮の花が咲く頃にもまた来たいな。
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とその前に人形町で腹ごしらえ。人形町には、「芳味亭」「小春軒」「来福亭」と老舗の洋食屋があるが、この「キラク」も昼時には行列ができる店。サラリーマンのいない土曜日の13時過ぎだったからか5分ほどであっさり入店。私はおすすめの「ポークソテー」1550円を注文。かなり分厚いロース肉をじっくりとフライパンで焼き、多めの日本酒でフランベ、最後にたっぷりのバターを入れてできあがり。
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じゃぁん〜。パッと見でうまそうでしょ?この日本酒とバター、ニンニクたっぷりのだくだく汁がキャベツの千切りにもたっぷり。
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こっちからのアングルでさらにノックアウト。ぶ、ぶ、分厚い。脂身は少なく厚めの肉をざくざくとナイフで切り、この濃厚ニンニクバターソースをたっぷりつけるとうまーい!焼いている途中にジグザグに入れたナイフの切れ目で肉がはち切れている。実は白いご飯もうまい。炊きたてでぴんぴんお米が立っている。ご飯に汁だくのキャベツを載せて、小さいキャベツソース丼を作って口へ。ちょっと多めかなと思ったご飯をあっという間にぺろり。マカロニサラダも予想以上に多くてサラダは足りない感じ。次に来たらサラダは多めにしよう。
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この濃厚ニンニクバターソースをお皿にたっぷり残したまま食べ終わってしまった。このソースだけでご飯は軽くもうひと皿行ける感じ。このソースを持って帰りたいくらいです。人形町に行く人はぜひ。ちょっと騒がしい店ですがたまんない味がここにはあります。他にもビーフカツやポークカツなどの人気メニューもあるのですが、しばらくはポークソテー食べ続けたいな。
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キラク

東京都中央区日本橋人形町2-6-6 
03-3666-6555
11:00〜15:00、17:00〜20:15
日、第2・3月休(祝の場合は営業)は定休日

築地場内「洋食禄明軒」のホタテバター焼きライス 8点

今月に入って3回目の築地。築地は何回行ってもサプライズの連続。見たことがないお魚や野菜に出会える市場なんです。最近築地によく行っていることから築地に対して余裕が出てきたので、前々から気になっていた店「洋食禄明軒」へ。気になっていたなら行けばいいじゃんって思うでしょうが、すごく気になる店やリピートしたい店への情熱の方が高いことが多くて・・・(^_^;。季節によって出すメニューも変わるので、同じ店だから飽きてしまうと言うことが少ないんです。
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この店は、13時には閉まることで有名な「吉野家」と何度も紹介している「トミーナ」の間の店。築地には珍しく、店内は小綺麗で絵が飾られていたりする。メニューは600円〜800円を中心とした洋食屋メニュー。黒板に色とりどりのチョークできれいに書かれている。そうそう、この前も少しふれたけれど、始めてきた店での私の流儀は、
(1)コースなら一番安いのか一番高いのを選ぶ
(2)店内で一番露出度が高いメニュー
(3)お店の人に「これ食っとけ」メニューを聞く
という当たり前のことなんだけれど、振り返ると意外とできていない。だから私は初心に返ってこの店では(2)に当てはまる「ホタテバター焼きライス」を選択。店の前にも店内にも「ホタテ」連発。
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その「ホタテバター焼きライス」が到着。ホタテが6つ、それも貝柱だけじゃない!ホタテは築地で見かけるにしてはそれほど大きくないけれど、食べ応えは十分。ちょっと酸っぱめのバターソースをたっぷりつけていただく。うん、うまい。貝柱に歯を立てて噛みきるときに貝柱がさけていく感じがいい。マスタードをたっぷりつけていただく。あまり辛いマスタードではないらしく、たっぷりつけてもびっくりなことにはならず、ソースと絡んでおいしい。キャベツは塩もソースもかけずに、このバターソースをびしゃびしゃとつけてご飯に載せていただく。ちょっとお行儀が悪いが、このソースをご飯と一緒に食べるのがおいしくないわけがない。ご飯は小盛りにしてもらったのにファミレス並みあって十分。ただ残念なのは、ご飯のおかずが少ないので少し飽きてしまうこと。漬け物とか、ピクルスなどのしょっぱい野菜があってもいいのに。みそ汁の具もわかめだけという築地ではかなり残念なことに。
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こちらは「イカバター焼きライス」600円。600円でこれだけ食べられれば幸せだよね。ソースはこちらも同じ。どうもちょっと酸っぱいんだけれど、普通のバター味でもいいんだけれどな・・・とも思うがこの店の特徴なのかな。今度機会があったら、ハヤシライスやカツカレー系を食べてみようと思う。
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洋食禄明軒
中央区築地5-2-1 築地卸売市場内1号館
03-3541-9910
定休: 日曜・祝日、市場の休みの日
08:00 – 14:00
#追伸
今日は9月11日ですね。5年前、家で生中継のニュースステーションを見ながら震えたのを思い出しました。YouTubeで当時の生々しい現場とその後の復興の写真を集めた動画を見ると、またこみ上げてきてしまいました。私も平和を祈ります。

茅場町「キッチン柳」のカツサンド 10点

Dscf0006おいしい食べ物を食べて鼻血を出したことがありますか?
私はあります(笑)
今勤めている会社が茅場町にあった頃、ランチで行くお店に困ることはありませんでした。天ぷらで有名な「みかわ」、八丁堀の「マイヨール」、IBM近くの「鯛ふじ」など、適度な値段で極上のランチを食べさせてくれる店がたくさんありました。この「キッチン柳」もその店のひとつ。平日も夜9時で閉店してしまうし、土日は定休日のため、今は足を運べることはそうそうありませんでした。茅場町に勤めていた頃は2週間に1回は訪れていたこの店ですが、仕事が忙しくオフィスを抜けられなかった折、このカツサンド1,300円を買ってきてもらったんです。キーボードをたたく手を止め、このカツサンドをほおばったら、あまりにもおいしくて鼻血がタラッ・・・。忘れられない思い出になりました。
そのくらいおいしいカツサンドなんです。
お店では、いわゆる洋食メニューが食べられます。今日は仕事でぐったり疲れたので珍しく外出先から直帰し、この店に夜7時に入りました。なんとなく元気が出るかなぁと思って。。。
予感は的中。生ビールを飲みながら、私のビーフカツレツが仕上がるのを見ていたらわくわくしてきちゃいました。カキフライやミックスフライは食べたことがあったんだけれど、「どっちの料理ショー」で取り上げられてから気になっていたんだよね。
そのビーフカツレツは極上。まだ中が赤いくらいの肉に味が濃い〜デミグラスソース。最後までサクサクの衣。これに野菜とスープとご飯が付いてわずか1,000円。
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帰り際に、たまたま例のカツサンドをコックさんが作り始めました。肉を開いてたたいて、パンに合うサイズに整形。横では鉄板でパンを焼いています。それを見ていたらついつい「それってカツサンドですよね、私初めて食べたときにおいしくて鼻血出しちゃったんですよ〜」って言っちゃいました。くしゃくしゃにした笑顔で、「そりゃうれしいなぁ〜」と。なんだかその笑顔を見ていたら仕事の疲れが急に吹き飛んで、なんだかうるうるして来ちゃいました。
おいしい食べ物と、おいしい食べ物のまわりには幸せの香りがするなぁと感じた一日でした。おかげで今日も元気です。
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キッチン柳
東京都中央区日本橋茅場町2-6-9
03-3666-3860
11:00〜13:30 17:00〜20:30
土・日曜、祝日休
キッチン柳