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森下「京金」のもりそば 9.5点

kyoukinこの日、このそばに行き着くまでに長い長いエピソードがあるのですが、そのエピソードはのちほど。
森下は、「山利喜」「ベッラナポリ」「伊せ喜」と、名店揃いなのですが、この「京金」もその名店のひとつ。場所は森下の交差点「山利喜」本店のすぐ近く。
のれんをくぐると松本民芸家具でそろえられたステキな店内。私はこの松本民芸家具が大好きで、いずれはここの椅子やテーブルをそろえたいなぁと思っている。
さっそく「もり」を注文。のどがとっても渇いていたので、グラスのビールも一気飲み。お店の人は感じも、手際も良く、すぐに「もり」が出てくる。一口目は薬味を入れず、江戸っ子バリに汁を少ししか付けずに「ズルッ」といただく。この「ズルッ」が大事。私はそばを食べるときは、敢えてこの「ズルッ」を強調して勢いよく行く。おおおおっ、そばのいい風味がくちに広がる。うどんにはないこの鼻に抜けるそばの香り。日本人が如何にも好きそうな繊細さ。夏のそばは一番おいしくない(一番美味しいのは新しいできたてのそばの実で作る)というが、まるで秋のそばの香りのよう。入り口にそばの実を挽く機械がおいてあったので、ここで挽いているのだろう。
次は、ちゃんとおろしましたと言わんばかりの「わさび」と、これ以上できませんというくらい細くきざんだ「ネギ」を入れて「ズルッ」。本物のわさびの味が一緒に鼻に抜ける。日本人で良かったと思う瞬間。
そばを食べるならやっぱり、長野だとおもっているんだけれど、東京も捨てたもんじゃない。東京で何軒かそばを食べたけれど、この店は間違いなく3本の指に入る店。たぶん秋の新そばだったら10点。お店はきれいですが、100年以上の歴史のある店だそうです。
京金
江東区森下2-18-2
営業時間 平日 11:30〜20:30
日曜・祝日 11:30〜19:30
定休日 月曜日・第3火曜日
ってわけで、この店にたどり着くまでにはながーいながーい旅でした。前のブログにも書いたけれど、最近私の中ではやっている「ポタリング」をまた実施。隅田川沿いに北上して浅草まで行ってみようと思い家を出発したのが3時過ぎ。隅田川沿いに隅田川テラスという公園がずっと続いているんだけれど、一部自転車でも走れるので延々進んでみる。隅田川に架かる橋がきれいだったので、順々に撮影。
上の左側から順に、
1.永代橋 (青)
2.隅田川大橋 (上は首都高)
3.清洲橋 (青の吊り橋)
4.新大橋 (黄色) ←広重の浮世絵の大雨で有名だよね
5.両国橋 (松本零士号が通る)
6.JR総武線 (鉄道橋)
7.蔵前橋 (黄色、フェリー通過)
8.駒形橋 (青)
9.吾妻橋 (後ろはアサヒビール)
10.白髭橋
11.水神大橋
12.千住大橋
厩橋、東武鉄道に架かる橋、言問橋、桜橋が撮影できませんでした。古くてきれいな橋が多く、きっと水上バスから眺めるときれいなんでしょうね。
私のポタリングは、その後南先住へ向かい、「尾花」でうなぎを食べようかと思ったら100人くらいの行列で断念。隅田川から微妙につながっている荒川の堀切あたりに出て、河川敷を南下。平井大橋を入り、蔵前橋通りを亀戸方面へ。亀戸天神の前にある、「菜苑」で純レバ丼を食べようと思ったら日曜は定休日。その瞬間に私の食べ物DBがぐるぐる回って、森下の京金を検索。そばに行き着きました。
この日のポタリング距離は、およそ25キロ。疲れましたが、最近このくらいの距離では筋肉痛にはならなくなりました。あー、楽しかった!
隅田川の橋めぐりのリンク
隅田川18橋めぐり
隅田川に架かる橋
隅田川に架かる橋の歴史

森下「山利喜」の煮込み 10点

DSCF0044私が東京で一番愛する居酒屋。愛すべき理由は3つ。
 その1 メニューが豊富でうまい。季節によってメニューも違う。
 その2 安い。居酒屋は安くなくては。
 その3 お店の人の感じがいい。
この愛すべき理由すべてにおいて満点の店。東京にはこういった居酒屋はそう多くはない。私は叔父からいただいた「東京の居酒屋」という本を参考にしている。この本に出会ったのは「山利喜」に行った後だったけれど、私が行きたい!と思っているような居酒屋がきちんと掲載されている。
名物メニューは
 煮込み 500円(煮卵が付くと確か50円増し)
 やきとん(全10種/2本 ) 260円
で、「煮込み」は左の写真のようなもの。この煮込んだ汁をガーリックトーストに浸して食べると二度うまい。まるでフランス料理のような感じ。目をつぶったフランス人に食べさせたい。この煮込みは教えた友人・知人すべてが驚くほどのおいしさ。モツなのに口の中でとろけ、濃厚だけれどいくらでも食べたくなる。刻んだネギと一緒に食べるとさらにうまい。
他にもメニューは豊富で、チーズやスペアリブなんかもおいしい。ギネスやおいしいワインもおいてある。へしことか鯖の刺身とか本マグロの刺身とか、如何にも居酒屋というメニューも充実。日本酒もうまいのを数種おいてある。
お店のお兄さんも気持ちがいい。特に本店のお兄さんがいい。声が大きく、はきはきしていて、これこそ「顧客満足度」のいいお店って感じ。
森下の交差点脇に本店、清澄通りを両国方面に数分行った左側に新店が数年前にできたので、以前ほど待たなくてもどちらかのお店には入れる。毎日でも行きたい〜。
酒場 山利喜
 03-3633-1638
 江東区森下2-18-8