白金高輪「福わうち」のキンキの一夜干し 8.5点


ちょっとしたご招待でこの店へ。しかも私が店を指定していいと言うことだったので、自腹じゃ行かなそうなこの店をチョイスしました。よくテレビに出ている強面のご主人がカウンターに居る店で、その強面とは裏腹に繊細な料理を出す。でもその値段がメニューに書かれていないんですよね。白金高輪のバブリーさをまだまだ感じます。

こちらがお通し4人分。奥の青のりがすごく印象的。下にご飯が敷いてある。海の香りいっぱいの青のりに上質のわさびがたっぷり。これだけ丼で食べたいほど。

ひらめの箸置きがかわいい!これ、どこで入手出来るのか聞いておけばよかったよ。

刺し盛りは一切れずつ、9種類。ながーーいお皿に載せられている。左から、ヤリイカ、アマダイ、ひらまさ。ヤリイカの甘さにびっくりした。新鮮だけのコリコリしたものとは大違い。

続いて、イシダイ、大トロ、こち。大トロはうまいけれど、最近はどこでも食べられる。イシダイ、うまい。釣りたい。。。

続いて、ヨコワマグロ、アカムツ、コハダ。ヨコワマグロとはクロマグロの若い頃のモノ。若々しいさわやかな赤身がうまい。アカムツのあぶりはわさびたっぷりがうまい。

ワタリガニの塩辛(たしか)。上海蟹の老酒漬けを彷彿させる味。身がゼリー状になりコクを増して極上の味。特にオレンジ色の味噌部分はたまらない。

私がこの店で一番感動したのは、キンキの一夜干し。身は甘くジューシーで奥深い味、皮はパリパリで香ばしく上質の脂たっぷり。頭やヒレはパリパリ。残すところは殆どなし。上質の脂をしゃぶりつくりしたよ。きっと高いんだろうなぁ。築地場内に行ってもいい値段するもの。

アワビバター焼き。薄切りにしたアワビ、新鮮で太くて甘いアスパラ、しめじにエノキをバターで炒めたもの。アワビが柔らかくてうまい。アワビは値段と味のバランスを考えるといつもそんなに好きになれなく頼まないのだけれど、このアワビはうまかった。

この店で有名なトロかつ。わさびたっぷりでいただく。前に、麻布十番の穴蔵みたいな店でも食べたけれど、ほぼ同じものだった。あそこもメニューに値段のない恐ろしい店だったなぁ。。。

あとで調べて思い出したよ、麻布十番の「とらくまもぐら」だ。と思ってちょっと調べたら、とらくまもぐらから独立してこの店を立てたらしい。納得、メニューにてるもん。

他にも、鯨ベーコンとか、肉じゃがとか、アカムツの一夜干しとか、いろいろ頼みましたよ。四人でいったのでいろいろ種類が食べられました。これで四人で約5万円。ちょっと高いよなぁ。値段がわからなかったり、一見さんにはあまりやさしくなかったりするので、辛めの8.5点です。おごりならまたぜひ行きたい。


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