【南イタリア特集】アルベロベッロ「Il Pinnacolo」のプーリア料理 9点


夏休みに南イタリアに行って来ました〜。旅の目的は3つ。
【1】南イタリアのおいしい食材を食べ尽くす。特にショートパスタ類。
【2】ダラダラとステキな場所で読書。イタリア屈指の避暑地で。
【3】ナポリのピザ!
途中、チーズとハムには食傷気味になりお腹も壊したものの、いろいろと食べ尽くしてきましたよ。
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まずは飛行機でバーリに入り、世界遺産でも有名なプーリア州のアルベロベッロへ。ブーツにたとえるなら、ちょうどかかとの上の部分あたり。北と南では風景がまったく違い、乾燥した岩肌の広がる荒涼とした大地にはオリーブの木ばかり。そんな風景にぽつぽつと石灰の白壁にとんがり帽子の屋根の「トゥルッリ」と呼ばれるかわいらしい家が見え始めてくるんです。その家が多く残った街がこのアルベロベッロ。未だにこの家で暮らしている人たちがたくさんいるんですよ。私もホテル暮らしではなく、この「トゥルッリ」に泊まってみました。
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街は狭くて、2時間も歩けば一周してしまうほど。広場を境に、半分がおみやげ物屋やレストランが入った街、半分が今でも暮らす人たちの街。こうしてFIAT500も未だに現役で、街の至る所で見受けられました。あまりにもたくさん走っているので、500(チンクエチェント)というイタリア語を覚えてしまったくらい。
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それにしても日本から遠い・・・。14時の便で成田を出て、この街に着いたのが日本時間の朝の6時。イタリア時間でも深夜12時ですからもうクタクタ。なのに、トゥルッリなんて泊まっちゃったものだから、袋詰めのビスケットとジャムがのみが朝ご飯!(ビスケットなんて食ってられっか!)使ったこともないアナログのエスプレッソマシンの使い方をフロントのお姉さんに教わりつつ、一杯のエスプレッソのみの朝。それでも、日差しは強いのに涼しい風が気持ちいい朝のアルベロベッロでのエスプレッソは至福です。
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と言うわけで、お腹ぺこぺこのランチ。12時開店一番乗りでふらっと入ったお店「IL PINNACOLO」は、テラス席になっていて気持ちいいんです。
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まずは前菜。「antimasto della casa」、この店のおすすめの前菜盛り合わせを注文。これが度肝を抜く前菜なんです。なにってその量。小皿で14皿出てくるんです。ちなみに写真は1人前の量。お皿が小さそうに見えますが、直径20センチはありますよ。左手前から時計回りに、カプレーゼ(トマトとモッツァレラのサラダ)、ブルスケッタ(ガーリックトーストトマト載せ)、ズッキーニ炒め、きのこ炒め、パプリカ炒め。オリーブオイルが上質だから、どれを食べても素材の味が引き出されていてシンプルでいておいしい〜。
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続いて、写真はとばしますがモッツアレラとベーコンのオーブン焼き。写真が鰯の酢漬けと生ハム。
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さらに続いて、なすの肉詰め、肉団子トマトソース、牛?ホルモンの煮込み、オリーブ焼き、きのこ焼き、ジャガイモ焼き。この時点であまりにもおかしくて笑いが止まらなくなる。5皿目くらいでウエイターが「まだまだでるぜ」って顔をしていたのをこの時点で思い出し笑い。とりあえず完食したものの、量が多すぎるぞ!だからおまえらみんなデブなんだ!
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ランチなのでメインはなしでパスタのみ。これは旅の目的のひとつでもあった「オレッキエッテ(Orecchiette)」という南イタリアのショートパスタ。きっかけは「ウルルン滞在記」でゆうこりんがイタリアのマンマに教わりながら、この「オレッキエッテ」を粉からせっせと作っていたこと。直径1センチの棒状にした生地を、ナイフで軽く滑らせて親指でくるんとひっくり返すんです。南イタリアのプーリア州の名物パスタで、「耳たぶ」「小さな耳」という意味です。これはトマトソースと肉団子で味付けしたものです。基本のトマトソースは塩加減もちょうどよく、甘酸っぱさが最高。
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まるで焼きうどんのようなショートパスタは「シャラティエッリ(sciallatielli)」。すごく太くてコシがあり、アルデンテを越えています。味つけはボンゴレ。生のバジルがさわやか〜。
この日のランチは36ユーロ。観光地とはいえ、田舎町のランチはしっかり食べて飲んでもたかがしれてます。ランチならトゥルッリを見渡せるテラス席がおすすめ。遅くに行くといい席が埋まってしまうから、12時の開店同時に行くか、予約した方が良いかも。
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・・・時差ぼけがひどいです。
Il Pinnacolo
Via Monte Nero, 30 (Alberobello)
080 4325799


6 Comments on "【南イタリア特集】アルベロベッロ「Il Pinnacolo」のプーリア料理 9点"

  1. hara-D より:

    南イタリア行かれたんですね。しかもアルベロベッロ!ワタシも友人がいるので二度行きました。しかもIl Pinnacolo!シャラテッリ、ワタシは魚介ものを食べました。コシが強くて美味しいですよね。南はワインも北と違ってプリミティーボ種が多く、果実味の強い独特な風味があって、ワタシ今でもトリコです。
    そういえば、アルベロベッロは駅のあるメインストリートの肉屋、行かれましたか?あそこのパンチェッタ(薄切りで生で食べます)が絶品でした。
    続編、楽しみにしています。

  2. 日々食楽 より:

    イタリア旅行記 其の伍

    久しぶりになりました。イタリア旅行記、後半でございます。 ワタシはたと気付いたの

  3. Pochi より:

    >hara-Dさん
    すごい奇遇!レストランも一緒なんて!
    hara-Dさんのブログも読ませて頂きました。現地のお知り合いの方がいるなんてうらやましいです。本当は現地の方と一緒にオリーブを摘んだり、トマトを煮込んで瓶詰めしたり・・・なんていうことを一緒にしたいんですよね。
    駅のあるメインストリートって、マルゲリータ通りのことですか?肉屋には行けませんでした。ちょうど日曜日と言うこともあって街の商店は軒並みお休みでしたよ。パンチェッタうらやましい!

  4. さんぽ より:

    うぉぉおおおーーーーー、すげぇぇえええーーーーー
    イタリア! というより夏休み。 オイラ無い(TOT)
     
    いつにもまして美味しそうです  ジュルルッ(⌒¬⌒)
    Pochiさん、ホテルではないところに泊まるなんて…イタリア語話せるの? すっげぇ〜(憧)

  5. Pochi より:

    >さんぽさん
    イタリア語なんて、帰る頃になってやっとこさ数字と、お会計ができるようになったくらいですよ。「ボンジョルノ!」と「ボナセーラ!」と「チャオ!」はいつも元気よく言ってましたよ。笑顔だけは負けません。
    トゥルッリに泊まれるホテル?じゃないけれどサービスがあるんです。日本から予約できますよ。
    http://www.trullidea.it/

  6. 茄子の白ワインビネガー風味の甘酢和え

    白ワインビネガーの柔らかな無酸味と砂糖の甘みがステキな一品です。

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