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松本「うなぎのまつ嘉」のうな弁当 9.5点

10点にしても良いかも、いやどうしよう、と悩みつつ9.5点にしたうなぎ屋は長野県松本市にあります。今、夜も12時を超える深夜に書いているんですけれど、この写真は危険です。とりあえず私が食べたうな弁当2500円を。ありきたりのコメントなんですけれど、うなぎはふわふわ、タレの加減がちょうどよく、白いご飯に合う。3切れだと重箱にぴったり入りきらなくて少し重なるところが贅沢。このふわふわで濃厚なうなぎの身は、いくら食べても飽きず、目を細めながら「うますぎて死ぬ」とつぶやいたほど。「うますぎる」と何度言ってもいい足りなかった。これはまさに悶えフード。

まつかのうなぎ

さらにこのブログを見ている人を悶えさせるためにアップ写真を。と思ったら横写真だからあんまりサイズはかわらないか?はしっこのこんがりした部分はカリッとしていて食感が違い美味。そうそう、肝吸いもおつけものもおいしいですよ。

メニューの値段は分かりやすく、うなぎ何切れかに比例しています。5切れの定食が3750円で、2切れのうな丼が1800円。ちなみにちょっと贅沢した3切れのうな弁当2500円でもお腹はパンパン、白いご飯が見えないくらいにうなぎは載っています。うな丼1800円をなんども食べるのがいいなぁ。

この店、どうも混雑するようで遅くに行くと入れないようです。場所は源智の井戸の近く。古い建物でいかにも昔からあるうなぎ屋といった感じ。座敷や土間や靴箱がいい感じです。

松本は私の父方の祖父母が暮らしていた街で、民芸運動に力を入れた祖父の生誕101年展の展覧会が目的で行きました。今はもう松本でやっていなくて、愛知県豊田市の豊田市民芸館で開催中です。お近くにおいでの方はたったの300円ですのでぜひ。

この写真は、大好きな民芸品や「ちきりや」のショーウインドウ。私がちゃっかり写っています。琉球ガラスがステキ。

こちらはデリーというカレー屋。私の叔父がやっていて、祖父の作品が店内でたくさん見ることができます。日本風のカレーがとってもおいしいですよ。松本らしい街並みの仲町通りはきっとみんなも気にいるはず。その代表的な趣を持つ店なんです。松本においでの際はぜひ。

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白金高輪「福わうち」のキンキの一夜干し 8.5点

ちょっとしたご招待でこの店へ。しかも私が店を指定していいと言うことだったので、自腹じゃ行かなそうなこの店をチョイスしました。よくテレビに出ている強面のご主人がカウンターに居る店で、その強面とは裏腹に繊細な料理を出す。でもその値段がメニューに書かれていないんですよね。白金高輪のバブリーさをまだまだ感じます。

こちらがお通し4人分。奥の青のりがすごく印象的。下にご飯が敷いてある。海の香りいっぱいの青のりに上質のわさびがたっぷり。これだけ丼で食べたいほど。

ひらめの箸置きがかわいい!これ、どこで入手出来るのか聞いておけばよかったよ。

刺し盛りは一切れずつ、9種類。ながーーいお皿に載せられている。左から、ヤリイカ、アマダイ、ひらまさ。ヤリイカの甘さにびっくりした。新鮮だけのコリコリしたものとは大違い。

続いて、イシダイ、大トロ、こち。大トロはうまいけれど、最近はどこでも食べられる。イシダイ、うまい。釣りたい。。。

続いて、ヨコワマグロ、アカムツ、コハダ。ヨコワマグロとはクロマグロの若い頃のモノ。若々しいさわやかな赤身がうまい。アカムツのあぶりはわさびたっぷりがうまい。

ワタリガニの塩辛(たしか)。上海蟹の老酒漬けを彷彿させる味。身がゼリー状になりコクを増して極上の味。特にオレンジ色の味噌部分はたまらない。

私がこの店で一番感動したのは、キンキの一夜干し。身は甘くジューシーで奥深い味、皮はパリパリで香ばしく上質の脂たっぷり。頭やヒレはパリパリ。残すところは殆どなし。上質の脂をしゃぶりつくりしたよ。きっと高いんだろうなぁ。築地場内に行ってもいい値段するもの。

アワビバター焼き。薄切りにしたアワビ、新鮮で太くて甘いアスパラ、しめじにエノキをバターで炒めたもの。アワビが柔らかくてうまい。アワビは値段と味のバランスを考えるといつもそんなに好きになれなく頼まないのだけれど、このアワビはうまかった。

この店で有名なトロかつ。わさびたっぷりでいただく。前に、麻布十番の穴蔵みたいな店でも食べたけれど、ほぼ同じものだった。あそこもメニューに値段のない恐ろしい店だったなぁ。。。

あとで調べて思い出したよ、麻布十番の「とらくまもぐら」だ。と思ってちょっと調べたら、とらくまもぐらから独立してこの店を立てたらしい。納得、メニューにてるもん。

他にも、鯨ベーコンとか、肉じゃがとか、アカムツの一夜干しとか、いろいろ頼みましたよ。四人でいったのでいろいろ種類が食べられました。これで四人で約5万円。ちょっと高いよなぁ。値段がわからなかったり、一見さんにはあまりやさしくなかったりするので、辛めの8.5点です。おごりならまたぜひ行きたい。

下高井戸「JAZZ KEIRIN」の桃雪うどん 7.5点

数日お腹の調子が良くなかったので、外食はうどん屋へ。半径5キロ以内の食べログで一番評価が高かった、下高井戸のこの店にしたよ。店はうどん屋と言うより、居酒屋みたいなんだけれど、入り口には食券販売機。この店は讃岐うどんの店なんだけれど、普通の釜揚げやぶっかけではなく、創作うどんを押している。どうもその創作うどんを色で例えているみたいなんだけれど、入り口に飾られた写真の写りが悪く、どれを頼んでいいのかよくわからない。桜咲いてるし、桜色のうどんにしようと言うことで、「桃雪うどん」830円を注文。
店内に入るときちんとメニューがあって、くわしい説明書きもある。うーん、だったら食券じゃなくて入ってから決めればいいんじゃないの?と思いながらも、もしかしてランチだけ食券なのかなと思いスルーする。
で、写真が「桃雪うどん」。桃というより桜かな。桜吹雪がきれいな今日にぴったりのうどんだよ。この桃色の正体は、すったふわふわの山芋に明太子が入ったもの。スープは甘く濃いめの味付けで、好みではないがおいしい。この濃いめのスープに山芋のふわふわがよくあう。うどんはかなりしこしこ。食べていたら讃岐に行きたくなったよ。
(写真はXperiaで撮影。iPhoneよりきれい〜)
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こちらは「緑の煮込みうどん」890円。これが一番人気らしい。うどんというか、タンメンみたい。野菜もたくさん入ってボリューム多め。
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この他にも、味噌スープの「赤の煮込みうどん」や、「白カレー」「黒カレー」「黄色のカボチャ天ぶっかけ」コチュジャンベースの「オレンジのぶっかけ」なんて言う、色にまつわるメニューが多い。この店のホームページの店主の「能書き」によると、できれば創作うどんをたべてほしいけれど、いわゆる普通の讃岐うどんもおいているみたい。あとの注文を聞いていると、あれだけ創作うどんを押しているのに、通常のぶっかけを頼む人がかなりいたから、やっぱり定番の食べ方が一番美味しいのかもしれない。
入り口の写真ともうひとつ残念だったのが、店主が醸し出すピリピリした空気。いつバイトの娘?(奥さん?)が怒られるんじゃないかと冷や冷やしてうどんに集中できなかった。あーいうマネジメントはしちゃいけないな気をつけようなんてうどん食べながら思うことじゃないよな。
帰りに下高井戸では有名な「ノリエット」でケーキを購入。ウキウキで帰宅しましたよ。うどんにしちゃちょっと高いかもしれないけれど、食欲のなかった私がぺろりと食べられたので満足です。そうそう、店名は「JAZZ」と「競輪」が好きだからみたいです。
JAZZ KEIRIN
世田谷区松原3-30-17 大和屋ビル 1F
03-3325-4916
[月〜金]
11:30〜14:00
18:00〜21:00(LO20:30)
[土日]
11:30〜14:00
18:00〜21:00(LO20:15)

JAZZ KEIRIN (うどん / 下高井戸、明大前、松原)
★★★☆☆ 3.0

築地場内「天房」の天丼 9点

八丁堀から世田谷に引っ越した関係で、築地にも足が遠のいていました。もうすぐ世田谷に引っ越して2年、久しぶりに築地に向かうと昔通っていた頃のわくわくした気持ちが舞い戻ってきてはしゃぎ気味。いっしょにはしゃいでいたゆみちゃんは携帯を落としたくらい(笑)。
さてさてお昼はお昼をどこにしようか悩んだ挙句、定番で外さない天ぷら屋「天房」に。3人で15分くらい並んだかな(以前の訪問はこちら)。店内に入るとごま油の匂い、この香りだけでビールが飲める〜と思ったがぐっと我慢して、私は天丼1100円を注文。天ぷらは、キス、メゴチ、エビ、いわし、ナス、かぼちゃ、ししとう、イカ。最初に手を伸ばしたのは、キス。サクサクしていてふわっとしていてうまい。あー、キス釣りに行きたくなったよ。あったりまえだけれど「てんや」の脂っこくて最後まで食べられない天丼とはワケが違うよ。ちょっとめずらしいのが写真右の方に縦に長く横たわっているイワシ。私はイワシを天ぷらで食べたことあったかなぁ。そうそう、じゅわっとしたナス天うまかったよ。
S2
となりのお兄さんは、私よりランク上の上天丼1600円。ちょっとスケールが違うでしょ。エビは二尾に、そして芝海老天。うまーく三角の山を築いているし、エビの赤い部分のアクセントも素敵。
S1
となりのお姉さんは、芝海老穴子天丼1400円。芝海老の季節だと、この芝海老のみの芝海老天丼もあるはず。エビだけで何尾いるんだろう。
S3
壁を見上げると単品メニュー。「下仁田ねぎ天」ってどんなのなんだろう。多分この季節しか食べられないんだろうなぁ。200円って安いなぁ。
S4
この日は、築地で買出しだったんだけれど、漬物屋が楽しかったよ。漬物って本当に種類が豊富。カラフルで、まるでイタリアの八百屋みたいだよ。冬だけあって大根の種類が豊富だなぁ。
S5
その中でも私たちが購入したのは、この写真手前の玉葱の赤酢漬けとソフトザーサイ。食べた感じは漬物と言うよりピクルス。生の辛味も残っていて酒の摘みに最適でしたよ。
S6
右がソフトザーサイ。これでずっとビールのみ続けられる。ザーサイってしょっぱいイメージがあるけれど、これは最初から程よく塩味に、シャクシャクとした生の食感を残してあります。こっちのほうが好きかな。国産っていってました。
S7
お店は吉岡屋本店っていうみたいです。波除神社のほうですー。
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天房
東京都中央区築地5-2-1 中央卸売市場内6号棟(地図)
03-3547-6766
定休日 日祝、市場休業日(主に水曜)
06:00 – 14:00

天房 (天ぷら / 築地市場、築地、東銀座)
★★★★ 4.0

小樽「伊勢鮨」の道産握り 9点

ちょうどバレンタインデーのあたりで行われていた「小樽雪あかりの路」と言うイベントに行って来ました。小樽近辺で雪や氷で作ったキャンドルスタンドが無数に置かれ雪景色を赤く染めるんです。
この写真は小樽に行けば誰もが訪れる小樽運河。浮き球にキャンドルがともされ、運河に浮かべらいつも以上にノスタルジック。でもこの日は雨。東京では26度の夏日になったこの日、小樽でも5度程度で雪にはなりませんでした。
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手宮線という鉄道が走っていた頃の跡地は、今でも線路が引かれたまま。ここがあかりの路になっているんです。私のような雪景色だけでもうきうきしちゃう人にとっては、さらにキャンドルのあかりで埋め尽くされるなんて夢のようです。
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小樽と言えば寿司。口コミ情報もなかったので、食べログで一番点数の高い「伊勢鮨」に行って来ました。ランチの道産3700円は、12貫でお椀付きです。12貫のうち気になったものをいくつかピックアップ。
きれいな艶のある赤い身はサーモンではなく、鱒。脂がのっていて美味。
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なんだったかなぁ・・・忘れちゃったんだけれど、確かニシン。キレイに仕事してあって美しい。
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噴火湾のボタン海老。とろっと甘くてうまい。こーいうのを食べると北海道に来たなぁという実感がわく。
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小樽のしゃこ。大きい!この握りが私は一番好みだったかも。ツメの甘さもなかなか。
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道東のウニ。文句なくうまい。こういうのを食べちゃうから東京に戻ってきて、普通の店でうまいとおもえなくなっちゃうんだ!この色はバフンウニだな。
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追加でチョイスした釣りキンキ。こんな高級魚、それも生でなかなか食べられません。ちょっとぷりっとしている食感と甘みが贅沢な味。
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ランチでも追加で頼んでお酒飲めば5000円くらい取られますが、ちゃんとした店で確実においしいものを食べられる、そんな店です。夜は1万円くらいかなぁ。座敷より絶対にカウンターです。ちゃんとしたもてなしができる板前さんがいます。
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伊勢鮨
小樽市稲穂3-15-3
11:30〜22:00
水曜定休
0134-23-1425